住之江競艇場

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テンプレート:基礎情報 競艇場 住之江競艇場(すみのえきょうていじょう)は、大阪府大阪市住之江区にある競艇場である[1][2][3][4]

通称は、BOAT RACE住之江(ボートレースすみのえ)。

概要

新なにわ筋を挟んで住之江公園および大阪護国神社の西隣に位置し、ボートレースのメッカと呼ばれる[2]

前身の狭山競走場が、経営難と水面として利用していた狭山池の旱魃(かんばつ)を主因に1956年昭和31年)4月10日をもって閉鎖されたことを受けて大阪市住吉区南加賀屋町(現在地)に新設移転、同年6月19日に初開催された。

所在地である大阪市は現在主催しておらず、大阪府都市競艇組合堺市岸和田市豊中市東大阪市池田市吹田市泉大津市高槻市貝塚市守口市枚方市茨木市八尾市泉佐野市富田林市寝屋川市の16市で構成する一部事務組合)と箕面市が主催施行者として別々に開催している。各種施設を保有・運営するのは住之江興業株式会社(南海電鉄グループ・当競艇場で行われるレースにラピートカップ、サザンカップがあるが、共に南海本線を運行する特急列車列車愛称)。ただし、デイリースポーツ杯争奪サザンカップに関してはさざんか(住之江区の区花)とのダブルミーニングである。

この競艇場のみ、エンジンの取付けにおいてバック、トランサムのライナー調整[† 1]が可能となっている。ライナーの調整有無および調整厚さは、チルト角・部品交換状況などと同じく、事前に発表される。チルト角調整範囲は-0.5から1.5度。

場所が近接している尼崎競艇場とは原則として開催日程が重複しないようにしている(年末年始や荒天中止の順延分を除く)。常に多くの競艇ファンで賑わっていることから「ボートレースのメッカ」の異名を持つ[2]。20012年度の勝舟投票券の売上高は全国24競艇場の中で第1位。

2000年平成12年)10月13日より日本の公営競技史上初の三連勝式投票券が発売された。[† 2][† 3]

外向け場外発売所「ボートパーク住之江」[5]

2013年4月からボートパーク住之江がオープンされた。これは同競艇場1階敷地内にある外向け前売り発売所で、年間360日、住之江競艇で行われるすべての競走のほか、主要重賞(SG、GⅠ・プレミアムGⅠなど)、及びナイター競走を1日最大で4競艇場分(1日12レース相当で48レース)発売される。また、食堂やコンビニエンスストアが隣接されているほか、樹木をイメージしたデザインやLED照明を採用するなど、環境面への配慮も行われている。

  • 名称 「ボートレース住之江外向け発売所」(ボートパーク住之江)
  • 施行団体 箕面市大阪府都市競艇組合
  • 建築面積 2446㎡
  • 延べ床面積 2705㎡
  • 鉄骨造り
  • 収容人員 2200人
  • 観覧席休憩コーナー 143席
  • 自動発売・払い戻し機 16窓
  • 自動発売機 20窓
  • 有人払い戻し機 1窓
※いずれもマークシートカード方式
  • 営業時間 10:00-最大21:00
  • 発売締め切り時間 原則として各競艇場の締め切り2分前。住之江本場開催の時は本場の締切りと同じ時間

コース概要

競走水面はプール[2][3]で、水質は淡水[2][3](工業用水を利用)。曳き波が残りやすい水面であり、選手からは「ゴツゴツとして乗りづらい」という感想が良く聞かれる。また、インコースが非常に強い水面である。外側艇の選手がツケマイで攻めようとして、内側艇の反発に遭い対岸のフェンス近くまで飛ばされることを、ファンは1マークの向こう側にある神社をもじって「護国神社参り」と揶揄する。

1995年(平成7年)8月13日からフライング警報装置 (FKS) が使われていたが、2003年(平成15年)3月2日をもって廃止された。

主要開催競走

企業杯(GIII)として、「アサヒビールカップ」が行なわれている。

新鋭リーグ戦は「飛龍賞競走」(サンケイスポーツ後援)と「ダイナミック敢闘旗」(スポーツ報知後援)が隔年で行なわれている。女子リーグ戦の名称は「モーターボートレディスカップ」。また、オール女子戦(格付けは一般戦)として、「大阪スポーツ賞アクアクイーンカップ」が毎年行われている。

正月は「全大阪王将戦」、ゴールデンウィークには「ラピートカップ」、お盆には「大阪ダービー摂河泉競走」が行なわれている。この3競走は住之江をホームとする大阪支部所属選手が一堂に会し、見応えのある競走である。「オール大阪」と呼ばれる事もある。また一般競走においても、季節にふさわしいサブタイトルを付けて開催している。

例年、2月頃に周年記念 (GI) として「太閤賞」が行われ、さらに例年10月頃に「高松宮記念特別競走」が行われている。特に太閤賞競走・高松宮記念特別競走そして暮れの賞金王決定戦競走の三つの大会は住之江・三冠(三大)競走と言われている程に有名な大会である。

GI「競艇名人戦競走」の第1回は住之江で開催された。[† 4]なお、全国発売される競走(全SG競走、GI「新鋭王座決定戦競走」、「女子王座決定戦競走」、「競艇名人戦競走」、「賞金女王決定戦競走」)のうち、女子王座決定戦競走だけは一度も開催されていない。

また、趣向を凝らした企画競走を展開している。次はその一例[6]

  • 2013年6月にあった「新鋭リーグ第22戦・サンケイスポーツ旗争奪第42回飛龍賞」で「東西新鋭対抗戦」という試みを行った。これは全国を関東・東海・近畿の「東軍」と中国・四国・九州の「西軍」とに分け、個人戦の成績を参考としてポイント化する団体戦を行った。優勝チームには賞金1人あたり3万円が贈られた。
  • 同年7月の「高槻市市制70周年記念競走」では、高槻市にゆかりのある名前を取り入れたレースが行われた。

過去のSG・G1開催実績

賞金王決定戦競走

年度・施行回 賞金王シリーズ戦 賞金王決定戦
優勝者 登番 出身 優勝者 登番 出身
1986・第1回 1986-1987・一般戦
1988-1990・GII
1991-1996・GI
彦坂郁雄 1515 千葉
1987・第2回 安岐真人 1864 香川
1988・第3回 野中和夫 2291 大阪
1989・第4回 福永達夫 2205 山口
1990・第5回 高山秀則 2672 宮崎
1992・第7回 野中和夫 2291 大阪
1993・第8回 野中和夫 2291 大阪
1994・第9回 中道善博 2096 徳島
1995・第10回 植木通彦 3285 福岡
1997・第12回 小畑実成 3233 岡山 服部幸男 3422 静岡
1998・第13回 中道善博 2096 徳島 太田和美 3557 大阪
1999・第14回 長岡茂一 3227 東京 松井繁 3415 大阪
2001・第16回 濱野谷憲吾 3590 東京 田中信一郎 3556 大阪
2002・第17回 太田和美 3557 大阪 植木通彦 3285 福岡
2003・第18回 市川哲也 3499 広島 田中信一郎 3556 大阪
2004・第19回 太田和美 3557 大阪 田中信一郎 3556 大阪
2005・第20回 池田浩二 3941 愛知 辻栄蔵 3719 広島
2006・第21回 赤岩善生 3946 愛知 松井繁 3415 大阪
2008・第23回 田中信一郎 3556 大阪 井口佳典 4024 三重
2009・第24回 井口佳典 4024 三重 松井繁 3415 大阪
2010・第25回 山崎智也 3622 群馬 中島孝平 4013 福井
2011・第26回 勝野竜司 3697 兵庫 池田浩二 3941 愛知
2012・第27回 篠崎元志 4350 福岡 山崎智也 3622 群馬
2013・第28回 前本泰和 3573 広島 池田浩二 3941 愛知
笹川賞競走全日本選手権競走
年度・施行回 笹川賞競走
優勝者 登番 出身
1973・第19回 井上弘 1531 群馬
1974・第1回 野中和夫 2291 大阪
1976・第3回 野中和夫 2291 大阪
1977・第4回 加藤峻二 1485 埼玉
1978・第5回 彦坂郁雄 1515 千葉
1979・第6回 中道善博 2096 徳島
1980・第7回 中道善博 2096 徳島
1981・第8回 貴田宏一 976 岡山
1982・第9回 常松拓支 1686 大阪
1983・第10回 彦坂郁雄 1515 千葉
1985・第12回 井上利明 1962 大阪
1986・第13回 新田宣夫 2401 愛媛
1988・第15回 安岐真人 1864 香川
1990・第17回 野中和夫 2291 大阪
1991・第18回 野中和夫 2291 大阪
1992・第19回 中道善博 2096 徳島
2007・第34回 瓜生正義 3783 福岡
年度・施行回 全日本選手権競走
優勝者 登番 出身
1961・第8回 倉田栄一 318 三重
1963・第10回 歌谷博 284 香川
1965・第12回 長瀬忠義 1284 広島
1966・第13回 芹田信吉 1126 福岡
1969・第16回 早川行男 1264 静岡
1970・第17回 中野信次 268 福岡
1971・第18回 鈴木一義 1303 東京
1972・第19回 金子安雄 1435 埼玉
1973・第20回 北原友次 1481 岡山
1974・第21回 野中和夫 2291 大阪
1975・第22回 林通 2260 岡山
1978・第25回 松田慎司 2444 広島
1984・第31回 半田幸男 2606 広島
1989・第36回 瀬古修 1950 三重

SGその他

年度 競走名 優勝者 登番 出身
1962 第8回モーターボート記念競走 芹田信吉 1126 福岡
1967 第2回鳳凰賞競走 竹内虎次 899 岡山
1968 第3回鳳凰賞競走 石川洋 1199 愛知
1970 第5回鳳凰賞競走 加藤峻二 1485 埼玉
1976 第11回鳳凰賞競走 常松拓支 1686 大阪
1991 第1回グランドチャンピオン決定戦競走 西田靖 3072 神奈川
1993 第3回グランドチャンピオン決定戦競走 安岐真人 1864 香川
1994 第4回グランドチャンピオン決定戦競走 三角哲男 3256 千葉
1996 第1回オーシャンカップ競走 野中和夫 2291 大阪
1997 第32回総理大臣杯競走 西島義則 3024 広島
2000 第3回競艇王チャレンジカップ競走 濱野谷憲吾 3590 東京

G1

年度 競走名 優勝者 登番 出身
1999 第13回新鋭王座決定戦競走 平池仁志 3553 香川
2000 第1回競艇名人戦競走 高山秀則 2672 宮崎
2001 第2回競艇名人戦競走 野中和夫 2291 大阪
2002 第3回競艇名人戦競走 高山秀則 2672 宮崎
2004 第5回競艇名人戦競走 大森健二 1910 東京

1969年から2013年まで45年連続でSG競走が開催(1988年4月にグレード制が導入される前のSGに相当する競走を含む)されてきた[† 5]ほか、「賞金王決定戦競走」の開催回数も全国最多[† 6]である。

SG競走の開催回数は2007年に60回を記録し、2位の平和島競艇場(30回)を抑えて最多記録である。SG競走のうち、「笹川賞競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」「オーシャンカップ競走」「賞金王決定戦競走」の第1回はいずれも住之江で開催された。また「賞金王シリーズ戦」を含む全てのSG競走が最低1回以上開催された。これは全国で住之江だけである。

今後のSG開催予定

  • 第30回グランプリ(賞金王決定戦競走) 2015年12月18日 - 23日
    • 2014年はSG開催無しでSG連続開催年記録は45年連続で止まった。
    • その代わりに2014年の年間大トリ決戦としてPremium GI競走の賞金女王決定戦の第3回大会が開催され競艇の61年の歴史で初めての大晦日決戦が実現する。

ナイター開催

2006年(平成18年)7月8日よりナイター競走住之江シティーナイター」を開催している(尚、この名前は一般公募で決まった)。[† 7][† 8]

なお、このナイター競走の実施に伴い、2006年(平成18年)3月6日開催分(ブルースターカップ)より減音型モーターが導入された。

ファイル:Suminoe-kyotei-03.jpg
250px住之江シティーナイター 全景

住之江競艇場におけるナイター競走の概要は以下のとおり。

  • 開場 : 14:00
  • 第1競走発走時刻 : 14:58
  • 第12競走(最終)発走時刻 : 20:30[† 9]
  • ナイター開催時は北入場門を利用できない。[† 10]
  • 2008年まで住之江でのナイターSG開催実績は無かったが2009年の12月に開催した賞金王決定戦の最終日が初ナイターSGと成った[† 11]

公開FMアクアライブステーション

本場開催日の第1競走スタート展示直前~最終12競走終了直後まで、ミニFM放送を実施している(86.7MHz)。パーソナリティーは主に内田和男の主宰するメディアターナーの所属アナウンサーやキャスターが、解説は元競艇選手が務めている。スタジオはイベントホール横のスペースで公開されており、解説者の1人は1マーク側のスタジオで展示航走の気配診断を行う。レースの予想および回顧のほか、優勝戦やドリーム戦など事前に公開選手インタビューが行われたときの録音再生や、直前のピット情報などが放送されている。また不定期に、第6競走発売中「選手ふれあいコーナー」と題し、主に大阪支部所属の現役選手をゲストに招いて数分間のトークショーを行うことがある。ゲストの選手はトークショー終了後、サイン会やファンとの写真撮影会を行うことになっている。また、第10競走の三連単を一点だけ予想し、的中して当選すると抽選でその日の最終12競走の1000円分の舟券が貰える参加型予想クイズ「舟券真剣勝負」も行われている(当選者が居なかった場合、当選枠を翌日以降にキャリーオーバーする)。

FMラジオの貸し出しは行っていないが、場内に数ヶ所設置されているスピーカーの前で放送を聴くことが可能。またテレドームでも聴取可能なほか、インターネットライブでもこのFM放送が流れている。

2008年3月までは、非公開のスタジオから「FM住之江」の名で放送されており、パーソナリティーは上方落語家アナウンサー、解説は元競艇選手で行われており、後半戦は関西スポーツ新聞記者も解説に加わった。また、予選日の後半レースや準優勝戦には当該競走出走選手の中から一人を選んでのインタビュー(収録は当日の朝)があった。また、SGやGI競走では喜多條忠などの特別ゲストが招かれることがあった。

又、テレビではBSイレブンBSイレブン 住之江ボートレース中継を放送している。

  • FM住之江(旧)
    • 主なゲスト解説者
      • 常松拓支
      • 佃信雄
      • 津田富士男
    • 主なパーソナリティー
  • 公開FMアクアライブステーション
    • 主なゲスト解説者
      • 井上利明
      • 泥谷重次
      • 立山一馬
      • 佃信雄
      • 桂春若
      • 津田富士男
    • 主なパーソナリティー
      • 内田和男 JLC・地上波SG中継実況
      • 工藤浩伸 元・浜名湖競艇場実況アナ
      • 鹿島俊昭
      • 濱野智紗都
      • 荒田美希
      • 永島知洋

大阪支部

ボートレースのメッカ[2]として一際、多くのファンで賑わう住之江競艇をホーム水面とする大阪支部は、古くから数々の名選手を輩出し、名実ともに競艇の歴史を支えて来た。昭和期には「インの鬼」の常松拓支や「浪速のドン」の長嶺豊らが活躍する中で、一際、輝かしい実績を挙げたのが「モンスター」の野中和夫 (前モーターボート選手会会長) である。

平成期に入っても、その強さは更に増して新たに「王者」の松井繁を筆頭に「怪物くん」の太田和美、「Mr.賞金王男」の田中信一郎、この2人と同期(69期)の野添貴裕、そして「快速王子」の湯川浩司らのタイトルホルダーを輩出し、野中と田中と松井は過去3度、太田は1度の賞金王決定戦優勝経験がある。さらにその下の世代も石野貴之などの逸材が切磋琢磨している。

女子選手でも、鎌倉涼が実績を残し始めている。

場外発売場

アクセス

大阪市営地下鉄四つ橋線ニュートラム南港ポートタウン線住之江公園駅北出口3分[4]/雨に濡れる事無く競艇場まで行ける。

脚注

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注釈

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出典

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参考文献

外部リンク

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  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 藤野2006、221頁。
  3. 3.0 3.1 3.2 蛭子1992、200頁。
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Cite web
  5. ボートレース住之江外向発売所「ボートパーク住之江」がオープン~ ボートレース住之江開催の全レースをはじめ、年間最大360日発売 ~(ボートレース振興会2013年3月15日 同8月7日閲覧)
  6. ボートレース住之江リリース


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