ゴールドアリュール

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テンプレート:Infobox ゴールドアリュール (Gold Allure) は日本競走馬。現在は種牡馬。馬名の由来は「黄金の魅力」。また厩舎の先輩であるステイゴールドにあやかって名付けられた。おもな勝鞍はフェブラリーステークス東京大賞典ジャパンダートダービーダービーグランプリ2002年平成14年)のJRA賞最優秀ダートホースおよびNARグランプリ特別表彰馬

戦績

デビューは2001年平成13年)11月11日京都競馬場新馬戦で2着。2週間後の新馬戦で初勝利を挙げるもののその後は勝ちきれず、6戦1勝という成績であったため、7戦目よりダート路線に転向する。以後9戦目の東京優駿(日本ダービー)以外はダート競走に出走した。東京優駿(日本ダービー)では13番人気ながら、直線で先頭に並び掛ける等、最後まで見せ場を作り、5着となった。なお、ダービー以降、芝のレースに出走しなかったが、芝のレースでは一度も掲示板を外したことがない。

ダート転向後は武豊を主戦騎手としてフェブラリーステークスを始めGI競走を4勝(この馬でのジャパンダートダービー勝利が武豊の大井競馬場初重賞制覇であった)。その勢いに乗ってUAEドバイナド・アルシバ競馬場で行われるドバイワールドカップへの参戦が決定するもイラク戦争勃発により渡航が不可能となり出走を断念せざるを得なくなる。返す刀で出走したアンタレスステークスを59kgの斤量を背負いながらも8馬身差で優勝、その2ヶ月後交流GI帝王賞に出走するが、1.1倍の1番人気にも関わらず勝ったネームヴァリューから3秒3も離された11着に大敗した。武豊は最終追い切りで乗ったところ違和感を覚えていたと自身のホームページで語っている。その後の検査で喘鳴症を発症している事が判明。完治には手術と長期の休養を要するとの事から引退が決定した。

アンタレスステークス出走時、実績的に抜けた存在だったゴールドアリュールであったが59kgの斤量が嫌われてか各スポーツ紙上では軽視する記者が多かった。これに対しレース後鞍上の武豊は「馬に対して失礼」「競馬関係者ならダートチャンピオンホースの走りに『尊敬』の心を持ち合わせて欲しい」と、自身のホームページ上で語っている。

なおサンデーサイレンス産駒唯一のダートGI優勝馬である。

競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離馬場 タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2001. 11. 11 京都 2歳新馬 13 5 7 5.3 (3人) 2着 熊沢重文 54 芝1800m(良) 1:48.3 (36.1) 0.1 ヤマニンセラフィム
11. 25 京都 2歳新馬 9 3 3 1.4 (1人) テンプレート:Color 熊沢重文 54 芝1800m(良) 1:48.7 (35.4) -0.2 (アンフィトリオン)
12. 23 中山 ホープフルS OP 15 4 7 1.9 (1人) 4着 武豊 55 芝2000m(良) 2:02.0 (36.9) 0.3 タイガーカフェ
2002. 1. 26 小倉 くすのき賞 14 4 6 2.2 (1人) 3着 内田浩一 55 芝1800m(不) 1:52.3 (38.3) 0.4 タケハナオペラ
2. 23 中山 水仙賞 16 6 12 5.0 (2人) 5着 後藤浩輝 55 芝2200m(良) 2:14.8 (35.3) 0.6 ダディーズドリーム
3. 9 阪神 ゆきやなぎ賞 13 7 10 3.6 (1人) 4着 熊沢重文 55 芝2000m(良) 2:01.5 (35.6) 0.8 ユウキャラット
4. 13 阪神 3歳500万下 14 6 9 4.5 (2人) テンプレート:Color 上村洋行 55 ダ1800m(稍) 1:51.6 (38.0) -0.7 (マイネルディバイン)
4. 27 京都 端午S OP 13 5 7 2.4 (1人) テンプレート:Color 上村洋行 55 ダ1800m(良) 1:50.6 (36.4) -0.7 (カイトヒルウインド)
5. 26 東京 東京優駿 テンプレート:Color 18 8 18 48.1 (13人) 5着 上村洋行 57 芝2400m(良) 2:26.5 (35.6) 0.3 タニノギムレット
7. 4 大井 ジャパンDダービー テンプレート:Color 15 4 8 1.5 (1人) テンプレート:Color 武豊 56 ダ2000m(良) 2:04.1 (37.4) -1.3 (インタータイヨウ)
9. 23 盛岡 ダービーGP テンプレート:Color 14 4 5 1.1 (1人) テンプレート:Color 武豊 56 ダ2000m(良) 2:08.1 (41.5) -1.6 スターキングマン
11. 23 中山 ジャパンCダート テンプレート:Color 16 4 8 2.6 (2人) 5着 武豊 55 ダ1800m(良) 1:52.6 (38.9) 0.4 イーグルカフェ
12. 29 大井 東京大賞典 テンプレート:Color 16 2 4 1.5 (1人) テンプレート:Color 武豊 55 ダ2000m(良) 2:05.6 (38.3) -0.3 ビワシンセイキ
2003. 2. 23 中山 フェブラリーS テンプレート:Color 16 3 5 3.1 (1人) テンプレート:Color 武豊 57 ダ1800m(稍) 1:50.9 (38.1) -0.1 (ビワシンセイキ)
4. 27 京都 アンタレスS GIII 16 5 9 1.4 (1人) テンプレート:Color 武豊 59 ダ1800m(稍) 1:49.7 (37.2) -1.3 (イーグルカフェ)
6. 25 大井 帝王賞 テンプレート:Color 15 6 11 1.1 (1人) 11着 武豊 57 ダ2000m(不) 2:07.9 (40.9) 3.3 ネームヴァリュー

種牡馬時代

2004年から北海道勇払郡安平町社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2005年にファーストクロップとなる産駒が誕生した。

2007年7月12日旭川競馬場でコバルトブルーが勝利した。この勝利が地方、中央通じての産駒初勝利となった。その後同年12月13日に2008年の種付け料が180万円アップの300万円に設定されたことが発表された。2009年にはエスポワールシチーかしわ記念を制し、産駒が統一GI初勝利を果たした。同馬はその後ジャパンカップダートも制し、本馬の産駒による中央GI初勝利も達成している。

産駒は主にダートで実績を挙げているが、中にはダービー卿チャレンジトロフィーに勝利し、皐月賞でも2着に入るなど、芝で好走したタケミカヅチのような産駒も出ている。

年度別成績(中央+地方)

出走 勝利 順位 AEI 収得賞金
頭数 回数 頭数 回数
2007年 162 746 23 27 106 0.87 1億5973万4000円
2008年 140 713 67 107 27 1.55 8億7593万4000円
2009年 199 1425 101 182 13 2.07 16億5579万7000円
2010年 240 1783 122 235 12 1.64 15億8143万3000円
2011年 288 1971 122 255 13 1.52 17億1271万3000円
2012年 335 2530 169 312 10 1.38 17億8023万8000円
2013年 382 2754 188 335 11 1.38 20億5978万7000円

グレード制重賞勝利馬

太字はGI(またはJpnI)競走

ファイル:Espoir-City-091206.jpg
エスポワールシチー
ファイル:Smart Falcon.jpg
スマートファルコン
ファイル:Oro-Meister20100116.jpg
オーロマイスター

地方重賞優勝馬

血統表

ゴールドアリュール血統サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系) / (Almahmoud4×5=9.38% Northern Dancer3×5=15.62%(母内))

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ニキーヤ
Nikiya
1993 鹿毛
Nureyev
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
Thong
Reluctant Guest
1986 鹿毛
Hostage Nijinsky
Entente
Vaguely Royal Vaguely Noble
Shoshanna F-No.9-h

半弟に根岸ステークスを制したゴールスキー(父ネオユニヴァース)がいる。

外部リンク

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