名古屋環状2号線
名古屋環状2号線(なごやかんじょう2ごうせん)は、愛知県名古屋市の外周部を通り、名古屋市を中心に放射状に伸びる幹線道路と主要地点で連結する、延長約66.2km(専用部66.2km・一般部58.6km)の環状道路である。名古屋圏環状道路(東海環状自動車道とともに2つの環状道路)と位置づけられている。
名古屋2環・名古屋二環、名2環・名二環とも表記される。
目次
概要
専用部
- 延長 : 66.2km
- 規格 : 2種1級(名古屋南JCT-飛島ICは1種1級)
- 設計速度 : 60km/h(名古屋南JCT-飛島ICは100km/h)
- 車線 : 4車線(名古屋南JCT-飛島ICは6車線)
一般部
- 全長 : 58.6km
- 供用済 : 57.8km(暫定2車線供用を含む)
- 規格 : 4種1級
- 設計速度 : 60km/h
- 車線 : 4車線(一部暫定2-6車線)
名古屋環状2号線は、名古屋都市圏の環状道路の一つとして計画され、当初より自動車専用道路部分である専用部と、一般国道部分である一般部を併設する構造として設計されている。国土交通省および中日本高速道路がこの道路の事業を行なうのにあわせ、一般部と平面交差する鉄道については関連自治体が立体交差事業を行うこととなっている。
愛知県道59号名古屋中環状線ともほぼ並行しており、その後継としても計画された。
専用道路については原則高架であるが、東側部分(松河戸IC - 名古屋南JCT)については起伏の変化が激しい地形であるため、掘割およびトンネル構造を組み合わせている。建設費削減のため高架構造への変更も検討されたが、周辺環境への影響や、道路形状の問題として高架にすると高速走行に適さない形状(勾配)となることなどから見送られた。
一般部は原則として片側2車線の本線車道、植樹帯や遮音壁、サービス道路(ない区間もある)および歩道が整備される計画となっている。併設する専用部が未開通の供用区間についても、その建設が前提の構造になっている。
現在、自動車専用道路は名古屋西JCTから飛島ICまでの54.3kmが開通しており、一般道路は2011年3月28日に春日井市地蔵川付近の開通により、陸上部の全線55.6kmが開通した。
構成される道路
専用部
- 近畿自動車道名古屋亀山線
- 名古屋第二環状自動車道 本線名古屋南JCT-上社JCT-名古屋西JCT・支線名古屋IC-上社JCT
- 近畿自動車道伊勢線
- 名古屋第二環状自動車道 名古屋西JCT-飛島JCT
- 伊勢湾岸自動車道 飛島JCT-名古屋南JCT
一般部
詳細
- 専用部については、当初は、名古屋高速道路(愛知県道・名古屋市道)の第2環状線として計画されていたが、計画段階で国道(当時は都市高速道路の規格の有料道路、現在は高速自動車国道)に変更された。専用部は近畿自動車道伊勢線、近畿自動車道名古屋亀山線(東名阪自動車道(名古屋第二環状自動車道))が供用済)、伊勢湾岸道路(伊勢湾岸自動車道として供用済)より構成されている。なお、一般部は全線が国道302号として供用中または事業中であり、一部の案内標識では、環状2号と表示されている。
- 西北部・北部・東北部・東部・東南部・南部I・海上部・南部II・西南部に分けられている。
西北部・北部・東北部・東部
西北部は、名古屋西JCTから清洲JCT、北部は、清洲JCTから勝川IC、東北部は、勝川ICから上社JCT、東部は、上社JCTから植田ICにあたる。
前述のように、専用部は高速自動車国道 近畿自動車道名古屋亀山線に指定されており、名古屋第二環状自動車道として供用済である。
また、地上部の一般部の国道302号が指定、供用されている。一般部については、暫定供用区間(片側1車線)が存在する。鉄道の立体交差化の完了していない箇所については平面交差(踏切)による暫定供用となっている。この場合、供用済の専用部は鉄道の高架化に対応した構造となっている。残る一般部との平面交差箇所は、名鉄瀬戸線・名鉄名古屋本線・名鉄津島線の3路線であるが、名鉄瀬戸線については仮線用地取得中、JR東海中央本線については鉄道高架化工事が終了しており勝川-松河戸の事業中区間が2011年3月28日に接続された。
名古屋高速16号一宮線は当初、本区間を介してのみ他の名古屋高速道路と連絡していた。このことで一宮線と東名阪との連続利用には割高感があり利用促進を図るために東名阪特定区間割引が実施されていたが、この割引は名古屋高速6号清須線の開通で終了している。
一般部が先行開通した高針JCT以南の専用部は2011年3月20日に開通し、同時に上社JCT-高針JCT間にある上社南ICも供用開始された。
なお、専用部はその名称を2011年3月20日の高針JCTから名古屋南JCT間の開通時に併せ、東名阪自動車道から名古屋第二環状自動車道に変更されている。
東南部
東南部は、高針JCTから名古屋南JCTにあたる。専用部は、名古屋第二環状自動車道(名二環)として2011年3月20日に開業した。
この区間は南北交通軸が弱い区間であり、伊勢湾岸自動車道、セントレアなど、南部から名古屋都市圏へは名古屋高速3号大高線の1本を経由する必要があるが開通後は専用部を経由することができるようになり、一般部は渋滞や住宅地へ進入する通過車両を減らす役割を担う。
なお、地域高規格道路である名古屋瀬戸道路・名古屋豊田道路の植田IC付近での接続計画がある(調査中)が、植田ICでは当面国道153号(豊田西バイパス)と接続することになっている。
南部I・海上部
南部Iは、名古屋南JCTから東海IC、海上部は、東海ICから飛島ICにあたる。1993年12月に一般道路(暫定4車線)、1985年3月の名港西大橋を皮切りに1998年3月までに自動車専用道路が開通している。
南部Iは、専用部を上、一般部を下にした高架構造となっている。一方、海上部は、視界を遮るほどの遮音壁はほとんど設置されていない。道路両側は名古屋港が広がっている。他の区間と異なりきわめて開放的な眺望を得られる区間である。
海上部は、有料道路、一般国道302号線・伊勢湾岸道路となっており、その他の区間は、伊勢湾岸自動車道の一部となっており、本区間の開通以前は、豊田方面と四日市方面とを結ぶには、それぞれ別料金となる名古屋高速道路を経由するか名古屋2環を迂回し東名阪道へ向かうしかなかった。開通により新たなルートが形成され、名古屋IC付近の渋滞回避が図れるようになったが、他方、以前から渋滞の多い東名と東名阪に対しては、接続する豊田JCT、四日市JCT付近での渋滞を悪化させている。
東海ICには、一部開通した名古屋高速4号東海線と接続する東海JCTが併設されている。名古屋都心部方面へは、名古屋高速3号大高線のみが連絡しており渋滞が多発しているが、この全通により渋滞緩和が期待されている。
南部II・西南部
南部IIは、飛島ICから国道23号、西南部は、国道23号から名古屋西JCTに至る区間である。
1991年3月までに一般道路が暫定2-4車線で開通しており、2車線区間の4車線化の工事も開始している。
専用部は、高速自動車国道 近畿自動車道伊勢線として指定されている。2009年4月27日の第4回国土開発幹線自動車道建設会議で整備計画を策定された。同区間は開通済みの一般道路に挟まれる形で施工されるため、用地買収は既に完了している。この区間が開通すると、名古屋環状2号線の専用部が全通し、名古屋高速都心環状線に次ぐ、名古屋市およびその周辺における2つ目の環状道路が完成することとなる。
接続道路
専用部
- 伊勢湾岸自動車道
- 国道23号
- 愛知県道70号名古屋十四山線
- 国道1号
- 愛知県道29号弥富名古屋線
- 名古屋高速5号万場線
一般部 テンプレート:Main
沿革
- 1982年(昭和57年)3月1日 - 専用部・名古屋IC-名古屋西JCT整備計画決定。
- 1985年(昭和60年)3月20日 - 専用部・名港西大橋関連区間(3.2km)が供用開始。一般部・南部II(2.7km)が供用開始。
- 1988年(昭和63年)3月23日 - 専用部・清洲東IC-名古屋西JCT開通。
- 1991年(平成3年)3月 - 一般部・西南部(9.3km)が供用開始。
- 1991年(平成3年)3月19日 - 専用部・勝川IC-清洲東IC開通、名古屋高速1号楠線に接続。
- 1991年(平成3年)12月3日 - 専用部・名古屋南IC-東海IC整備計画決定。
- 1992年(平成4年)4月 - 一般部・東部(4.0km)が供用開始。
- 1993年(平成5年)4月 - 一般部・東北部(3.4km)が供用開始。
- 1993年(平成5年)12月3日 - 専用部・勝川IC-名古屋ICが供用開始。一般部・南部I(4.3km)が開通。
- 1998年(平成10年)3月30日 - 専用部・名古屋南IC-飛島ICが供用開始。
- 1998年(平成10年)12月25日 -. 専用部・名古屋南IC-上社JCT整備計画決定。
- 2000年(平成12年)8月 - 一般部・西北部(9.3km)が供用開始。
- 2003年(平成15年)3月29日 - 専用部・上社JCT-高針JCTが供用開始。
- 2009年(平成21年)4月27日 - 専用部・名古屋西-飛島整備計画決定。
- 2011年(平成23年)3月20日 - 専用部・高針JCT-名古屋南JCTが供用開始。一般部・東南部(12.7km)がこの日までに全区間開通。
脚注