TBS歌のグランプリ

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テンプレート:雑多な内容の箇条書き テンプレート:基礎情報 テレビ番組

TBS歌のグランプリ』(ティービーエスうたのグランプリ)は、1967年4月4日から1971年9月28日まで、TBS系列局で毎週火曜20:00から20:56に放送された歌謡番組

概要

  • TBS歌謡曲ベストテン』の後番組として、1967年4月4日にスタート。TBS旧社屋Gスタジオからの生放送と全国各地からの中継を交えて放送された回もあった。この当時はまだビデオテープ(2インチVTRしか存在していない)が高価だったため、一度放送が終わった番組はネット局にテープが一巡した後に消去・再利用されることが多く、この番組(ここでは生放送の同録テープ)もそうした消去対象番組だったが、どうした理由かわからないが消されずに残された回が多数存在する(前番組の『TBS歌謡曲ベストテン』も一部放送回で映像が現存している)。
  • この番組はTBSを幹事社とし、北海道放送 (HBC) 、中部日本放送 (CBC) 、朝日放送 (ABC) 、RKB毎日放送 (RKB) というJNN基幹局の共同制作で放送され、技術や演出にも5局のスタッフが名を連ねていた。また、一時は鈴木史朗(当時TBSアナウンサー)がリポーターやデータマンを担当。番組の冒頭では、放送週の歌謡曲ランキングでベスト30までに入った楽曲の曲名・歌手名を早口で紹介していた。
  • 日本レコード大賞の入賞者決定の時期等には、毎年レコード大賞特集を企画し入賞者の歌を紹介していた。そもそも『歌のグランプリ』の放送開始当時、レコード大賞授賞式司会者は同番組メイン司会の一人である三木が担当していた事情もある。
  • この番組は、初めは白黒放送だったが、1967年8月22日に初めてカラー化され、1週おいて9月5日の放送からは毎週カラー放送となった。
  • この番組の最高視聴率は、1967年12月5日放送の26.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
  • 1970年4月には大阪万博会場から、記念番組として公開放送を行った(このときの司会者は青島幸男・中山千夏)。
  • テーマ曲はいずみたくが手がけ、前田憲男が編曲を担当していた。オープニングの映像は社交ダンスのものが流れていた。

司会

レポーター

  • なべおさみ - 青島司会時代の中継レポーター
  • 鈴木史朗(当時TBSアナウンサー) - 青島・中山〜中山・岸部司会時代にコンピューターデータの集計レポート及び番組ナレーションを担当。
  • 山本文郎(当時TBSアナウンサー) - 三木~巨泉司会時代の東京地区担当中継レポーター
  • 日比英一(当時CBCアナウンサー) - 三木~巨泉司会時代の東海地区担当中継レポーター、ほか

番組終了後

  • 1978年頃、ザ・タイガースザ・テンプターズなどのグループ・サウンズの上質のカラー映像も含むこの番組のビデオを多数使った『日曜特バン・10年前のVTR』という番組が何度か放送されたほか、同じく日曜日に放送されていた『テレビ探偵団』のエンディングで流れる思い出の曲のコーナーとして、この番組の放送素材が使われていた。
  • この番組の1967年7月25日での放送分が、CS放送のTBSチャンネルで2005年6月19日に再放送された(美空ひばり特集として)。この回では、全国各地と東京赤坂のTBSを結んだ多元中継を実施しており、東京・歌舞伎町からの中継(曲は『また逢う日まで』【三田明】)では当時TBSアナウンサーだった山本文郎がレポーターとして登場している。また、屋外プールが営業されていた赤坂プリンスホテル(当時の名称。2011年3月31日で閉鎖。ただし、当時の建物は旧館のみだった)からの中継も行われていた。

1967年7月当時の放送ネット局

北海道放送 - IBC岩手放送 - 東北放送 - 福島テレビ(当時日本テレビ・TBS系列、現フジテレビ系列) - 東京放送(現TBSテレビ) - 新潟放送 - 信越放送 - 静岡放送 - 中部日本放送(現CBCテレビ) - 朝日放送(当時TBS系列、現テレビ朝日系列) - 山陽放送(当時は岡山県のみ) - 山陰放送(当時は島根県のみ)-中国放送 - RKB毎日放送 - 長崎放送 - 熊本放送 - 大分放送 - 宮崎放送 - 南日本放送 - 琉球放送

太字は制作幹事局、斜字は共同制作局(五社連合)。オープニング時のクレジットではTBSのみ筆記体の正式ロゴだったが、それ以外は普通のフォントだった。上から順にTBS→HBC・CBC・ABC・RKB→それ以外のネット局という表記だった。
※TBS系列局のうち、MRO北陸放送は1967年7月当時、放送ネット局には含まれていなかった(MROが当番組を放送していた時間帯に別番組を放送していたためと思われるが、詳細は不明。ちなみに1969年10月時点ではネット局に含まれている)。

オープニング

番組開始当初はオーケストラの生演奏をバックに社交ダンスグループ(スタジオNo.1ダンサーズ、安藤哲子ユニークバレエ団、一宮一BMダンサーズ)の踊りが映され、それをバックに当日出場する歌手およびスタッフの一覧がテロップ表示された。

のちに、鈴木史朗の早口による生ナレーションで、「今週の上位30曲」に入った楽曲と歌手(順位は発表されていない)を紹介しつつ、当日の出場歌手がオーケストラの生演奏に乗って登場。併せて出演者の字幕も表示された。

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