NHK海外ネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『NHK海外ネットワーク』(エヌエイチケイかいがいネットワーク、英称: World Network, またはNHK Overseas Network[1])は、NHKが2003年4月に放送開始した日本の国外ニュース専門番組。週に1回、NHKのチャンネルにて放送される。
概要
日本国外(海外)のニュースを専門に伝えるテレビ番組であり、毎回2つの特集を中心に放送する。NHKの海外支局・記者は勿論、番組キャスターやスタッフも取材を行う。NHKと提携している海外の放送局のニュース素材も用いる。
長きに渡って日曜日の放送であったが、2010年度の編成見直しにより、時間帯はそのままに土曜日に移動した。土曜移動後は各界から毎週1名ずつゲストを招いて放送するようになり、政治や外交分野だけでなく世界各国のトレンドも積極的に取り上げるようになっている。なお、土曜移動後のタイトルロゴは「NHK」が削除された「海外ネットワーク」の表記となっているが、正式タイトルは『NHK海外ネットワーク』のまま変わっていない。
主なコーナー
- 2010年度
- 「ニュース世界一周」を除いて大幅に変更されている。
- 特集
- 今週の世界
- 主要ニュースを幾つか振り返る。
- ワールドトレンド(特集2)
- 世界あす読み
- 二村解説委員によるニュース解説。
- ニュース世界一周
- その週の海外ニュースの中から、こぼれ話的なニュースを連続して伝える。
- 2009年度まで
- 最新ニュース(必要に応じて)
- NEWS UP
- その週の海外ニュースの中から、特に重要なものを現地からの記者中継を交えて掘り下げる。
- 特集
- 海外記者の企画取材。『NHK特派員報告』の流れをくむ。
- ニュース世界一周
- 2010年度以降と同様。
- 世界の子供たち
- 毎回1箇所を取材。子供たちに今取り組んでいることや、将来の夢を聞く。キャスターの締め括りの挨拶の後、紹介する。
総合司会
- 2003年4月 - 2007年9月: 道傳愛子(当時・NHKアナウンサー。解説委員就任のため番組降板)
- 2007年10月 - 2010年3月: 長尾香里(NHK国際部記者)
- 2010年4月 - 2012年3月: 二村伸(NHK解説委員)、小林千恵(NHKアナウンサー)
- 2012年4月 - 2012年12月: 二村伸、島津有理子(NHKアナウンサー)
- 2013年1月12日 - 2013年3月: 二村伸、森山春香(NHKアナウンサー。島津有理子の産休に伴い代役に起用)
- 2013年4月 - 現在:傍田賢治(NHK国際部記者)、桑原りさ(フリーアナウンサー)
- 備考
- 2010年度以降、番組の進行は女性キャスターが担当し、二村→傍田はコメンテーター的な立場。また、2010年度からは毎回スタジオにゲストを招いており、実質コメンテーター2名体制となっている。ゲストは専門家の他、海外の生活・事情に精通したタレントや文化人が駆けつける事も多い。
- 2009年度までは必要に応じて、スタジオに専門家やNHK解説員・外報担当記者が解説に来ていた他、取材記者を現地とつないで衛星中継で出演させる事もあった
- その他、取材VTRではボイスオーパーによる吹き替えが入る場合がある。
放送時間
- NHK総合
- 2010年3月まで:日曜日 18:10 - 18:45(JST)
- 2010年4月 - 2013年3月:土曜日 18:10 - 18:42 (JST)
- 2013年4月 - :日曜日 18:10 - 18:42 (JST)
- NHKワールド・プレミアム
- 2007年4月 - 2008年3月:月曜日 11:05 - 11:40 (JST)
- 2008年3月 - 2010年3月:日曜日 23:00 - 23:35 (JST)
- 2010年4月 - 2013年3月:土曜日 23:00 - 23:32 (JST)
- 2013年4月 - :日曜日 23:00 - 23:32 (JST) ※ノンスクランブル放送
テーマ音楽
備考
- 日曜時代(第1期)は18:45:00で次番組に切り替わらず、1秒遅れていた。ただし、これは関東地方のみの現象であり、日曜日の18時台は正時ニュースからローカルニュース終了までつなぎの時間がない連続編成のため、地方局の切り替えのためにわざと設けていたと考えられる。土曜移転後は間に『週末プレマップ』を挟むため、この現象は解消された。
- 日曜日(2010年4月から2013年3月は土曜日)の18時のニュース終了時に「つづいて“NHK海外ネットワーク”」と表示されるが、18時のニュースをNHK総合と同時放送しているNHKワールド・プレミアムでは『海外ネットワーク』は同時放送せず、ニュース終了後の次の番組は『ビットワールド』(2010年3月までは『中学生日記』)を放送。なお、NHKワールド・プレミアムでは2007年4月より毎週月曜日11時5分 - 11時40分に、NHK総合と時差があるものの『海外ネットワーク』が放送されるようになった。2008年3月30日からは日時が日曜日23時 - 23時35分に変更され、同日時差放送になった(2010年4月3日からは土曜日に移動したが、放送開始時間は変更なし。2013年4月から放送開始時間そのままで日曜日に再移動し、同時にノンスクランブル放送の対象番組に加えることとなった)。なお、2011年3月26日・4月2日放送分はNHKワールド・プレミアムも番組開始以来初めて国内同時放送となった(東日本大震災関連のニュースを放送する都合上)。
- 土曜に移転した2010年度から2012年度は『NHKプロ野球』の放送のために休止となる週が生じた。
- 2010年7月17日・24日放送分は17:00~17:35に放送時間が変更される。これは18時台に「大相撲幕内の全取組」(大相撲中継中止に伴う代替でのダイジェスト番組)が放送されるために開始時刻を繰り上げたものである(NHKワールド・プレミアムは通常通り23時からの放送)。
- 地域によりそのエリアのニュース、催しを優先させる必要があると判断された場合は、休止となるケースがある。
- 2004年(平成17年)10月31日 - 12月 休止局: NHK新潟放送局
- 2005年(平成17年)10月23日 休止局: NHK新潟放送局
- 新潟県中越地震発生から1周年のため、『新潟発ふれっしゅ便』で関連する内容を放送した。
- 2006年(平成18年)8月20日 休止局: 北海道ネットワーク
- 駒澤大学附属苫小牧高等学校の全国高等学校野球選手権大会3連覇がかかる試合があったため、その関連番組を放送。
- 2014年(平成26年)8月10日 休止局: NHK長崎放送局
- 2014長崎から東北へ~東日本大震災復興支援チャリティーコンサート~を放送。
- 中国地方では、毎年全国都道府県対抗男子駅伝当日は、そのハイライト番組を放送するため、番組休止となる。
- 2007年4月1日の放送で、初めてスタジオセットをリニューアルした。
- 2007年9月16日の放送で、インドの経済発展について特集が行われたが、その中で、自動車を購入したとして紹介された農家の男性について、実際には購入していなかったことが発覚した。購入後に車で移動するシーンまで紹介されていたが、実際には、販売店の指示で、購入したように振舞っていただけだった。NHKは、2010年5月29日に、放送内で「確認が不十分だった」として、視聴者に謝罪した[2]。
- 決してストレートニュースを伝える番組ではないが、2007年11月の台湾総統選挙国民党候補馬英九来日に関しては単独インタビューを行うが、一か月後の民進党候補謝長廷来日に関しては一切触れていない。