JR東日本E751系電車
テンプレート:出典の明記 テンプレート:鉄道車両 E751系電車(E751けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の交流特急形車両。
概要
東北地区の新幹線連絡輸送に使用する485系電車の置き換え用として開発された車両である。
1999年(平成11年)から2000年(平成12年)に近畿車輛・東急車輛製造で6両編成3本(18両)が製造され、2000年(平成12年)3月11日に盛岡駅 - 青森駅間の特急「スーパーはつかり」として営業運転を開始した。2002年(平成14年)12月1日の東北新幹線盛岡駅 - 八戸駅間開業以降は、特急「つがる」(八戸駅 - 青森駅・弘前駅間)での使用を開始したほか、間合い運用で朝に1往復津軽線青森駅 - 蟹田駅間の普通列車にも使用された。
東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間が延伸開業した2010年12月4日以降、特急「つがる」は青森駅 - 秋田駅間の運転となり、車両は485系3000番台電車を使用することになった[1]。これにより、本車両は同年12月3日をもって運用を一時離脱していたが、2011年4月23日以降、4両編成に短縮した上で再度「つがる」に使用されることとなった[2]。
構造
E653系をベースとした車体構造を有する。客室はE653系の普通車モノクラスと異なり、青森寄り先頭車は半室をグリーン席とした クロハE750形 である。グリーン席の座席は従来運用していた485系を踏襲して横2列+2列配置である。普通車はE653系と共通の座面スライド式リクライニングシートで、座席の前後間隔(シートピッチ)もE653系と同一の 910 mm である。
電気機器も、IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御装置や主電動機・電動車ユニットの構成などはE653系と共通だが、本系列は交流 (20 kV / 50 Hz) 専用として設計され、直流電化区間で必要な回路構成は省略された。
暖房容量の増強・出入り口の隙間対策・床下配管の保護など寒冷対策はE653系に比し強化された。海峡線内で使用されている保安装置(ATC-L型)は準備工事のみで未設置のため、青函トンネルは走行できない。
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形式別詳説
- 基本番台 (1 - 3)
- 中間電動車で4号車に組成され、指定席として運用される。座席数は72席で、共用トイレ・男子用トイレ・洗面所を設置する。
- 100番台 (101 - 103)
- 基本番台 (1 - 3)
- 100番台 (101 - 103)
- 中間電動車で3号車に組成され、自由席として運用される。座席数は72席。業務用室を設置し、パンタグラフや主変換装置を搭載する。
- クロハE750形
- 青森寄りの6号車に組成される半室グリーン席構造の制御車で、指定席として運用される。座席数は普通席22席(2席は車椅子対応)、グリーン席16席。車椅子対応トイレ・男子小用トイレ・洗面所・車内販売準備室・多目的室を設置する。3両 (1 - 3) が在籍する。
- Kuha E751-2.jpg
クハE751形
- Moha E750-2.jpg
モハE750形
- Moha E750-102.jpg
モハE750形100番台
- Moha E751-2.jpg
モハE751形
- Moha E751-102.jpg
モハE751形100番台
- Kuroha E750-2.jpg
クロハE750形
改造
- 耐寒機能強化改造
- 2006年(平成18年)末から2007年(平成19年)初頭にかけ全編成が順次郡山総合車両センターに入場し、前面排障器(スカート)の形状変更と足回りの耐寒強化改造工事が施工された。落成当初とは前面の形態が異なっている。
編成・運用
6両編成3本(18両)が青森車両センターに配置されている。2011年4月23日以降は4両編成3本に組成され、以下の列車で運用されている。
- 編成
- A-101 - A-103 の3編成で運用している。なお、運用を離脱していた2011年2月に順次方転しており、向きが当初と逆になっている。
編成番号 | 形式・車両番号 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
テンプレート:TrainDirection | ||||||
クロハ E750 -0 |
モハ E751 -100 |
モハ E750 -100 |
クハ E751 -0 | |||
A-101 | 1 | 101 | 101 | 1 | ||
A-102 | 2 | 102 | 102 | 2 | ||
A-103 | 3 | 103 | 103 | 3 |
過去の運用・編成
2010年12月3日までは6両編成で組成され、以下の列車で使用されていた。
- 特急「つがる」
- 下り(青森・弘前行き):43号・7号・13号・17号・23号・29号・33号
- 上り(八戸行き):2号・8号・12号・16号・22号・28号・98号
- ※車両検査や故障により485系で代走する場合があった。
- 普通列車
- 津軽線:1往復(青森駅 - 蟹田駅)
- 臨時列車
- 編成
- A-101 - A-103 の3本で運用していた。2007年3月18日から全車禁煙となった。
編成番号 | 形式・車両番号 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
テンプレート:TrainDirection | ||||||
クハ E751 -0 |
モハ E750 -100 |
モハ E751 -100 |
モハ E750 -0 |
モハ E751 -0 |
クロハ E750 -0 | |
A-101 | 1 | 101 | 101 | 1 | 1 | 1 |
A-102 | 2 | 102 | 102 | 2 | 2 | 2 |
A-103 | 3 | 103 | 103 | 3 | 3 | 3 |
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:JR東日本の車両リスト- ↑ 2010年12月ダイヤ改正について - 東日本旅客鉄道秋田支社プレスリリース 2010年9月24日
- ↑ テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道秋田支社プレスリリース 2011年4月19日