飛べ!イサミ
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/RadioDrama テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『飛べ!イサミ』(とべ!イサミ、テンプレート:Lang-en-short)は、NHK教育テレビで1995年4月8日から1996年3月30日にかけて放送されたテレビアニメ作品およびこれを原作とした漫画作品ならびにドラマCD作品である。
目次
概要
新撰組の子孫の主人公達が、先祖の遺したアイテムを用いて悪の組織「黒天狗党」と戦う様を描いたオリジナルアニメ作品。敵役も含め各キャラクターたちを深く掘り下げ、主人公たちも小学生らしく活き活きと描かれている。特に、前半は主人公達を「ヒーローにあこがれる普通の小学生」として描いたことで、当時の小学生達から多くの支持を集めた。
NHKおよびNHKエンタープライズ21が企画したNHKオリジナルアニメの第1作目[1]である。初めからオリジナルアニメとして企画された作品であり、原作となる小説や漫画といったものは存在しない。後のNHKオリジナルアニメでは企画の初期段階から外部の人間が入ることが多いが、本作の原案はNHK内部で公募されたものである。最初の企画タイトルは「しんせん組参上」。なお、本作以降のNHK地上波の新作アニメ枠で放送されている作品は従来の作品とは、以下のような相違点がある。
- NHK史上初の日本制作のアニメ作品である『未来少年コナン』から『モンタナ・ジョーンズ』に到るまで、従来のNHK地上波の新作アニメ枠はNHK総合テレビで放送されていたが、本作以降はNHK教育テレビで放送されるようになった。総合テレビのアニメ枠は2004年にNHKアニメ劇場という形で9年ぶりに新設された(後に廃止、現在は深夜帯の再放送枠のみ)が、現在でも新作枠の中心は教育テレビの作品である。
- これに伴い総合テレビ時代にはあった本編終了後のミニコーナーが本作以降は無くなり、番組枠としては純粋に25分のアニメーションのみとなった。このため、総合テレビ時代の作品が再放送される際にはミニコーナーは放送されない。場合によっては時間などの都合で作品本編自体も一部カットされることがある。
- 本作以降、オリジナル作品に関してはアニメの放送と連動してNHK出版がコミック版を刊行するようになった。
- 佐藤竜雄の初監督作品である。厳密には佐藤は前年の劇場公開用作品『リカちゃんとヤマネコ 星の旅』の監督をしているが、この作品は実際には上映されることなくお蔵入りとなりソフト化も1997年のため、一般的には初監督作といえば本作のことを指す。前年の『赤ずきんチャチャ』で「チャチャ三羽ガラス」と言われた佐藤竜雄・大地丙太郎・桜井弘明の3人の監督作品としては最初に発表された作品でもある。SF作家の高千穂遙や漫画家のあさりよしとお・うたたねひろゆきなど、関連業界関係者の玄人筋にファンが多かった作品でもある。
あらすじ
花丘イサミ、月影トシ、雪見ソウシの3人は幕末に活躍した新撰組の子孫。ある日、花丘家の蔵で新撰組の秘密基地を発見し、光を放つ不思議な剣を手に入れた。そして、世界征服と花丘魁博士(イサミの父)の誘拐を企む悪の秘密組織「黒天狗党」と戦っていく。
初期は「少年探偵もの」の方向性で、「しんせん組」が巷で起こる事件を追い、主にイサミが剣を用いて悪党と戦うという内容だった。中盤から黒天狗党が本格的に暗躍し始め、しんせん組もパワーアップを果たして「変身ヒーローもの」の方向にシフトしていった。
登場人物
実在の新撰組隊士や同時代の人物をもじったネーミングが多い。
しんせん組
苗字の最初が雪月花である。
- 花丘イサミ
- 声 - 中嶋美智代
- 本作の主人公。小学5年生の帰国子女でボーイッシュな女の子。大江戸小学校に転校生としてやってきた。勉強・スポーツは得意だが母に似て絵が下手。自宅の蔵で発見した龍の剣(りゅうのつるぎ)を振るって戦う。通常、剣は六角形の柄の部分しかないが、発動時は光の刃が現れる。
- 初期は3人で掛け声を叫ぶことで剣を発動して、イサミが敵と戦闘を行っていた。剣で斬られた相手はシビレて動けなくなり、一部の記憶を失う。
- 「龍の印は正義の印、この世に悪がある限り、天に代わって悪を断つ、新選組参上!!」の掛け声は後に、しんせん組参上時の決めゼリフへと代わった。
- DVD-BOX上巻のブックレットの毛利和昭のインタビューによると、「ショートカットで活発な、内田有紀みたいに…」というオーダーから、試行錯誤しながらデザインされたという。
- 名前の由来は近藤勇。
- 月影トシ
- 声 - 亀井芳子
- イサミのクラスメイト。登場当初はイサミと争うこともあった。「バーチャル戦隊 ガンバマン」の大ファンだが、「魔法の妖精 ラブリン」といった女児向けアニメもこっそり見ている。ことわざを時々、口にするが大抵は間違える。
- 中盤以降では龍の目を使用して戦うようになった。大きめのスーパーボール程度のサイズだが、発動時は光が外殻部分を形成する。外殻の大きさを変えて野球ボールのように投げて使用するときと、サッカーボールのように蹴って使用するときがある。
- 名前の由来は土方歳三。
- 雪見ソウシ
- 声 - 日高のり子
- イサミのクラスメイト。冷静沈着だがキザで女好き。美人を見ると見境なく言い寄り、どこからともなく薔薇を取り出し差し出す。その反面、女性に関して悲惨な目にあうことも多い。「恐るべし、○○○」という言い回しで場を締めることが多い。中盤以降では龍の牙を使用して戦う。普段は根元が四角い2本の牙だが、発動時は2つを光がつなぎ弓の形状をなす。
- 名前の由来は沖田総司。
- 月影ケイ
- 声 - 三田ゆう子
- トシの弟。好奇心旺盛な幼稚園児。三輪車でいつも移動しており、自転車で行動する3人からは置いてけぼりを食らうことも多い。しかし持ち前の機転でイサミたちのピンチを救ったこともある。先祖の遺したからくり三輪車が登場してからは、それで速く移動したり空を飛んだりできるようになった。兄と同じく「ガンバマン」の大ファンであり、魁が変装したガンバマンキングに助けられてから彼に憧れるようになった。
- 名前の由来は山南敬助。
花丘家
花丘邸は近所では「三丁目のお化け屋敷」と呼ばれている。
- 花丘観柳斉
- 声 - 北村弘一
- イサミの祖父。玲子に変わって家事全般をこなし、料理も得意である。クマのぬいぐるみが大好きで「大江戸クマさん友の会」の会員でもある。また、武術にも長け、剣(ハリセン)では複数のカラス天狗を簡単に倒し、槍では鎧天狗と渡り合い見事勝利している。たまに浪曲をやったりし、魁も聞かされたことがあるらしい。
- 終盤では「謎の人物『怪傑白頭巾』」となって、しんせん組を助けて黒天狗党と戦う。本人はあくまで「謎の人物」と言い張っているが、どこからどう見ても観柳斉なので、敵味方問わず正体はバレバレである(変身(変装?)自体はしんせん組と大差ないので、若干の不公平感はあるが)。
- 名前の由来は武田観柳斎。
- 花丘玲子
- 声 - 井上喜久子
- イサミの母親。ニュースキャスターであり、「花丘玲子のおはよう7」のメインキャスターを務める。そのため朝は早出して出演している「おはよう7」をイサミと観柳斉が朝御飯の時に視聴するのがお決まりとなっている。しっかりした母親であるがどこか少々抜けたところがある。料理が苦手だった(不気味な色の料理を作る)が克服したのか、最終話では(見栄えは非常にいい)ご馳走を作っている。
- 花丘魁
- 声 - 石井康嗣
- イサミの父親。ルミノタイトを研究していた物理学者。黒天狗党に追われているため正体を隠すべく顔にミイラのような包帯、目にサングラス、頭に黒い帽子、全身にはコートと完全に誰だかわからない、しかしどこか怪しい格好をしている。瑠美野流忍術の修行を積んでおり、戦闘のスキルも非常に高い。前半では(イサミの誕生日にバラを贈っていたことから)、「野ばらの男」と名乗っていた。イサミ達のピンチの際にガンバマンキングに変装して現れることもあった。
- 木登りが得意で、花丘邸が見える丘の木の上から1人つぶやく場面が多かった。最終話においてはすべてを終え、素顔を見せてイサミを抱きしめたものの、視聴者にはその素顔は光の効果で隠され、エンドロールでも素顔にサングラスだったため、現在の素顔は明かされず、素顔が確認できるのは第3話の回想シーンのみであった(漫画版では再開後の素顔も描かれていた)。
- 名前の由来は島田魁。
- 坂本数馬
- 声 - 小野健一
- イサミの叔父(玲子の弟)。独身。大江戸警察の刑事である。様々な事件を追うもイサミ達にヒントをもらったりなど少々頼りない。はるかに惚れており熱心にストーカー同然のアプローチをするが、ことごとく空回りしている。「捜査のついで」の名目でたびたび花丘家に飯を食いに来る。後半はルリ子にもほれていた。
- 名前の由来は坂本龍馬。
- 維新
- 漫画版『ダッシュ』より登場する、花丘家の居候(下宿人)で、イサミたちのクラスの副担任教師。整った精悍な顔立ちを持っており、小学校から中学校へ(イサミたちを見守るために)転属した、はるかも一目ぼれするほどの、穏やかにして無害そうな好青年。ただし、イサミとは出会いの間の悪さから少々、険悪な仲となっている。
- 本名はリュマー・サクマウド。白狐団の首領である野火と同じく、ルミノタイト反応を調査しに来た宇宙連合の地球調査員であり、地球へのアプローチ見解の違いから野火と袂を分かち、彼女を止めるために地球へと降り立った宇宙人である。
- 白狐団が現れたと同時に、ルミノタイトを失った龍の武器に再びルミノタイトを入れなおし、イサミたちに新たなる力を与えた。さらに自らは野火に存在を知られないために自らの顔を包帯で隠し、包帯男Part2としてイサミたちをサポートする。ただし、彼自身もその目的は野火と同じく「しんせん組の行動を地球人の行動のテストケースとすること」にあるため、しんせん組のピンチにはあえて手を出さずにイサミたちがその困難に以下に立ち向かうかを見守る(ありていに言えば命の危険=生命体としての生命が失われる状態に至るまでは、大怪我をしようが陵辱を受けようが、どんなピンチになろうと放っておく)ために、一種突き放したような行動をとることも多い。
- 名前の由来については、本名においては数馬と同じく坂本龍馬であり、同時に薩長連合からも音韻を変えて使用。偽名の維新は明治維新から。
月影家・雪見家
新撰組発明係
幕末の新撰組の別働隊。花丘家・月影家・雪見家の先祖である。人の精神力をエネルギーに変える鉱石・ルミノタイトを研究、3つの武器を発明した。カラクリ人形に仕込まれたフィルムでメッセージを伝えるが肝心なところでフィルムが終わってしまう。
大江戸小学校
- 高木はるか
- 声 - 佐々木庸子
- イサミ達のクラスの担任。子供のように無邪気で天然な性格だが、実は瑠美乃一族の末裔で、くノ一として黒天狗党と戦い、イサミ達しんせん組をサポートする。アニメや特撮ものが好きなようで、部屋には雑誌やグッズが所狭しと並んでいる。くノ一の時は、グラマーな赤い忍装で露出度が多いハイレグレオタードのインナーコスチュームとなっている。以前、瑠美野流で修行していた魁のことを「お兄ちゃん」と呼んでいた。
- 清川マユコ
- 声 - 井上喜久子
- イサミ達のクラスメイト。ポニーテールとリボンがトレードマーク。ソウシにお熱なため、何かと共に行動しているイサミやトシにたびたびちょっかいをかけている、おませさん。イサミとはあらゆる意味で対極(本人はライバル視。嫌っているわけでは無いらしい)に位置する存在。
- DVD-BOX上巻のブックレットの毛利のインタビューによると、クラスメイトのデザインは何人かはイサミの没デザインを採用したものらしく、マユコも「ポニーテールのイサミもありかな」という思い付きで描いたものが元だったりするとのこと。
- 真木イズミ
- 声 - 渡辺久美子
- イサミ達のクラスメイト。長い髪がトレードマークの静かな女の子。よくマユコと一緒にいる。霊感があるらしく、何かと先々に起こるトラブルを予知することがある。マユコと同じく、ソウシに一途な様子。
- 島田ミホ
- 声 - 堀越真己
- イサミ達のクラスメイト。メガネとリボンがトレードマーク。イサミと仲がいい。
- 近藤エリ
- 声 - ノンクレジット
- イサミ達のクラスメイト。夏も冬も青と白のボーダーのトップスがトレードマーク。イサミと仲がいい。
- 藤堂めぐみ
- 声 - ノンクレジット
- イサミ達のクラスメイト。おかっぱ頭がトレードマーク。イサミと仲がいい。
- 江川貫太郎
- 声 - 高乃麗
- イサミ達のクラスメイト。ぽっちゃりとした少年。大のUFOマニア。学園祭の際にはガラクタから作る、リサイクルロボの設計と製作を指示した。ゴールデン天狗やしんせん組も宇宙人と思い込んだ。
黒天狗党
『ダッシュ』では、正義の軍団となっている。
- 黒天狗(芹沢鴨之丞〈テン・グー星人 セリ・カーモン〉)
- 声 - 西川幾雄
- 本作の黒幕。黒天狗党の会長にして芹沢ジャパンの会長。世界征服を目論み、そのためにルミノタイトを狙っている。イサミの祖父、観柳斉とは良きライバルとして長年張り合い続けている。一方でイサミのことは、まるで本当の孫のようにかわいがっている。実は2000年前に地球に不時着した宇宙人で、ルミノタイトも彼等が所持していたもの(龍の剣と同形状の武器も所有する)。故郷の星に対する望郷の念から、宇宙船新造の願いを抱き続け、そのための財力と人力を欲するがゆえに世界征服を目論んでいた、というのが実情である。ルミノタイトの力で若返りを繰り返しており、終盤は中年の男性になっている。
- 漫画版では本来の目的である宇宙船新造が叶うも地球を離脱計画の直前で、実は母星帰還反対派のリーダーだった銀天狗によるクーデターが勃発。黒天狗党を追われて、しんせん組に助けられ「望郷のためとはいえ、自らが力に任せて弱き者を踏みつけにしようとし、また自らのかわいがってきた子どもたち(四天王のうち鎧天狗、銀天狗、ゴールデン天狗の3名)にもそれを当然のことと教え続けてきた」という自らのしでかしてきた過ちを深く悔いた。そして、しんせん組と銀天狗との戦いの後、事情を慮ったイサミたちの願いにより、龍の武器から取り出され魁によって精製されたルミノタイト100によって無事に遠き星への帰途に着いた。
- 名前の由来は芹沢鴨、彼は元水戸天狗党。
- 南蛮天狗(芹沢鴨之丞の秘書〈カルタ・カステラ〉)
- 声 - 掛川裕彦
- 鴨之丞の秘書であり、黒天狗党のNo.2的存在。ルミノタイトの力を吸収する力を持つ。通常は若い男女の姿であるが、その正体は黒天狗のペットであり宇宙船の整備士だった白い犬である、戦闘能力は新撰組3人を遥かに凌駕するなど極めて高いと思われる。
黒天狗四天王
- からくり天狗(東上別府鷹丸)
- 声 - 津田英三
- その名の通り、体中にからくりを仕込んでいる。自信家で仕切りたがり屋。ドリルモグラ、ロコモービルなど、主に黒天狗党内でのメカニック系の開発を担当している。甥の菊丸を自らの生命と断言し男手一つで育てている。菊丸のために世界征服を自らの野望としており、そのためには卑怯な手段も辞さなかった。そのため終盤、黒天狗の真の目的を知り幻滅。ゴールデン天狗と共にクーデターを起こすが失敗、黒天狗党を抜けて新撰組に最後の勝負を挑んだ。表の顔は芹沢電工代表取締役。
- 漫画版では、130年前に新撰組と闘い、海底に沈んでいた人造人間(最強のからくり兵器)。からくりであるが故に、造物主である黒天狗に対して絶対の忠誠を誓う。が、一度しんせん組の「龍の剣」にやられてからは、ただのからくりとしてではなく、何らかの情が生まれたようで、黒天狗の行っていることに疑問を呈する場面も見られるようになる。銀天狗によるクーデターが発覚したときには最後まで黒天狗に忠誠を誓い、そのために銀天狗に破壊されるも最後の力を振り絞ってイサミたちに助けを求めた。
- ゴールデン天狗(印堂陽)
- 声 - 稲葉実
- 顔が金色で笑った顔をした天狗のお面をつけている。レーザー兵器、宇宙船、バイオケミカル、特殊なイースト菌等、からくり天狗とはまた違った、科学分野の研究や開発を担当。ズボンのゴムが緩く、ベルトも締めないので、しょっちゅうパンツを見せてしまうのが悩みの種だが、その理由は「ベルトを締める時は本気を出す時」と決めているから。幻術などを得意とする。マジックの腕と物忘れの激しさは天下一品。終盤では、からくり天狗同様、クーデター失敗の後で黒天狗党を抜けて新撰組に挑んだ。表の顔は芹沢海運社長。
- 銀天狗(田能久健)
- 声 - 小野健一
- 四天王のリーダー格で、銀の仮面を被った男性。邪道な悪を許さない正しき悪を進む人。電光流という武術(?)を習得しており、光弾を放つといった奇怪な攻撃が出来る。仮面の下は美形。さわやかな物腰で、「まいったな〜」が口癖。ノリが良く、党集会の司会なども請け負っているようだ。がんばった部下は給料アップ、仕事の合間に差し入れを持って現場に現れるなど、部下への気遣いも細やかである。とっさの事態には「正義の味方」然とした行動をとってしまうらしく、しんせん組にも「銀天狗さんありがとう!」とお礼を言われてしまう。表の顔は芹沢重工社長で、(半ば冗談ではあるが)自称「ルリ子の婚約者」。
- 漫画版では4巻から登場。容姿そのままに様々な悪の陰謀を張り巡らせる悪の天才科学者として、しんせん組の前に立ちはだかり、たびたび主人公たちをピンチに陥れる。そのあくどさはハンパではなく、最終的には根回しと陰謀を巡らせて四天王を率い、からくり天狗と黒天狗(=鴨之丞)を孤立させて追放し、黒天狗党を乗っ取りイサミたちの最大の敵として立ちはだかるなど、アニメとは性格が180度回転し、今作最大の悪党として大変貌を遂げている。なお、『ダッシュ』ではイサミたちに敗れたことから改心し、アニメ版と同じ性格となっている。鴨之丞が遠き星に離れた後の黒天狗党および芹沢ジャパンを率い、イサミたちの力となるべく暗躍している。
- 鎧天狗(芹沢ルリ子)
- 声 - 梅津秀行/堀越真己
- 鎧に身を包んでおり、武術(主に剣と槍)を使用して戦う。からくり天狗といがみ合うことが多い。自分の過ちを素直に認める潔さも持っているが、からくり天狗に言わせれば「作戦を練るということを知らないムチャな奴」。
- 実はその正体は鴨之丞の孫・ルリ子である(ただしルリ子の親は鴨之丞の養子のため、実の孫ではない。なお劇中で正体が判明したのが一番遅い)。ルリ子本人は若い女性(大学生)だが、鎧天狗はなぜか男性の声で古風なしゃべり方をしている。鎧天狗の格好をしているときはルリ子と呼ばれることを嫌う。数馬に言い寄られた際、軟弱・へらへらした男は嫌いだとはねつけているが、健(銀天狗)のアプローチには反発しつつもまんざらでもない様子。また、ソウシに言い寄られた時は顔を真っ赤にして動揺したことから、ショタコンの気もあるようである。
- エレキ天狗(平賀源兵衛)
- 漫画版の4巻に登場する130年前の黒天狗四天王。平賀源内の孫で、洗脳され協力していた。
- 黒天狗裏四天王
- 1995年8月16日に放送された『イサミ ファンクラブ』に登場する。影のみの登場でどのようなキャラクターなのかは不明。佐藤竜雄監督は「影となって芹沢会長を助けている。明らかになるのは後々」と言っていて、『飛べ!イサミ メモリアル』の特別読切にその活躍が描かれた。
- 宇宙天狗
- かぶりもの天狗
- 密林天狗
- 料理天狗
カラス天狗
- 7号(烏丸ヒロ子)
- 声 - 渡辺久美子
- 序盤では非道な性格描写がされている。初出の第9話「しのびよる影」のみ担当声優がくればやしたくみ。物語中盤において、しんせん組、魁の件の度重なる失敗により、カラス天狗77号、加えて掃除のおばちゃんに降格し、この頃からギャグキャラクターに転身。しかし終盤では、黒天狗自身の計らいにより見事7号に復帰、その際からコスチュームが銀天狗からプレゼントされた白い忍装に変わった。銀天狗のことが好きで「銀さま」と慕っているが、クモ男といい雰囲気になったこともある。犬が苦手。
- 50号(教頭)
- 声 - 茶風林
- 正体はイサミ達の通う小学校の教頭。学校でのイサミの監視にあたる。メガホンを持っていることが多い。若い頃は映画青年だったらしく、それが元で黒天狗党の「宇宙船兵器」のPV監督に抜擢された。自身のかつての教え子たちも黒天狗党にカラス天狗として、かなりの人数が所属おり(カラス天狗大江戸小学校同窓会)、PV製作の際には「恩師のピンチを見捨てはおけない」と駆けつけていた。また、銀天狗とは旧知の仲らしく、彼を「ぼっちゃん」(銀天狗は50号を「先生」)と呼ぶ。
- 59号(平助)
- 声 - 亀山助清
- 重助と共に花丘家監視の任務についている。中盤からは黒天狗四天王の指令を受け様々な任務をこなす。しかし、イサミ達にやられたり成功しても報酬をはぐらかされたりで下っ端見習いのままである。抜け目がないようでかなり間抜け。名前の由来は藤堂平助。
- 63号(重助)
- 声 - 桜井敏治
- 平助を兄貴と慕い共に任務についている。子供の頃から特撮ヒーローが大好きで、今も小学生達のようにガンバマンのファンである。
関係者
- クモ男
- 声 - 家中宏
- イサミたちと3度戦うことになる怪盗。常にクモをかたどったマスクをつけており(普段どんな時でも外さない)、服装も物腰も紳士的。黒天狗党に属してはいない(密かに黒天狗の命を受けることもある)が、カラス天狗7号たちと協力する。服の下は筋肉隆々の肉体であり、唐突に服を脱いではパンツ一丁の姿になり肉体自慢するなど、どこか変な人である。
- 東上別府 菊丸
- 声 - こおろぎさとみ
- 天才だが、ひねくれ者のいたずらっ子で、色んな所でいたずらを働いていた。一人ぼっちで寂しい思いをしていた。根は素直な性格で、自分を叱ったイサミに好意を持っている。度の強いぐるぐる眼鏡をかけており、素顔はかわいらしい美少年。
- からくり天狗の甥にあたるが設定の差異により、アニメのみの登場。
ニイハオ姉妹(シスターズ)
花丘魁を追って黒天狗党香港支部からやってきた3人の姉妹。彼女らに負けたことが、後半のしんせん組の変身へつながる。しんせん組の正体を暴くところまで行くが、からくり天狗の卑怯さに幻滅し黒天狗党を裏切る。ニイハオ姉妹の呼称は各メディアなどによる番組紹介で用いられたものの、物語中で直接用いられることはなかった。『ダッシュ』では、海外で白狐団と戦っている描写で1コマのみ登場。
- ジャスミン
- 声 - 水谷優子
- 長女。胸元の大きく開いたチャイナドレスがトレードマーク。戦闘能力は非常に高く、変身前のしんせん組を打ち負かした最初の存在であり、黒天狗党内部では初めて彼らの正体を暴いた人物である。ナルシストで、暇さえあれば鏡で自分の顔を見ている。
- タピオカ
- 声 - KAKO
- 次女。拳法を中心としたその肉弾戦のスキルは、カラス天狗はおろか花丘博士とも渡り合う。
- 声を演じたKAKOは、初期エンディング曲を担当したSEEKのボーカル。
- ライチ
- 声 - 稀代桜子
- 三女。鈴を用いた幻術を得意とするが、肉弾戦も出来ないわけではない。様々な人から慕われているイサミへの妬ましさから一人で先走って勝負を申し込むが、ジャスミンに諭されてからは純粋にライバルとしての勝負を望むようになった。漢字が苦手。
白狐団
『ダッシュ』に登場。神の名を騙り、大江戸市を度々、混乱に陥れた。中心人物である野火とその一党以外は、近場にて拉致して洗脳した一般市民である。その目的は「しんせん組がその脅威に立ち向かうように仕向けること」そのものであり、そのことにより「地球人同士が争っているという既成事実を作り上げること」だった。
この事により『ダッシュ』においてイサミたちはしんせん組が戦えば戦うほど白狐団の思うツボに陥り、彼らの思惑通りに物事が動いていく という、戦うことでは解決し得ない問題を、戦うことで解決しなくてはならないという矛盾した戦いを強いられることとなる。
- 野火(のび)
- 白狐の面に単和装の女性宇宙人。地球にてルミノタイト反応を察知した宇宙連合が派遣した文明調査員の1人。調査過程で地球人の戦争の歴史を知り、絶望して地球を見限る。その上で、そうした地球人の粗暴な面こそを地球人の本性と決め付け、その部分を矯正するという名目で地球侵略を目論む。そのための宇宙における世論を味方につけるために、しんせん組を利用しようと画策。反対する調査員仲間である維新(リュマー)らを拘束し、前述の通りの策謀を動かすこととなる。
- ニセフージン
- ニセライジン
- ニセヘルキス
- ギリシャ神話の伝令の神・ヘルキスをモチーフにしたキャラクター。偽の電話交換局を構え、電話の会話に嘘情報を紛れ込ませることで社会を混乱に陥れる。
組織
- 黒天狗党
- 黒天狗を頂点とする世界征服を企む悪の組織。黒天狗党の本部は芹沢ジャパンビルの地下深くにある。また香港など海外にも支部があるらしい。
- 芹沢グループ
- 鴨之丞が会長を務める巨大財閥。グループ内に黒天狗党の幹部が多数在籍しているが、黒天狗党の存在はグループ内でも秘匿されている。関連企業として、からくり天狗が社長を務める芹沢電機工業、ゴールデン天狗が社長を務める芹沢海運などがある。
- 新撰組発明係
- 新撰組本隊とは別に現・大江戸市を中心に黒天狗党と戦っていた、イサミ・トシ・ソウシの先祖である一作・十郎・千助が所属していた部隊。発明係とはこの3人が発明好きのため勝手に名乗っていただけである。
- 瑠美乃一族
- ルミノタイトを黒天狗党から守ることを宿命とする忍者。代々に渡って黒天狗党と戦ってきた。現・頭領はイサミ達の担任でもある、はるか。
スタッフ
- 監督 - 佐藤竜雄
- シリーズ構成 - 高屋敷英夫、金春智子
- キャラクターデザイン - 毛利和昭
- 総作画監督 - 数井浩子
- 美術監督 - 宮野隆
- 撮影監督 - 豊永安義
- 音響監督 - 藤山房伸
- 音楽監督 - 芹澤廣明
- アニメーション制作 - グループ・タック
- アニメーションプロデューサー - 金正廣、土屋研
- 総監督 - 杉井ギサブロー
- 制作統括 - 茂手木秀樹→北村毅、大路幹生
- 共同制作 - NHKエンタープライズ21
- 制作・著作 - NHK
補足
- 本作には「原作」や「原案」に相当するクレジットが存在せず、あえていえばNHK・NEP21・総監督・監督・シリーズ構成による共同原作であるといえる。長谷川裕一はあくまで「コミック版の作者」であって「原作者」ではない。後半の展開が長谷川が得意とするSF漫画的な性格を持っている、後のNHKオリジナルアニメに「原案=コミック版の作者」のパターンが多いということから、長谷川が原作担当と誤解されることも多い。なお、著作権表記は「©NHK・NEP21」となっている。
- 後のNHKオリジナルアニメではプロデューサーを務めている松本寿子は後藤克彦と共に本作にはメディアミックス担当として参加しているが、本編にはクレジットされていない。これは『飛べ!イサミ メモリアル』に収録されているスタッフリストで確認できる。
主題歌
- オープニングテーマ
- 『ハートを磨くっきゃない』
- エンディングテーマ
- (1 - 33話)『Round Trip ~その手を離さないで~』
- (34 - 50話)『負けるもんか!』
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 秘密の扉は開かれた! | 金春智子 | 佐藤竜雄 | 福本潔 | 真庭秀明 |
2 | しんせん組と正義の剣 | 高屋敷英夫 | 大町繁 | 小林勝利 | |
3 | 黒天狗の影を追え! | 金春智子 | 千明孝一 | 梶原淳平 | |
4 | 誘拐されたプリンセス | 佐山聖子 | 古賀誠 | ||
5 | 怪人クモ男出現! | 高屋敷英夫 | 池端隆史 | 福本潔 | 真庭秀明 |
6 | RX95の秘密 | 福本潔 | はしもとかつみ | ||
7 | ねらわれたピアニスト | 千明孝一 | 根岸宏樹 | 大武正枝 | |
8 | 幻のガママイマス | 平柳益実 | 横田和 | 大町繁 | 小林勝利 |
9 | しのびよる影 | 高屋敷英夫 | 小林治 | 池端隆史 | 諏訪昌夫 |
10 | 二つの顔を持つ男 | 福本潔 | 真庭秀明 | ||
11 | ブラウン博士の宝物 | 金春智子 | 高柳哲司 | 松見真一 | なかじまちゅうじ |
12 | リモコン大混線 | 平柳益実 | 松園公 | 福本潔 | はしもとかつみ |
13 | 黒天狗の女スパイ | 高屋敷英夫 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
14 | 迷犬ゲンベェ | 横田和 | 小林勝利 | ||
15 | コりない怪人クモ男 | 金春智子 | 佐藤竜雄 | 池端隆史 | 諏訪昌夫 数井浩子 |
16 | コイ泥棒にご用心 | 平柳益実 | 福本潔 | 真庭秀明 | |
17 | 海だ! 水着だ! 大騒動 | 金春智子 | 高柳哲司 | 松見真一 | なかじまちゅうじ |
18 | 夏祭りのミステリー | 高屋敷英夫 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
19 | おばけの大脱走 | 平柳益実 | 福本潔 | はしもとかつみ | |
20 | くの一見参! | 金春智子 | ワタナベシンイチ | 大河原晴男 | |
21 | ニセのガンバマン | 高屋敷英夫 | 佐藤竜雄 | 池端隆史 | 諏訪昌夫 |
22 | モグラ大作戦 | 平柳益実 | 福本潔 | 真庭秀明 | |
23 | ナゾの三姉妹登場 | 金春智子 | 横田和 | 毛利和昭 小川みずえ | |
24 | ルミノタイトを守れ! | 高屋敷英夫 | 高柳哲司 | 松見真一 | なかじまちゅうじ 数井浩子 |
25 | しんせん組大変身!! | 金春智子 | 福本潔 | はしもとかつみ 毛利和昭 | |
26 | 怪光線をぶっとばせ | 平柳益実 | ワタナベシンイチ | 大河原晴男 | |
27 | 君こそヒーローだ! | 池端隆史 | 諏訪昌夫 | ||
28 | UFOを捕まえろ! | 金春智子 | 福本潔 | 真庭秀明 | |
29 | 黒天狗の珍発明? | 萩田寛子 | 横田和 | 渡辺健一郎 | 小林勝利 |
30 | 謎の落とし物 | 金春智子 | 小林孝志 | 諏訪昌夫 毛利和昭 | |
31 | 不思議なカプセル | 平柳益実 | 福本潔 | はしもとかつみ | |
32 | 幻のミーオを追え! | もとひら了 | 高柳哲司 | なかじまちゅうじ | |
33 | 龍の剣の秘密 | 高屋敷英夫 | 池端隆史 | 諏訪昌夫 | |
34 | 謎の男の大ピンチ | 金春智子 | 福本潔 | 真庭秀明 | |
35 | ロボットパニック | 平柳益実 | 横田和 | 渡辺健一郎 | 小林勝利 |
36 | 幽霊SL大暴走! | もとひら了 | 高柳哲司 | なかじまちゅうじ | |
37 | 対決! ウルトライースト | 萩田寛子 | 中村憲由 | 福本潔 | 真庭秀明 |
38 | くの一忍者の秘密 | 高屋敷英夫 | 佐藤竜雄 | 大畑清隆 | 毛利和昭 |
39 | また また また クモ男 | 平柳益実 | 吉田俊司 | 渡辺健一郎 | 七海修 |
40 | 黒天狗の陰謀 | 萩田寛子 | 福本潔 | はしもとかつみ | |
41 | 秘密基地へ潜入せよ! | もとひら了 | 高柳哲司 | なかじまちゅうじ | |
42 | 謎のアドバルーン | 平柳益実 | 横田和 | 渡辺健一郎 | 小林勝利 |
43 | 発見! ルミノタイト | 金春智子 | 福本潔 | 真庭秀明 | |
44 | 瑠美之一族の秘密 | もとひら了 | 三條なみみ | 大畑清隆 | 諏訪昌夫 |
45 | 衝撃! 黒天狗の正体とは? | 萩田寛子 | 高柳哲司 | なかじまちゅうじ | |
46 | 天駆ける黒天狗号の反乱 | 平柳益実 | 福本潔 | はしもとかつみ | |
47 | カラクリ天狗最終決戦!? | 萩田寛子 | ワタナベシンイチ | 渡辺健一郎 | 七海修 |
48 | ゴールデン天狗の挑戦 | 金春智子 | 大畑清隆 | 小林勝利 | |
49 | 明かされた真実 | もとひら了 | 高柳哲司 | なかじまちゅうじ | |
50 | しんせん組よ 永遠に! | 高屋敷英夫 | 佐藤竜雄 | 毛利和昭 小川みずえ |
関連作品
コミック版
- 飛べ!イサミ
- 飛べ!イサミ メモリアル(1996年8月1日初版・ISBN 4-14-454011-1)
- コミックス本編終了後に刊行されたもの。特別編コミックも収録されているが、どちらかというと佐藤と長谷川の対談や設定資料などムック本的な性格が強い本である。
- 飛べ!イサミ ダッシュ
- 全3巻。本編と同じく長谷川作。こちらも1か月ごとに1巻の刊行ペースだった。コミックス版の続編だが、アニメ版とコミックス版の設定の相違点がぼかされており、アニメ版の続編としてみても違和感の無いシナリオになっている。
- 「ギョーカイのイサピー」と称し、はばらのぶよし、くら☆りっさ、笹本祐一、工藤あきら、魔訶不思議、南波健一郎、千葉治朗、豊島ゆーさく、長谷川勝己からメッセージが寄稿されている。
- ストーリー
- 黒天狗との闘いを終え、平和な日々が続いていた。そんなある時、中学生となったイサミたちの前に、白狐団なる組織が現れる。
サウンドトラック
- 飛べ!イサミ サウンドトラック
- ソニー・ミュージックエンタテインメント、品番・SRCL-3436
- 1995年11月22日発売。
CD-ROM
- まるごと 飛べ!イサミ
ドラマCD
- ドラマCD 飛べ!イサミ FOREVER 〜最後の夏休み(品番・JBCP-971001〜971002、ISBN 4-14-039295-9)
- 1997年7月1日にNHK出版より発売。ドラマCDであるが書籍扱いとなっている。12cmCD(ドラマ本編)と8cmCD(『イサミふぁんくらぶ』という架空のアニラジという設定のトーク)の2枚組で2枚ともCDの規格上ぎりぎりまで収録されている。佐藤竜雄作品としては時期的に『機動戦艦ナデシコ』のテレビアニメ版と劇場版のちょうど合間にあたり、同作に声をあてた南央美や飛田展男がドラマCDオリジナルキャラクターの声を演じている。それだけでなく、同作の次回予告のパロディ風のCMまで収録されている。
ビデオ・LD・DVD
いずれも販売はバンダイビジュアル。
- ビデオ
- VHS 全10巻。各巻5話ずつ収録。
- LD
- 上巻(1997年1月25日発売)LD7枚組。第1 - 26話を収録。
- 下巻(1997年7月25日発売)LD6枚組。第27 - 50話を収録。
- DVD-BOX 上下巻
- 上巻(2003年10月24日発売)DVD5枚組。第1 - 25話を収録。
- 下巻(2004年1月23日発売)DVD5枚組。第26 - 50話と本放送時の特番を収録。
日本国外向けとしてはヒラメキインターナショナルによる北米版[3]があったが、現在は販売終了している。
VHS、LD、DVD-BOX共に4.3スクエアサイズでの収録。
関連商品
- テレホンカード
- 《ホワイト加刷》 飛べ!イサミ NHKビデオ/EMOTION(非売品)
- 《ホワイト加刷》 0296 MOVIC 飛べ!イサミ テレホンカード(一般販売用)
- 《ホワイト加刷》 NHK出版 NHkテレビコミックス 飛べ!イサミ テレホンカード(非売品)イサミ、トシ、ソウシ他
- 《ホワイト加刷》 NHK出版 NHkテレビコミックス 飛べ!イサミ テレホンカード(非売品)イサミ
補足事項
- 本放送時、夏休みと正月の時期に合わせて特番が放送されている。本編の再放送とスタッフや出演声優が登場し、作品にちなんだ企画コーナーもあった。これは翌年以降現在まで続いている、NHK教育テレビで年末年始の時期に放送されるアニメ特番「アニメ宝箱」の原型的存在といえる。
- 上記の特番の中で「裏四天王」の設定の話が出てきたことがあるが、結局本編にはそのようなものは登場しなかった。なお、『飛べ!イサミ メモリアル』収録の特別編コミックに登場している。料理天狗・かぶりもの天狗・密林天狗・宇宙天狗の4人である。
- 本放送終了のわずか6日後の1996年4月5日から「衛星アニメ劇場」で再放送された。この時の再放送は休止が相次ぎ、最後の6話分は1997年の「BS春休みアニメ特選」内で1日2話ずつ3日間連続で放送された。
- 1998年に本放送と同じ枠で再放送されたが、日程の関係で25話分のみのセレクション放送で、放送回の選出は佐藤が行った。その少し前に放送されていたハイビジョンでは、ポケモンショックの直後の為、コマ送りを遅くしただけなどかなり荒い修正が目立ったが、このセレクション放送では演出意図を損ねないように修正された。また、このために中嶋ミチヨによる新録の放送予告まで作られたが、これが放送されたのは前番組である『YAT安心!宇宙旅行』第2期最終回後のたった1回だけである。
- 第6話は毒ガスに関する事件を扱っており、同時期に地下鉄サリン事件が発生したため、初回放映時は36話と37話の間に放送が延期された。
- DVDなどのインタビューによれば、前述の通り原作が存在しないため、シナリオはやや行き当たりばったりに作られたという。第1話の段階では黒天狗党の正体も決まっておらず、2期OPの最後に登場する城型の巨大ロボットも「予定が変更になり登場しなかった」のではなく、「登場する予定はないが、とりあえずOPに描いておいた」とのこと。
- 2013年のAT-Xでの再放送では上下をカットした16.9サイズでの放送。マスター提供元のNHKエンタープライズによると16.9のハイビジョンで放送されていたマスターを提供している。
関連項目
本作に関係する作品
- 『YAT安心!宇宙旅行』
- 1996年にNHK教育テレビで放送されたテレビアニメ。引き続きグループ・タックが制作を担当している。また、第1期の第11話にはモブの中に本作の登場人物が描かれているシーンがある。
- 『学園戦記ムリョウ』
- 2001年に衛星アニメ劇場で放送されたテレビアニメ。本作のコミック版の担当編集者だった高原敦の総合プロデュースによる作品で、佐藤が原作・監督・脚本・シリーズ構成の全てを担当し、OPを歌っているのはKAKOである。また、滝沢ひろゆきによるコミック版の第4巻にイサミたちの孫が登場する特別編がある。
- 『無人惑星サヴァイヴ』コミック版
- 2003年にNHK教育テレビで放送されたテレビアニメ。本作の4作品後の後続作にあたる。本作のコミック版でのハイペース刊行の実績を買われてか、元々の作者として予定されていたカサハラテツローが執筆不能になったこの作品のコミック版を、長谷川が急遽手がけることになった。
- 『プリンセスナイン 如月女子高野球部』のコミック版
- 第3巻に大江戸市という地名が登場する。
上に挙げた他に『地球防衛家族』『キャプテン翼(2001年版)』『双恋(アニメ版のテレコム制作の方)』などにも本作由来の小ネタが登場しているほか、堂高しげるの漫画作品『全日本妹選手権!!』にも本作の作品名が登場したことがある。