スーパーボール
スーパーボール(Super Ball)は玩具用に開発されたゴムボールの一種。非常に弾力があるため、大きく跳ねるのが特徴。「ビックリボール」と呼ばれる事もある。
歴史
1964年にアメリカ合衆国で化学者のノーマン・スティンレー(Norman Stingley)により、ポリブタジエンにケイ酸などの様々な添加物を加えた素材とともに開発された。スティンレーは勤務先の企業に製品化を提案するが、耐久性に難点があったため却下された。その後、スティンレーはWham-O社に持ち込み、同社が耐久性について改良を加え、発売にこぎ着ける。製品は爆発的に売れ、最盛期には日産17万個が生産された。現在も同社は当時のモデルを販売している。狭義には「スーパーボール」はWham-O社の製品を指し、英語では高弾性ゴムボール玩具の一般呼称として「bouncy ball」を用いることもある。
安全性
誤飲によって食道・気道へ運ばれるおそれのある製品である[1]。
多くのものは弾力に富むため小さな子どもがぶつかってもあまり痛くない。 しかし 2–6 cm 程度と小さいために誤飲のおそれがある。 また床面や壁面に投げつけたスーパーボールはその強い弾性ゆえ予期せぬバウンドを繰り返し、蛍光灯や窓ガラスなどの備品を破壊することがある。
種類
球の色は非常に鮮やかで、球が透明で球の内部にラメやオモチャ等が入っている物もある。
反発係数(跳ね返り係数)が大きい物が多いが、中には反発係数が限りなく0に近い非弾性ゴムでできた物も市販されている。また、跳ね返り係数が0に近い部分と大きい部分の両方が存在する球もある。ラグビーボール型や、複数の球が組み合わさった分子模型のような形のものも存在し、これらは不規則な跳ね返りを楽しむことができる。
スーパーボールすくい
金魚すくいと同等の設備で金魚の代わりにスーパーボールを掬わせるスーパーボールすくいという遊びが縁日の屋台に出されることがある。金魚と比較して準備や維持のコストが抑えられるので、小学校の催しなどの小規模な縁日ではよく見かけられる。色とりどりのスーパーボールが水に浮かべられている様は楽しげな縁日の雰囲気を演出する。
水槽に浮かべられたスーパーボールはポンプの水流によって円を描くように漂っている場合が多いが、屋台によっては水に浮かべられているだけの物もある。よって持ち帰ることのできるボールの数が予め決められていることが多い。
ポイは凹んでいる方を使うと良い。