雪印食品
雪印食品株式会社(ゆきじるししょくひん)は、かつて存在した雪印乳業系列の食品会社。
歴史
1950年の創業当初は北海道札幌市東区苗穂町6丁目(雪印乳業札幌本社内)→同本町1条9丁目に本社があり、後に東京都中央区日本橋茅場町2丁目に移転。ハム・ソーセージなどの食肉製品やジャム、パン粉などを製造、販売してきた。東証2部に上場していた。平和堂やオークワをはじめとするスーパーなどでも同社のハム・ソーセージなども陳列していた。
しかし、2001年に牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)対策を悪用する牛肉産地偽装事件(雪印牛肉偽装事件)を起こした。その事件が親会社である雪印乳業の食中毒事件と時期的に重なったため、会社の信用がなくなり経営が破綻、2002年4月廃業、解散。2005年8月12日、清算結了。これにより雪印食品株式会社なる法人は名実共に消滅した。
なお、雪印食品が工場を持っていたのは肉製品部門だけで、その他の食品缶詰類は、他企業からのOEMだった(例、ジャム→兵庫興農、ポテトチップス→川越コニーフード)。雪印食品解散後、一部商品については日本アクセスがPB商品として継承している。一方、関連会社だった『東北雪印食品株式会社』(本社・岩手県花巻市)については県と県内畜産家の元で再建、同時に雪印グループから独立し、社名を『銀河フーズ株式会社』に変更。雪印食品で扱っていた一部の商品(「チーズでるウインナー(現・「チーズでるソーセージ」)」など)が同社のブランド名となって移管された。
なお、ペクチンなどの安定剤を扱う部門は『日商岩井株式会社』(現在の双日株式会社)の出資により『ユニテックフーズ株式会社』となり独立し現在に至っている。
また、北海道勇払郡早来町(現・安平町)にあった雪印食品北海道工場は、2002年に『ほくさん』が前身で元々北海道に本社があった産業ガスメーカー『エア・ウォーター』(本社・大阪市中央区)のグループ会社である冷凍食品メーカー・『春雪さぶーる』に引き継がれている。
なお、東映『スーパー戦隊シリーズ』のキャラクター食品(ソーセージ・ウインナー)については『電撃戦隊チェンジマン』から『百獣戦隊ガオレンジャー』まで扱ってきたが、会社解散に伴い『忍風戦隊ハリケンジャー』以降はプリマハムに商標権等を移管して、製造・販売・発売をしている。
また、東京本社だった建物は現在、味噌製造販売会社・ハナマルキが所有している。
関連項目
- 雪印メグミルク
- 日本ミルクコミュニティ
- 農業協同組合 (JA)
- 全国酪農業協同組合連合会(全酪連)
- 料理バンザイ!