関岡英之
テンプレート:Infobox 人物 関岡 英之(せきおか ひでゆき、1961年(昭和36年) - )は、日本のノンフィクション作家。保守派の評論家としても知られる。拓殖大学日本文化研究所客員教授。
概略
大学を卒業した1984年(昭和59年)、東京銀行(後の東京三菱銀行、現・三菱東京UFJ銀行)に入行し、証券投資部、北京駐在事務所、国際協力銀行出向などを歴任した。
14年間の銀行・証券会社勤務の後、アジア通貨危機を契機に退社し、早稲田大学専門学校(現・早稲田大学芸術学校)を経て、1999年(平成11年)に早稲田大学大学院理工学研究科に入学。建築家の石山修武の研究室に所属し、2001年(平成13年)に同修士課程を修了。
自身の中東・アジアでの体験を綴った『なんじ自身のために泣け』で作家デビュー。この作品で第七回蓮如賞を受賞した。
自民党が運営している地方政治学校「きょうと青年政治大学校」で講師も務める。
主張
年次改革要望書に追従する小泉改革の問題点を検証し、小泉純一郎・竹中平蔵が主導した郵政民営化法案もその一環であると主張している[1]。
中国共産党の政策、在日中国人の犯罪、移民政策、TPP等のアメリカの新自由主義的政策に対しても一貫して批判的な意見を述べている。
出演
テンプレート:要出典範囲が、小学時代の同級生であるビデオジャーナリスト神保哲生が運営するビデオニュース・ドットコムの丸激トークオンデマンド(第257回2006年3月3日放送分)や日本文化チャンネル桜の番組に度々出演している。
- 日本文化チャンネル桜
- 報道ワイド日本 Weekend(毎週金曜日 20:00~21:00)
- キャスターとして不定期出演
- 日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」(毎週土曜日 20:00~23:00)
- バネリストとして不定期出演
著書
タイトル | 刊行年 | 出版社 | 備考 | ISBN |
---|---|---|---|---|
なんじ自身のために泣け | 2002年 | 河出書房新社 | ISBN 4309014585 | |
拒否できない日本―アメリカの日本改造が進んでいる | 2004年 | 文藝春秋(文春新書) | ISBN 4166603760 | |
国富消尽―対米隷従の果てに | 2005年 | PHP研究所 | 吉川元忠との共著 | ISBN 4569644686 |
奪われる日本 | 2006年 | 講談社(講談社現代新書) | ISBN 4061498533 | |
アメリカの日本改造計画 | 2006年 | イースト・プレス | イースト・プレス特別取材班との共編 | ISBN 4872577442 |
「改革」にダマされるな!―私たちの医療、安全、教育はこうなる | 2007年 | PHP研究所 | 和田秀樹との共著 | ISBN 9784569654492 |
アメリカの言いなりでいいのか!? 仕組まれた「構造改革」と汎アジア共同体構想 | 2007年 | 明成社 | ISBN 9784944219537 | |
大川周明の大アジア主義 | 2007年 | 講談社 | ISBN 9784062879224 | |
インド国民軍を支えた日本人たち 日本ガ感謝サレズトモ独立達成ナラバ本望ナリ | 2008年 | 明成社 | 伊藤啓介との共著 | ISBN 9784944219742 |
目覚める日本 泰平の世は終わった | 2009年 | PHP研究所(PHP新書) | ISBN 9784569706207 | |
帝国陸軍見果てぬ「防共回廊」 機密公電が明かす、戦前日本のユ-ラシア戦略 | 2010年 | 祥伝社 | ISBN 9784396613594 | |
中国を拒否できない日本 | 2011年 | 筑摩書房(ちくま新書) | ISBN 9784480065902 | |
国家の存亡 「平成の開国」が日本を亡ぼす | 2011年 | PHP研究所(PHP新書) | ISBN 9784569796963 |
Amazon.co.jpでの長期品切れ
「年次改革要望書」をもとにアメリカの日本への内政干渉の実態を検証した『拒否できない日本』は2004年の刊行後、Amazon.co.jpで品切状態が続いたことで、インターネット上などで「米IT企業の代表格として日本に進出したアマゾンは小泉改革を推し進めたい。先の総選挙では、小泉陣営の邪魔になるから売らないのだ」との噂が飛び交った[2]。
2011年刊の『国家の存亡』も、刊行からわずか1ヶ月足らずでAmazon.co.jpで品切取扱停止状態となった。関岡はAmazon.co.jpでなく、日本の書店で購入するよう求めている[3]。
雑誌
論文
- 「そんなバカな! ここまで進んでいるアメリカの日本改造』 『正論』2004年10月
- 「志を喪失した時代の象徴として」 『正論』2005年5月
- 「郵政民営化の背後にある真実」 『世界 』2005年9月
- 「奪われる日本―「年次改革要望書」米国の日本改造計画」 『文藝春秋』2005年12月
- 「TVで暴言を吐いた竹中大臣へ」 『文藝春秋』2006年1月
- 「これが最新版『米国政府要望書』だ」 『Voice』2006年3月
- 「日本の大新聞、テレビはいまだに『アメリカの横暴』も『小泉亡国政治』もその真実を国民に伝えていない」 『わしズム』2006年春号(通巻18号)
- 「小泉八雲の聲を聞く」 『別冊正論』第3号 2006年7月
- 「民営化の深層――簡保を手中にした米国。あとは医療保険を落とすばかり」 『日本の論点2007』 (文藝春秋、2007年)
- 「『改革』は誰のためのものだったか」 『別冊正論』第7号 2007年7月
インタビュー
- 「この著者に会いたい 関岡英之『拒否できない日本--アメリカの日本改造が進んでいる』」 『Voice』2004年9月
- 「読書の時間 拒否できない日本 関岡英之著--進む米国による日本改造 戦慄のメカニズムに迫る」 『正論』2004年9月
- 「アメリカ--第二の占領政策 「年次改革要望書」という日本改造プログラム」 『表現者』2005年9月 インタビュアー東谷暁
対談
- (石原慎太郎)「『NO』と言えるサムライ国家に」 『文藝春秋』2006年2月
- (高杉良)「対談 米国の対日要求に迎合する日本」 『週刊金曜日』2006年
- (松原隆一郎・吉崎達彦)「ホリエモン株の乱高下を嘲う」 『諸君!』2006年4月
- (平沼赳夫・城内実)「アメリカ崇拝政治を排し、保守を再生せよ」 『月刊現代』2006年7月
- (小林興起)「アメリカだけが丸儲け!戦後2度目の日本占領政策を全部バラす!」 『月間旬なテーマ』2006年8月
- (西尾幹二・佐伯啓思)「『保守』を勘違いしていないか」 『諸君』2006年12月
- (小林よしのり)「思考停止の『親米保守』を疑え!」 『アメリカの日本改造計画』2006年12月
- (佐藤優)「アメリカが押しつけた『東京裁判史観』が封印した、戦前日本の知的遺産」 『アメリカの日本改造計画』2006年12月
脚注
- ↑ 『拒否できない日本』、『奪われる日本』
- ↑ 「ナゼ読めない…「アマゾン」で1年超も品切れの本─米が日本に提出する『年次要望書』の存在を暴く」ZAKZAK 2005年9月16日(2005年10月29日時点のインターネット・アーカイブ)
- ↑ 【眼前百事】TPP書籍とAmazon在庫の怪、国益本は日本の書店で日本文化チャンネル桜 2011年5月20日