門司機関区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:出典の明記 テンプレート:車両基地 門司機関区(もじきかんく)は、福岡県北九州市門司区にある日本貨物鉄道の車両基地(機関区)である。
北九州貨物ターミナル駅及び門司駅に隣接しており、両駅への入出区が行われる。九州島内の貨物列車牽引用機関車が全て所属しており、それらの機関車および貨車の検査修繕を行っている。また、JR貨物九州支社内最大の運転区所でもある。
所在地
福岡県北九州市門司区大里新町11番1号:北九州貨物ターミナル駅(門司駅)構内
配置車両に表示される略号
- 「門」…門司を意味する「門」から構成される。
配置車両
2013年2月14日現在の配置車両である[1]。
- ED76形
- 0番台の6両、1000番台の15両の計21両が配置されている。
- 運用区間は、北九州貨物ターミナル駅以南の貨物列車運行区間のうち、長崎本線鍋島駅までを除く全線。
- 81, 83号機は、九州旅客鉄道(JR九州)からの購入車である。
- EF81形
- 300番台の4両、400番台の4両、450番台の3両の計11両が配置されている。全車両が日立製作所製である。
- 運用区間は、北九州貨物ターミナル駅 - 鹿児島貨物ターミナル駅・鍋島駅・南延岡駅間。
- 2010年12月15日に初めて鹿児島貨物ターミナル駅までの運用に就いた[2]
- 2012年3月17日のダイヤ改正より幡生操車場への乗り入れ運用が消滅した[3]。
- 2013年3月16日のダイヤ改正より初めて南延岡駅までの運用に就いた[4]。
- DD51形
- 500番台4両、800番台3両の計7両が配置されている。
- 美祢線美祢駅 - 山陰本線岡見駅間(山陽本線、山口線経由)の貨物列車に運用されている。
- 2004年3月まで平成筑豊鉄道伊田線金田駅 - 筑豊本線・鹿児島本線経由 - 田野浦臨港線(現平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線)外浜駅で運行されていた貨物列車に使用される車両が配置されていたが、同貨物列車が廃止された後に全車廃車となり、一度は所属車両が消滅していた。
- 現在配置されている車両は2010年に幡生機関区厚狭派出から転属してきたもの。他に吹田機関区や愛知機関区、鷲別機関区からの転属車もある。
- 2010年7月の豪雨によって美祢線が不通となり貨物列車が運転休止となっていたが、2011年9月26日に美祢線が復旧し、2011年10月17日より運転再開している。また、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による磐越西線での石油輸送に使用するために、835,852号機が東新潟機関区へ貸し出された。
歴史
- 1898年(明治31年)4月1日:大里機関区として創設
- 1942年(昭和17年)4月1日:門司機関区に改称、現在地に移転
- 1962年(昭和37年)3月1日:ディーゼル機関車投入
- 1967年(昭和42年)10月1日:日豊本線電化(小倉駅 - 新田原駅)
- 1984年(昭和59年)4月1日:門司港、若松、行橋の各機関区を統合
- 1987年(昭和62年)3月1日:門司客貨車区を統合
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い日本貨物鉄道門司機関区として発足
- 1993年(平成5年)3月18日:東小倉、浜小倉、熊本の各派出所を駅に統合
- 1994年(平成6年)12月3日:小波瀬西工大前駅 - 苅田港駅間推進運転開始(プッシュプル解消)
- 1995年(平成7年)4月20日:直方機関区を統合、関門間全面受託
- 1997年(平成9年)3月22日:日豊本線受委託全面解消
その他
下関駅 - 門司駅間を走行する客車列車の牽引を九州旅客鉄道から受託しており、同社所属のEF81形400番台の2両も門司機関区に常駐していた。同区間を走行するブルートレインやムーンライト九州などの客車列車には門司機関区の運転士が乗務していた。JR貨物の乗務員が旅客列車に乗務する唯一の運転区所であったが、2009年3月14日ダイヤ改正でのはやぶさ・富士廃止による九州ブルトレ全廃、また同年8月にはムーンライト九州に使用されていた14系客車が廃車となり同列車が事実上の運転終了となったため、この受託業務は解消されている。
その他、客車列車が大遅延した場合や機関車運用が乱れた際などは、本来のJR九州所属のEF81形に代わって当機関区の機関車がピンチランナーとして牽引することもあった。
鹿児島派出
鹿児島派出(かごしまはしゅつ)は、鹿児島県鹿児島市にある日本貨物鉄道(JR貨物)の乗務員区所である。
所在地
鹿児島県鹿児島市浜町2-6(鹿児島貨物ターミナル駅構内)