長崎バイオパーク

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長崎バイオパーク(ながさきバイオパーク)は、長崎県西海市にある動物園である。バイオパーク株式会社が運営している。

施設

長崎オランダ村に先立って1980年11月に開園した。

大型の肉食動物は飼育していないが、リャマカピバラリスザルなど哺乳類を中心に淡水魚、昆虫類まで多数飼育している。また、1994年には日本で初めてカバの人工哺育に成功した。行動展示も積極的に行っている。

園内は檻などが少なく、シロサイやシマウマなどの動物を除いてほとんどの動物を間近で見ることができ、餌付けもできる。他のゾーンとの仕切りは低い塀や水路、暗い通路などで、それぞれの動物の習性により他のゾーンへ逃げ出すことは少ないが、カピバラやマーラなどはたまに他の区域に出没する。

2004年7月に民事再生法の適用を申請をした。負債総額は21億7,700万円。

2008年6月19日 マレーシア国立マラッカ動物園と姉妹動物園提携を結んだ。これに伴い、マレーシア国立公園・動物園管理局ならびにPAMAJAからコツメカワウソ10頭が寄贈されることが決まった。2009年1月現在 先行して寄贈された4頭のコツメカワウソが展示されている。

2005年春より福岡市郊外の福岡県久山町にあるショッピングモール「トリアス」に「トリアスふれあい動物園」を開園した。「長崎バイオパーク」から主要な動物が1-10匹程度派遣され、狭い敷地面積ながらかなりの動物の種類が放し飼いされており「ミニバイオパーク」的なふれあいが体験できる。入園料は3歳以上300円。

順路

園内は順路に沿って歩いて観覧する。12のゾーンに分かれているが、そのうち最初の4つは往路と復路の両方で通る。また、園全体が雑木林照葉樹林内にあり、在来の動物も見かけられる。

カバの「モモ」

「モモ」は、長崎バイオパークで人工哺育によって育てられたカバである。

1994年3月6日に誕生したが、ふつうのカバは水中で出産するところを陸上で産み落とされたため、子カバ(モモ)は動くことができず衰弱していった。ここで職員が子カバをとり上げ、人工哺育が始まる。

しかし人工哺育されたため、その年の5月に池に戻っても水を恐れて泳げなかった。ここでも職員が泳ぎの訓練をおこなう。最初は水に入っても鼻孔や耳を閉じることができなかったが、訓練を経て泳げるようになった。モモの訓練の様子はテレビ番組などでもたびたび取り上げられ、絵本にもなった。6月1日には公募によって「モモ」という名前がつけられた。

そんなモモも2009年現在では2児の母となり、一家とともにカバの池で愛嬌を振りまく。

このモモの保育に携わったバイオパーク職員の伊藤雅男はチョウの研究も行っており、アサギマダラマーキング調査で近畿地方長崎県の間の長距離移動を実証したことでも知られている。また、バイオパークの温室で生きたチョウの展示を行っていた時期には、日本でも有数の高い飼育技術で、低コストで熱帯のチョウを大量増殖して常時展示する体制を構築するのに大きく貢献していた。

開館時間

年中無休・9:00-17:00・入園は16:00まで。ただし8月に限り17:30まで開館し、16:30まで入園できる。

料金

大人1,600円・中高生1,000円・3歳以上小学生以下700円。ただし15人以上の団体や学校・幼稚園・保育園には団体割引がある。大人3,500円・3歳-小学生1,500円の年間パスポートもある。

園内の飲食や餌付け用の餌は別料金が必要である。また、別料金が必要な施設やイベントもある。

交通機関

長崎市からは長崎バスの大串行きに乗車、二股バス停で下車し徒歩5分。ただし午前中の大串行きはバイオパーク経由が多いのでその場合はバイオパークバス停で下車するとよい。大串行きは1時間に1本ほどのペースで運行している(長崎駅前から1時間20分程度)。

佐世保市からの場合は、ハウステンボス駅前(ホテルローレライ)・ハウステンボス入国棟前 - バイオパーク間の無料送迎がある(事前予約が必要)。

出来事

外部リンク

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