オオコウモリ

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オオコウモリ(大蝙蝠、英語 megabat)は、コウモリ(コウモリ目、翼手目)の1グループである。大翼手類(だいよくしゅるい、Megachiroptera)。

オオコウモリ上科 (Pteropodoidea) オオコウモリ科 (Pteropodidae) の1上科1科を構成する。さらに伝統分類ではこの上科のみでオオコウモリ亜目(大翼手亜目)を構成してきたが、系統分類ではテンプレート:Interlang亜目の一部となる。

分類学的位置づけ

伝統分類では、コウモリはオオコウモリ亜目(大翼手亜目、オオコウモリ)とコウモリ亜目(小翼手亜目、ココウモリ)の2亜目に分けられてきたた。

しかし2000年分子系統により、コウモリ亜目は側系統だとわかった。またその系統に基づき、オオコウモリ亜目はコウモリ亜目の一部と共に新設亜目テンプレート:Interlangに分類しなおすことが提案された。[1]

特徴

指の間に張った膜の翼で空を飛ぶ、いわゆるコウモリであるが、大型のものが多く、翼を広げると2m に達するものすらある。コウモリといえばココウモリ類が頭に浮かぶが、翼以外の特徴はかなり異なる。

特に、小型コウモリが反響定位によって飛行し、そのためには小さく、がよく発達するのに対して、オオコウモリ類は視覚に頼って飛行し、そのため目が大きく、耳は小さく、一般的な哺乳類の顔に近い。英名で テンプレート:Snamei 属を flying fox 「空飛ぶキツネ」というのがうなずける顔立ちをしている。

多くが熱帯に分布する。小型コウモリは昆虫など動物質の餌を主食とするものが大半だが、オオコウモリ類は果実や花蜜など植物質を主食としている。日本では琉球列島小笠原諸島に分布する。

分類

テンプレート:Cladogram

ファイル:Pteropus conspicillatus.jpg
メガネオオコウモリ
Pteropus conspicillatus

関連項目

出典

  1. M.S. Springer et al. 2001. Integrated fossil and molecular data reconstruct bat echolocation. Proceedings of the National Academy of Sciences, USA 98 (11): 6241-6246. [1]

関連項目

外部リンク

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