金沢工業大学

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テンプレート:Infobox 金沢工業大学(かなざわこうぎょうだいがく、テンプレート:Lang-en)は、石川県野々市市扇が丘7-1に本部を置く日本私立大学である。1965年に設置された。大学の略称はKIT(ケイアイティー)、金工大(きんこうだい)、金工(きんこう)、工大(こうだい)。

概要

大学全体

大学の建学綱領として、人間形成「人間味豊かな技術者、研究者として、高い道徳心と国際感覚を持った創造的で個性豊かな人材の養成を目指す」、技術革新「確かな基礎学力の育成を基本において創造的応用能力の育成に力を注ぎ、将来の技術革新に柔軟に対応しその中核を担い得る技術者、研究者を育てる」、産学協同「産業界の新しい息吹を前向きに取り入れながら、つねに時代が求めるテーマを積極的に追求し、広く開かれた大学として地域社会に貢献する」を掲げている。

「教育付加価値日本一の大学」を目指し、入学時と卒業時の力の差を重要視していることから、課題が多い大学としても有名である。また、その成果が評価され地方にありながらも常に高い就職率を維持していることでも有名である。

早くから学内LANが開放され、個人のノートPC等を接続することができる。今では一般常識となっているが、学内で大規模なコンピュータウィルス被害が発生した事や、P2Pソフトの不正利用による犯罪行為が蔓延したことから、早くから対策としてMACアドレスを登録した機器以外接続することが出来ないようになっている。これまで有線LAN接続のみであったが、近年テンプレート:いつ各所に無線LANが設置された。

夢考房という作業場があり、安全講習・ライセンス講習を受講すれば、旋盤フライス盤プリント基板製作機器などの工作機械や手工具を使うことができる。また、作業に必要な部品もネジ1本から購入することが可能である。夢考房プロジェクトと呼ばれる一種のサークル活動が有り、学生が主体となり様々な大会などに参加し成果をあげている。

付属図書館であるライブラリーセンター(LC)は工科系専門図書館としては世界最大級であり、蔵書数は50万冊を超えている。工学の曙文庫にはプリンキピアの初版など貴重な資料が収蔵されている。

大学名には金沢が入っているが、これは県庁所在地である金沢市の方が通りが良いためである。実際は施設の大半が隣接する野々市市にあり、一部の駐車場、建物、テニスコートなどが金沢市久安にある。コミュニティ道路と称した公道が学内を横断しており、車が速い速度で通行できず学生が安全に往来できるようにハンプが設けられ、さらに蛇行させてある。

施設の一角に、地元野々市市のコミュニティ放送「えふえむ・エヌ・ワン」があり、運営に協力している。また、学生も番組制作に関わっている。

建学の精神

建学の綱領を「人間形成」、「技術改革」、「産学共同」と定めており、これを三大旗標としている。 これに加え、学園の行動規範として共有すべき価値を以下の「KIT-IDEALS」と定めている。

K    Kindness of Heart 思いやりの心
I Intellectual Curiosity    知的好奇心
T Team Spirit 共同と共創の精神
I Integrity 誠実
D Diligence 勤勉
E Energy 活力
A Autonomy 自律
L Leadership リーダーシップ
S Self-Realization 自己実現

沿革

略歴

1957年に北陸電波学校を創立したのが起源。1965年に金沢工業大学(工学部機械工学科、電気工学科)が開学。1978年に大学院工学研究科を開設。2004年に環境・建築学部及び情報フロンティア学部を増設。大学院に心理科学研究科を増設。2008年にバイオ・化学部を開設。現在テンプレート:いつは4学部14学科2研究科の理系複合大学となっている。

年表

  • 1957年6月 北陸電波学校(金沢市小坂町)として発足。理事長兼校長に嵯峨保二就任
  • 1958年4月 学校法人北陸電波高等学校が認可される。学長に青山兵吉就任
  • 1961年11月 野々市町小学校を買収して移転
  • 1962年
    • 4月10日 金沢工業高等専門学校(電気工学科)が開学
    • 12月15日 金沢工業高等専門学校機械工学科が認可
  • 1963年6月1日 高専校舎の第一期工事の落成式及び開校式を行う
  • 1965年
    • 1月25日 金沢工業大学工学部(機械工学科、電気工学科)の設立が認可。学校法人名を北陸電波高等学校から金沢工業大学に改称
    • 4月1日 北陸電波高等学校を金沢工業大学付属高等学校に改称
    • 12月27日 工学部経営工学科増設
  • 1967年
    • 4月1日 工学部に土木工学科設置
    • 6月1日 十周年記念式典を挙げ学園歌を制定する
  • 1968年 6月15日穴水湾自然学苑を開設
  • 1969年6月1日 益谷記念館完成
  • 1970年4月1日 工学部に建築学科、電子工学科、情報処理工学科を増設
  • 1971年
    • 4月1日 情報処理研究所および教育工学研究所を設置。
    • 11月5日 建築、情報処理、電子工学科実験棟完成
  • 1973年
    • 3月31日 金沢工業大学付属高等学校閉校
    • 4月1日 金沢工大館完成(第14号館)
    • 6月2日 金沢工業大学湊谷柔道場完成
    • 9月21日扇が丘診療所開設
  • 1974年
    • 1月31日 文部省より工学専攻科に土木工学専攻、建築学専攻、電子工学専攻、情報処理工学専攻、設置許可
    • 6月1日 扇が丘診療所内歯科開設
  • 1977年 金沢工業大学付属幼稚園の経営母体を北陸学院短期短期大学付属幼稚園に移す
  • 1978年 大学院修士課程開設(工学研究科機械工学専攻、土木工学専攻、情報工学専攻)
  • 1980年 大学院博士課程開設(工学研究科機械工学専攻、土木工学専攻、情報工学専攻)。大学院修士課程工学研究科に建築学専攻、電気電子工学専攻増設
  • 1982年 大学院修士課程工学研究科に経営工学専攻増設。大学院博士課程工学研究科に電気電子工学専攻増設
  • 1986年 工学部に機械システム工学科増設
  • 1987年 工学部情報処理工学科を情報工学科に改称
  • 1990年 大学院博士課程工学研究科にシステム設計工学専攻、材料設計工学専攻増設
  • 1993年 7月に夢考房開設
  • 1995年 工学部に物質応用工学科、人間情報工学科、環境システム工学科増設。人材教育センター(のちの自己開発センター)、日本学研究所、工学設計教育センター開設。教育改革実施(工学設計教育導入・3学期制導入・専門コアカリキュラム導入)
  • 1996年 マルチメディア考房開設
  • 1998年 池の平セミナーハウス開設
  • 2000年 工学部に先端材料工学科、居住環境学科増設。工学部物質応用工学科、経営工学科をそれぞれ物質システム工学科、経営情報工学科に。工学基礎教育センター開設
  • 2003年 大学院博士課程工学研究科に建築学専攻増設。工学研究科土木工学専攻を環境土木工学専攻に改称
  • 2004年 工学部を機械工学科、情報工学科、ロボティクス学科、航空システム工学科、電気電子工学科、 情報通信工学科の六学科に改組。環境・建築学部開設(バイオ化学科、環境化学科、環境土木工学科、建築学科、建築都市デザイン学科)。情報フロンティア学部開設(メディア情報学科、生命情報学科、心理情報学科、情報マネジメント学科)。大学院修士課程に心理科学研究科開設。(臨床心理学専攻)、東京虎ノ門キャンパス開設。大学院工学研究科修士課程に知的創造システム専攻設置
  • 2007年 感動デザイン工学研究所開設。東京虎ノ門キャンパスに置く大学院工学研究科修士課程に高信頼ものづくり専攻設置
  • 2008年 東京虎ノ門キャンパスに置く大学院工学研究科博士課程に高信頼ものづくり専攻設置。環境・建築学部バイオ化学科をバイオ・化学部に改組
  • 2010年 現在テンプレート:いつの21号館が完成

基礎データ

所在地

象徴

  • 学章は、三大建学綱領「人間形成」「技術革新」「産学共同」と、三位一体の学園共同体「学生」「理事」「教職員」、科学技術を学ぶものへの指針を示す3つの"T"「Truth」「Theory」「Technology」を、当校のシンボルであるゴールデンイーグル(いぬ鷲)の翼をモチーフにしてデザインされたものである。

教育および研究

組織

学部

  • 工学部
    • 機械工学
    • ロボティクス学科
    • 航空システム工学科
    • 電気電子工学科
    • 電子情報通信工学科
    • 情報工学科
  • 環境・建築学部
    • 建築学科
    • 建築デザイン学科
    • 環境土木工学科
  • 情報フロンティア学部
    • メディア情報学科
    • 心理情報学科
    • 経営情報学科
  • バイオ・化学部
    • 応用バイオ学科
    • 応用化学科

大学院

  • 工学研究科
    • 機械工学専攻(博士前期課程博士後期課程
    • 環境土木工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • 情報工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • 電気電子工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • システム設計工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • バイオ・化学工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • 建築学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • 高信頼ものづくり専攻(博士前期課程・博士後期課程)
    • ビジネスアーキテクト専攻(修士課程
  • 心理科学研究科
    • 臨床心理学専攻(修士課程、臨床心理士第1種指定大学院)
  • KIT虎ノ門大学院(社会人対象1年制大学院、日本弁理士会継続研修制度認定外部機関。研究科としては工学研究科)
    • 知的創造システム専攻(修士課程)
      • 知的財産プロフェショナルコース
      • 知的財産マネジメントコース
      • 国際標準化戦略プロフェショナルコース
    • ビジネスアーキテクト専攻(修士課程)
      • ビジネスアーキテクトコース
      • メディア&エンタテインメントマネジメントコース

専攻科

  • 工学専攻科
    • 機械工学専攻
    • 電気工学専攻
    • 経営工学専攻
    • 土木工学専攻
    • 建築学専攻
    • 電子工学専攻
    • 情報工学専攻

附属機関

附置研究所
オープンリサーチセンター
研究センター
  • 材料システム研究所
  • 地域計画研究所
  • 日本学研究所
  • 科学技術応用倫理研究所
  • 情報通信フロンティア研究所
  • 先端材料創製技術研究所
  • 通信技術研究所
  • 生活環境研究所
  • 未来デザイン研究所
  • 知的財産科学研究所
  • 国際学研究所
  • 情報マネジメント研究所
  • 生体機構制御技術研究所
  • コンテンツ&テクノロジー研究所
海外研究所

教育研究支援機関

  • 大学事務局

教育

採択されたプログラム

  • 大学院教育改革支援プログラム
    • 大学院ポートフォリオ教育による単位実質化(2007年度)
    • 総合力の醸成を図るモジュール統合科目教育(2008年度)
  • 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
    • 学びを創造するインターネット町民塾(2004年度)
    • 大学連携による石川の『知』の拠点の創出(2004年度)
    • ネット版工学基礎教育センターへの展開(2005年度)
    • KIT産学連携教育プロジェクトの実践(2006年度)
    • 発展する地域連携プロジェクトの実践(2006年度)
    • 専門基礎の充実を図る教育版 CRMの導入-“Customer:学生”とのリレーション強化による専門基礎教育の実質化-(2007年度)
  • 特色ある大学教育支援プログラム
    • 工学設計教育とその課外活動環境(2003年度)
    • 学ぶ意欲を引き出すための教育実践-KITポートフォリオシステムを活用した目標づくり-(2006年度)
    • 価値の共有による技術者倫理教育-行動を設計する新教養教育-(2007年度)
  • 質の高い大学教育推進プログラム
    • 全入時代における『個』に対応する数理教育(2008年度)
    • KIT環境マインド醸成プロジェクトの実践(2008年度)
  • 大学教育の国際化加速プログラム(海外先進教育研究実践支援プログラム)
    • 難加工材料複合加工技術の先進研究留学(2004年度)
  • 大学生の就業力育成支援事業
    • 就業力育成キャンパスの形成(2010年度)
  • 大学教育・学生支援推進事業
    • 学生支援推進プログラム
      • 社会環境変化への対応力向上を実践するキャリア開発プロジェクト(2009年度)
    • 大学教育推進プログラム
      • KITビジネスアーキテクトプロジェクト(2009年度)
      • 学生の成長支援型IRシステムの構築(2010年度)
  • 社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム
    • 工業高校の教育職員のキャリア、スキルアップのための専門力と教育力向上プログラム(2007年度)
  • 戦略的大学連携支援事業
    • 金沢医科大学と金沢工業大学による教育研究協力を通じた有機的な医工連携(2008年度)
  • ものづくり技術者育成支援事業
    • 新しい形のプロジェクト型教育システムの開発と実践(2007年度)
  • 体系的な社会人基礎力育成・評価システム開発・実証事業
    • 全学年に展開する社会人基礎力育成・評価システムの開発・実証(2009年度)
  • 体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業
    • 全学年に展開する工学設計教育による社会人基礎力育成・評価システムの構築(2008年度)

認定等

  • 大学基準協会「認証評価」認定校
  • 日本高等教育評価機構「認証評価」認定校
  • 日本技術者教育認定機構(JABEE)「教育プログラム」認定校(機械系・材料系・環境系・建築系・電機系)

学生生活

KITオナーズプログラム

KITオナーズプログラムは「自ら考え行動する技術者」に向けて自ら目標を設定し、それを達成するために活動する金沢工業大学特有の自己目標達成プログラムであり、6種類に分類される。

学科・課程・研究室に関するプログラム

学科・課程・研究室に関するプログラムは、学科・課程・研究室で実施しているプログラム。5つのプログラムが存在している。

夢考房プロジェクト

夢考房プロジェクトは、学生メンバーがモノづくりの立案・調査・設計・製作・分析・評価及びスケジュール管理、予算管理、組織運営を自主的に行う学生の創作グループ。ソーラーカーやロボット、人力飛行機、建築デザインなど13のプロジェクトが活動している。

産学連携プログラム

産学連携プログラムは、企業をはじめとした産業界と連携した産学連携プログラム。現在「地理空間情報」に関する先端技術を学びながら企業とともに新たなビジネスの創出を目指す「地理空間情報プロジェクト」が活動している。

地域連携プログラム

地域連携プログラムは、地域と連携したプログラム。現在2つのプログラムが活動している。

学友会に関するプログラム

学友会は、金沢工業大学の学生全員が所属している学生団体。9つの専門委員会や26の体育系クラブ、11の文化系クラブが活動している。

学園祭

大学祭は「工大祭」と呼ばれ、学友会専門委員会の1つである工大祭実行委員会が予算管理、予算執行、企画立案、運営を行なっている。


大学関係者と組織

大学関係者組織

  • こぶし会(同窓会)
  • 拯友会(保護者会)

大学関係者一覧

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施設

キャンパス

扇が丘キャンパス

  • 使用学部:工学部、情報フロンティア学部、環境・建築学部、バイオ・化学部
  • 使用研究科:大学院工学研究科、心理科学研究科
  • 使用附属施設:夢工房、心理科学研究所、臨床心理センター、自己開発センター、自習室、ライブラリーセンター、数理工教育研究センター、光電相互交換デバイスシステム研究開発センター、基礎英語教育センター、進路開発センター、光電磁場科学応用研究所、通信技術研究所
  • 交通アクセス:JR西日本北陸本線金沢駅下車、北陸鉄道グループバス金沢工業大学行きにて「金沢工業大学」下車。

やつかほリサーチキャンパス

  • 使用学部:なし
  • 使用研究科:なし
  • 使用附属施設:情報マネジメント研究所、感動デザイン工学研究所、地域防災環境科学研究所、情報技術研究所、ものづくり研究所、生活環境研究所、先端材料創製技術研究所、高度材料科学研究開発センター、材料システム研究所、ゲノム生物工学研究所、人間情報システム研究所、FMT研究所、生体機構制御技術研究所
  • 交通アクセス:扇が丘キャンパスよりシャトルバスを利用。

虎ノ門キャンパス

  • 使用学部:なし
  • 使用研究科:工学研究科(ビジネスアーキテクト専攻、知的創造システム専攻)
  • 使用附属施設:なし
  • 交通アクセス:東京メトロ銀座線虎ノ門駅下車、又は東京メトロ日比谷線神谷町駅下車、又は都営地下鉄三田線御成門駅下車。

それぞれの地区は学部や設置施設が異なるため大きく様相を異にしている。

自然学苑

  • 穴水自然学苑
  • 天池自然学苑

セミナーハウス

  • 池の平セミナーハウス

学生食堂・売店

  • 扇が丘キャンパス
    • Restaurant LA TERRA(21号館)
    • Cafeteria IL SOLE(21号館)
    • Convenience ACQUA(27号館)
  • やつかほリサーチキャンパス
    • Restaurant ENERGY(62号館)


金沢工業大学が直営する寮はないが、金沢工業大学の学生だけを受け入れてくれる寮・下宿を「KIT指定寮」として学生に斡旋している。

対外関係

大学間協定

連合大学院提携先

連携大学院

海外提携(大学・機関)

連携大学院

連携大学

長期派遣留学プログラム

短期英語研修プログラム

系列校

広報活動

学校周辺

学校近隣

送信施設

本大学ライブラリーセンター屋上にはコミュニティ放送であるえふえむ・エヌ・ワン送信所が置かれている。放送波は垂直偏波で送出される。

放送局名 コールサイン 周波数 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 開局日
えふえむ・エヌ・ワン JOZZ5AA-FM 76.3 MHz 20W 46W 野々市市及び周辺地域 - 1995年12月27日

歴史

外部リンク

関連項目

外部リンク

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公式ウェブサイト


テンプレート:大学コンソーシアム石川 テンプレート:大学eラーニング協議会