逆転クイズジャック
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『逆転!クイズジャック』(ぎゃくてん!クイズジャック)は、1981年6月9日から同年9月24日までフジテレビ系列局で放送されたクイズ番組である。放送時間は毎週月曜 - 金曜 19:30 - 19:45 (JST) 。
後述するように、同じく平日帯の15分番組として放送されていた『スター千一夜』とワンセットで放送された最後の番組となった。
概要
この枠では元々『クイズグランプリ』が放送されていたが、同番組は1980年末に終了。その後はつなぎ番組として『爆笑おじゃマンザイ!』が放送され、1981年1月に次のレギュラー番組『クイズ漫才グランプリ』がスタートした。しかし、同番組は内容を再変更し、トランプゲームとクイズをミックスした形式のこの番組へとリニューアルした。司会は片岡孝夫(現・15代目仁左衛門)が務めた。
対戦ルール
前期
- 毎回3組のペア(片岡は「Aチーム」「Bチーム」「Cチーム」と称していた)が出場し、12問のクイズを各回答者につき4問ずつ出題する「一問一答形式」に準じたシステムである。
- 回答者はまず出題される前に正解した時に獲得できる賞金(5000円、1万円、3万円のいずれか)が入っているパネルを1枚選び、正解すればその賞金とともにパネルについているイラストも獲得できる(片岡は解答者が選んだパネルを再び開ける際に、「チャンスポイントは?」と発していた)。
- 同じイラストの獲得内容に応じ賞品を獲得する権利を得る。
- 星条旗3枚でアメリカ西海岸旅行
- フラダンスのイラスト3枚でハワイ旅行
- お金持ちのイラスト3枚で賞金100万円(当時は懸賞規定で100万円を越えるとチャリティーに廻された)
- 賞品獲得の権利が得られた時はチューブラーベルが鳴った。
- またオールマイティーカード(力瘤のイラスト)が1枚隠されており、それ+同じ絵柄2枚でも上記賞品を獲得する権利が得られた(つまり既に同じ絵柄が2枚出ていた場合、片岡は「当然、これは…」と発していた)。
- また正解者は他の回答者の賞金・賞品を横取りすることもできた。
- 不正解(「×」マークが付く)は3問で失格。その問題に関しては次の回答者に回答権利が移った。
- 賞品獲得の権利を得たペアは番組の最後に、4枚のトランプ(ジャックが3枚、ジョーカーが1枚)から1枚ずつ選び、2枚ともジャックであれば正式に賞品獲得となった。
後期
- ルールが変更され賞品パネルがアトランダムではなく5000円=フラダンスのイラスト、1万円=星条旗、3万円=お金持ちの絵と固定されるようになり、また不正解の場合は「×」マークが1つでもあれば賞金・賞品を獲得できないが、次の問題に正解すればそれを返上できる(賞金・賞品獲得権利復活)となった。
- 不正解3問の失格と正解時の自動的な賞金・賞品横取りのシステムはなくなったが、その代わり「クイズジャック」宣言をして正解すれば賞金・賞品獲得。不正解の場合は即失格となった。
- しかし一発失格が続出し、3組全て失格となって終了というケースが度々見られたため、「クイズジャック」宣言には制限が設けられた。
補足
歌舞伎俳優である片岡が初めて司会に挑戦した番組であるが、結局これが最初で最後となった。
最終問題まで失格とならずに高得点を稼ぎ、かつ守り切ったチームに対してはファンファーレを鳴らしながら、そのチームにゆっくりとズームインするというものであった(賞金はともかく、さらにイラストが3枚出揃っていればそれに応じた賞品も獲得できた)。