豊田おいでんまつり
豊田おいでんまつり(とよたおいでんまつり)は、愛知県豊田市で、1989年から始まった毎年夏に行われる祭りである。当初は、7月最終週の金曜日から日曜日にかけての3日間にわたり開催されていたが、2007年からは土曜日、日曜日の2日間のみの開催となった。
歴史
元々のルーツは1968年から始まった「豊田まつり」である。盆踊りのような様相であったとの事で、1980年代には婦人会や青年団により、細々と続けられる状況であった。一方で地元の大企業、トヨタ自動車が催す夏祭りは大きな賑わいを見せており、祭りに対するてこ入れ策が求められる状況となった。
祭りの活性化の為に、「おいでん総踊り」の参考にされたのは高知県高知市の「よさこい祭り」であるという。また、「豊田おいでんまつり」の名称やおいでん総踊りのテーマ曲「おいでん」は、市民の公募による。かくして1989年に豊田まつりをリニューアルする形で生まれたのが「豊田おいでんまつり」である。現在ではトヨタ関連企業の社員から地元小学生まで、幅広い年齢層が参加する、豊田市の一大イベントとなっている。 ただし、開催回数は、「豊田まつり」のを継続して数える。
おいでん総踊り
土曜日の夜に行われる。市民が自由に編成する「おどり連」と呼ばれるグループ単位で、市街地に設定されたコースを周回しながら、踊る。(2007年は、コース変更)豊田市が作成した単一の曲が2時間程度の間に十数回繰り返し流され、連はそれにあわせて標準の振り付け又は独自の振り付けで踊り、入賞を目指す。なお、総踊りの最後には乱舞と題し、賞の授与は一切無くただ踊るだけの時間が設けられている。この間、飛び入り参加も可。
なお、2007年からは、「おいでん総踊り」は「おいでんファイナル」と称され開催。従来の金土2日から土1日のみの開催(昼の部・夜の部の2部構成)となった。また、祭り本番の総踊りに参加できる「おどり連」も、事前の予選会(「マイタウンおいでん」として6月中旬より順次市内で開催。)で選ばれた約1万人とされた。この為、1989(平成元)年の「総おどり」開催以来初の1日開催となった。
テーマソング
- おいでん
- 作詞 豊田市観光協会
- 作曲・編曲 細井豊
- 歌 橋本舞子
夏になると市内の至る所で聞く事が出来る。♪~おいでん 見りん 踊ろまい~♪(三河弁でおいで、見て、踊ろうの意味)のフレーズが印象的な曲である。なお、この歌は豊田市観光協会のホームページで聞く事も出来るほか、おいでんまつりの時期になると市内の一部のCDショップ及び観光協会においてCDが販売されている。CDの販売は2012年の第44回の時点では、豊田市に拠点を置くFMコミュニティ放送局である、エフエムとよたが行っている。
リトルおいでん
土曜日の夕刻、総踊りに先立ち行われる。豊田市内の幼稚園、保育園単位で参加。それぞれの園に通う子どもたち(主に3歳児~5歳児が中心)が幼稚園教諭、保育士とともに、約30分間市街地周辺を踊る。
花火大会
日曜日の夜に開催される。会場は豊田スタジアムを中心とする矢作川周辺で、毎年約1万5千発の花火が打ち上げられ、そのスケールは内陸部の都市でも有数の規模を誇る。市民協賛による「市民花火」の打ち上げも行われている。