竜飛崎
竜飛崎(たっぴざき、たっぴさき)は、青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜にある、津軽半島の最北端、津軽海峡に突き出た岬である。龍飛崎[1]と表記することもある。津軽国定公園の一部。
概要
名前はアイヌ語のタム・パ(tam-pa 刀の上端)の転訛(てんか)であるとする説がある。竜飛埼、龍飛埼とも表記されることがある。竜飛岬(たっぴみさき)、龍飛岬とも言われる。
周辺は灯台を中心に遊歩道となっており、天気のよい日には津軽海峡を挟んだ北海道の松前半島や、海峡を行き交う船舶が見渡せる。また、渡り鳥の飛行ルートとしても重要であり、しばしば鳥類研究家が観察のために双眼鏡を構えている。
海から1日中強い風が吹き付ける土地柄で、冬季でも降った雪が風に飛ばされ、深く積雪することは少ない。竜飛崎では、吹き付ける強風を利用して風力発電が行われている。
北海道の白神岬とは津軽海峡を挟んで19.5キロメートルの距離があり、地下を青函トンネルが通る。
東北楽天ゴールデンイーグルスの公式球団歌「羽ばたけ楽天イーグルス」の歌詞の一節に青森県の象徴として唄われている。
石川さゆりのヒット曲「津軽海峡・冬景色」の歌詞の一節に唄われていることでも知られており、"よしだたくろう & かまやつひろし" 名義の歌でそのまま「竜飛崎」というタイトルの曲もある。
竜飛崎のある竜飛集落は、三厩駅からのバスの終点(正確には集落のある「竜飛漁港」バス停で折り返して、そこからさらに斜面を登って終点に向かう)で、太宰治が紀行『津軽』で、鶏小屋に突っ込んだと思ったら竜飛集落だったと表現した描写で知られる漁村である。三厩から竜飛集落に向かう道程は、源義経北行伝説の舞台の1つであり、義経ゆかりとされる寺社などが散在する。
地質は、新生代新第三系中期中新世の竜飛安山岩類が分布する。主に、デイサイト、安山岩の火砕岩である。
周辺
- 龍飛埼灯台
- 帯島
- 竜飛崎シーサイドパーク
- 太宰治の小説『津軽』の碑
- 津軽海峡冬景色歌謡碑 - 歌碑の下にあるボタンを押すと、石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』のワンコーラス(2コーラス目)が流れる[2]。
- 竜飛崎温泉
- 青函トンネル記念館
- 階段国道(国道339号)
- 海上自衛隊竜飛警備所
- 道の駅みんまや
- 竜飛ウィンドパーク - 東北電力設置の11基の巨大風車からなる風力発電基地。2007年3月末で施設老朽化のために廃止。展示館も併設されていたが、2007年9月で営業終了。
アクセス
道路
鉄道・路線バス
かつて中泊町小泊地区から乗合タクシーが運行されていたが、現在は廃止されている。
関連項目
脚注
テンプレート:Coor title dms- ↑ 国土地理院の地形図は「龍飛崎」と表記している
- ↑ 阿久悠 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』 岩波書店、1999年、ISBN 9784004306252 。
- ↑ 中泊町今泉から青森県道12号鰺ケ沢蟹田線、青森県道14号今別蟹田線、国道280号で迂回可能。