竜盤類

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ファイル:TRex9.JPG
ティラノサウルス・レックスの骨格標本

竜盤類(りゅうばんるい、Saurischia)は、恐竜の2つのグループのひとつ。もうひとつのグループ鳥盤類とは骨盤恥骨の向きによって区別される。一般にリンネ式の分類ではランクとして扱われる。竜盤類はさらにティラノサウルス等を含む獣脚類と、ディプロドクス等を含む竜脚形類に分かれる。

ジュラ紀白亜紀に繁栄した恐竜類は白亜紀大絶滅により絶滅した(ただし、アラモサウルスなどのごく一部のはこの大絶滅の後もしばらくは生き延びていた可能性が高い[1])。しかし、竜盤類の中の獣脚類に含まれるある種が進化し、翼を持ち発展したものが鳥類となり、現在も繁栄している。

概要

ファイル:Saurischia.png
竜盤類の骨盤。図の左側が前方(頭のある方向)。ilium 腸骨、ischium 坐骨、pubis 恥骨

骨盤の向きは竜盤類が前向き、鳥盤類は後ろ向きが基本。竜盤類の恥骨の向きは祖先の状態と同じでありこれだけを特徴としては分類群を定義できないため、現在では頭骨や手の細かい特徴で定義されている。恐竜類は以前別々の槽歯類を祖先とする竜盤類と鳥盤類を人為的にあわせたグループとみなされていたが現在では竜盤類と鳥盤類のみが共有する祖先を持つ自然の体系であることが示されつつある。竜盤類は極めて初期段階で、動物食傾向の強い獣脚類の祖先と植物食傾向の強い竜脚形類の祖先に分岐していったと思われる。この両者の系統は恐竜時代の早い段階からその終末まで多様な種を生みだし繁栄を続けた。

上位分岐群

下位分類

獣脚類 (Theropoda)

竜脚形類 (Sauropodomorpha)

出典・脚注

  1. 読売新聞、2011年2月5日22時8分配信

関連項目

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外部リンク

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