禁じ手
禁じ手(きんじて)は、スポーツ、ゲームなどにおいて、安全性、公平性を設ける為に設定された禁止事項のことである。分野によっては禁手とも呼ばれる。
目次
スポーツの禁じ手
格闘的なスポーツに多く、目つぶしなど、主に受けた相手が試合後も障害が残る行為を禁じ手にしている。
サッカーの禁じ手
サッカーでは、危険行為全般を禁じ手としており、レッドカードを出されて即時退場処分になるなど重い処分が下される。
プロ野球の禁じ手
プロ野球では打者の頭部への故意のデッドボールなども禁じ手の一つとされている。
相撲の禁じ手
相撲では、髷を掴んだり、廻しの前袋を掴む、拳で殴る事などをすると反則負けとなる。具体的な禁じ手・反則はこれらが取り入れられる初切などで観客に紹介される。しかし髷掴み以外は実際に取り締まられることがほとんどなく、殆ど力士達の道徳心や相撲を取り巻く価値観によって反則が規制されているのが実情である。[1]また、力士には、相撲教習所で基本教育が施される。髷をつかむのは引き技の流れの中で出てしまうこともある。
雷電爲右エ門は余りの強さ故に張り手、鉄砲(突っ張り)、閂、鯖折りを禁じ手にされていたという言い伝えが存在する。そのほか、旭道山和泰は自身の張り手の威力が強すぎるため、自ら張り手を封印したこともある。
格闘技の禁じ手
格闘技はルールが多様化されているが、柔道、レスリング等の組技格闘技は打撃は一切禁止である。逆に打撃系格闘技は投げ、関節技、絞め技はほとんど禁止されている。
頭突き、肘打ち、倒れた相手を蹴る行為は有効な競技もあるが禁じ手にされているケースが多い。
全ての格闘技に共通する禁じ手といえば、金的、目潰し(サミング)、かみつきである。
裏を返せば、禁じ手にされている攻撃はそれだけ相手に与えるダメージも大きいともいえる。このため、故意に禁じ手を繰り出す選手もいる。
ボードゲームの禁じ手
いくつかのゲームには、ルールで定められた禁じ手が存在する。禁じ手を打った(指した)場合、即座に負けとなるのが一般的である。
連珠の禁じ手
連珠ではゲームの性質上先手が有利である(禁手を一切設けない場合は先手必勝の方法が発見されている)ため、先手に束縛を加えることで公平に勝負できるようにしたものである。ハンディキャップの一種。
禁手は黒(先手)のみに設定され、三三、四四、長連が禁手となり、自ら打っても、相手に打たされてもその時点で負けとなる。このため、白番に限って黒に禁手を打たせて勝つ戦法がある。但し、黒が禁手を打ち白が黒の禁手に気づかずに次の手を打った場合は対局を続行させることができる。白はいずれも打つことができ、長連ができても勝ちになる。黒が五三三、五四四、五長連など五連と禁手が一手で同時にできた場合は黒の勝ちとなる。
将棋の禁じ手
テンプレート:Main 将棋では二歩や打ち歩詰め、動けない位置への駒の打ち込み(最上段に桂馬や香車、歩兵を打つ、上から二段目に桂馬を打つ)、連続王手での千日手は禁手であり、公式ルールではこのような手を指した時点で負けとなる。ただし、対局者が気づかずに対局が続いて決着がついてしまった場合はその決着が優先する。
囲碁の禁じ手
囲碁においては自殺手やコウをすぐ取り返すことは禁じ手である。
脚注
- ↑ 新田一郎『相撲のひみつ』(朝日出版社)