疑問符
テンプレート:Redirect テンプレート:記号文字 疑問符(ぎもんふ)はクエスチョンマーク(テンプレート:Lang-en-short、テンプレート:Lang-de-short)、あるいはクエッションマーク、耳垂れ、はてなマーク、インテロゲーションマーク(テンプレート:Lang-en-short)とも呼ばれる約物のひとつで、「?」のように書かれる。疑問を表し、疑問を表す対象の後に置かれる。
一般には、疑問文の最後に、終止符に換えて置かれる。このため、疑問符は文の終わりをも示す。ただし、しばしば文の途中の疑問を表したい単語(不明確なことなど)の直後に置かれる。この場合、括弧で囲むことが多い。
- 例:
- 僕はミカンを2個食べ、彼は7個(?)食べた。
俗に、疑問の度合いを増して表したいとき、??、???と重ねて書くことがある。また、テンプレート:JIS2004フォント(!?)のように感嘆符を左に書いた感嘆符疑問符や、テンプレート:JIS2004フォント(?!)のように感嘆符を右につけた疑問符感嘆符もある。なお、この用途には、?と!を重ねた「‽(インテロバング)」という記号もある。
視覚的な表現として、マニュアルなどでヘルプの用途で疑問符を使用した記号が用いられる。また、質問を受け付ける案内所などの標識としても用いられる。
起源
ラテン語のquaestioの最初のqと最後oを縦に重ねた合字という説がある。
諸言語における疑問符
スペイン語では、疑問符で終わる文の最初に逆疑問符(¿)を置く。これは感嘆文における感嘆符および逆感嘆符の使い方と同様である。
- 例:
- ¿Qué dices? (どういう意味?)
ギリシャ語では、?の代わりに;(セミコロン)が疑問符になる。
- 例:
- Τι κάνεις; (元気かい?)
フランス語では疑問符(?)の前にスペースを入れる。これは感嘆符(!)、コロン(:)、セミコロン(;)、引用符(« »)等の場合も同様である。
日本語における疑問符
疑問符は元来の日本語の書法にはない。疑問を表す終助詞「か」で終わる文には疑問符をつけなくても疑問文だとわかるが、「だめなの」、「もう帰る」のように、文字言語ではイントネーションがわからず平叙文にも疑問文にも解釈されうる文の場合、疑問符をつけることで尻あがりのイントネーションを想起させ、疑問文であることを明確にする効果はある。作家の中には自身の作品の会話文に決して疑問符を使わない人物もいる(笠井潔、石田衣良など)。逆に、明らかに疑問文でない文でも、なんらかのニュアンスを持たせて「ちゃんと対策考えろよ?」のように疑問符が用いられるケースが最近めだつ。 現代における日本語の書法では、疑問符・感嘆符(!)は基本的に文章の終止を表すため、その後ろに句点は用いない。ただし次の文の開始と連続しないよう、疑問符及び感嘆符の直後に全角スペースを挿入する。
JIS X 4051では、日本語中の疑問符は全角幅とし、直後に始め括弧類(“(”、“「”など)がある場合は後ろに半角幅の間隔、直後に中点類(“・”、“:”など)がある場合は後ろに四分幅の空白をあけ、それ以外の文字が直後にある場合は間隔をあけない規定がある。また、行頭禁則文字であり改行時に行頭にきてはならない。
コンピュータ言語等における疑問符
- 例:
- /abc?d/ ....「abcd」または「abd」に一致する
- C言語において条件判定に用いられる
- 書式:
- 条件式 ? 真式 : 偽式
- 書式:
- <?php 本文 ?>
- html://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=疑問符
- ただし、テンプレート:JIS2004フォントなど一部のアクセント付きラテン文字はAなどのアクセント無し文字、平仮名のテンプレート:JIS2004フォントは片仮名のヴに置き換わるなど例外はある。
- ? はファイル名に使用出来ないため、ファイル名にUnicodeにしか無い文字を使用した場合、Unicode非対応ソフトでそのファイルを扱おうとすると読めないどころかフリーズするなど予期せぬ動作が起こる場合があるので注意が必要である。
疑問符に関わる慣用表現
- 「疑問符が付く/クエスチョン(クェッション)マークが付く/ハテナが付く …」 疑問の余地があるという意味。
その他
- チェス等の棋譜では「?」は悪手を、「??」は敗着になりうるような大悪手を示すのに用いられる。詳細はen:Punctuation (chess)を参照。
- もっとも短い手紙と言われるのは、作家ヴィクトル・ユーゴーが自らの著書『レ・ミゼラブル』の売れ行きを尋ねるために出版社に送った「?」1文字だけの手紙といわれている(出版社からの返事も、売れ行きが良いことを示す、「!」1文字だけの手紙で、これも最短である)。
- クイズの問題、マジック(魔法・奇術)など、また小説、漫画、アニメ、特撮などのフィクションにおいて、その素性や名前(作者・役者名含む)が不明、又はあえて伏せたりする場合に、「謎」「正体不明」を表す記号として?が用いられる。
- 推理作家アントニー・バークリーは、1925年に処女作『レイトン・コートの謎』(The Layton Court Mystery)を、当初?という変名で発表したことがある。
- 油性マーカー『マジックインキ』は「どんな物にも書ける“魔法の”インキ」をキャッチフレーズとし、本体とパッケージに?マークをあしらっている。
- 『サザエさん』のタマなど、キャスト(声優)名を伏せたり毎回変わったりする場合、キャスト紹介にて『?』と表記される事がある。
- 『タイガーマスク』の敵役レスラーの1人として、胸に大きく?マークをつけた謎の覆面レスラー「ミスター・クエスチョン」が登場した。
- 任天堂のアクションゲームシリーズ『スーパーマリオブラザーズ』シリーズには『?』の描かれたブロック「ハテナブロック」が登場する。下から叩くとパワーアップアイテムなどが出てくるのだが、記号通り何が入っているか分からない設定で、中身は様々である。
- バラエティ番組『オレたちひょうきん族』では、明石家さんま扮する?マークをつけたキャラクター「ナンデスカマン」が登場した。
- バラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコントにて、松本人志扮する「何太郎君」は、エンブレム部分に白く明朝体系統のフォントの?マークの刺繍がなされた帽子を着用していた。
符号位置
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称
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