田中和徳
テンプレート:Ambox-mini テンプレート:政治家 田中 和德(たなか かずのり、1949年1月21日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(6期)。
目次
来歴
山口県下関市豊田町出身。山口県立西市高等学校、法政大学法学部法律学科卒業。大学卒業後、斎藤文夫参議院議員の秘書となる。その後、川崎市議会議員を2期、神奈川県議会議員を1期務める。
衆議院議員
1996年、第41回衆議院議員総選挙で神奈川10区に自由民主党から初出馬、小選挙区では新進党の永井英慈に敗れたが、重複立候補していた比例南関東ブロックで復活し、初当選。2000年の第42回衆議院議員総選挙以降、神奈川10区で3回連続当選。小泉内閣で国土交通大臣政務官、財務大臣政務官、外務大臣政務官(2期)を歴任し、2006年には、安倍内閣で財務副大臣に就任した。また衆議院財務金融委員長も務めた。2007年10月、衆議院テロ防止特別委員会にて、防衛装備品調達をめぐる汚職で収賄などの罪に問われた元防衛事務次官・守屋武昌の証人喚問を行った。
2009年の第45回衆議院議員総選挙では、神奈川10区で民主党の城島光力に敗れたが、比例復活により5選。自民党初の自民党シャドウ・キャビネットでは環境大臣。
2012年の第46回衆議院議員総選挙では、神奈川10区で前回敗れた城島を比例復活を許さずに破って6選。所属派閥の山崎派が石原派に衣替えするのを受け、派閥を退会し無派閥となる。選挙後に発足した第2次安倍内閣では環境副大臣に就任(2013年に退任)。
政策・主張
- 在日韓国人組織の在日本大韓民国民団(民団)の集会に出席した際、「外国人登録者は200万人を突破し、永住者も83万人にのぼる。開かれた国、誇り高い国として、開かれた社会の構築へ、共に地方参政権実現に努力することを約束する」と明言[1]。2009年衆院選時、朝日新聞のアンケート調査「「永住外国人の地方参政権を認めるべきだ」の意見に賛成ですか、反対ですか」に対し「どちらかと言えば賛成」と回答した[2]。
- 慰安婦問題を含めた歴史認識に関しては、中川昭一を中心に行われた議論の中で、河野談話は踏み込みすぎであり、強制連行があったという証拠は弱いにもかかわらず「自虐的」な議論を中学生の教科書に載せるべきではなく、義務教育の段階では国旗・国家を敬うことを教えることのほうが重要であるとの見解を述べている[3]。
- 選択的夫婦別姓制度の導入に反対[4]。
- 憲法改正に賛成[5]。
- 集団的自衛権の行使に賛成[5]。
- 北朝鮮への経済制裁に賛成テンプレート:要出典。
不祥事
- 田中の政治団体が、2006年に開催した政治資金パーティーで、指定暴力団・稲川会系組長が取締役を務める企業にパーティー券を販売し、40万円を受領していたことが発覚した[6]。
- 2011年、田中の元秘書の元川崎市議が覚せい剤取締法違反(共同所持)容疑で逮捕された[7]。
外交・国際会議
- 2002年10月、中国の北京で開催された、開発途上国で行う地球環境保全対策に対して原則として無償資金を供与する国際的資金メカニズム「地球環境ファシリティ(略称GEF)」の第2回総会に財務大臣政務官として出席、日本政府を代表して演説を行ったテンプレート:要出典。なお、GEFは世界銀行(WB)、国際連合開発計画(UNDP)、国際連合環境計画(UNEP)の3つの実施機関により実施されている。
- 外務大臣政務官当時は、軍縮・不拡散、在日米軍問題、経済協力等、日本の外交において特に重要とされる分野を担当。2003年11月、アフガニスタンを小泉総理の親書を携え訪問、カルザイ大統領、当時のブラヒミ国連現地代表ら要人と現地で会談を行ったテンプレート:要出典。
- 2003年12月、外務大臣政務官当時にイラク北部ティクリート近郊で殺害された在英国大使館の奥克彦参事官、在イラク大使館の井ノ上正盛書記官の遺族遺体の引取りをクウェートのキャンプウルフで行った。その際の遺族の悲痛な様子を「まさに慟哭の対面」と現地で語り、世界中のマスコミに取り上げられたテンプレート:要出典。
- 2004年1月ならびに8月、外務大臣政務官として、第3回アフリカ開発会議(TICADⅢ)のフォローアップへの参加・協力要請のため、サブ・サハラ計7カ国を訪問し各国政府要人等と意見交換、アフリカにおける日本の存在感を高めた。また、自民党国会議員による「日本・アフリカ(AU)友好議員連盟」の副会長を務めており、現在までに訪れたアフリカ諸国は17ケ国を数えるテンプレート:要出典。
- 2004年6月、外務大臣政務官として、ポーランド南部の都市クラクフで開催された大量破壊兵器の拡散防止に関する国際会議「拡散に対する安全保障構想(略称PSI)」に出席し、政府代表として演説を行った。また、同年8月には、極東ロシアを訪問、退役原子力潜水艦隊解体協力事業「希望の星プロジェクト」の協議を行ったテンプレート:要出典。
- 2007年3月、グアテマラで開催された第48回米州開発銀行(略称IDB)総会に財務副大臣として出席、日本政府を代表して演説を行った。その際、日本とグアテマラの友好のため、当時のベルシェ大統領から懇請され、自費で桜の苗木30本を送ったテンプレート:要出典。
- 2007年5月、ロシア連邦に属するタタールスタン共和国の首都カザンで開催された欧州復興開発銀行(略称EBRD)に財務副大臣として出席、日本政府を代表して演説を行ったテンプレート:要出典。
- 2011年12月、南アフリカ共和国のダーバンで開催された国連気候変動枠組条約第17回締約国会議(略称COP17)に日本国会議員団として出席、ポスト京都議定書問題に関し、温室効果ガスの大量排出国が不参加のままでの京都議定書の単純延長に断固反対の立場を主張したテンプレート:要出典。
議員立法
- 酒販売の規制緩和には否定的で、個人商店・中小企業の酒屋を保護する立場を取る。街の酒屋さんを守る国会議員の会会長を務めており、2003年4月23日には、酒類小売業者の経営の改善等に関する緊急措置法を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 都市部におけるホームレス増加の深刻な状況の改善を目指し、発起人として自民党国会議員による「ホームレス勉強会」を設立、小渕総理(当時)に対しても要望活動を実施した。2002年7月、ホームレス対策に対する国の責任と自治体によるホームレス自立支援策への財政措置を定めるホームレス自立支援法を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 2004年11月、オレオレ詐欺撲滅に向けて金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律の一部を改正する法律案を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 2005年8月、キャッシュカードを用いてATM等から行われる不正な現金引き出しや払戻しから預金者を守るため、偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械式預金払戻し等からの預金者の保護等に関する法律を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 我が国の社会の安全を保持する上で重要な機能を果たす更生保護制度を支える保護司等の民間ボランティアに対する支援を強化し、更生保護の一層の充実発展を図ることを目的として、自民党国会議員による「更生保護を考える議員の会」を設立、会長に就任。2006年3月、執行猶予者保護観察法の一部を改正する法律案を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 土地利用の骨格である道路や河川等の公共物の境界を確立し、その成果の高精度化、デジタル化を図って電子国土の早期構築を実現することを目的とした、自民党国会議員による「公共物境界確定事業推進議員連盟」の会長を努める。2007年5月23日には、地理空間情報の多面的かつ高度な活用推進に対して法的枠組みを与える画期的な議員立法・地理空間情報活用推進基本法を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故を受け、拡散した放射性物質に汚染された土壌の除染やがれきの処理を国の責任で行うため、2011年8月30日、平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法案(略称放射性物質汚染対処特措法)を、党シャドウ・キャビネット環境大臣、衆議院環境委員会筆頭理事として議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 2011年8月26日、党シャドウ・キャビネット環境大臣、衆議院環境委員会筆頭理事として、石綿による健康被害の救済に関する法律を一部改正する法案を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
- 福島第一原子力発電所事故発生直後、専門家ではない政治家が現場に介入して混乱を招いたことへの反省から、高い独立性と専門性を備えた新しい原子力規制組織を創り、原子力の安全性をより高めるために、2012年6月20日、衆議院環境委員会筆頭理事として原子力規制委員会設置法を議員立法で成立させたテンプレート:要出典。
著書
- 「この国を根こそぎ!信頼の監査制度の実現を(共著)」(東京プレスクラブ新書)ISBN978-4-905156-06-2
主な所属団体・議員連盟
家族 親族
- 長男・田中徳一郎(政治家)
- 2011年の神奈川県議会選挙で川崎市川崎区より立候補し、無投票当選している。所属政党は自民党神奈川支部。
その他
- 2度の殺害予告事件 - 2011年11月、川崎市在住の37才無職の男が田中の殺害をネット上で予告したとして、神奈川県川崎警察署に逮捕された[9]。この男は2009年4月にも同じように田中への殺害予告を行っており、その時にも川崎警察署に逮捕されている[10]。
関連項目
脚注
外部リンク
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
原田義昭
|style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 衆議院財務金融委員長
2008年 - 2009年
|style="width:30%"|次代:
玄葉光一郎
テンプレート:S-off
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
生方幸夫
園田康博
|style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 環境副大臣
井上信治と共同
2012年 - 2013年
|style="width:30%"|次代:
井上信治
北川知克
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
竹本直一
赤羽一嘉
|style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 財務副大臣
富田茂之と共同
2006年 - 2007年
|style="width:30%"|次代:
遠藤乙彦
森山裕
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
日出英輔・土屋品子・新藤義孝
|style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 外務大臣政務官
荒井正吾・吉田幸弘
→松宮勲・荒井正吾と共同
2003年 - 2004年
|style="width:30%"|次代:
福島啓史郎・小野寺五典・河井克行
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
砂田圭佑・吉田幸弘
|style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 財務大臣政務官
森山裕と共同
2002年 - 2003年
|style="width:30%"|次代:
七条明・山下英利
- 転送 Template:End
- ↑ 民団新聞 2008年3月26日 http://www.mindan.org/sidemenu/sm_sansei_view.php?newsid=9510&page=4&subpage=130&sselect=&skey=
- ↑ http://www2.asahi.com/senkyo2009/carta/O0401022.html
- ↑ 日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会「歴史教科書への疑問 若手国会議員による歴史教科諸問題の総括」展転社テンプレート:要ページ番号
- ↑ 第154回国会請願2311号
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Cite news
- ↑ 産経新聞 2011年10月22日
- ↑ 産経新聞 2011年10月26日
- ↑ パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)
- ↑ ネットで自民議員の殺害予告=脅迫容疑で37歳男逮捕―神奈川県警(時事)
- ↑ ネット掲示板に国会議員殺害予告した無職男逮捕
- ↑ テンプレート:Cite news