牧之原市
テンプレート:Infobox 牧之原市(まきのはらし)は、静岡県の市。2005年10月11日、榛原郡相良町、榛原町が合併して誕生した。キャッチフレーズは「ふれあいビタミンあいのまち - うみ・そら・みどりと共に生きる」。
目次
概要
- 静岡県の遠州東部に位置する。行政上の区分は静岡県中部地方に組み込まれることが多い。
- 行政区域は駿河湾の海岸線から、茶の産地として有名な牧之原台地まで及んでおり、市名もそれが由来となっている。ただしおもな集落はすべて海岸沿いにあり、牧之原台地に生活している人は人口の一割程度である。
- ほぼ全域が浜岡原子力発電所の半径20km以内(南端・旧地頭方村の一部は3km圏内)にあり、周辺地域振興対策交付金を受けているが、原子力事故リスクや市内の主力企業であるスズキの動向を鑑み、2011年9月26日に市議会は「浜岡原発の永久停止を求める決議」を可決した[1]。
都市情報
市章
牧之原市の市章は、「マ」の文字と駿河湾・牧之原台地などの地勢、そして茶の葉をモチーフに「ふれあい ビタミン あいのまち」うみ・そら・みどりと共に生きると未来を目指し、協調発展する姿を表現しています。 下部の2つのエレメントは旧2町をも表現しています。
隣接している自治体・行政区
歴史
人口
行政
- 市長
- 西原茂樹(2005年10月30日 - )
市庁舎
- 榛原庁舎 〒421-0495 牧之原市静波447番地1
- 相良庁舎 〒421-0592 牧之原市相良275番地
姉妹都市・提携都市
姉妹都市
友好都市
産業
農業
茶の栽培が盛ん。深蒸し茶の発祥の地であり、荒茶の生産量は全国1位、茶園の面積も静岡市に次いで全国2位である。温暖な気候と長い日照時間が良質な茶の栽培に適しているため、市内には約2,610ヘクタールの茶園が広がっている。
漁業
- 市内に地頭方漁港、平田漁港、相良漁港など小さな漁港がいくつかあり、シラス漁などの沿岸漁業が行われている。
- 相良から御前崎にかけての沿岸は、あらめ、かじめ、わかめ、テンプレート:仮リンク、はばのりなどの海藻の宝庫として知られ、とくに「さがらめ(相良布)」はその名が市内の地名に由来している。しかし、海洋汚染、御前崎港の拡張、乱獲などのため、資源は枯渇寸前の状態にある[2]。
工業
市内にスズキの相良工場がある。元々はエンジンの生産工場であったが、2008年秋に年産24万台規模の小型四輪自動車組立工場が建設され、関連施設や部品メーカーの工場を相良工場周辺に集めるなどの計画を含め、2011年までに全体で約1,900億円を投資する計画である[3]。 静岡県企業局の試算によると、スズキ相良工場の拡張の経済波及効果として、工場の生産による雇用誘発効果が県内で21,795人、建設投資、設備投資、工場の生産による牧之原市の税収増が10年間で約160億円見込まれる[4]。税収増は平年ベースで年約20億円となり、牧之原市の平成18年度市税78億円の約2割に相当する。
観光
静波海岸・相良サンビーチは、テンプレート:要出典範囲。現在も東海・関東からの海水浴客は多いが、宿泊施設は民宿や中小旅館が中心で観光客の需要に追いついていない。
商業
市場町から発展した川崎(旧・榛原町の中心街)と、城下町から発展した相良は、かつてはともに商業の盛んな町であった。しかし現在は郊外型の大型ショッピング・センターが商業の中心になり、昔の商店街はシャッターを下ろしている店が目立つ。
主な学校
小学校
- 牧之原市立
以上が相良中学校校区
以上と御前崎市の御前崎小学校と白羽小学校の校区が御前崎中学校校区
以上が榛原中学校校区
- 学校組合立
以上が牧之原中学校校区
中学校
高等学校
交通
市内の東名高速道路相良牧之原IC、隣の御前崎市との境にある御前崎港、隣の島田市との境にある静岡空港の、陸・海・空それぞれの交通拠点を結ぶ地域高規格道路の金谷御前崎連絡道路の整備が進んでおり、静岡県東遠地域の交通の結節点となりつつある。
空港
- 静岡空港(富士山静岡空港)
2009年6月4日開港。旅客ターミナルビルや管制塔は牧之原市側にある。
鉄道路線
- 東海道新幹線が静岡駅 - 掛川駅間で当市北部を約 4.4km にわたって通過(ほとんどがトンネル区間で、前述の静岡空港の真下も通過)しているだけで、当市内に鉄道の駅はない。最寄り駅は菊川駅、金谷駅及び六合駅。
- 1918年から1968年8月までは、静岡鉄道駿遠線(開業当時は藤相鉄道)が走っていた。
バス
市内にしずてつジャストライン相良営業所と榛原車庫(榛原バスターミナル・静波海岸入口)があり、それらを中心としてバス網が形成されている。また2008年3月までの半年間、市でコミュニティバスの試験運行を行った[5][6]。
- 特急静岡相良線(相良営業所 - 新静岡、このうち吉田IC - 静岡ICは東名高速道路経由)
- 藤枝相良線(相良営業所 - 藤枝駅南口)
- 島田静波線(静波海岸入口 - 島田駅・島田市民病院)
以上3路線は榛原総合病院を経由する時間帯が設定されている。
- 相良御前崎線(自主運行)
- 相良浜岡線(自主運行)
- 勝間田線(自主運行)
- 萩間線(自主運行)
- 鬼女新田線(自主運行)
- 菅山線(コミュニティバス)
- 牧之原線(コミュニティバス)
このうち、相良浜岡線・相良御前崎線が2008年4月1日より御前崎市との共同での自主運行に切り替わった[7]。
港湾
道路
公共施設
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 相良サンビーチ
- 片浜海水浴場
- 静波海岸
- 相良油田石油坑
- 大鐘家住宅「花庄屋」- 国の重要文化財
- 相良城跡
- 子生まれ石(大興寺)
- 相良草競馬大会
- 秋葉公園アジサイ
- 相良梅園
- 東光寺長藤
- 清浄寺 (牧之原市) - 藤原長清を輩出した勝間田氏の菩提寺
出身有名人
- 鈴木梅太郎(農芸化学者、ビタミンBを発見)
- 山崎貞一(東京電気化学工業(現 TDK)社長、会長などを歴任)
- 藤田まさと(作詞家)
- 本杉美香(タレント、C.C.ガールズの第2期メンバー)
- 大倉沙斗子(GTPのメンバー)
- 枝村匠馬(サッカー選手)
- 加藤英司(元プロ野球選手)
- 宮村眞平(三井金属鉱業会長 兼 CEO)
その他
- 萩間川をはさんで女神(めかみ)・男神(おかみ)と呼ばれる石灰岩で出来た山があり、それぞれ周辺の地名(大字)にもなっている。
- 映画のロケ地として、過去に「ウォーターボーイズ」(2000年)、「亡国のイージス」(2004年)のロケが行われた。
- 旧相良町にあった相良藩の藩主を務め、“わいろ政治”で知られる田沼意次にちなんだ「わいろ最中」が名物の一つである。
市内の町(大字)
関連項目
脚注
外部リンク
- ↑ 浜岡原発永久停止、周辺自治体理解示す 牧之原市が決議テンプレート:リンク切れ(2011年9月27日付中日新聞)
- ↑ テンプレート:Cite journal ja-jp
- ↑ スズキ、新小型車工場の総投資額1900億円に上積みテンプレート:リンク切れ(2007年10月15日付 日本経済新聞)
- ↑ スズキ㈱相良工場増設・拡張等の経済波及効果-雇用は年21,795人(県内)、税収は10年間で県税270億円、市税160億円テンプレート:リンク切れ(2007年12月27日付 静岡県企業局)
- ↑ コミュニティバスの試験運行がスタート - 牧之原市Webページ
- ↑ 菅山地区コミュニティバス運行の検討結果について(平成19年度) - 牧之原市Webページ
- ↑ 御前崎市 自主運行バス(2011年3月17日時点のアーカイブ)