比布駅
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ファイル:Pippu eki.jpg
1977年の比布駅と周囲約750m範囲。上が名寄方面。国鉄型配線の千鳥式ホーム2面3線とその外側に貨物用副線1本、駅舎横の旭川側に貨物積卸場と引込み線及びストックヤード。駅裏にもストックヤードがある。木材と石炭が野積みされている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
比布駅(ぴっぷえき)は北海道上川郡比布町西町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW34。電報略号はヒフ。
歴史
- 1898年(明治31年)11月25日 - 北海道官設鉄道の駅として開業。一般駅。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 官設鉄道に移管。
- 1914年(大正3年) - 王子製紙苫小牧工場により愛別伐採林の石狩川流送木材陸揚網羽から当駅土場へ馬車軌道敷設。
- 1922年(大正11年) - 石北線開通により王子製紙の木材流送及び馬車軌道廃止。
- 1978年(昭和53年)12月1日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)11月10日 - 無人駅(簡易委託駅)化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道の駅になる。
駅構造
- 相対式2面2線の地上駅で、2番線(駅舎と反対側)は一線スルー構造となっている。一線スルー構造になる前は2面3線であった。
- 無人駅。かつては駅舎を利用して喫茶店「ぺぺ」が営業していた。ホーム間の移動は跨線橋を使う。
- 日本の駅で唯一、半濁音で始まる名前の駅である。
- 1980年には製薬会社ピップ(当時の社名は藤本)の「ピップエレキバン」のCM撮影が行われ、観光客などで賑わった。
駅名の由来
アイヌ語のピプまたはピピから出たもので「沼の多いところ」あるいは「石の多いところ」の意といわれている。昔は湿地帯が多かったことや、石狩川の川床には石が多かったためピプ、ピピが転訛し音訳して名付けられたと考えられている。
駅周辺
比布町の中心駅。街の機能がそろう。
- 国道40号、北海道道390号比布停車場線
- 比布町役場
- 旭川中央警察署比布駐在所
- 比布郵便局
- 旭川信用金庫比布支店
- 比布町農業協同組合(JAぴっぷ町)
- 地域ふれあい館「ブンブンハウス」(休憩・宿泊施設)
- 北海道上川農業試験場
- 百年記念公園
- 比布神社
- 道北バス「比布」停留所
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 宗谷本線
参考資料
- 王子製紙山林事業史 昭和51年発行