ANGELIC LAYER
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『ANGELIC LAYER』(エンジェリックレイヤー)は、CLAMPによる漫画作品。「月刊少年エース」(角川書店)において、1999年2月号から2001年11月号まで連載された。単行本は全5巻。2001年にはテレビアニメ化された。
あらすじ
エンジェリックレイヤーとは、「天使」(エンジェル)と呼ばれる人形を卵状の入れ物から孵し、それを自分なりの天使に育てて戦う新感覚の格闘ゲーム。天使は、特殊な回路を利用してプレイヤー・「操縦者」(デウス)のイメージしたものを受け取り、その通りに動く。開発者は三原一郎。
鈴原みさきは中学進学のために上京、その時偶然見かけたエンジェリックレイヤーに魅了される。開発者でもあるいっちゃんに導かれ即天使の卵を購入すると、生まれた天使にヒカルと名づけ、公式トーナメントに参戦する。みさきは生まれながらの才能を開花させ、初出場ながら次々と相手を倒していく。
登場人物
声の記述はアニメ版&ゲーム版共通
- 鈴原 みさき(すずはら みさき)
- 声 - 榎本温子
- 4月25日生まれ。エリオル学園に通う中学1年生で本編の主人公。渾名は「みさきち」(珠代限定)。背が低いことを気にしている。和歌山県出身で、現在は、祥子の家に居候中。運動音痴だが、母譲りの優れた動体視力と集中力を持っている。家事も得意。口癖は「な〜」。東京に来て初めて見た「白い天使」に憧れ、その天使と同じスピード重視軽量型の天使「ヒカル」を作る。ヒカルのモデルは獅堂光から。
- アニメ版では王二郎に惹かれていき、終盤では恋人同士となる(※付き合っている描写はない)。
- 小林 虎太郎(こばやし こたろう)
- 声 - 福山潤
- 9月4日生まれ。エリオル学園中等部1年D組。みさきのクラスメイトで、彼女のことを気にしている。実家は空手道場、自身も空手の使い手。珠代によく技をかけられドツかれている。最終的にはみさきと付き合う。
- アニメ版では、当初はみさきのことを気にしていたが、次第に珠代に惹かれ、最終的には珠代と相思相愛の仲になる。
- 木崎 珠代(きさき たまよ)
- 声 - 雪乃五月
- 4月17日生まれ。みさきのクラスメイトで、虎太郎の幼なじみ。無類の格闘技マニア。普段はテンションが高い。みさきに対する嫉妬からか、虎太郎を技でドツいている。漫画版では王二郎と付き合う。
- アニメ版では虎太郎に恋をし、みさきにやや嫉妬気味だったが、最終的には虎太郎と相思相愛に。
- 小林 鳩子(こばやし はとこ)
- 声 - 白鳥由里
- 12月7日生まれ。虎太郎の妹。エリオル学園幼等部ラビット組。5歳。言動が大人びている、幼稚園児。公式トーナメントで優勝するなど豊富な経験を有する熟練操縦者。みさきの第一戦目の相手だった。天使の名は「鈴鹿(すずか)」であり、異名は光速の鈴鹿。最終奥義は「高速回転蹴り(ローリングサンダー)」。後にヒカルもこの技を使っている。
- アニメ版では最初期からみさきの可能性を見抜いており、全国大会ではみさきのセコンドとして尽力する。
- 三原 一郎(みはら いちろう)
- 声 - 小野坂昌也
- 1月12日生まれ。みさきに興味を持ち、素性を隠してエンジェリックレイヤーの基礎を彼女に教える。30歳。自称「いっちゃん」。白衣に眼鏡、おまけに関西弁を話す怪しい人。決まり文句(?)は「いっちゃんにょろよ〜」。実はエンジェリックレイヤーを運営する Piffle Princess 社の社長でエンジェリックレイヤー開発チーフ。おもちゃ開発の天才。
- 『ちょびっツ』では、エンジェリックレイヤーを発展させてchobitsシリーズを開発、人型パソコンシステムの創始者であるが、物語開始時点で既に故人。
- アニメ版では元々機械義肢の研究者で、開発資金の捻出のためその技術をおもちゃに転用した。萩子に異性として好意を持っている。
- モデルは、アリカ副社長の三原一郎。三原千春は三原一郎の娘の名前。
- 三原 王二郎(みはら おうじろう)
- 声 - 保志総一朗
- 10月20日生まれ、一郎の弟。本編では数少ない男性型天使「ウィザード」を駆る最強クラスの操縦者。別名「領域(レイヤー)の貴公子」。兄に負けず劣らず、どこかつかみどころの無い人。
- アニメでは親同士が再婚したため、一郎とは義兄弟。萩子に対し恋心を持っていたが、みさきとの対戦に破れた後、みさきが好きになったと宣言し、実質相思相愛となる(※付き合っている描写はない)。
- 浅見 祥子(あさみ しょうこ)
- 声 - 三石琴乃
- 8月12日生まれ。東京在住の、みさきの叔母。ニュースキャスターでありエンジェリックレイヤーのことをよく紹介するらしい。朝寝坊だが、みさきが来るまではどうだったかは不明。
- 瀬戸 林子(せと りんご)
- 声 - 植田佳奈
- 5月24日生まれ。現役アイドルにしてエンジェリックレイヤー界屈指の操縦者。使用天使は「ランガ」。魅惑の踊りと死の踊りを繰り出す事から「踊るランガ」の異名をとる。
- 尾形 雅治(おがた まさはる)
- 声 - 関智一
- 8月27日生まれ。エンジェリックレイヤー開発チームの一員。22歳。三原一郎のお気に入りで、しもべ扱いされ、いつも無茶な使いっパシリをさせられるかわいそう(?)な人。それでも本人は三原のことを尊敬している。原作とアニメではパシリにされるときの台詞が違う。
- 藤森 ひろみ(ふじもり ひろみ)
- 声 - 堀江由衣
- アニメオリジナルキャラクター。エンジェリックレイヤー開発チームの一員。三原一郎の部下。
- 城乃内 最(じょうのうち さい)
- 声 - 桑島法子
- 2月15日生まれ。関東最強の操縦者の一人で、中性的な容姿と冷徹な表情が特徴。冷静沈着な戦いぶりから「極寒の精密機械(アイスマシーン)」と称される。楓とは親友。ガード重視で重量型(本当は服が重いだけ)の天使「白姫(しらひめ)」を操る。その戦い方から、いち早くヒカルの弱点を見出し、追い詰めるものの惜しくも敗退。
- アニメ版では白姫もハイパーモードが使える。
- 天使の名は、白姫抄から由来している。
- 斉藤 楓(さいとう かえで)
- 声 - 川澄綾子
- 10月14日生まれ。癒し系の笑顔と眼鏡が特徴だが、そんな外見に反して関東大会四強に残るほどの実力者。ナースを思わせる白い天使「ブランシェ」を操る。初期の天使の緊急回避回路をつかった裏技「ハイパーモード」は恐るべき力を発揮した。正義感の強い性格。正々堂々とした対戦スタイルを取る。
- 『ちょびっツ』では故人、国分寺稔の姉として回想などに登場するほか、稔が所有する人型パソコン「柚姫」のモデルとなっている。
- 藤崎 円香(ふじさき まどか)
- 声 - 川上とも子
- 10月27日生まれ。カンフーを得意としている少女。天使「猫(マオ)」の操縦者。14歳。妹の有栖と組んで戦う。勝つためには手段を選ばない性格であり、みさきとの対戦では有栖と謀って不正を行っていたが、王二郎に看破された末に敗れる。
- アニメ版では過去の大会で天使「ウンピョウ」で鳩子の「鈴鹿」に完敗、リベンジを誓っている。
- 藤崎 有栖(ふじさき ありす)
- 声 - 千葉千恵巳
- 6月25日生まれ。小学校4年生。円香の妹にしてブレーン。優秀な天使を作成する事で有名な、天使作りの天才。また奸智に長けた策士でもある。みさきへの(殆ど)逆恨みを果たすため、己の名を冠したバランス重視の天使「アリス」を制作して、自らも操縦者に転じ、開催期間に差のある地方大会を利用して全国大会に出場した。
- 鈴原 萩子(すずはら しゅうこ)
- 声 - 井上喜久子
- 11月28日生まれ。みさきの母親で、祥子の姉。極度のあがり性で、相手が好きな人であればあるほどパニックになる(※身内に対しても同様)。エンジェリックレイヤー開発チームの一員でもあり、みさきの憧れの天使・戦いの女神「アテナ」を駆る。アテナの究極技は「魂の光(ライトオブソウル)(アニメ版での名称はアストラルエミッション)」。素性を隠し、デウスとしては「シュウ」と名乗っている。
- アニメ版では娘と会おうとしない理由が「研究に没頭するあまりみさきを両親に預けたことで、母親らしいことが出来なかったことに負い目に感じているので、会えない」。神経断絶症候群を患っている為、車椅子の生活を余儀なくされている。
- 岬 了(みさき りょう)
- 声 - 山口勝平
- アニメオリジナルの登場人物。エンジェリックレイヤーは格闘技であり、女は男に勝てないと思っている。それゆえに関東大会に進出したみさきをインチキだと否定したが、みさきと戦うことによって、その実力を認める。地区予選では初戦で敗北した。
テレビアニメ
『機動天使エンジェリックレイヤー』(きどうてんしエンジェリックレイヤー)のタイトルで、2001年4月1日から9月30日までテレビ東京系列で放送された。アニメ版は、「大会を勝ち抜いていく」という基本ストーリーは原作とほぼ同じだが、エンジェリックレイヤーの設定における医療分野でのバックボーンの追加、恋愛等の人間ドラマ描写の導入といったアレンジにより、原作とは雰囲気が大きく異なる(後半は全体的に、ややシリアス調)。
2010年9月24日、アニメ10周年を記念し、Blu-ray-BOX & DVD発売。同年8月にはBOXの宣伝も兼ねてTOKYO MXほかで、特別番組『天使のたまご 〜memorial wing〜』が放送。(全話スーパーダイジェスト・メインキャストへのインタビューなど)
スタッフ
- 原作 - CLAMP(角川書店『カドカワコミックス』刊)
- 監督 - 錦織博
- シリーズ総括 - 井上伸一郎
- シリーズ構成 - 大河内一楼
- キャラクターデザイン - 小森高博
- メカニックデザイン - 石垣純哉
- 設定協力 - 森田繁
- 美術監督 - 坂本信人、比留間崇
- 色彩設計 - 横山さよ子
- 撮影監督 - 武山篤、瓶子修一
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音楽 - 田中公平
- プロデューサー - 八田紳作、山西太平、南雅彦
- 製作 - テレビ東京、電通、ボンズ
主題歌
- オープニングテーマ「Be My Angel」
- 作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 安藤高弘 / 歌 - 榎本温子
- エンディングテーマ「☆the starry sky☆」(1話 - 13話)
- 作詞 - HΛLNA / 作曲 - 梅崎俊春、佐藤あつし / 編曲・歌 - HΛL
- エンディングテーマ「雨あがり」(14話 - 最終話)
- 作詞 - 田辺智沙 / 作曲 - 原一博 / 編曲 - 小西貴雄 / 歌 - 松下萌子
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
Battle 1 | はじめまして! 私だけのエンジェル | 大河内一楼 | 錦織博 | 岡本英樹 | 小森高博 |
Battle 2 | がんばれヒカル! はじめてのファイト!! | 笹木信作 | 菅野宏紀 | ||
Battle 3 | あなたは誰? みさきのドキドキレッスン | 増井壮一 | 佐藤育郎 | 中本尚子 | |
Battle 4 | 天使が舞いおりた日 | 錦織博 | 紅優 | 須賀重行 香川久 | |
Battle 5 | 負けたくない! ヒカルを信じて… | 稲荷昭彦 | 増井壮一 | 磨積良亜澄 | 堀川耕一 |
Battle 6 | 光速の鈴鹿! 鳩子のライバル宣言!! | 吉田玲子 | 西森章 | 北川正人 | 今泉賢一 |
Battle 7 | ギリギリの戦い… みさきのラストチャンス | 吉永亜矢 錦織博 |
吉原正行 | 佐藤育郎 | 句林樫六 |
Battle 8 | みさきVSミサキ? 危険な同級生 | 葉月九ロウ | 開木菜織 | 渡部高志 | 宮田奈保美 |
Battle 9 | 歌え! みさき デウスはアイドル!? | 増井壮一 | 磨積良亜澄 | 工藤裕加 | |
Battle 10 | いじわる姉妹! 狙われたヒカル | 稲荷昭彦 | 笹木信作 | 中本尚子 | |
Battle 11 | 決着! ヒカルとマオの真剣勝負 | 村木靖 | 佐藤育郎 | 堀川耕一 | |
Battle 12 | みさきと虎太郎 二人のわくわくデート | 吉田玲子 | 渡辺カケル | 宮田亮 | 日向正樹 |
Battle 13 | 純白のブランシェ 楓のほほえみ | 葉月九ロウ | 平田智浩 | 磨積良亜澄 | 阿保孝雄 小森高博 |
Battle 14 | あきらめない! そして天使は生まれた | 増井壮一 | 小林智樹 | 須賀重行 田中雄一 | |
Battle 15 | 白姫VS鈴鹿! アイスマシーンの秘密 | 吉永亜矢 | 錦織博 | 佐藤育郎 | 橋本英樹 |
Battle 16 | 決勝戦! ヒカルのラストアタック | 岡本英樹 | 中本尚子 | ||
Battle 17 | あなたに決めた! みさきの選んだヒト | 大河内一楼 | 増井壮一 | 磨積良亜澄 | 堀川耕一 |
Battle 18 | 強敵がいっぱい! あこがれの全国大会 | 笹木信作 | 日下部智津子 小森高博 | ||
Battle 19 | システムダウン!? 嵐の船上決戦! | 稲荷昭彦 | 村木靖 | 佐藤育郎 | 工藤裕加 |
Battle 20 | 敵はいっちゃん? 戸惑いの二回戦! | 吉田玲子 | 吉原正行 | 小林智樹 | 宮田奈保美 田中雄一 |
Battle 21 | 夏の海! 誰かが誰かに恋してる | 渡辺カケル | 磨積良亜澄 | 日向正樹 | |
Battle 22 | 突然の二人きり 秘密のダブルデート | 大河内一楼 | 増井壮一 | 岡本英樹 | 中本尚子 |
Battle 23 | 魔法の壁を破れ! みさきVS王二郎 | 村木靖 | 佐藤育郎 | 逢坂浩司 | |
Battle 24 | みさきに届け! この想い虹を越えて | 吉永亜矢 | 錦織博 | 渡部高志 | 宮田奈保美 |
Battle 25 | 運命の再会 涙に濡れたエンジェル | 大河内一楼 | 笹木信作 | 小森高博 工藤裕加 日下部智津子 | |
Battle 26 | 天使の翼よ! 私とヒカルをいざなって | 錦織博 | 佐藤育郎 | 堀川耕一 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2001年4月1日 - 2001年9月30日 | 日曜 17:20 - 17:50 | テレビ東京系列 | 製作局 |
北海道 | テレビ北海道 | ||||
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
大阪府 | テレビ大阪 | ||||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | ||||
福岡県 | TVQ九州放送 | ||||
日本全域 | BSジャパン | 2001年4月3日 - 2001年10月2日 | 火曜 19:25 - 19:55 | BS放送 | |
アニマックス | 2003年12月1日 - 2004年6月7日 | 月曜 23:00 - 24:00 | CS放送 | リピート放送あり | |
AT-X | 2010年10月10日 - 2011年4月3日 | 日曜 8:00 - 10:00 | リピート放送あり | ||
生誕10周年記念特別番組「天使のたまご 〜memorial wing〜」 | |||||
東京都 | TOKYO MX | 2010年8月10日 | 火曜 26:30 - 27:30 | 独立局 | |
兵庫県 | サンテレビ | 2010年9月19日 | 日曜 26:00 - 26:56 | ||
日本全域 | AT-X | 2010年9月27日 | 月曜 11:00 - 12:00 | CS放送 | リピート放送あり |
ゲーム
2001年12月21日にエポック社より、「機動天使エンジェリックレイヤー みさきと夢の天使達」としてゲームボーイアドバンスで発売された。ジャンルは、対戦・育成RPG。アニメを元に作られており、アニメオリジナルキャラも登場する。また、アニメからのキャプチャー画像のカットインが入ることがある。
特徴は、「要所でキャラが喋る」「大技の威力が非常に高い」「ゲーム版OPは、Be My AngelのアニメOP版より、さらに短縮された仕様のもの」などが挙げられる。
ストーリーモードをクリアすると、オリジナルの天使を育成できるモードが遊べる。
他作品とのつながり
- 魔法騎士レイアース
- みさきが見た漫画。
- ちょびっツ
- 同一世界が舞台。一部登場人物を共有(パラレルワールドのようなもの)。
- ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
- 本作からはみさき、珠代、王二郎、虎太郎、鳩子、ヒカル、ブランシェなどが登場している。
- ブランシェ - 桜都国市役所のすぐやる課役員。
- みさき・珠代・王二郎 - 桜都国でカフェ「猫の目」の客人として登場。
- 鳩子 - エドニス国にて逃げ回る人々のなかに紛れて登場。
- 最・楓 - レコルト国中央図書館の受付として登場。
- ヒカル - インフィニティにて戦闘用オートマタとして登場。なお、「魂の光(ライトオブソウル)」らしき技を使用できる。
外部リンク
- アニメ総合サイト - avex mode内
- avex network - アニメサイト
- bones - アニメサイト
- テンプレート:ニコニコチャンネル
- Nintendo - ゲーム版サイト