橋本駅 (福岡県)
橋本駅 (はしもとえき)は、福岡県福岡市西区橋本二丁目[1]にある、福岡市地下鉄七隈線の駅。駐輪場が無料なのは福岡市地下鉄の駅としては数少なく、七隈線の終着駅として遠方からの集客に考慮している。駅番号はN01。
駅のシンボルマークは空港線・箱崎線のシンボルマークをデザインした西島伊三雄が2001年に死去したため、それ以前に描かれていた原案を元に、息子で同じくグラフィックデザイナーの西島雅幸が完成させた。かつて橋本に「紅葉八幡宮」があったことにちなみ、この地から臨む飯盛山にモミジを組み合わせデザインした[2]。駅識別カラーはテンプレート:ColorboxDIC-121(系統色名:あざやかな黄赤)で、薬院大通駅・金山駅と共通[3]。
目次
歴史
- 2000年(平成12年)4月22日 - 2001年(平成13年)2月5日 : 設計期間(実施設計者:西島建築設計事務所)[1]
- 2002年(平成14年)11月27日 - 2004年(平成16年)5月31日 : 施工期間(施工者:フジタ・古賀 建設工事共同企業体)[1]
- 2005年(平成17年)2月3日 : 開業
駅構造
単式1面1線と島式1面2線の複合3線ホームを持つ地下駅。単式ホームは降車専用。
1 | テンプレート:Color七隈線 | 福大前・六本松・薬院・天神南方面 |
2 | テンプレート:Color七隈線 | 福大前・六本松・薬院・天神南方面 |
3 | テンプレート:Color七隈線 | 降車専用ホーム |
各階の面積は地上371平方メートル、地下1階4,359平方メートル、地下2階4,841平方メートル[1]。屋根のラウンドフォルムは(当駅のシンボルマークにもなっている)飯盛山の山並みをイメージしてデザインされた[1]。利用者の目に止まる箇所に使用される「個性化壁」は、岩肌のような[1]青緑色の粘板岩(ストリーキーベルデ、400mm×400mm×厚14mm)を採用[4]。
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は3,497人である[5]。
開業以降の1日平均乗車人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
[6] 2004年(平成16年) | 2,326 |
2005年(平成17年) | 1,602 |
2006年(平成18年) | 1,900 |
2007年(平成19年) | 2,059 |
2008年(平成20年) | 2,110 |
2009年(平成21年) | 2,401 |
2010年(平成22年) | 2,529 |
2011年(平成23年) | 3,415 |
2012年(平成24年) | 3,497 |
駅周辺
駅の南東すぐの地上に、七隈線の車両基地(橋本車両基地)が置かれている。駅前には国道202号バイパス(福岡外環状道路)が通っているが、駅周辺は開業時から都市計画法上の市街化調整区域となっており民家や田畑が広がっている。
駅から直線距離約200m先には壱岐団地、駅から直線距離500m先には室住団地や有田団地があり、また駅から直線距離300m先にはミスターマックス、その先にはエディオンとグッデイが、さらにその近くにはダイエー福重店がある。ただし駅周辺のバス停留所・一般車などの乗降場などの駅前整備は充実しており、今後、駅前周辺道路の整備と併せて、現在は途上であるが、発展が期待されている。また、駅東側の農業用地跡には大型商業施設(木の葉モール橋本)が2011年4月15日に開店した[7][8]。
周辺施設
- 七隈線橋本車両基地
- 国道202号福岡外環状道路
- 橋本田園スポーツ広場
- 橋本八幡宮
- 須賀神社
- 橋本公園
- 福岡市立壱岐南小学校
- 福岡市立壱岐東小学校
- 福岡市立壱岐丘中学校
- 西鉄壱岐自動車営業所
- 木の葉モール橋本
路線バス
現行路線
全て西鉄バス。駅横のロータリーより発車。なお、ロータリーの脇の道路南側には、木の葉モール橋本前バス停が置かれ、こちらも利用可能。(路線は2014年4月1日現在(太字は終点停留所))
橋本駅バス停
- 行先番号1番:橋本駅→野方→橋本→新室見→姪浜駅南口→医療センター場内
- 行先番号1番:橋本駅→橋本→新室見→姪浜駅南口
- 行先番号1番:橋本駅→藤ヶ丘団地→羽根戸→金武営業所
- 行先番号1-2番:橋本駅→野方→生松台団地→ウエストヒルズ→宮の前団地→福重→姪浜駅南口
- 行先番号526番:橋本駅→野方→生松台団地→ウエストヒルズ→宮の前団地→白十字病院前→姪浜駅南口→都市高速→天神→キャナルシティ博多前→博多駅
- 行先番号なし:橋本駅→野方(時刻表上は1-2番・526番になっている便もあるが、実際は無番。)
木の葉モール橋本前バス停
北向き
- 行先番号208番:木の葉モール橋本前→野方
- 行先番号501番:木の葉モール橋本前→都市高速→天神→(警固町・六本松方面)
南向き
- 行先番号208番:木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→那の津四丁目
- 行先番号208番:木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→(都市高速経由野方方面)
- 行先番号208番:木の葉モール橋本前→講倫館高校前→原→六本松→天神→キャナルシティ博多前→博多駅
- 行先番号501番:木の葉モール橋本前→次郎丸→四箇田団地→西入部五丁目→金武営業所
廃止路線
社会実験で2012年1月28日までの試行運行であった路線。上記のバスとは別の乗り場から発着していた。運賃は200円均一で、西鉄が運行していたが、西鉄の発行する定期券の利用は不可であった[9]。
- 無番・ルートA:壱岐団地方面循環(反時計回りのみ)
- 無番・ルートB:野方三丁目方面循環(時計回りのみ)
橋本車両基地
橋本駅の南東すぐ、駅と同じく橋本2丁目にある[10]。車両は駅から折り返して車両基地に入る。基地内は立ち入り禁止だが、フェンス越しに、構内線路設備や多数の車両を見ることができる。定期的に、車輌基地祭(車輌基地開放)が行われる。延べ面積は17,800平方メートル[10]。
構内での検修車両入換用として、15t蓄電池機関車及び6t軌陸式車両移動機(いずれもトモエ電機工業(現・新トモエ電機工業)製)が配置されている[11]。
隣の駅
- 福岡市交通局
- テンプレート:Color七隈線
- 橋本駅 - 次郎丸駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、134頁。
- ↑ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、72頁。
- ↑ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、81頁。
- ↑ 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、68頁。
- ↑ 経営状況 運輸実績 1日平均駅別乗車人員 - 福岡市交通局
- ↑ 2005年2月3日開業。開業日から同年3月31日までの計57日間を集計したデータ。
- ↑ 木の葉モール橋本Webサイト
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 10.0 10.1 『公共交通機関のユニバーサルデザイン』、139頁。
- ↑ 新トモエ電機工業公式サイト掲載の導入事例の記事による(2011年9月28日閲覧)。
参考文献
- 福岡市交通局監修、地下鉄3号線JVグループ編著『公共交通機関のユニバーサルデザイン 福岡市営地下鉄七隈線トータルデザイン10年の記録』日本デザイン協会(発行)・セプト(発売)、2005年。