槻木駅
槻木駅(つきのきえき)は、宮城県柴田郡柴田町槻木新町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・阿武隈急行の駅である。
乗り入れ路線
JR東日本の東北本線と、阿武隈急行の阿武隈急行線が乗り入れ、接続駅となっている。阿武隈急行線は当駅が終点であるが、朝夕に限り当駅を介して東北本線仙台駅方面へ直通する列車も設定されている。
阿武隈急行線は元々は丸森線を名乗り、東北本線ともども日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、当駅は国鉄の単独駅であった。しかし丸森線は第1次特定地方交通線に指定されたため、1986年に阿武隈急行に転換され、当駅は国鉄(→JR)と阿武隈急行の共同使用駅となった。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅。駅機能は両社で共用している。駅舎はホームと同一の高さにある。
JRの駅は船岡駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービス委託)である。
改札口は2か所あり、1階部分のホームに面したものと、跨線橋の2階部分に東西自由通路と直結したものとがある。1階改札口はJR社員が配置され、みどりの窓口(営業時間 6:30 - 20:30、窓口閉鎖時間帯あり) 、自動改札機、自動券売機設置(自動精算機は無し)、キオスク(営業時間 6:45 - 18:35)が設置されている。2階改札口は柴田町の要望により設置された。Suica対応自動券売機および簡易Suica改札機が設置されている。営業時間は6時30分 - 20時00分で土休日は終日閉鎖される。自動券売機は阿武隈急行線の乗車券も購入できるが、阿武隈急行独自の企画乗車券は当駅では発売しておらず、直近では角田駅で購入する。
2番線は阿武隈急行乗り場で、列車到着時に阿武急社員による検札が行われる(JR直通の車掌乗務列車は槻木到着前に車内改札を実施)。ワンマン列車で切符を持たない場合、当駅到着時に阿武急運賃を精算すると精算証明書を渡され、それを次に降りるJR駅の有人改札で渡し、槻木からのJR線分を精算することになる。阿武隈急行線内にある駅の自動券売機および窓口で購入した切符は、そのままJRの自動改札機に投入することが出来る。7時00分 - 10時00分は嘱託駅員が配置され、それ以外の時間は到着列車の運転士が検札を担当する(以前は10時00分 - 17時48分は丸森駅員が派遣されていた)。駅員は前述の検札のほか、主にJRからの乗り継ぎ客向けの乗車券発売も行っている。
阿武隈急行線内では、SuicaなどのIC乗車券は利用できない。IC乗車券で東北本線からの直通列車に乗車、または、そのまま乗りかえて阿武隈急行線内の駅で下車した場合は、実際乗車区間の運賃を現金で精算し、後でIC乗車券対応駅で出場処理をする必要がある。
のりば
1 | テンプレート:Color東北本線(上り) | 白石・福島・郡山方面 |
2 | テンプレート:Color阿武隈急行線 | 角田・丸森・梁川方面 |
テンプレート:Color東北本線(下り) | 仙台方面(阿武隈急行線直通) | |
3 | テンプレート:Color東北本線(下り) | 岩沼・名取・仙台方面 |
- 阿武隈急行線は、槻木から東北本線の上下線の間を通り(この区間は3線だが、上り線がいったん離れる状態になる)、白石川を橋梁で渡ってから、立体交差で上り線をまたいで分岐する。
- 以前の槻木駅の構内配線は3面5線で、1番線…東北本線上り、2番線…東北本線上り(待避線)、3番線…阿武隈急行線(旧・丸森線)、4番線…東北本線下り(待避線・晩年は殆ど使用されていなかった)、5番線…東北本線下り、であった。旧・丸森線の分岐駅であったために大掛かりな配線になっていたが1997年8月の駅舎建替え工事に先立ち、配線整理が行われ、旧1・2番線が廃止、旧3・4・5番線が1・2・3番線に変更された。このため、列車が槻木駅に進入すると線路が北側にカーブしているのがわかる。また駅南側には旧2番線跡を転用した保守用車留置線がある。
- 阿武隈急行線は、福島を除く各駅にキャッチフレーズを付けている。槻木駅のキャッチフレーズは「文化の薫る町」。
利用状況
年度 | 1日平均乗車人員 | |
---|---|---|
JR東日本 | 阿武隈急行 | |
1990 | 2,846 | 665 |
1991 | 2,862 | 1,025 |
1992 | 2,940 | 1,153 |
1993 | 2,977 | 1,149 |
1994 | 2,978 | 1,145 |
1995 | 3,701 | 1,148 |
1996 | 2,861 | 1,159 |
1997 | 2,391 | 1,140 |
1998 | 2,403 | 1,192 |
1999 | 2,420 | 1,151 |
2000 | 3,478 | 1,106 |
2001 | 3,397 | 1,103 |
2002 | 3,310 | 1,138 |
2003 | 3,304 | 1,253 |
2004 | 3,224 | 1,178 |
2005 | 3,216 | 1,114 |
2006 | 3,148 | 1,076 |
2007 | 3,063 | 1,055 |
2008 | 3,039 | 1,074 |
2009 | 2,937 | 983 |
2010 | 2,826 | 984 |
2011 | 2,633 | 853 |
2012 | 2,773 | 1,121 |
2013 | 2,788 |
駅周辺
歴史
- 1891年(明治24年)1月12日 - 日本鉄道の駅として開業。一般駅。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定、東北本線所属駅となる。
- 1963年(昭和38年)8月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1968年(昭和43年)4月1日 - 国鉄丸森線が開業。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)7月1日 - 国鉄丸森線が阿武隈急行に転換。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取扱を戸籍上再開(取扱実績・貨物列車の発着はないまま)。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 日本貨物鉄道の駅が廃止。
- 1998年(平成10年)6月27日 - 新駅舎が完成。
- 2003年(平成15年)7月10日 - 自動改札設置。
- 10月26日 - 東北本線に限り、ICカード「Suica」サービス開始。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 直営駅(船岡駅所属槻木駅在勤)から業務委託駅(JR東日本東北総合サービス)となる(2階改札口は従前より東北総合サービス委託となっている)。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color東北本線
- 阿武隈急行
- テンプレート:Color阿武隈急行線
- 東船岡駅 - 槻木駅