東京国際大学
テンプレート:Infobox 東京国際大学(とうきょうこくさいだいがく、テンプレート:Lang-en)は、埼玉県川越市的場北に本部を置く日本の私立大学である。1965年に設置された。大学の略称はTIU、国際、東国、東国大。 学校法人東京国際大学が運営する。英語教育、国際人教育に力を入れ、米国にアメリカ校を開校するなどの取り組みがある。
目次
概観
大学全体
東京国際大学は、1965年に国際商科大学として金子泰藏により創立された。創立時は商学部のみの単科大学であったが、1986年に東京国際大学と名称を変え、商学部、経済学部、言語コミュニケーション学部、国際関係学部、人間社会学部の5学部10学科(2014年現在)、大学院5研究科を擁する総合大学となった。
建学の精神
公徳心を体した「真の国際人の養成」である[1]。 真の国際人とは民族、宗教、国境をすべて俯瞰的に見うる見識を持ち、公徳心を体した、心身ともにバランスの取れた健全な社会人の育成である[2]。
そのためには理想・勇気・知的教養が必要だとし、金子泰藏はこのように訴えている。
「常に高い理想を掲げ、細心の注意を持って大胆に行動する勇気を育み、さらに知的教養を磨き、真の国際人を養成する」[1]
教育及び特色
- 開学以来から少人数教育を実践しており、1年からのゼミナール参加と卒論が必修となっている。卒業生の中には多くの著名人を輩出(出身者参照)しているが、開学時より「入学は比較的容易であるが、卒業が難しい」といわれ、ゼミや講義への出席等が悪い場合、留年や退学となってしまうケースがある[3]。
- 創立者・金子泰藏は、GHQが設置された際に奔走した通訳者の一人であり、世界と日本の距離を縮めるのは人材しかいないとし大学を創立した。現在、数多くの国際大学はあるが、大学名に「国際」をつけた大学は国際基督教大学に次いで2番目であり[3]、アメリカの名門ウィラメット大学とは開学当初から提携をした。東京国際大学アメリカ校とウィラメット大学の二つのキャンパスにある橋は、「友情の橋」と言われ、固い絆で結ばれている。
- JSP(Japan Studies Program)は、欧米の留学生が主体の日本研究プログラムである。欧米学生のアシスタントとして在校生が日本語を教えている。
- 留学制度では、TOEIC満点者、英検1級取得者をだすなど成果を上げている。世界中から多くの留学生が学びにきており、学生ラウンジで異文化交流をすることが出来る。ラウンジ内にあるEnglish PLAZAではネイティブ教員が常駐しており、リスニング・ライティングなど目的にあわせた英語学習ができるPCブース、グループ学習ができる機能が設置されている。イングリッシュプラザは同大の学生なら誰でも利用できるが、プラザ内での日本語使用は禁止となっている[4]。TOEICで990点満点を獲得した学生は、入学時は330点であり、「大学での空き時間にネイティブ教員と話すことを積極的に利用し、2・3年次のそれぞれの長期留学で磨きをかけた」と英語教育に成果をあげ、3年連続のTOEIC満点者を輩出している。[5][6]
- 第二キャンパスにはスタジオ棟があり、テレビ番組制作を行う事が出来る。スタジオ、副調整室、編集室などがあり、番組制作の技術を実践的に学ぶ事が出来る。
- 政府職員を対象とした統計研修を行うことを目的とする国際連合アジア太平洋経済社会委員会の補助機関であるアジア太平洋統計研修所(SIAP)と共同で、SIAPトレーニングコース(TIU博士・修士号取得コース)を2002年から開始する[1]。主にアジア諸国の官僚がSIAPから派遣されるが、タンザニアなどのアフリカ出身者も学びに来ている[7][8]
- 本学は国際教育機構ISEP(本部ワシントン)に加盟が許された、日本の8大学の一つであり、50カ国300余の大学を留学先に選ぶことができる[9]。また、留学先のウィラメット大学の学生とは必ず相部屋になり、授業やさまざまな課外活動を通して交流を深めている。現地で修得した単位は、最高48単位まで本学の単位として認定されるため、帰国後は所定の単位を修得することで留年することなく上級年次に進むことが可能である。
- 川越にある大学キャンパスは最寄駅から徒歩圏という利便性の高さなどもあり、週末には危険物取扱者・情報処理技術者・宅地建物取引主任者をはじめとする、数多くの国家資格や公的資格の埼玉県における主要な試験会場として利用されている。年間に複数回・複数会場で開催される資格試験であっても、その日程次第では全県域のみならず県外からも多くの受験者が集まることがある[10]。
GTI
- 開学当初から国際人養成に力を入れており、ウィラメット大学と連携をし教員20名で組織されるGTI(Global Teaching Institute)により、日本にいながらアメリカの教育を受けることが出来る。GTIにおける英語教育は、TIUA(東京国際大学アメリカ校)での教育内容と連動しており、ウ大に留学をした学生がTOEIC満点取得者を何人も輩出しその成果を国内でも可能にしようと平成25年に組織された[11]。GTIはウィラメット大学教育大学院と連携し、同大学院卒業者を中心にし採用され、東京国際大学アメリカ校の研修を終えて着任された。ネイティブ教員による少人数の授業など、特徴的な英語教育はすべての学部で行われる[12]。
沿革
- 1965年 国際商科大学開学
- ウィラメット大学と提携
- 1976年 教養学部を設置
- 1983年 情報処理センター発足
- 1984年 大学院国際関係学研究科修士課程設置
- 1986年
- 東京国際大学に改称
- 大学院商学研究科修士課程、大学院社会学研究科修士課程設置
- 中国・山西大学と交流協定締結
- 1987年 付属日本語学校開校
- 1988年 大学院商学研究科博士課程(後期)設置
- 1989年
- 1994年
- スウェーデン・ヴェクショー大学と交流協定締結
- 大学院経済学研究科修士課程設置
- 1995年
- 創立30周年
- 教養学部を国際関係学部(国際関係学科)と人間社会学部(社会文化学科、福祉心理学科)に改組
- 1996年 台湾・中国文化大学と交流協定締結
- 2000年 山西大学ゼミナール開始
- 2001年
- 早稲田サテライト開設
- 大学院臨床心理学研究科博士課程(前期・後期)設置
- 2002年
- 国際関係学部に国際報道学科を設置
- 大学院経済学研究科博士課程(後期)設置
- 2004年
- 言語コミュニケーション学部(英語コミュニケーション学科)を設置
- 商学部の学科を商学科、会計学科、情報システム学科に改組
- 2005年 創立40周年
- 2007年
- 国際関係学部国際報道学科から国際メディア学科に名称変更
- ポータルサイト(POTI)開始
- カナダ・ビクトリア大学、アメリカ・マウントアイダカレッジゼミナール開始
- 学生制作番組『Campus Life』開始
- STAND UP SPEAK OUTキャンペーン
- 2011年
- 人間社会学部に人間スポーツ学科を設置
- 碓井外幸(人間社会学部人間スポーツ学科長)、次期日本運動生理学会会長に選任
- 2012年 人間社会学部にスポーツ科学科を設置。これに伴い、社会文化学科募集停止
- 2013年
- 商学部に経営学科を設置。これに伴い、会計ファイナンス学科、情報ビジネス学科募集停止
- 言語コミュニケーション学部に中国言語文化学科を設置
- ウエイトリフティング部創部。五輪金メダリスト三宅義信氏監督就任
- 2014年
- 経済学科と国際経済学科を経済学科に統合。これに伴い、国際経済学科募集停止
学部
本学は欧米型完全セメスター制を平成25年度から採用しているため、全ての学部開講科目を60単位まで、即ち卒業要件である124単位の半分を他学部の開講科目を履修することができる。例えば、言コミの学生が経済学部・国際関係学部の講義を履修し単位として取得することが可能である。
大学院
文部科学省採択事業
現代的教育ニーズ取組支援プログラム
- 『小江戸川越』 国際都市化支援
- 地域連携による不登校予防
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
- 発展途上国を中心にした経済統計データ. ベース作成と実証的経済分析
大学教育・学生支援推進事業
- 学生の発信力を引き出す実体験型キャリア支援
英語指導力開発ワークショップ事業
- 「英語が使える日本人」の育成
地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)
- 「小江戸まちおこし」グローカル人財育成のための地域連携型教育研究拠点づくり
アクセス
- 第1キャンパス(埼玉県川越市的場北)
- 商学部、経済学部、言語コミュニケーション学部、商学研究科、経済学研究科
- 東武東上線霞ヶ関駅から徒歩で約5分、川越線的場駅から徒歩で約13分
- 第2キャンパス(埼玉県川越市的場)
- 国際関係学部、人間社会学部、国際関係学研究科、社会学研究科、臨床心理学研究科
- 東武東上線霞ヶ関駅から徒歩で約13分、川越線的場駅から徒歩で約10分
- 坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市四日市場)
- 東武越生線西大家駅から徒歩4分)[13]
- 高田馬場サテライト(東京都新宿区高田馬場)
- JR山手線高田馬場駅から徒歩3分
- 東京国際大学アメリカ校
- 1300 Mill Street S.E., Salem, OR97301, U.S.A.
施設
第1キャンパス
- 1号館
- 2号館
- 3号館
- 4号館
- 5号館
- 6号館
- 研究棟
- 大講堂
- 体育館
- 金子泰蔵記念図書館
- 食堂
- クラブハウス
第2キャンパス
- 20号館
- 21号館
- 22号館
- 23号館
- 24号館
- 25号館(福祉実習棟)
- 図書館
- スタジオ棟
- ゴルフ練習場
- テニスコート
- バスケットコート
- バレーコート
- トレーニングジム
- 日本庭園
- クエストセンター
- クエストセンターアネックス
- カフェテリア
- 売店・ラウンジ
坂戸キャンパス
- 総合グラウンド
高田馬場サテライト
- PC教室
- 自習室
- 図書室
- 講師室
- 事務室
東京国際大学アメリカ校
- カネココモンズ
- 教室
- ダイニングルーム
- スポーツ施設
ポータルサイト(POTI)
ポータルサイト(POTI)は、ウェブ上で休講情報、補講情報、教室変更情報、学内行事情報を閲覧することができるサービス。個人への伝言、休講案内、補講案内、時間割変更案内、講義連絡の情報は、E-mailアドレス(携帯電話や自宅PC)に配信することも可能である。
KIOSK
- 概要
KIOSKとは、各キャンパスの教務課前に設置されたタッチパネル式の端末のことで、学内情報(休講等)を確認する事ができる。 POTIで提供されている情報をKIOSKで確認することもできる。 JRグループが設置している駅内売店ブランドキヨスクとは無関係。
- 稼働時間
8:00~18:00
- 閲覧できる情報
- 教務掲示板…休講情報、補講情報、時間割変更・教室変更、講義連絡(※添付ファイルは確認できない)
- その他…お知らせ、学年暦
秋霞祭
秋霞祭(しゅうかさい)とは、本学四団体の一つである秋霞祭実行委員会が、毎年秋の11月に2,3日間にわたって開催される文化祭である。 来場者数約3万人と大いに盛り上がっている。
主なイベント
・前夜祭 ・仮装パレード ・ミスTIUコンテスト ・(プロの芸人よる)お笑いライブ ・(有名人による)トークショー ・(プロの歌手、文化部、サークルによる)ライブ ・模擬店 ・後夜祭 ・学生プロレス(新東国プロレス) ・展示 ・講座 ・入学案内 ・演武 ・研究発表 ・地元地域交流 ・フリーマーケット
スポーツ
近年は運動部の活動を大幅に強化している。「優れた選手は優れた指導者の元に集まる」をモットーに有名選手・監督を指導者として次々に招聘しているほか、施設も大幅に拡充している。
- 野球部は東京新大学野球連盟に所属している。2008年4月から元プロ野球選手・広島東洋カープ監督の古葉竹識が監督を務めている(2007年から監督に就任することが決まっていたが、札幌アンビシャスでの活動がプロ活動とみなされ、2年経過しなければアマチュア登録をすることができなかった。そのため、三男の古葉隆明が監督に就任し、自らはアドバイザーとしてベンチ入りしない指導者となった。2008年4月から正式に監督就任)。2011年全日本大学野球選手権大会準々決勝首都大学野球連盟の強豪校日本体育大学に1対0にて辛勝するも、準決勝戦慶應義塾大学に負けるが、初出場でベスト4進出の快挙を成し遂げる。2013年大学選手権大会またしても日体大との対戦になり1対4にて惜敗し日体大は、この大会ベスト4に入る。
- サッカー部では、現役時代は古河電気工業サッカー部等で活躍し、元水戸ホーリーホック監督の前田秀樹を2008年1月に監督として招聘した。さらに大学サッカーでは異例とも言えるスカウト部門を設置し、有望な高校生のスカウトに力を入れている[14]。2010年には天皇杯全日本サッカー選手権大会に初出場を果たした。2011年には女子サッカー部を新設し、女子部の監督には元サッカー日本女子代表の大竹七未が就任した[15]。
- ゴルフ部では、2009年6月に往年の名プレイヤーとして知られるラリー・ネルソンを名誉監督として招くことを発表した[16]。ネルソンは主にアメリカからネット経由で指導を行う方針としている。監督には当初丸山茂樹らのマネジメントを行ってきたことで知られる常住治秀(ハル常住)が就任したが、2010年10月に同大出身のプロゴルファーである並木弘道に交代した[17]。また2010年には、坂戸キャンパスに専用の練習施設として「ラリー・ネルソン サイエンスラボラトリ」を新設した[18]。
- 2009年8月には、ルネサス高崎監督として活躍し、2004年のアテネオリンピックで女子ソフトボール日本代表を率いた宇津木妙子を特命教授として招くことを発表した[19]。正式な就任は宇津木とルネサス高崎との契約が切れる2010年4月。同大学では2010年に女子ソフトボール部を設け、坂戸キャンパスに人工芝のソフトボール専用球場を、川越市内に50人程度を収容できる合宿所をそれぞれ新設。宇津木は総監督となり、北京オリンピック日本代表でもある三科真澄が監督に就任し現場の指揮を執る[20]。
- 2011年には駅伝部を新設。大学側では「5年で箱根駅伝出場を目指す」と目標をぶち上げた。駅伝部の総監督には「ミスター駅伝」の異名をとる横溝三郎(パナソニック女子陸上競技部顧問)、監督に大志田秀次(元中央大学陸上部コーチ)を招聘する[21]。
- 2011年4月には、宇津木妙子の紹介で元女子プロテニス選手であり、日本プロテニス協会理事長の佐藤直子が特命教授・硬式テニス部監督に就任した[22][23]。
課外活動自主四団体
四団体とは部活動、同好会、研究会、サークルなどを傘下とし統制、指導、予算監理を行う、学生達によって運営される四つの組織である。各組織の長は学生の投票(体育会の場合は体育会一般会員の投票)による選挙によって選出され、局長、幹部役員は選挙、部活動代表者による会議、部活動同士での推薦により選出される学生で構成されている。OB組織には体育会OBによる『籃旗会』がある
- 東京国際大学体育会本部
- 東京国際大学文化連合会執行部
- 秋霞祭実行委員会
- 学生会執行部
大学関係者と組織
- 卒業生・大学院修了生数は42,601名(平成21年現在)
大学関係者一覧
対外関係
姉妹校
ウィラメット大学とは姉妹校関係にある。交換プログラムは1965年に本学とウィラメットの間で始まり、TIUAは1989年に設立される。カネココモンズの寮にはウィラメット大生200名とTIU生100名が入寮しており、両校の教授が両校で教職を取ったりするなど、交流を活発に行っている。
系列校
本学を運営する学校法人東京国際大学は、下記の学校も運営している。
- 一橋学院
- 東京国際大学付属日本語学校
外部リンク
脚注
テンプレート:彩の国大学コンソーシアム- ↑ 1.0 1.1 創学者のこころ~建学の精神
- ↑ 総長としての約束
- ↑ 3.0 3.1 たった一人の寺子屋から―金子泰蔵の世界 自叙伝 (1985年)
- ↑ 本場の英語を国内で―イングリッシュプラザ開設・東京国際大学
- ↑ 英語教育の拠点”「English PLAZA」がキャンパス内に完成 東京国際大学
- ↑ TIUニュース‐3年連続TOEIC満点の快挙!
- ↑ 国際連合食糧農業機関(FAO)国際食セキュリティ委員会‐Mlemba Abassy Kamwe氏はタンザニア出身で2009年に本学の大学院を修了する。
- ↑ Graduate School of Economics English Language Program‐アジア地域だけではなく、欧州からはブルガリア、中米はメキシコ、アフリカはセネガルなど、現在までに50名近くの職員を受け入れ、政府の要職に就いた人も出てきている。
- ↑ 田尻学長からのメッセージ‐2013年4月15日
- ↑ 一例を挙げれば、危険物取扱者試験がある。埼玉県では主に本学や獨協大学(草加市)のキャンパスを利用して年7回(日程の都合、実際の受験機会は年6回)開催されているが、群馬県・栃木県では試験が年2回の開催であるため、地元で日程の都合がつかない者や資格取得を急ぐ者の中には埼玉県まで受験に来る者が見られる。
- ↑ 法人本部/東京国際大学‐平成24年度の事業の概要
- ↑ 朝日新聞デジタル:次代に求められる大学の使命とは-大学力:東京国際大学
- ↑ 埼玉県立坂戸西高等学校に隣接している。
- ↑ 金の卵求めスカウト部門設置=大学サッカー界では異例-東京国際大 - 時事ドットコム・2008年6月27日
- ↑ 元なでしこ・大竹七未さんが東京国際大監督に就任 - スポーツ報知・2010年7月6日
- ↑ ■ラリー・ネルソン氏特別講演会を行いました(2009年6月23日)
- ↑ ゴルフ部監督に並木弘道プロ(本学商学部卒-12期)が就任しました(2010年10月15日)
- ↑ ゴルフ部サイエンスラボラトリ
- ↑ 東京中日スポーツ・2009年8月11日 1面
- ↑ ソフト元代表監督・宇津木氏、東京国際大総監督に - 読売新聞・2009年12月16日
- ↑ 東京中日スポーツ・2011年1月21日付 1面
- ↑ 佐藤直子氏、本学硬式テニス部監督、特命教授に就任!(2011年4月26日)
- ↑ 東京中日スポーツ・2011年4月26日付 1面