村上駅 (新潟県)
村上駅(むらかみえき)は、新潟県村上市田端町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線の駅である。新発田方面から当駅まで単線、当駅から酒田方面は(間島駅まで)複線になる。
歴史
- 1914年(大正3年)11月1日 - 国有鉄道村上線・中条 - 当駅間開業の際に開設。
- 1924年(大正13年)7月31日 - 当駅 - 鼠ヶ関間が開業。
- 1964年(昭和39年)5月31日 - 現駅舎に改築。
- 1972年(昭和47年)8月5日 - 羽越本線が全線電化。新津 - 当駅間は直流1,500V、当駅 - 秋田間は交流50Hz・20kVとなる。
- 1974年(昭和49年)4月 - みどりの窓口開設。
- 1986年(昭和61年)10月20日 - 車扱貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止(ただし新聞紙のみ継続)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 1992年(平成4年) - 駅レンタカー営業所営業開始(季節営業)[1]。
- 2005年(平成17年)12月20日 - 自動改札機導入。
- 2014年(平成26年)4月1日 - ICカード「Suica」が利用開始となる[2]。ただし鶴岡方面の利用はできない。
駅西側にはかつて前田製管村上工場があったが撤退し、長らく更地となっていた。住宅地としての再開発事業が2004年から開始されて整地が進められ、2008年秋から分譲を開始している。またかつては日本化学工業専用線(山側)、前田製管専用線(海側)が存在した[3]。さらに村上機関区の名残で海側の新潟寄りにターンテーブルがあり、ク5000が載ったまま長期に渡り放置されていたが、現在ではク5000は勿論、ターンテーブルがあった名残すらとどめていない。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。両ホームは新潟寄りにあるエレベーター付きの高架通路と、秋田寄りにある地下通路で連絡している。
駅前には唱歌「汽車」の碑が建つ。村上市出身の大和田愛羅が作曲したことに由来する。かつてはホーム上の接近放送で「汽車」が演奏されていた。2014年3月から発車メロディーとして使用されている。この曲が発車メロディーで採用されているのは他に常磐線の広野の竜田方面がある(竜田方面復旧前は、いわき方面の発車メロディーでも使用されていた)。
直営駅であり、管理駅として加治駅 - 府屋駅間の各駅(中条駅・坂町駅を除く)を管理している。駅舎内にはみどりの窓口(営業時間 6:30 - 20:00)、指定席券売機、自動券売機の他、待合室、NEWDAYS、旅行センター(びゅうプラザ)、トイレなどがある。改札口には自動改札機が3通路設置されている。 2014年4月1日から大都市近郊区間の拡大、新設により村上駅 - 直江津駅間までSuicaを使用開始。 ただしSuica定期券の発売はしていない。
2005年秋、駅舎の外観をレトロ調にリニューアル。また2011年3月11日より、エレベーターを備え付けた高架通路が完成し供用を開始。同時に、多機能トイレも設置されている。
なお、夜間滞泊の設定が電車4本、気動車1本づつある。
デッドセクション
羽越本線は当駅が直流・交流の境界となっており、北隣の間島駅との間にデッドセクションがある。特急列車・快速列車「きらきらうえつ」や貨物列車は直通するものの、JR東日本新潟支社は一般型の交直流電車を保有しておらず(保有している電車は直流電車のみ)、当駅以北の普通列車はすべてキハ40系列などの気動車により運行している。このため、普通電車は原則として直通することができず、直通する3往復はいずれも気動車が使用され、新潟県内の発着駅は3往復すべて新津駅となっている。
普通列車のみの利用者は大半のケースで当駅で乗換えをする必要があるが、ホームが2面3線で、留置線も敷設本数が少なく、2番線に新潟方面と酒田方面の列車双方が停車するなど、運用が非常に複雑になっている(村上 - 間島間は複線であることから1番線は上り本線、3番線は下り本線となっており、車両を留置できない)。先のように2番線に両方面の列車が同時入線しているケース(代表的なものとして新宿発「ムーンライトえちご」から接続する村上行快速から酒田行普通列車への乗り継ぎ)では、案内放送を絶えず流し、ホーム上に乗客の誤乗を防止するため案内板を設置するなどで注意を喚起していた。
のりば
テンプレート:Color羽越本線 | 1 | (上り) | 新発田・新津・新潟方面 | 当駅始発の一部含む |
2 | (上り) | 新発田・新潟方面 | (始発) | |
(下り) | あつみ温泉・鶴岡・酒田方面 | (始発) | ||
3 | (下り) | あつみ温泉・鶴岡・酒田・秋田方面 |
当駅の間島方の国道345号線跨線橋(2本あるうちの当駅に近い方)付近の下り本線は引き上げ線を兼ねていて、ここを介して駅西側の留置線と行き来する。引き上げ線部分からは上り本線が2番線が分岐する手前への渡り線もあり、これを利用して1番線からの当駅始発の上り列車が設定されている。
利用状況
- 2013年度の1日平均乗車人員は1,861人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1965 | 3,921[4] |
1970 | 3,484[5] |
1975 | 3,434[6] |
2000 | 2,205 |
2001 | 2,084 |
2002 | 1,951 |
2003 | 1,931 |
2004 | 1,946 |
2005 | 1,978 |
2006 | 1,950 |
2007 | 1,927 |
2008 | 1,930 |
2009 | 1,912 |
2010 | 1,847 |
2011 | 1,797 |
2012 | 1,806 |
2013 | 1,861 |
駅周辺
村上市の中心地に位置する。海側は農地が拡がる。
- 新潟県道530号村上停車場線
- 新潟県道3号新潟新発田村上線
- 国道345号
- 村上市役所
- 村上総合病院
- 新潟交通観光バス 村上営業所
- 村上郵便局
- 村上警察署村上駅前交番
- 岩船広域図書館
- 新潟県立村上中等教育学校
- 新潟県立村上高等学校
- 新潟県立村上桜ヶ丘高等学校
- 村上市立村上第一中学校
- 村上市立村上南小学校
- 新潟リハビリテーション専門学校
- 新潟リハビリテーション大学大学院
- 瀬波温泉
その他
当駅はレンタルサイクル取扱駅で、利用できるのは新発田駅や小国駅など他のレンタルサイクル取扱駅と同じく春から秋まで利用可能である。料金は1台500円だが、えちごワンデーパス・えちごツーデーパスとレンタルサイクル利用当日で当駅までの「きらきらうえつ」の指定席券を提示すると、レンタルサイクルが無料になる。
国鉄時代の新潟鉄道管理局では有人駅(委託駅を含む)において、自動券売機導入後も硬券入場券を発売していた。しかし当駅においては導入後、セット券以外は一度も発売していない。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- テンプレート:Color羽越本線
- テンプレート:Color快速(「らくらくトレイン村上」(到着列車のみ)含む)
- 坂町駅 - 村上駅
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速(「らくらくトレイン村上」(到着列車のみ)含む)
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 逃亡者 木島丈一郎 - ロケに使用
- 新潟エアポートライナー むらかみ - 新潟空港アクセス。特定非営利活動法人村上観光ルネッサンスが運行する瀬波温泉や村上市内と新潟空港を結ぶ予約制ジャンボタクシー(原則2日前、運行があり空席があれば当日乗車も可)。
外部リンク
テンプレート:羽越本線- ↑ 『JR時刻表』1992年4・12月号
- ↑ テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年11月29日
- ↑ 1975年9月11日撮影の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)
- ↑ 鉄道統計年報昭和40年版p102 新潟鉄道管理局
- ↑ 鉄道統計年報昭和45年版p90-91 新潟鉄道管理局
- ↑ 鉄道統計年報昭和50年版p64-65 新潟鉄道管理局