新十津川駅
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新十津川駅(しんとつかわえき)は、北海道樺戸郡新十津川町字中央にある北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅である。電報略号はシワ。
概要
札沼線の終着駅である。かつての札沼線は留萌本線石狩沼田駅までの路線であったが、当駅 - 石狩沼田駅間は1972年(昭和47年)に廃止された。2013年現在、当駅に乗り入れる列車は午前中、昼間、夕方に1往復ずつの計3往復のみである[1]。
2011年2月9日に駅の隣にある空知中央病院が駅ノートを設置し、記載された内容を病院のHPで公開している[2]。
2011年7月から同病院の保育所の園児が毎日午前9時28分着列車と、折り返し9時41分発列車の送迎を行っている(雨天時を除く)[3]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。現在は無人駅のため、出札窓口は板で塞がれている。自動券売機も設置していない。木造の駅舎には待合室があるが、冬季でもストーブは設置されない(かつて設置されていた跡が残っている)。 駅舎は以前は正面から見て長方形をしていたが、左半分が壊され、現在は正方形に近い形をしている。
周辺
新十津川町の中心地に位置するが、駅舎はガス会社の敷地脇の奥まった場所にある。駅前商店街はなく、駅近隣の施設は空知中央病院やガソリンスタンド、ガス会社のみである。
- 国道275号・国道451号・北海道道625号学園新十津川停車場線
- 新十津川町役場
- 滝川警察署新十津川駐在所
- 新十津川郵便局
- 北門信用金庫新十津川支店
- ピンネ農業協同組合(JAピンネ)本所
- 新十津川町図書館
- 北海道新十津川農業高等学校
- 空知中央病院
- 新十津川温泉
- ピンネシリ(登山口まで14Km)
- ふるさと公園
- 開拓記念館
- 新十津川物産館
- 北海道中央バス「新十津川役場」停留所(国道275号沿い)
- ジェイ・アール北海道バス石狩線廃止により引き継がれた路線も当停留所を経由する。
- 滝川駅(石狩川橋経由で4.3km)
- 滝川駅から当駅近くの新十津川役場前バス停まで、北海道中央バスが乗り入れている。
歴史
- 1931年(昭和6年)10月10日 - 札沼北線(石狩沼田 - 中徳富)が開業し、国有鉄道の終着駅、中徳富駅(なかとっぷえき)として開業。一般駅。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 第二次世界大戦により休止(不要不急線)。
- 1953年(昭和28年)11月3日 - 新十津川駅(しんとつがわえき)に改称して営業再開。
- 1972年(昭和47年)6月19日 - 当駅から石狩沼田駅までが廃止され、再び終着駅となる。
- 1979年(昭和54年)2月1日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に承継。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 駅名の読みを「しんとつかわ」に変更[4]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 札沼線
- 下徳富駅 - 新十津川駅
かつては下徳富駅との間に中徳富駅があったが、2006年(平成18年)3月18日に廃止された。
廃止路線
- 日本国有鉄道
- 札沼線
- 新十津川駅 - 石狩橋本駅
脚注
- ↑ かつて午前と夕方の2本は札幌駅まで直通していたが、2012年10月ダイヤ改正までにすべて石狩当別行きとなった。
- ↑ 駅ノートの表紙には記入した内容がHPに掲載されることが、あらかじめ明記されている。
- ↑ 北海道新聞・空知地方版 2012年8月15日
- ↑ “<こだま>「留萠駅」から「留萌駅」に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年2月21日)
関連項目
外部リンク
新十津川駅総合案内 空知中央病院HP内にあるページ。駅の四季折々の様子を写真付きで掲載している。また、駅ノートを公開している。