市振駅
市振駅(いちぶりえき)は、新潟県糸魚川市大字市振字間ノ口にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅。
新潟県では最西端の駅であり、本駅から東は糸魚川地域鉄道部の管轄となる。[1]
2015年春に予定されている北陸新幹線:長野・金沢開通時には、新潟県内の北陸本線の区間を運営するえちごトキめき鉄道と、富山県内の区間を運行するあいの風とやま鉄道の営業上の境界駅となり、市振駅はえちごトキめき鉄道管理となる予定である[2]。
歴史
- 1912年(大正元年)10月15日 - 国有鉄道北陸本線の泊駅 - 青海駅間延伸時に開業。
- 1972年(昭和47年)10月2日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2015年(平成27年)春(予定) - 北陸新幹線金沢延伸全線開業に伴い、えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道の境界駅(えちごトキめき鉄道の管理駅)となる。
※JR移行後もしばらくは有人駅だったが、CTC化に伴い、無人駅化された。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎側ののりばに富山方面の列車が、駅舎とは反対側ののりばに直江津方面の列車が発着する。ホームの親不知方の端は緩やかな坂になっておりここから駅舎へ遮断機・警報機つきの構内踏切が伸びている。駅は海岸沿いに設けられておりホームから海面をのぞむことができる。線路は東西に走り南側に駅舎が設けられている。駅から親不知方を望むと市振の漁港もよく見える。
駅舎は古くからのもので木造平屋建ての建築物である。回廊を持ち駅舎内部には待合所と駅事務室があるが無人駅のため、事務室は使われていない。待合所の内部には長椅子が設置されており、その他、これも使われておらず板でふさがれた出札窓口、カーテンが閉じられたままの改札窓口がある。「市振観光案内図」と称する地図が掲示されている(旧市振村役場や旧上路村(両村はともに1954年、旧青海町へ編入され消滅)の表示も存在しており、昭和の大合併以前から掲示されているものと思われる)。
その他駅の構内には駅舎の越中宮崎方の脇にレンガ積みのランプ小屋が一棟残っている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
駅舎側 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 富山・金沢方面 |
反対側 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 糸魚川・直江津方面 |
- ホームへは遮断機・警報機付きの構内踏切を利用する。
- 案内上ののりば番号は設定されていない(のりば番号標もなく、駅掲示時刻表でも番号記載はない)。
- ホーム上の接近警告機からは警告音のみ流れ、メロディはない。
- 上り線は両方向の入線・発車にも対応している。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである。[3]
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2004 | 72 |
2005 | 65 |
2006 | 60 |
2007 | 56 |
2008 | 53 |
2009 | 49 |
2010 | 44 |
2011 | 41 |
2012 | 44 |
駅周辺
駅の東側には市振集落が、西側には玉ノ木集落があり、特に市振の集落には小学校や郵便局などがある。当地は古くは越後国と越中国の境となっており、関所(市振関)が置かれていたほか、難所親不知が市振の集落から東側に15キロメートルほど続いている。「市振」の地名は松尾芭蕉の奥の細道に掲載された句(奥の細道#市振の関を参照)にも登場する。
新潟県では最西端の駅である。富山県との県境は近く、本駅の西1キロメートルほどのところで日本海に注ぐ境川が県境である。駅の東500メートルの長円寺には、芭蕉の句を記念する句碑が建立されている。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color北陸本線
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:北陸本線- 元の位置に戻る ↑ 隣の越中宮崎駅以西は富山地域鉄道部管轄。しかし、書類上の管轄境界駅は本駅とされている。
- 元の位置に戻る ↑ 富山県並行在来線経営計画概要 (最終)
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:PDFlink