川路駅
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テンプレート:駅情報 川路駅(かわじえき)は、長野県飯田市川路辻前にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。
駅構造
単式ホーム1面1線と保線車両用の留置線を持つ地上駅。水害対策から開業当時の位置からは移設されている。
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天竜川改修工事に伴い改築されたホームと駅前広場(2009年11月)
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ホームから天竜峡駅方面(2009年12月)
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ホームから時又駅方面 (2009年12月)
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駅前(2009年12月)
利用状況
1日平均の乗車人員は以下の通りとなっている。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2003 | 36 |
2004 | 40 |
2005 | 31 |
2006 | 35 |
2007 | 30 |
2008 | 49 |
2009 | 59 |
2010 | 66 |
2011 | 58 |
駅周辺
「川の路」の名の示すとおり天竜川に接した低地であり、過去に幾度となく洪水による被害を受けた地域である。水害対策として国土交通省、飯田市、中部電力などによる天竜川治水対策事業が行われ、開拓が進んでいる(天竜峡エコバレープロジェクト)。
- 国道151号(川路バイパス・長野県道250号上川路大畑線)
- 天龍川
- 天竜川総合学習館かわらんべ
- かぶちゃん農園配送センター(電車の場合は天竜峡駅よりこちらのほうが近い)
- 開善寺
歴史
- 1927年(昭和2年)12月26日 - 伊那電気鉄道の天竜峡 - 駄科間延伸時に伊那川路駅として開業。一般駅。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 伊那電気鉄道線が飯田線の一部として国有化され、国鉄の駅となる。川路駅(初代)が三河東郷駅に改称したのに伴い、川路駅に改称。
- 1961年(昭和36年)6月 - 「三六災害」大水害が発生。駅舎の屋根まで水没するなどの被害を受けた。後に飯田市がこの地域を「災害危険区域」に指定したため、近隣の住民は高台や他地域へ移住する事となり、駅周辺はゴーストタウン化する。
- 1971年(昭和46年)12月1日 - 貨物・荷物の取扱を廃止(旅客駅となる)。同時に無人化。
- 1983年(昭和58年)9月 - 「五八災害」発生。再び大水害の被害を受ける。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 水害対策の治水工事(護岸・盛土整備)に伴い、線路付け替え、駅は東側に移転。
- 2001年(平成13年)5月21日 - 旧駅舎解体。
隣の駅
※国有化される前は、当駅と時又駅の間に開善寺停留場が存在した。