富永健一
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富永 健一(とみなが けんいち、1931年7月1日 - )は、日本の社会学者。東京大学名誉教授、文化功労者、日本学士院会員。専攻は社会学全般、社会学理論、社会変動・近代化、社会階層、経済社会学、組織理論、等々と多岐にわたる。東京出身。
略歴
- 1950年3月 東京都立新宿高等学校卒業
- 1955年3月 東京大学文学部社会学科卒業
- 1959年9月 東京大学大学院社会学研究科博士課程中退
- 1959年10月 東京大学文学部助手
- 1962年4月 東京大学文学部専任講師
- 1966年11月 東京大学文学部助教授
- 1967年 「社会変動の理論-経済社会学的研究」で東大社会学博士。
- 1977年4月 東京大学文学部教授
- 1992年3月 定年退官
- 1992年4月 慶應義塾大学環境情報学部教授
- 1992年5月 東京大学名誉教授
- 1997年4月 武蔵工業大学(現東京都市大学)環境情報学部教授
- 1998年 「経済と組織の社会学理論」で京都大学経済学博士。
- 2003年3月 退職
- 2010年12月 日本学士院会員。
受賞歴・叙勲歴
著書
単著
- 『社会変動の理論――経済社会学的研究』(岩波書店, 1965年)
- 『新しい産業社会――産業化と社会変動』(鹿島研究所出版会, 1965年)
- 『産業社会の動態』(東洋経済新報社, 1973年)
- 『人類の知的遺産. 79―現代の社会科学者』(講談社, 1984年)
- 『現代の社会科学者――現代社会科学における実証主義と理念主義』(講談社学術文庫, 1993年)
- 『社会学原理』(岩波書店, 1986年)
- 『社会構造と社会変動――近代化の理論』(放送大学教育振興会, 1987年)
- 『近代化の理論――近代化における西洋と東洋』(講談社学術文庫, 1996年)
- 『日本産業社会の転機』(東京大学出版会, 1988年)
- 『日本の近代化と社会変動――テュービンゲン講義』(講談社学術文庫, 1990年)
- 『社会学講義――人と社会の学』(中央公論社[中公新書], 1995年)
- 『行為と社会システムの理論――構造-機能-変動理論をめざして』(東京大学出版会, 1995年)
- 『環境と情報の社会学――社会環境と文化環境』(日科技連出版社, 1997年)
- 『経済と組織の社会学理論』(東京大学出版会, 1997年)
- 『マックス・ヴェーバーとアジアの近代化』(講談社学術文庫, 1998年)
- 『社会変動の中の福祉国家――家族の失敗と国家の新しい機能』(中央公論新社[中公新書], 2001年)
- 『戦後日本の社会学 一つの同時代学史』(東京大学出版会, 2004年)
- 『思想としての社会学』(新曜社, 2008年)
- 『社会学 わが生涯』(ミネルヴァ書房[シリーズ「自伝」], 2011年)
共著
編著
- 『社会学講座(8)経済社会学』(東京大学出版会, 1974年)
- 『日本の階層構造』(東京大学出版会, 1979年)
- 『理論社会学の可能性――客観主義から主観主義まで』(新曜社, 2006年)
共編著
- (倉沢進)『階級と地域社会』(中央公論社, 1971年)
- (土屋守章)『企業行動とコンフリクト』(日本経済新聞社, 1972年)
- (飽戸弘・祖父江孝男)『変動期の日本社会――その構造と意識の分析』(日本放送出版協会, 1972年)
- (塩原勉)『社会学原論』(有斐閣, 1975年)
- (熊谷尚夫・篠原三代平・塩野谷祐一・建元正弘・西川俊作・根岸隆)『経済学大辞典』(東洋経済新報社, 1980年)
- (佐々木毅・ 鶴見俊輔・中村政則・正村公宏・村上陽一郎)『戦後史大事典』(三省堂, 1991年)
- (溝口雄三・濱下武志・中嶋嶺雄)『漢字文化圏の歴史と未来』(大修館書店, 1992年)
- (間々田孝夫)『日本人の貯蓄――行動と意識』(日本評論社, 1995年)
- (宮本光晴)『モビリティ社会への展望――変動する日本型雇用システム』(慶應義塾大学出版会, 1998年)
- (徳安彰)『パーソンズ・ルネッサンスへの招待――タルコット・パーソンズ生誕百年を記念して』(勁草書房, 2004年)
訳書
- モートン・ドイッチ『社會心理學における場の理論』(みすず書房, 1957年)
- B・F・グリーン『態度測定』(みすず書房, 1957年)
- T・パーソンズ、N・J・スメルサー『経済と社会――経済学理論と社会学理論の統合についての研究(1・2)』(岩波書店, 1958年-1959年)
- タルコット・パーソンズ『宗教の社会学――行為理論と人間の条件第三部』(勁草書房, 2002年)
- タルコット・パーソンズ『人間の条件パラダイム――行為理論と人間の条件第四部』(勁草書房, 2002年)