土岐市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
土岐市(ときし)は、岐阜県の南東部に位置する市である。美濃焼の産地であり、陶磁器生産日本一のまちとして知られる。名古屋市への通勤圏であり近年はベッドタウンとしても発展してきた。
目次
地理
同じ市であるが、地理的に各地域が山で隔てられておりそれぞれの町の文化が形成されている。共通する陶磁器産業についてもそれぞれの地域によって得意とする分野が分かれている。
隣接する自治体
歴史
- 1955年(昭和30年)2月1日 土岐郡の駄知町・土岐津町・下石町・妻木町・泉町・肥田村・鶴里村・曽木村の8ヵ町村合併により市制施行し土岐市が成立し、駄知町役場が市役所となる。
- 1957年(昭和32年)4月1日 旧土岐郡泉町の定林寺地区の一部を可児郡御嵩町に編入
合併の経過
昭和の合併
- 合併促進法により旧土岐郡町村の枠組みが議論される。
- 当初「土岐津、泉、肥田の北部のみ」「下石、妻木、駄知等の南部のみ」の枠組み等も研究される。
- 合併案に際し、下石町および妻木町へ多治見市から激しい合併の勧誘があった。
- 当初現土岐市の枠組みに駄知町は難色を示し、南部のみの枠組みを推進する。
- 合併に際し、市役所の所在地について下石町と土岐津町は対立し、激しい主導権争いを繰りひろげ何度も白紙になりかけたが、駄知町が仲裁に入り協議が行われ、幾つかの条件をつけ合意する。
- 市役所は合併後2年以内に土岐郡役所跡に置く
- 下石町に公会堂を設置する(旧市民センター:現土岐市西部体育館)
- 妻木町および下石町の病院の整備(旧中央病院)
- 駄知町に陶磁器試験場を設置する(現セラテクノ土岐)…等
- 合併目前、「陶都市」の名称で合併しようとしたが、多治見市など他陶磁器産地の猛反発があり、当時の自治省(現総務省)に却下され、その後「美濃陶都市」でも却下され、いくつかの案より古来からの郡名である土岐を採用し「土岐市」と命名した。(隣接し先に合併した瑞浪市は、土岐郡瑞浪土岐町他周辺町村が合併し誕生しているが、市の名称で「瑞浪市」案と「土岐市」案で対立したが、「瑞浪市」を採用している。)
- 1955年(昭和30年)2月1日 土岐市制施行。
- 合併後2年間駄知町(旧駄知町役場)に市役所設置(議員が入りきらず駄知小学校講堂で議会が行われた)。
- その後泉支所と土岐津支所が廃止され、駄知支所を設置、土岐津町に市役所が建設される。
平成の合併
- 2002年(平成14年)7月1日 東濃西部3市1町(土岐市、瑞浪市、多治見市、土岐郡笠原町)を枠組みとする東濃西部合併協議会が設置される。
- 2004年(平成16年)1月25日 東濃西部の合併に関する住民投票が行われ、笠原町以外の3市で合併反対が賛成を大きく上回り、その結果を受け合併計画は白紙となる。
- この時、新市名の投票も行われ、「土岐川、織部、東濃、陶都、桔梗」から「東濃」が一位となった。尚、市役所新庁舎は土岐市内に建設が決定していた。
- 2004年(平成16年)3月31日 東濃西部合併協議会が解散する。
- 以後単独市政をあゆむ。
人口
行政
- 首長
- 市役所支所
- 西部支所 - 妻木町、下石町全域
- 鶴里支所 - 鶴里町全域
- 曽木支所 - 曽木町全域
- 駄知支所 - 駄知町全域、肥田町肥田の一部
- 肥田支所 - 肥田町肥田の一部を除く全域
- 広域行政
- 東濃西部広域行政事務組合-土岐市、多治見市、瑞浪市で構成
姉妹都市・提携都市
- 6月と9月に「本交流」として両市民のスポーツ交流会が開催されるほか、種目団体の自主交流や学校間・少年スポーツ団等の交流が行われている[1]。1997年には「災害時の応援に関する協定」を締結[1][2]。
- ともに「陶磁器の街」(ファエンツァ市はマジョリカ陶器で知られる)という共通性を持つ[3][4]。土岐市の陶器会社が提案、ファエンツァ市名誉市民の陶芸家が仲介に立ち[3]、1979年10月23日にファエンツァで盟約、11月22日に土岐市で盟約式[3]。 セラテクノ土岐にイタリア庭園がある[4]。
地域
教育
大学院
各種学校
- 学校法人土岐学園 中部国際自動車大学校(整備士養成施設、旧・土岐自動車工学専門学校)
- 東濃看護専門学校
- 中部速算学校
高等学校
- 岐阜県立土岐商業高等学校
- 岐阜県立土岐紅陵高等学校(旧・土岐高等学校)
- 岐阜県立東濃フロンティア高等学校(旧・土岐北高等学校)
中学校
|
|
小学校
|
幼稚園
|
|
特別支援学校
公民館
|
|
体育館
- 土岐市西部体育館
- 土岐市駄知体育館
- 土岐市土岐津体育館
- 土岐市肥田体育館
郵便局
|
|
警察
- 土岐津交番
- 駄知交番
- 妻木下石交番
- 鶴里警察官駐在所
- 肥田警察官駐在所
- 定林寺警察官駐在所
消防
- 土岐市消防本部
- 土岐市北消防署
- 土岐市南消防署
- 濃南分駐所
公立病院
- 土岐市立総合病院
- 土岐市国民健康保険駄知診療所
- 土岐市及び瑞浪市休日急病診療所(駄知診療所併設)
テレビ中継局
市内には3箇所のNHK、民放5社(CBCテレビ(CBC)、東海テレビ放送(THK)、名古屋テレビ放送(NBN)、中京テレビ放送(CTV)、岐阜放送(GBS))のサテライト局がある。
- 土岐南中継局(妻木町)NHKG,NHKE,GBS,THK,CBC,NBN,CTV
- 土岐中継局(泉町定林寺)NHKG,NHKE,CBC,THK,CTV,GBS,NBN
- 土岐駄知中継局(駄知町神明平)NHKG,NHKE,CBC,THK,NBN,CTV,GBS
交通
鉄道路線
- 現在の土岐市の鉄道駅は土岐市駅のみである
バス
道路
- 中央自動車道 : 土岐IC - 土岐JCT
- 東海環状自動車道 : 土岐南多治見IC - 土岐JCT
- 国道19号
- 国道21号(道の駅「志野・織部」、中央道土岐IC接続)
- 国道363号
- 主要地方道 岐阜県道13号豊田多治見線
- 主要地方道 岐阜県道19号土岐足助線
- 主要地方道 岐阜県道66号多治見恵那線(道の駅「土岐美濃焼街道・どんぶり会館」)
- 主要地方道 岐阜県道69号土岐市停車場細野線
- 主要地方道 岐阜県道84号土岐可児線
- 岐阜県道111号平畑土岐線
- 岐阜県道112号上渡合土岐線
- 岐阜県道385号河合多治見線
- 岐阜県道382号土岐南多治見インター線(東海環状道土岐南多治見IC接続)
- 岐阜県道387号下石笠原市之倉線
- 岐阜県道388号妻木笠原線
- 岐阜県道392号肥田下石線
- 岐阜県道421号武並土岐多治見線
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・観光スポット
- 陶史の森
- 道の駅土岐美濃焼街道「どんぶり会館」
- 土岐市立陶磁器試験場「セラテクノ土岐」
- 織部の里公園
- 土岐市美濃陶磁歴史館
- 土岐市文化会館(パレオパラドキシアの展示など)
- 美濃陶芸村
- 土岐市郷土物産陳列所(土岐市駅2F)
- 道の駅 志野・織部
- 若人の丘
- 土岐市温泉活用型健康増進施設「バーデンパークSOGI」(曽木温泉)
- 柿野温泉
- 山神温泉
旧跡・城
祭事・催事
- 土岐美濃焼まつり 毎年5月3 - 5日(日本三大陶器祭りのひとつ)
- 会場:土岐市美濃焼卸商業団地
- TOKI-陶器祭 4月中旬
- 会場:土岐市駅前
- だち窯やまつり 5月3 - 5日
- 会場:駄知町南山公園
- 駄知どんぶりまつり 10月初旬
- 会場:土岐市駄知体育館周辺他駄知町各地、どんぶり会館
- 下石どえらあええ陶器祭り 10月初旬
- 会場:下石工業組合他下石町各地
- あかりの夕べ 10月下旬 陶磁器製の灯ろうでライトアップ
- 会場:土岐津町 本郷公民館
- 曽木公園 もみじ祭り 11月上旬
- 紅葉がライトアップ、池に映る逆さ紅葉が有名。
- 流鏑馬神事 10月第2日曜日
出身有名人
- 神奈月(タレント、駄知町)
- 近藤サト(アナウンサー、泉町)
- 酒井敏也(俳優、駄知町)
- 佐橋滋(官僚)
- 田口尚幸(国文学者)
- 田中邦衛(俳優、土岐津町)
- 塚本連平(映画監督、駄知町)
- 橋本真也(プロレスラー、泉町)
- 人時(ミュージシャン、元黒夢)
- 若尾政希(歴史学者)
郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。2006年10月1日に変更。
- 郵便事業土岐支店:509-51xx、509-52xx、509-53xx、509-54xx