京王動物園線
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動物園線(どうぶつえんせん)は、高幡不動駅から多摩動物公園駅までを結ぶ京王電鉄の鉄道路線。全線が東京都日野市内を走行する。
路線データ
運転
1960年に開設された東京都立多摩動物公園へのアクセス路線である。
基本的に4両編成のワンマン運転列車が1時間に3本運転され、ワンマン改造された7000系(4両編成 7801Fと7802Fの限定)が使用される。まれに他の編成・他の車両が入るが、その場合は車掌が乗務する。
2011年3月13日までは動物のイラストを車体にあしらうとともに中吊り広告も動物園関連のみの専用車両である6000系6722F(5扉車)が使用されていた。後継の7000系はしばらく専用の装飾を施さない状態で運行されていたが、2011年3月28日より新たに2代目専用車両となった7801Fの側面に動物のイラストがラッピングされた。なお、2代目の動物のイラストは先代と異なる。
これに加え、2006年9月1日のダイヤ改定からそれまで観光シーズンとオフシーズンに分かれていた土曜・休日ダイヤが一本化され、2013年2月22日のダイヤ改定時点では通年で土曜・休日に新宿から多摩動物公園行の急行が1本運行されている。また、かつては平日にも新宿発の急行が1本設定されていたほか、土休日には都営新宿線本八幡発の急行(新宿線内各駅停車)が1本、新宿行の急行が3本設定されていた。
同月のダイヤ改定までは観光シーズン中の土曜・休日に動物園への来園客のために新宿からの直通急行が設定され、高幡不動駅までの線内往復列車も最大で毎時6本運転された。さらに、2001年3月27日のダイヤ改定まではシーズンダイヤ休日に高幡不動で高尾線系統と分割・併合する急行があった。高幡不動駅の構造上、高尾線系統と併合する上り急行は2番線に到着後同駅までの乗客を降ろして一旦京王八王子方に進み、それから上り線に転線し、4番線に入って高尾山口からの編成を待っていた。かつては新宿からの通勤快速も存在していた。
2011年7月から9月にかけての節電ダイヤでは京王線に直通する急行運転が休止され、当線を走行する列車は線内運転の各停のみとなった。
かつては八王子市にある中央大学・明星大学への唯一の通学路線として学生らで賑わっていたが、並行する上に両大学の最寄駅として中央大学・明星大学駅がある多摩都市モノレール線が開業して以来、利用客が減少した。その結果、帰宅時間帯に運転されていた不定期列車の廃止、編成の短縮、ワンマン化などの合理化が実施された。ただ、両大学での入学試験などでは列車が増発される。高幡不動 - 多摩動物公園間を乗車する場合と京王線沿線から多摩動物公園へ行く場合は、京王を利用する方が運賃・所要時間の点で有利である。
歴史
現在は一区間・単線運行であるが、動物園の多客対応のために開業当初から複線分の用地が確保されている。多摩ニュータウン新線の建設に際し、京王多摩川駅からの延伸案、聖蹟桜ヶ丘駅からの延伸案とともに多摩動物公園駅からの延伸案が検討された。しかし、高幡不動駅でスイッチバックになり、急曲線、急勾配の連続になることから必要な輸送力の確保が困難なこと、また多摩ニュータウンの東側をカバーできないことから、早い時期に選択肢から外れた[1]。現在は京王多摩センター駅まで多摩都市モノレールによって結ばれている。
- 1964年(昭和39年)4月29日 - 開業。
- 2000年(平成12年)10月20日 - ワンマン運転開始。
- 2008年(平成20年)8月9日 - 都営新宿線大島駅から多摩動物公園駅までの臨時列車が運行される。2004年10月9日にも多摩動物公園駅から大島駅まで「鉄道フェスティバルトレイン号」(神保町駅で三田線の臨時列車に接続)が運転される予定だったが、台風の影響で中止となった。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 累計キロ | 接続路線 | |
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高幡不動から | 新宿から | |||
KO29 | 高幡不動駅 | 0.0 | 29.7 | 京王電鉄:京王線 多摩都市モノレール:多摩都市モノレール線 |
KO47 | 多摩動物公園駅 (京王れーるランド) |
2.0 | 31.7 | 多摩都市モノレール:多摩都市モノレール線 |
- 全区間で多摩都市モノレール線と並走している。なお、同線には途中に程久保駅があるが、当路線には設置されていない。
参考文献
関連項目
テンプレート:京王電鉄の路線- ↑ 『京王帝都電鉄25年史』
- ↑ テンプレート:PDFlink - 京王電鉄、2013年1月18日、2013年1月19日閲覧