九条の会
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九条の会(きゅうじょうのかい)とは、日本が戦争を永久に放棄し戦力を保持しないと定めた第9条を含む日本国憲法の改訂を阻止するために、日本の護憲派知識人・文化人、9人で結成された会である。
2004年(平成16年)6月の九条の会の呼びかけ[1]に対して、科学者、スポーツ、宗教者、医療など各分野で「XX九条の会」や「九条の会XX」などの九条の会のアピールに賛同する人々の会が結成されている。
概要
第9条の会は湾岸戦争をきっかけに1991年、B29の元パイロットでオハイオ大学名誉教授のチャールズ・オーバービーが米国で創設した。彼は1981年に広島平和記念資料館を訪れ原爆の悲惨さに衝撃を受け、9条の理念に感銘を受けたという。彼に触発され日本でも中部大学元副学長の勝守寛らを中心に全国に会ができた。1993年設立の「なごや」が最初の地方組織で勝守が会長に就いた[2]。
九条の会には様々な考えの人が集まっており、これらの人々の主張が細部まで一致しているわけではない。たとえば、国際連合憲章第7章の第51条で規定されている[3]集団的自衛権については、批判する場合[4]もあれば、言及していない場合[5][6]もある。
呼びかけ人(構成員)・主な賛同者
呼びかけ人は以下の9人。※は故人
- 井上ひさし(作家)※
- 梅原猛(哲学者)
- 大江健三郎(作家)
- 奥平康弘(東大名誉教授・憲法学者)
- 小田実(作家)※
- 加藤周一(評論家)※
- 澤地久枝(作家)
- 鶴見俊輔(哲学者)
- 三木睦子(元内閣総理大臣である三木武夫の妻)※
このほかにも多くの賛同者がいる。東大教授の小森陽一などが運営に関わっている。
九条の碑
参考文献
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite book - 呼びかけ人9名の講演録。
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- テンプレート:Cite book - 2005年7月9日の憲法学習会の講演録。
- テンプレート:Cite book - 同じく9名の講演録。
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脚注
- ↑ 「九条の会」アピール
- ↑ 「第9条の会なごや、運動に壁 設立20年、会員高齢化」(朝日新聞デジタル 7月6日)
- ↑ “国際連合安全保障理事会が必要な措置を取るまでの間”と留保されており、無条件容認ではない
- ↑ テンプレート:Cite web
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- ↑ テンプレート:Cite web
関連項目
外部リンク
- 「九条の会」オフィシャルサイト
- 各分野の「九条の会」のアピールに賛同する会
- マガジン9
- 憲法改悪反対共同センター