中村啓子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

中村 啓子(なかむら けいこ、1947年11月25日 - )は、富山県出身の女性ナレーター東京俳優生活協同組合所属。少林寺拳法2段。合成音声黎明期の1980年代からアクセント研究協力を続け、彼女の声は現代標準語の基準となった。

来歴

作家、坂東眞理子と小学校、中学校が同じ(中村の方が1歳後輩)。高校卒業後に上京、東京アナウンスアカデミー卒業。関東学院女子短期大学国文科卒業。同短大在学中ニッポン放送プロジェクト契約アナウンサーとしてデビュー。テレビタレントビューロー、を経て1978年東京俳優生活協同組合に所属。NTT時報番号案内NTTドコモの留守番電話サービスセンターの音声ガイダンスを担当、また東京モノレール羽田空港線車内放送や、銀行のATM日立製のATMと通帳記入繰越機)、日立のエレベーターエスカレーターのアナウンスなども務める。朗読ボランティア活動の一環として、三浦綾子読書会朗読部門講師として朗読CD発表や各地での朗読活動、また、ナレーター養成所『OKEIKO』を主宰し後進の指導を行う。

さまざまなメディアから取材を受けているが、2008年までは声のイメージを大切にするため、基本的にはメディアでの露出を控えており、顔はモザイク[1]や顎から下だけ[2]、本人の描いた似顔絵といった状態で取材を受けていた。しかし、2008年12月に日本オーディオ協会から音の匠として顕彰を受けて以降、マスメディアでも顔写真が紹介されるようになった[3]2009年11月22日放送のNHKニュースおはよう日本でも顔出しの形で取材を受けた。所属事務所のウェブサイトのプロフィールでも2008年以前は顔写真が掲載されていなかったが、2010年1月の時点では顔写真が掲載されている。

エピソード

  • この仕事を目指したきっかけは小学校の時のクラスメートに「アナウンサーになったらいいんじゃないの?」と言われたことだという。
  • 富山弁の矯正には苦労したが、鼻濁音に関してはむしろ富山弁の発音がプラスになったという。また、アクセント辞典は片時も離さず4冊ボロボロになったという。
  • 上記音の匠の表彰式では挨拶代わりに時報の一節を読み上げていた。
  • 中村の声はNTTの時報などで平成3年(1991年)から使われているが、採用の理由は伝送の過程で声質が変わらないからだという[1]

テレビ

教養

バラエティ

討論

  • BSフォーラム

報道

教育

深夜

CM

朗読CD

いずれも発売ハーベスト・タイム

その他

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

  • 『ひと』 朝日新聞2008年12月4日号
  • 『この人のスケジュール帳』週刊文春2009年1月15日号,文藝春秋

関連項目

外部リンク

テンプレート:東京俳優生活協同組合

  1. 1.0 1.1 フジテレビトリビア普及員会編 『トリビアの泉 ~へぇの本~ 素晴らしきムダ知識』III、講談社、2003年 16頁 ISBN 9784063527049
  2. 快感MAP』(テレビ朝日2007年5月14日放送、『めざましテレビ』(フジテレビ)2007年5月28日放送
  3. 例としては、安食美智子「「時報の声」の中村啓子さん 朗読ボランティア」『東京新聞』2009年1月31日付朝刊、第12版、第21面、暮らし見つめて。