三菱・プラウディア
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プラウディア(PROUDIA )は、三菱自動車が販売するセダン型自動車である。初代モデルは自社製造されていたがわずか2年しか生産されなかった。その後、2012年7月に日産自動車からのOEM供給を受け、約11年ぶりに復活した。
目次
歴代モデル
初代(S32A型、2000年 - 2001年)
- S20系デボネアの後継車種として、当時提携していた韓国の自動車メーカーであるヒュンダイと共同開発(プラットフォームなどはS20系デボネアの物がベースになっていると言われる)し、1999年(平成11年)12月発表、翌年2月から発売され三菱自動車のトップレンジの高級車の役目を担った[1]。国内の競合車種ではトヨタ・セルシオ、日産・シーマと同等クラスであった。
- ヒュンダイ・エクウスとはエンジンなど一部を除き共通設計で、共通部品は韓国から輸入し日本で組み立てる生産形態が採られた。GDIを搭載したV8DOHC 4500ccエンジンとV6DOHC3500ccエンジンを横置き搭載したFF車で、最高出力は4500ccエンジンが280馬力、3500ccエンジンが240馬力を発生した。さらに、平成12年排出ガスに適合した他に、より一層厳しい規制値であるJ-TLEV「移行期排出ガスレベル車」の水準も達成。また、プラウディアC仕様を除いた車種に2010年新燃費基準もクリアした。[2]
- 安全対策として、安全強化ボディRISE(ライズ)の採用を初め、SRSエアバッグ(運転席・助手席・前席サイド・後席サイド)に設定。プリテンショナー・フォースリミッター機構付フロントシートベルト、助手席シートベルト非装着ウォー二ングランプ、衝突した際にシートベルトをロックするリア3点式ALR/ELRシートベルト、一定以上の衝突があった時に自動的のドアロックを解錠する衝撃感知アンロック機構式オートドアロックを採用し、乗員の脱出性・救出性を高めている。
- また、姉妹車としてストレッチリムジン仕様のディグニティがあり、秋篠宮家の公用車として知られる。後席足元を250ミリ拡大したモデルで、後席独立2人掛けにしたスーパーエグゼクティブシートが出色の装備されていたのが特徴である。Bピラー(中央の柱)にはオペラライトが付いている。車両本体価格は999万円で、エンジンは4.5リッターの8A80型GDIエンジン搭載されている。
- 2001年(平成13年)の大江工場閉鎖に際し、ヒュンダイからエクウスのOEMも検討されたが、本車の発売から間もない時期に発覚したリコール隠し問題により三菱自動車の経営状態が急激に悪化したため、結局は生産中止とされた。総生産台数は1228台、ディグニティに至っては僅か59台にとどまり、セールスの面でも低迷した。デボネアの歴代モデルと同様、「三菱グループの重役専用車」のイメージを払拭することは出来なかった。
- 駆動方式がFFだったため発売当初は室内空間が広い高級車としてアピールされた。
現状
基本グレード
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最大出力 | 最大トルク | 変速機 | 燃費 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A仕様 | 2000年02月-2001年??月 | 6G74(GDI) | V型6気筒DOHC24バルブ | 3,496cc | 240ps/5,500rpm | 35.0kg・m/2,500rpm | 5AT | 9.0km/l | 4,600,000円 |
B仕様 | 5,100,000円 | ||||||||
C仕様 | 8A80(GDI) | V型8気筒DOHC32バルブ | 4,498cc | 280ps/5,000rpm | 42.0kg・m/4,000rpm | 8.2km/l | 6,400,000円 |
2代目(BY51型、2012年 - )
テンプレート:Main テンプレート:Infobox 自動車のスペック表
- 2011年9月16日
- 2012年4月26日
- OEMの車名を「プラウディア」にすると発表した[4]。同車名は11年ぶりの復活となる。
- 2012年7月4日
- 兄弟車のディグニティと同時にフルモデルチェンジを公式発表(7月26日販売開始)[5]。
- 先代に比べ、全高は高くなったが、全長と全幅を縮小。さらに軽量化された。また、全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得している。グレード体系は「250(フーガ「250GT Aパッケージ」相当)」・「250VIP(同「250VIP」相当)」・「370VIP(同「370VIP」相当)」・「370 4WD(同「370GT FOUR」相当、プラウディアでは初の4WD車)」の4グレードが設定されるが、「フーガ ハイブリッド」に相当するハイブリッド車は設定されない。Y51型フーガに対し、エンブレム類やフロントデザインが変更されているほか、「250」ではコンフォートサスペンション(ダブルピストンショックアブソーバー)を(フーガ「250GT Aパッケージ」ではメーカーオプション)、「250VIP」・「350VIP」・「350 4WD」はクリーンエアフィルター(花粉除去機能付)を(フーガでは非装備)、「250VIP」と「350 4WD」はフーガの「セーフティシールドパッケージ(インテリジェントクルーズコントロール、ECOペダル、インテリジェントブレーキアシストなど)」に相当する装備を(フーガ「250VIP」と「350GT FOUR」はメーカーオプション、「370VIP」はフーガ・プラウディアともに標準装備)それぞれ追加で標準装備されており、その分価格が上乗せされている。ボディカラーにおいても、エターナルスノーホワイトチタンメタリック、ガーネットブラックパール、ブレードシルバーメタリックの3色はプラウディアには設定されない。なお、三菱が独自に設けている「10年間・10万km」の特別保証制度の対象外車種となっている[6]。
基本グレード
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最大出力 | 最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
250 | 2012年7月 - | VQ25HR | V型6気筒DOHC24バルブ | 2,495cc | 225ps/6,400rpm | 26.3kg・m/4,800rpm | 7AT | FR | 11.2km/l | 4,022,000円 |
250VIP | 4,891,000円 | |||||||||
370 4WD | VQ37VHR | V型6気筒DOHC24バルブ | 3,696cc | 333ps/7,000rpm | 37.0kg・m/5,200rpm | 4WD | 8.9km/l | 5,122,000円 | ||
370VIP | FR | 9.4km/l | 5,553,000円 |
車名の由来
誇りを意味する「PROUD」と、三菱の菱を意味する「DIA」を合わせた造語。
関連項目
- 姉妹車
- 三菱・ディグニティ
- ヒュンダイ・エクウス(初代)
- ヒュンダイ・ジェネシス(エクウス2代目モデルのベース車)
- 日産・Y51
外部リンク
脚注
テンプレート:三菱車種年表- ↑ 「プラウディア」「ディグニティ」 - 三菱自動車工業プレスリリース 1999年12月20日
- ↑ 三菱自動車・プラウディア/ディグニティ カタログ16ページ
- ↑ 日産自動車と三菱自動車、国内OEM事業の拡大で合意三菱・日産共同プレスリリース(三菱自動車公式サイト内)
- ↑ 今夏発売予定の高級セダン、車名を『プラウディア』に決定(三菱自動車公式、2012年4月26日)
- ↑ 高級セダン『プラウディア』及び最高級セダン『ディグニティ』を新発売 - 三菱自動車工業プレスリリース 2012年7月4日
- ↑ 最長10年10万km特別保証延長 - 三菱自動車 愛着力サイト