ルノー・ジャポン

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テンプレート:Infobox ルノー・ジャポン株式会社(Renault Japon)は、フランス自動車会社、ルノー日本での輸入元である。所在地は日産自動車グローバル本社内、代表は日産自動車出身の大極司(だいごく つかさ)[1]

概要

2000年5月1日に、ルノー車の輸入・販売などを行うことを目的に、日本におけるルノーの100年近い歴史上初のルノーのアジア太平洋地域統括本部直轄の日本法人として、ルノー・ジャポン株式会社(RENAULT JAPON K.K.)が設立された。

日産との併売ディーラーなど全国に70店舗近いディーラー網を構築し、各種マーケティング活動を積極的に行い、マニュアル(MT)仕様や右ハンドル車の積極的な導入や、3年間6万kmの新車保証、車両の応急修理、牽引、ドライバーと同乗者の移動、宿泊の手配などを24時間365日で行う「ルノー・アシスタンスサービス」の提供など、積極的なサービス展開を行っている。

2006年4月1日に、同年2月に行われたルノーの中期経営方針計画の発表を受け、同年内に日本法人を清算し、日産トレーデイング(ルノーの子会社である日産自動車の輸出入業務などを行う商社)にルノー・ジャポンの業務を移管することが発表され、11月1日をもって日産トレーデイングと合併(「ルノー・ジャポン」の名称は存続)。

2011年は前年比120.9%アップの3066台を販売し、ルノージャポン史上初の3000台を超えた。

2012年4月2日より、日産自動車完全子会社の「ルノー・ジャポン株式会社」(RENAULT JAPON CO.,LTD.)として事業分割することを新車発表会の席で発表[2]。再び独立法人となり、COOだった大極は代表取締役社長に就任。

2013年は前年比21.3%アップとなる3771台を販売し、創設以来最大の年間販売台数となった[3]

FTS戦略

2009年1月の大極の就任以降は日本市場の特性を最大限に活かすべく、FTSF:French touch、T:Trendy、S:Sports)というキーワードを掲げ[4]、ルノー車オーナーとのふれあいを目的としたイベント(「カングージャンボリー」「ルノースポールジャンボリー」等)や限定車の発売などを精力的に行っている[5]。尚、この戦略は日本市場独自のものだが、近年では他の市場でも使われている[6]。その効果もあってか、2010年12月に限定30台で発売したルーテシア・ゴルディーニ・ルノースポールは即日に、2011年に発売したウインド・コレクションやメガーヌルノースポールモナコGP(いずれも限定30台)、2012年に発売したメガーヌ・エステートGT(限定60台)は早期に完売となった。

また、ルノーの一つの柱であるモータースポーツを波及させるべく「ルノースポールモデルを積極的に採り入れることで日本市場におけるルノーブランドを極め、お客様と共に車を楽しんでいきたい」と大極は語っている[7]

他ブランドのインポートカーと比べ、MTEDCの設定比率が高い事が特徴である。

ブランドメッセージ

フランス語の「Vis Tes Passions(ヴィ・デ・パッション)」(=直訳すると「あなたの情熱を送ってください」)を日本流に解釈した「好きを、走れ。」だが、この言葉には「好きなことをやろうよ。我慢していないで大好きなことをやっていこうよ」という意味を込めている。

販売車種

ファイル:RENAULT Lutécia RENAULT SPORT JPN 01.JPG
ルーテシア ルノースポール

現在販売されている車種

※MTの設定あり  ◎EDCの設定あり

過去に販売されていた車種

FTS戦略後に僅少台数で限定販売されている(されていた)車種

  • トゥインゴ・ルノースポール レッドブル・レーシングRB7
  • トゥインゴ・ルノースポール カップ
  • ルーテシア・ルノースポール ゴルディーニ
  • ルーテシア・イニシアル パリ
  • ルーテシア・エクスプレッションMT
  • ルーテシア・フレンチクールリミテッド
  • コレオス・エディション リミテ ブランシュ
  • コレオス・BOSEエディション
  • メガーヌ・エディション フィナル
  • メガーヌ・ルノースポール モナコGP
  • メガーヌ・ルノースポール トロフィ
  • メガーヌ・ルノースポール レッドブル・レーシングRB7
  • メガーヌ・ルノースポール レッドブル・レーシングRB8
  • メガーヌ・エステート GT
  • カングー・クルール(2010年より毎年設定される)
  • カングービボップ・(日本)発売記念モデル
  • カングー・ショコラ
  • カングー・オーセンティック
  • トゥインゴ ルノースポール ゴルディーニ (Twingo RENAULT Sport GORDINI) ※

ディーラー網

2013年7月現在、秋田県富山県福井県香川県佐賀県長崎県宮崎県沖縄県の8県にはサテライト(ディーラー)がない。この内、秋田県・福井県・香川県の3県にはサービスサテライトを配置している。サテライトの多くが日産自動車のディーラー系列で、日産車との併売ディーラーや日産車ディーラーの至近距離に店舗を構えることも多い。また、日産ディーラーだった場所を改装してサテライトにした例(ルノー 厚木インターなど)や日産ディーラーの販社拠点名をそのまま使うサテライト(ルノー Kit-R高前)も存在する。

脚注

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関連項目

外部リンク

  • * モーターファン別冊 ニューモデル速報インポート 『ルノー・キャプチャーのすべて』(三栄書房) P68-69
  • テンプレート:Cite news
  • ルノー・ジャポン、新車登録台数が創業以来、過去最高…2013年Carview!2014年1月10日
  • ルノー2010年事業戦略…フレンチエレガンスでブランド強化Response 2010年3月1日(2012年3月30日 閲覧)
  • XaCAR2011年9月号 P41-42
  • 【ルノー ルーテシア 新型発表】大極社長「一番の価値はデザイン。“FTS戦略”も実を結んでいる」Response.2013年7月25日(2013年8月30日 閲覧)
  • ルノー・ジャポン大極社長「ルノー・スポールで12年後半を攻める」2012年7月12日(2012年7月19日 閲覧)