ユニフォーム

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テンプレート:出典の明記 ユニフォーム(uniform)は、スポーツ、特に団体競技においてチームとして統一性を持った服装のことである。

ユニフォームには、チーム名、選手名、背番号のほか、スポンサー企業のロゴなどがプリントされている。国際試合では国旗などがプリントされる。

団体競技では必須であるが、オリンピックなどの選手団のそろいの服装も「ユニフォーム」と呼ばれる。そのデザインには、有名な服飾デザイナーが起用されることが多い。また水泳器械体操など個人競技であっても、選手団を形成するときはそろいのものを着用する。これは、選手団でまとめて購入したり、スポンサーがまとめて提供するからである。

基本的特徴

ユニフォームの特徴として、判別の容易化があげられる。特に団体競技となる球技の場合、敵・味方及び審判を一瞬にして判断できる材料として重宝する。そのため球技によっては、対戦相手同士で色が被らないようにする措置が行われる。またユニフォームには、広告塔として使用及び一般人への販売によって、運営団体への重要な収入源になる。ユニフォームを製造するメーカーにとっても知名度の向上、レプリカユニフォームの販売による利益などが見込まれるため、人気チーム、代表チームへの供給権利(ユニフォームサプライヤー契約)料は高額となる。例としてアディダスサッカー日本代表と結んだ供給権利契約は2007年4月から8年間で総額160億円である。

またスポーツ時に常に着ることから、そのスポーツに特化したものとなっている場合が多い。それは素材の通気性、吸汗性、フィット感による着やすさから、身体の保護まで様々な施しを受けている。特にモータースポーツでこれが顕著に表されている。モータースポーツは火災の危険性を常に伴うため、難燃性素材(難燃加工をしてある天然繊維。化学・合成繊維は絶対に不可)のレーシングスーツ着用が義務になる。

競技による規定

競技会において着用するユニフォームは、競技団体によって規定が厳しく定められており、競技者が規定に従っていないユニフォームを着用した場合、競技への参加拒否及び参加したとしても失格になることがある。

スカート・スコート

女子の場合、ボウリングなどの(ワンピースを含めた)スカートや、テニスのようなスコートのユニフォームもある。ミレニアム以降、ランニングスカートも登場した。

フィギュアスケートでは、2000年代前半に村主章枝がスカートの下にズボンを履いた衣装で出場。これがきっかけで、その後、女子のズボン着用が正式に認められるようになったという説もある[1]

陸上競技

ファイル:Tetyana Hamera-Shmyrko in Osaka International Ladies Marathon 2014 IMG 4040-2 20140126.JPG
アームウォーマー(アームカバー)と手袋を着用する選手

競技者は清潔で、不快に思われないようにデザインされ仕立てられた服装を着用しなければならない。その布地は濡れてもすきとおらないものでなければならない。また、審判員の判定を妨げるような服装を着用してはならない。[2]

野球

同一チームの選手、監督およびコーチは同色、同型、同意匠のユニフォームを着用すること、ホームゲームのチームは色の生地を使用すること、6インチ(15.2cm)以上の背番号を付けることなどが、公認野球規則で定められている。しかし、規則はそれほど厳しく適用されているわけではなく、袖が他の人より長い選手や、ズボンをパンタロンタイプにする選手もいる。また、アンダーシャツに対して色は規制されているが、材質・形状は選手間で異なる場合が多い。試合前や終了後は上からスタジアムジャンパー(グラウンドコート)を着用することもある。

ただし、公認野球規則においてはコーチのみ義務で、監督はこの限りではない。20世紀前半のMLBの名監督コニー・マック背広姿で指揮を執ったことがよく知られている。

プロ野球においては、各チーム、ホームカラービジターカラーの最低2種類のデザインがある。また、練習用ユニフォーム(オルタネート)など公式戦では使用しないユニフォームを用意しているチームもある。シアトル・マリナーズなど一部のチームではホーム用ユニフォームを数種類用意し、試合ごとに選手の希望(大抵はその日の先発投手が選び、スタメン達もそれに従って着る)で好きなデザインを選んで試合することもある。あるいは、特定の曜日のみ、特定の期間限定として着用するユニフォームを用意しているチームもある(例: 千葉ロッテマリーンズ読売ジャイアンツの日曜日限定ユニフォーム[3]横浜DeNAベイスターズの夏季限定ユニフォームなど)。

メジャーリーグでは、公式戦の期間中に限定ユニフォームで試合を行うことが日本に比べて多い。例えば、「オールド・タイマーズ・デー」「ターン・クロック・デー」などと題して、旧デザインのユニフォームを着たり、あるいは、同じ街をフランチャイズにしていたチームに敬意を表してそのチームの復刻ユニフォームを着用して試合を行うことがある(詳細はen:Throwback uniformを参照)。復刻されるのは必ずしもメジャーリーグのチームとは限らず独立リーグニグロリーグのチームの場合もある。また復刻版の他、軍港のあるサンディエゴを本拠地に持つサンディエゴ・パドレスは、毎年4月の一時期、迷彩服を模した特別デザインのユニフォームを使用している。日本プロ野球では2005年より始まった交流戦において阪神タイガースが旧デザインのユニフォームを着用し好評であったことから、交流戦を中心に限定ユニフォームで試合を行うチームが増えている。特に2008年は各球団で創設からの節目の年になる事が相次いだため、復刻版ユニフォームが一気に広まった。

オールスターゲーム等のイベント時には、限定ユニフォームが用意される。

野球のユニフォームの着こなし

2006年4月30日、北海道日本ハムファイターズ新庄剛志が、一人だけ襟付きアンダーシャツを着ていたことが問題視され、翌日から使用を取りやめた。

ユニフォームのズボンをひざ下まで引き上げ、ストッキングを見せる着こなしのことを、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの穿き方にちなみ「ジャッキー・ロビンソン・スタイル」という[4]。アマチュア野球まではソックスを見せるタイプが多いが、現在のプロ野球ではソックスを隠し、パンツの丈を長くするスタイルが主流である。落合博満によれば、このスタイルをNPBで一番早く導入したのは宇野勝であったという[5]。「ソックスを隠すのはだらしない」、「正式でない」とみる人物もおり、1995年千葉ロッテマリーンズGMに就任した広岡達郎が監督以下全コーチ、全選手にソックスを見せるスタイルに統一する事を義務付けた他、東北楽天ゴールデンイーグルス二軍は2011年に一軍監督に就任した星野仙一の指示によってジャッキー・ロビンソン・スタイルに統一された[6]

特徴的なユニフォーム

プロ野球交流戦用ユニフォーム

  • 阪神タイガースが、2005年から始まった交流戦で旧デザインを復刻したユニフォーム(ホームのみ)を使用。これを皮切りに、多くの他球団も交流戦専用ユニフォームを使用するようになった。翌2006年も同デザインでビジター用とともに使用(ただし、ホームとビジターが逆)。2007年ファッションデザイナーコシノヒロコがデザインしたユニフォームを使用。2008年のユニフォームは本物の虎をイメージし、伝統のタテジマの胸部分の色に濃淡をつけ、場所によってシマの濃さが変わるグラデーションが施されている。また、プロ野球界で初めて、従来はアップリケだった胸のロゴ、袖のマークなどをすべてプリントにしたことで、約100グラム軽くなった。
  • 横浜DeNAベイスターズも、2005年から交流戦で期間限定のユニフォームを使用している。なお、2年ごとにデザインが変更されている。
  • 東北楽天ゴールデンイーグルスは、2006年から、ホームゲームのみで交流戦用ユニフォームを使用している。
  • 埼玉西武ライオンズは、2008年の交流戦で、所沢移転30周年を記念して、ホームゲームのみで交流戦用ユニフォームを使用した。
  • 読売ジャイアンツは、2008年に期間限定ビジター用の「サマービジターユニフォーム」を使用した。清涼感を出す薄いグレーが基調で、背中の全面と脇の部分にメッシュ素材を採用し通気性がよく、軽量化されている。交流戦が開幕する5月20日から8月末まで着用する予定だったが、2008年は8月以降もシーズン終了までそして2009年におけるチームの正式なビジターユニフォームとなった。

復刻ユニフォーム(NPB)

デザインの詳細は同項目および下記各球団の項目を参照
阪神タイガース
2005年交流戦で、1979年から1981年までホームゲームで使用されていた復刻版ユニフォームを使用した。
2006年の交流戦では、同時期(1979年 - 1983年)にビジター用として使用されていた水色のユニフォーム(いわゆる「青虎」)をホームゲームで、前年使用した復刻ユニフォームをビジター用として使用した。
2009年の交流戦では、球団史上初めて日本一に輝いた1985年当時のユニフォームを復刻。ホーム用は帽子にも白地にタテジマ。ビジターもグレー地に同じく黒のストライプが入ったシンプルなデザイン。
2010年の交流戦では、1976年 - 1978年当時のユニフォームを復刻。ホーム用は袖とズボンのサイド部分に黒と黄色のギザギザラインがあしらわれた(輝流ラインとも言う)デザイン。
オールド・ユニホーム・シリーズ2010で1948年から1949年までビジター用として使用していた大阪タイガース時代の、上下とも黒一色に染められたユニフォームを着用した。なお、このユニフォームは2011年の交流戦でも使用。
レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012で大阪タイガース時代の1937年秋に球団史上初の優勝を飾った当時のユニフォームを復刻。ホーム用とビジタ一用の2種類を用意された。ホーム用はソックスのストッキングが黒・黄色・赤のラインが入ったもの。ビジター用は、ストッキングが黒一色のもの。
北海道日本ハムファイターズ
2005年5月28日のヤクルト戦(札幌市円山球場)で、1979年 - 1981年にホームゲームで使用されていた青い縦縞のユニフォームを復刻し、1試合限定で試合前の練習用ウェアとして使用した。
2013年、「レジェンド・シリーズ2013」では、1993年から北海道移転前年の2003年まで着用した東京時代における最後のユニフォームを着用した。
2014年、全ての人々への感謝を込めて、球団ヒストリー企画である「レジェンドシリーズ2014」を開催。東京時代の1982年 - 1992年のホームユニフォーム(いわゆる「オレンジユニフォーム」)を着用。
読売ジャイアンツ
2007年6月8日から11日まで、球団通算5000勝記念企画として、V9時代のホーム用・ビジター用ユニフォームを期間限定で使用した。
2009年、球団創立75周年記念事業の一環として、1936年にアメリカ遠征した時のユニフォームを復刻し、7月7日からの横浜3連戦(東京ドーム)で着用すると発表。
2010年、オールド・ユニホーム・シリーズ2010でセリーグ誕生時である1950年のユニフォームを着用した。
2012年、レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012において監督の原辰徳がプロ入りした1981年当時のユニフォームを復刻。
埼玉西武ライオンズ
2007年、1979年から1996年まで使用されていた、いわゆるライオンズブルーのビジターユニフォームを復刻。7月10日から8月30日の試合で使用した。
2008年、球団創設30周年および西日本鉄道創業100周年協賛事業として「ライオンズ・クラシック」と銘打ち、前身の西鉄ライオンズが1954年から1959年まで使用していたユニフォームを復刻。6月28日から8月21日までの主催試合のうち12試合と7月15、16日のソフトバンク戦(ヤフードーム)2試合で使用した。
2009年、引き続き「ライオンズ・クラシック2009」のイベントを開催することを発表。「多くのスター選手を輩出した最強ライオンズがよみがえる」をコンセプトに5度の日本一に輝き黄金時代を築いた1980年代に使用していたユニフォームを復刻した。
2010年、「ライオンズ・クラシック2010」として1973年の太平洋クラブライオンズ時代に使用された赤いホーム用セカンドユニフォームを復刻。6月26日から8月29日までの主催試合14試合のほか、ビジターゲームでも7月17日から7月19日までのソフトバンク戦(ヤフードーム)3試合で使用された(なお、この3試合はこの年のソフトバンク主催イベント「鷹の祭典」の期間にあたる)。
2011年、「ライオンズ・クラシック2011」では1951年に誕生した西鉄ライオンズ初代ユニフォーム。7~8月の本拠地・西武ドーム計13試合と、9月2日 - 4日のVSソフトバンク3連戦で使用。
2012年、「ライオンズ・クラシック2012」では稲尾和久の背番号「24」の永久欠番化を記念し、1961年の西鉄ライオンズのユニフォームを復刻。チーム全員が背番号「24」をつけてプレーする。
2013年、「ライオンズ・クラシック2013」では西武鉄道開業100周年を記念し、1936年の東京セネタースのユニフォームを復刻。「レジェンド・シリーズ2013」では、1980年代~1990年代にかけてライオンズ黄金期にホーム用として使用したユニフォーム。
2014年、「ライオンズ・クラシック2014」では、1979年から1995年に用いられたいわゆる「ライオンズブルー」のビジターユニフォームを着用。
西武は後述のソフトバンクと異なり、前身球団の歴史を継承しない方針を2008年まで採っていただけに、転換と受け止められて注目された(事実、その年のオフに西鉄の継承球団であることを公式に表明した)。
福岡ソフトバンクホークス
2008年、福岡移転20周年および球団創設70周年事業として、「福岡ダイエーホークス復刻モデル」と「南海ホークス復刻モデル」のユニフォームを製作。ダイエーモデルは5月24日の阪神戦・6月12日の中日戦(共にヤフードーム)、南海モデルは6月6日の阪神戦(甲子園)・8月2日、3日のオリックス戦(京セラドーム)で使用した。ダイエーモデルは福岡ドーム移転後のものを使用。
なお、対戦相手の阪神と中日は、ホークスが1964年・1999年・2003年の日本シリーズで対戦して日本一となった球団である。
2013年、「レジェンド・シリーズ2013」では、1984年から南海ホークス最終年の1988年まで着用されたホーム用ユニフォームを着用。
2014年ガッチャマンヘルメットが特徴で、平和台球場時代に使用された初代福岡ダイエーホークス時代のホームユニフォームを着用。
東京ヤクルトスワローズ
2008年手塚治虫生誕80周年記念として、左袖に「鉄腕アトム」のイラストが入った1969年のアトムズ時代のビジターユニフォームを復刻。5月3日から15日の9試合(神宮球場)と21、22日の西武戦(西武ドーム)の計11試合で着用した。西武戦については、手塚キャラをシンボルマークとしていたもの同志ということで着用するもの。
2009年、球団創立60周年を記念し、1951年当時(球団創設2年目)の国鉄スワローズが着用したユニフォームを復刻。日本生命セ・パ交流戦期間中に開催する主催6試合で着用。
2010年、オールド・ユニホーム・シリーズ2010で1990年代に使用していたホームとビジター2種類のユニフォームを着用した。
2012年、レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012において1978年の球団史上初優勝・日本一当時のホーム用ユニフォームを復刻。
千葉ロッテマリーンズ
2008年、ロッテ球団40周年記念として、1973から1991年まで使用されていたオリオンズ時代のホームユニフォームを復刻。8月13日から16日のソフトバンク、楽天戦(千葉マリンスタジアム)で使用した。
2009年、球団創設40周年を記念し8月18日から20日に、1969から1972年まで使用したオリオンズ時代のユニフォームを復刻。
2011年、本拠地移転20周年企画として、1992年から1994年まで使用したマリーンズ初代ユニフォームを復刻。
2013年、「レジェンド・シリーズ2013」では、オリオンズ時代の1974年にチームとして4年ぶりのリーグ優勝を達成し、パ・リーグとしては10年ぶりに日本一を奪還したことから「チャンピオンユニフォーム」と呼ばれているビジターユニフォームを復刻。
広島東洋カープ
2008年広島市民球場のラストイヤーを記念し、1977から1988年まで使用したデザインのユニフォームを復刻。9月23日から25日の巨人戦(広島市民球場)で使用した。これは、いわゆる「赤ヘル軍団」黄金時代のユニフォームである。
2010年、オールド・ユニホーム・シリーズ2010で1989年から1995年まで使用していたユニフォームを着用した。
2011年、1977年から1988年までビジター用で使用した水色のユニフォームを復刻。マツダスタジアムで行われる8月23日からの横浜3連戦と、26日からの巨人3連戦で使用。
2012年、レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012において1975年に球団初優勝を飾った当時のブルーグレーのビジター用ユニフォームを復刻。
オリックス・バファローズ
2010年、5月30日のヤクルト戦を「がんばろうKOBEデー」としてブルーウェーブ時代の1995年に優勝した時のユニフォームを着用。
2011年、1970年代の阪急ブレーブス・近鉄バファローズのユニフォームと2年連続で「がんばろうKOBE」の文字が縫い付けられた1995年のブルーウェーブ時代のユニフォームをこの年の公式戦で着用するイベントを開催すると発表。着用後のユニフォームは慈善オークションを行い、東日本大震災の被災地への義援金とする。
2012年、1980年代の阪急ブレーブス・近鉄バファローズの復刻版ユニホームを着用すると発表。阪急版は1988年まで採用された阪急ブレーブス最後のユニフォーム。近鉄版は1996年まで使用されたユニフォームと芸術家の岡本太郎デザインの「猛牛マーク」が入った3色の帽子が復活。
2013年、親会社がオリックスになってから初のリーグ優勝を成し遂げたブルーウェーブ時代の1995年に着用していたホームユニフォームを「LEGEND OF Bs2013」「レジェンド・シリーズ2013」で着用した。
中日ドラゴンズ
2010年、オールド・ユニホーム・シリーズ2010で日本一に輝いた1954年に使用していたユニフォームを着用。
2012年、レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012において1974年にV9巨人の10連覇を阻止し優勝した当時のユニフォーム(ホーム用)を復刻[7]
横浜DeNAベイスターズ
2010年、オールド・ユニホーム・シリーズ2010で横浜大洋ホエールズ時代のユニフォームを着用した。
2012年、レジェンド・ユニフォーム・シリーズ2012において横浜ベイスターズ時代の1993年から2008年まで使用され、1998年には日本一を達成した際のユニフォーム(ビジター用)を復刻。
OSAKA CLASSIC
オリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークス戦の限定企画。お互いの前身球団である近鉄バファローズ対南海ホークスを再現するイベント。
2013年:オリックスは大阪ドーム移転前まで使用されたもの、ソフトバンクは南海末期のユニフォーム。
2014年:近鉄・南海共に1970年代のもの。

その他

  • 2005年に近鉄とオリックスの合併で誕生したオリックス・バファローズの新ユニフォームは、ホーム用はオリックスの「BlueWave」を同じ書体で「Buffaloes」に変更しただけで、ビジター用は殆ど従来と同じであった。それを見た旧近鉄選手やファンなどからの批判もあり、急遽大阪ドーム用のユニフォームを作成し、当初のホーム用は神戸総合運動公園野球場や地方開催の主催ゲームで使うことになった。大阪ドーム用ユニフォームは帽子と胸の左側部分に、従来とは異なるデザインの紺に黄色の縁取りがある「Bs」マークを使用。ロゴは水牛の角をモチーフにデザイン。前立てにはブルーウェーブ時代のユニフォームと同様に紺のラインが入っている。また紺のラグランスリーブと袖口の赤いラインに近鉄のイメージが残るように配慮されている。ラグランスリーブは1974年から1996年までの近鉄のユニフォームに使用され、赤は近鉄のチームカラーだった。翌2006年には、神戸用ユニフォームも、ロゴを大阪用と同一に変更した。
  • 横浜DeNAベイスターズは、2004年から毎年夏季限定ユニフォームを使用している(非実施の年度もあり)。
  • 福岡ソフトバンクホークスは、2006年から毎年「鷹の祭典」と題して、3日間のみ着用する限定ユニフォームを使用している(一部のビジターゲームで着用することもある)。
  • 東北楽天ゴールデンイーグルスは、2007年から毎年、公募デザインのユニフォームを期間限定で使用している。また2011年シーズンには、東日本大震災の犠牲者を悼み、左腕に黒い環状の喪章を入れたユニフォームを使用した。
  • 西武ライオンズは、2007年7月10日から8月30日まで期間限定ユニフォームを使用した。背面にライオンの牙をイメージしたデザインが入ったユニフォームであり、上記のライオンズブルーを復刻したユニフォームと併用した。2013年からは主催試合の一部で3rdユニフォームとして右袖に埼玉県章、胸には「Saitama」の文字が入ったSaitamaユニフォームを使用することが発表された。プロ野球史上初の県章を取り入れたユニフォームとなる。
  • 北海道日本ハムファイターズは、2007年から「We Love HOKKAIDOシリーズ」と題して限定ユニフォームを登場させている。2007年8月17日からの3連戦では胸に「HOKKAIDO(北海道)」の文字が入った青色のユニフォームを3試合限定で使用。2008年にはユニフォームの胸の部分に「HOKKAIDO」の文字が入るのは前年と同じだが、ユニフォームの生地の色は黒、袖が青で前年とカラーリングを逆転させたものを使用。2010年7月9日からの3連戦では“北海道の豊穣を表現”として金色(光沢がないので正しくは山吹色)のユニフォームを着用。2013年には“不屈のエネルギー”を表現した「バーニングレッド」色のユニフォームを7月12日からの札幌4連戦と7月17日の函館開催試合時に着用。2014年は北海道移転から11年、次の10年を見据え原点に立ち返るイメージを表現した「ネクストブルー」色のユニフォームを6月27日から7月16日までのビジターゲーム含め全16試合で着用予定。2012年8月17日からの3連戦では「サマーフェスタ」と銘打ち、過去に利用したユニフォームなどを原料として再利用した「エコユニ」を着用した。
  • 千葉ロッテマリーンズでは年に一度、ホームゲームでもビジターユニフォーム(黒)を着用する「ブラックブラックナイト」を開催している(親会社・ロッテの主力商品『ブラックブラックガム』にちなむ)。この試合の場合はファンもビジターシャツや黒系のシャツを着て応援するのがお約束である。
  • 2008年、マツダオールスターゲーム2008の練習時及び試合前イベント時に限りセ・パそれぞれのイメージカラー(セリーグ・緑、パリーグ・水色)に合わせたプラクティスユニフォーム(ミズノ株式会社提供)を着用。なお、このユニホームは2009年以降も用意されている。
  • 読売ジャイアンツ2010年7月19日からの対東京ヤクルトスワローズ3連戦限定で、中学生以下のファンによるユニフォームデザインコンテストでグランプリを獲得したものを基にしたユニフォームを採用した。採用されたデザインは埼玉県在住の女子中学生による「ジャイアンツ スターズ」で、星と稲妻がちりばめられている。左胸に番号に入り、その下に「GIANTS」ロゴが入る。2012年からは、アディダス・ジャパンとの「橙魂(とうこん)」プロジェクトでオレンジ色を基調とした限定ユニフォームを年間数試合で着用している。
  • 埼玉西武ライオンズは2012年、球団の親会社である西武鉄道の設立100周年を記念し、全国の小中学生からユニフォームのデザイン案を募集。採用案がデザインされたユニフォームを、8月に本拠地・西武ドームで開催される主催試合において着用する。
    • 採用案のタイトルは「4000系とスマイルトレインユニフォーム」。西武鉄道が保有する鉄道車両である4000系電車ならびに30000系電車「スマイルトレイン」の車体塗装をモチーフとし、スマイルトレインの帯色であるブルーとグリーンのグラデーションをベースに胸部分には「SEIBU」ロゴ(2003年までのビジター用のものと同一)をあしらい、首・袖周りには4000系電車の帯色である青・赤・緑3色のライオンズカラーが入る。原案においては右袖に西武鉄道のコーポレートロゴがあしらわれていたが、同部分についてはリーグ規定により通常ユニフォームと同様「saitama seibu」ロゴが貼付される。
  • MLBでは聖パトリックの祝日に行われる試合の際、緑色のユニフォームまたは帽子を着用する。

サッカー

サッカーでは大きく分けて競技者と審判の2つにわけられる。試合ではこの2つが確実に区別できるようなデザインを選ばなければならない。これに加えて、チーム同士でデザインが被ってはいけない。これらは後述するゴールキーパーのユニフォームも例外ではない。そのためチームには、1stカラー2ndカラーの2種類が存在しており、事前の協議でこれらの問題を決めておく。

チーム内では、ゴールキーパーとそれ以外の選手ではユニフォームのデザインが異なっている。これはゴールキーパーというポジションが他の選手とは異質でありまた特別のルールが存在するため、他の選手との判別の容易化を促している。また自チーム・相手チーム・相手チームのGKとは異なる色のユニフォームを着用しなければならない。

素材は汗が付きにくいメッシュのものが多い。試合終了後にはお互いのユニフォームを交換する姿が見られる。これは互いの健闘を称え合う意味合いでサッカー(また、ルーツが同じ球技であるラグビー)独自の光景である。特にワールドカップUEFAチャンピオンズリーグなど大きな大会でこの光景は見られる。ワールドカップではどのチームでも1試合ごとに1着ずつユニフォームが用意され、日付・対戦相手・試合地が刻まれている。

現在のサッカーでは、両チームのユニフォームの色合いはかなり厳格に違いがわかるようにするのが通常であるが、初期のJリーグでは比較的アバウトで、清水エスパルスジェフ市原がともに第一ユニフォーム(橙と黄)着用したりすることがあった。

現在のように各メーカーがユニフォームの素材やデザインに独自の工夫を行うようになったのが1950年代頃、各メーカーのロゴが入ったユニフォームが初めて一般販売されたのが1970年代頃とされ、1980年代になるとサポーターがスポンサーロゴの入ったレプリカユニフォームを着て観戦する習慣が定着したとされている。日本では1990年代にデサントアディダス)が日本国内で日本代表のユニフォームを発売したのが始まりで、1993年のJリーグ誕生を機に広まって定着した[8]。なお1990年代までは襟付きのユニフォームを使用したチームが多かったが、現在の襟付きは少数派となっている。

またサッカー競技規則では「袖のあるジャージまたはシャツ」「それぞれに個別の者」しか認めていない。これはカメルーン代表が「ノースリーブユニフォーム」、「ワンピースユニフォーム」でワールドカップに出場しようとした経緯があり、国際サッカー連盟(FIFA)がこのユニフォームの使用を認めず、さらに規定で明文化したものである。

バレーボール

リベロはそれ以外の選手と異なるユニフォーム(ジャージだけでもよい)を着用することがルールに定められている[9]

その他

  • 「U」を正確に伝達するための、国際的な頭文字の規則の通称(フォネティックコード
  • 「ユニフォームを脱ぐ」という言葉は引退する、という意味で使われることが多い。

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister


テンプレート:被服テンプレート:Asbox
  1. 咲き乱れよ 冬の妖精…ファッション学 - 読売新聞、2014年2月20日 朝刊24面
  2. 陸上競技ルールブック2013
  3. ただし、ジャイアンツの場合は日曜日限定ユニフォームを採用したのは2006年・2007年シーズンの2年間のみ
  4. 「オールドスタイル」、「クラシックスタイル」、「田吾作スタイル」(田植えをすると脛まで泥に浸かるのでこれに擬えて)とも呼ばれる事もある。
  5. 2010年8月24日付中日新聞「読む野球」
  6. スカイ・A sports+|仙台発:今日は楽天日和
  7. 同スタイルのユニフォームには、背番号の上にアルファベット(ローマ字)の選手名入りのバージョンもあるが、1974年当時のものは選手名が入っていないため、背ネームは入れていない。
  8. 中山淳「Jクラブ歴代ユニフォーム完全カタログ 東日本編」 えい出版社
  9. 2011年度版バレーボール6人制競技規則 70ページ(日本バレーボール協会発行)