ミクロマン

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ミクロマンは、株式会社タカラ(現:タカラトミー)から発売されていたミクロマンシリーズの1974年からのラインナップ。

本項ではこの1974年から1980年までのミクロマンについて詳述する。

概要

全身14箇所可動の身長10cmの小型フィギュアで変身サイボーグと入れ替わるように登場した玩具だが、こちらは同一キャラクターの変身(着せ替え)ではなく、複数の異なるキャラクターからなるシリーズである(ミクロマンシリーズも参照)。当初は色別の4体が発売されたのみだったが、次第にバリエーションが増えていった。また、変身サイボーグよりも小型で安価だったことから商品展開がしやすく、ビークルや基地などといった関連玩具も豊富に発売された。

一度、浪漫堂で復刻シリーズのセット売りフィギュアが発売されたが、その後マグネパワーズの登場を期にタカラトミー自身による復刻がなされ主に単品で販売、またクリア成形などのカラバリシリーズがトイザらス限定商品として発売された。ただしいずれもフィギュアのみでロボットマン以外のビークル類は復刻されていない。また、イベントなどでもオリジナルの設定のミクロマンが多数登場している。

海外でもMICRONAUTSシリーズとして発売されている。

ストーリーとしてのミクロマン

テレビ媒体を持たなかったために、玩具に同封された小冊子などに描かれたオリジナルストーリーがその世界観を支えていた。初期のミクロマンでは、「宇宙科学局」を中心に科学技術の非常に発達した理想社会、ミクロ星(後にミクロアース)からやってきた宇宙人という設定であり、未知の元素αH7により母星が崩壊、脱出した彼らも小型化したという描写がなされていた。当時の商品展開では当たり前であったが、敵役であるアクロイヤーも商品化されストーリーを盛り上げた。後にフードマンと呼ばれるさらに小型のミクロマンも登場した。展開の時期にもよるがテーマが地上探索や遺跡調査など常に未知の分野に挑むという性質がある。

主要商品一覧

ミクロマン

メインのラインナップ。もともとはミクロ星人だったがミクロ星(ミクロアース)の崩壊から逃れて脱出カプセルで宇宙を漂流しているうちに身体が変化し、小さな超人となったという設定であったが、設定そのものが時折変わっていた。

M10Xシリーズ
最も初期のミクロマン。変身サイボーグの小型版といった趣で、クリアーの成形色にメッキパーツの腹当て「ミクロブレスト」が付く。4体それぞれに成形色が異なりミクロブレストのデザインも異なっている。地球上空のバン・アレン帯を漂う大水晶体からの光子エネルギーをチャージ可能な集光装置を搭載したミクロブレストがない時は普通の人間同等で、装着すると超人になれるという設定。仕様と発売時期により大きく5期に分かれる。
  • 第1期 最初期。個人名はなく、カラーリングで識別されていた。ボディを固定するビスが前から止めるタイプ。さらに素足で、背中の5ミリジョイントもなく、手首パーツの形状も異なる。首の部分の固定に金属の板バネが使用されていた。販売形式は後述の「ミクロマシン」と同梱のブリスター形式(化粧箱に封入)。
  • 第2期 第1期同様の販売形態。首の固定方法がゴムチューブに変更。
  • 第3期 単体での販売開始。この頃よりカプセルでの梱包形式への販売形態へと移行する。カプセルのフード部にはモールドが多く、ベッド部分にボディを固定するクリップパーツが装備。ベッド部の成型色は共通の白。製品自体は第2期と同等品で他にスタンドパーツが付属。
  • 第4期 以降のシリーズで通して販売される共通形式へ移行。識別ナンバーと個人名が与えられ、後続シリーズと共通の手首パーツ、M11Xと同じ足首になり、背中に5ミリジョイント穴を増設されビスも背中側から止めるタイプに変更され他シリーズ同様に背中へ装着するメカ搭乗時の固定用のL字型パーツが同梱された。カプセルは他シリーズ製品と同様の物でフード部のモールドが一部簡素化されたもの。逆にベッド部のモールドが増えている。この頃よりカプセルのベッド部分の成型色が識別ナンバー別に変更されるようになりホールド用クリップパーツが削除された[1]。その後、首部分のゴムチューブの改良やJAPANロゴの追加など凡そ3回ほどのマイナーチェンジを行っている。なお、M103のみこの期よりボディカラーが若干薄い色に変更されている。
  • 第5期 ポリスキーパー発売時で最後期に当たる。製品的な差異は太腿に追加された2ミリ穴でポリスキーパーの「パルサーショット」装備に対応出来るようになった。
  • M101ジョージ(クリアーミクロマン)、M102ジャック(イエローミクロマン)、M103ジェシー(ブルーミクロマン)、M104ジョン(オレンジミクロマン)
M11Xシリーズ
成形色が透明ではなくなり、メッキパーツのミクロブレストもない(体内に内蔵されたという設定)ミクロマン。ウェストが極端に細くディフォルメされている。
  • M111ボブソン、M112バーンズ、M113ボビー、M114ブラッキー
M12Xシリーズ
M11Xとパーツを一部共用。パンタロン風にデザインされた足をしている。M123のみクリアーグリーンで成形されている。
  • M121メイスン、M122マイケル、M123ミラー、M124マックス
M20Xシリーズ
M10Xシリーズをダイキャストで再設計したものであるがシリーズでも類を見ないロングブーツを履いている。名称はスーパーミクロマン。販売形式はカプセル内同梱の上外箱封入と言うデラックスタイプ。背中のジョイント穴がないため、ビークルや基地などのシートに固定する場合は、輪ゴムで縛るようにと説明書きされていた。
  • M201ロビン、M202ロバート、M203ロッキー
M21Xシリーズ
M10XとM11Xをミックスしたような精悍なボディーでつくられたダイキャスト製のスーパーミクロマン第2弾。背中に5mmジョイントを持ち、背中に装着するワンタッチ開閉式のウィング・バックパック「ダッシュウィング」と軟質素材のヘルメットが付属する(飛行能力を持つ設定)。販売形式はM20Xシリーズ同様だが化粧箱は「ダッシュウイング」梱包部分を含めた横2層構造になっており幅広のデザインとなっている(ただし仕切り板などはない)。「ダッシュウイング」は発泡ウレタンで包んで封入されていた。
  • M211ケン、M212カリー、M213キム
M22Xシリーズ
M20Xシリーズの上半身をM10Xシリーズ第4期の仕様へ変更し、さらにブレストを外して装着する「ハンドバズーカ」を付属させたもの。そのため名前は同じだが、番号が新規扱いになっている。背中に5mmジョイント穴があるためバズーカを背中にもセットしてロケットブースターのようにも運用可能。販売形式はM21Xシリーズと同じ。
  • M221ロビン、M222ロバート、M223ロッキー
M13Xシリーズ
スパイマジシャンと呼ばれる諜報員のミクロマン。このシリーズにカプセルは付属せず販売形式はブリスター封入(外箱入り)だった。メッキのスティックとブレスレットが追加パーツとして付属。胴体にもメッキパーツが復活している。厳密にはシリーズ全員がスパイマジシャンチームのリーダーとなる立場。
  • M131ディック、M132ダン、M133ダニー、M134デビット
M14Xシリーズ
M13Xシリーズと同時発売のスパイマジシャン。メッキのスティックとブレスレットが追加パーツとして付属。胴体には筋肉を模したパーツがついている。
  • M141ヘンリー、M142ハドソン、M143ホームズ、M144ハワード
M15Xシリーズ
ミクロマンコマンドと呼ばれるミクロマン。腹に蓄光素材が使われ、太腿には翼型のメッキの追加パーツ「反重力ジャンパー」を装備出来る飛行能力を持つ(以下コマンドシリーズは全て同じ)。古代遺跡をモチーフとしており、モアイ像型のカプセルに入り、腹にはナスカの地上絵を模したメッキパーツを持つ。
  • M151イースト、M152エリック、M153エルダ、M154エバンス
M16Xシリーズ
M15Xと同時発売のミクロマンコマンド。腹に蓄光素材が使われ、ファラオ像の髪の部分を模したと思われるデザインの「反重力ジャンパー」が付属。古代遺跡をモチーフとしており、ツタンカーメン像型のカプセルに入り、腹の蓄光パーツにはヒエログリフ風のレリーフがある。
  • M161シェリフ、M162サンダー、M163スミス、M164サミー
M17Xシリーズ
ミクロマンコマンド。胸に蓄光素材が使われ、太腿にはブースター型のメッキの追加パーツ「反重力ジェット」がある。古代遺跡をモチーフとしており、遮光器土偶のカプセルに入り、胸の蓄光パーツは遮光器そのものである[2]。両手首にもメッキパーツ「ディスカッター」が追加されている。日本で誕生したミクロマンという設定から名前も日本人風。
  • M171タクマ、M172テツヤ、M173タツヤ、M174ツヨシ
M18Xシリーズ、
レディコマンドと呼ばれる初の女性型ミクロマン。ミクロマンコマンドのシリーズだが唯一遺跡モチーフではなく胴体にも蓄光パーツが使用されていない。他のコマンドシリーズキャラのようなモチーフを感じさせるデザインの部位すら一切見られないのも特徴。代わりに腹部には太陽をイメージさせるバックル状のデザインがある。M15Xが金色の羽根だったのに対し、銀色のより柔らかな曲線の羽根型「反重力ウィング」を太腿 および背中に装着できる(背中に装備すると天使のような外見になる)。腰がひとまわり小さく作られ、スカートをはいていた。アメリカで誕生したという設定で、自由の女神像を模したカプセルに入っている。
  • M181アン、M182アリス、M183アニー、M184アイ
M23Xシリーズ
ポリスキーパーと呼ばれるミクロマン。「パルサーショット」というバックパック付の銃が付属している。このシリーズより台座部分が追加装備された新デザインの共通カプセルに梱包されるようになる。
  • M231アーノルド、M232アーサー、M233アレックス、M234アントニー、M235アーロン、M236アラン
MCXXシリーズ
ミクロナイト。3ユニット毎2期に亘って発売された中世の騎士の甲冑そのもののミクロマン。ポリスキーパーをサポートするロボットであり、量産化されているのか各単体には名前がつけられていない。全体にメッキ処理されていて、体色と同じメッキの盾を持つ。武器はなぜかポリスキーパーと同じ「パルサーショット」だが後年の復刻時には専用の「槍(ランス)」と「剣(ソード)」が添付された。販売形式はポリスキーパー同様のカプセルへの梱包型単体販売。MC13のみ復刻時の色がオリジナルと色合いが異なる(浪漫堂発売時と同じ色)。また、同復刻時に真紅のメッキバージョンがカラバリのMC7として誌上通販されている。
  • MC8、MC9、MC10、MC11、MC12、MC13
M25Xシリーズ
新しいシリーズとして災害やアクロイヤーの攻撃から人々を救うレスキュー隊員として発売されたミクロマン。シリーズ名称はレスキュー隊員だがレスキューコマンドとも呼ばれる。ポリスキーパーと同じ「パルサーショット」を装備。名前がスーパーミクロマンと被っている、イニシャル統一の原則が失われている、などミクロマンの商品としての位置づけの変化を示している。このシリーズからカプセルは台座部分をレスキュー基地のシルエットを模したデザインに、さらに板ばね式のジャンプするマイクロフィギュアの追加された新デザインのものに変更された。この時期は配色に原色が多用されたり後述のCMの影響をもろに受けたシリーズであり最初の「ミクロマン離れ」が起きたシリーズでもある。
  • M251ロビン、M252ウィリアム、M253リチャード
M26Xシリーズ
同じくレスキューのミクロマン。ディテールの違いはあるが、このシリーズ独自の特徴はない。
  • M261クレス、M262アダム、M263ジェームス
M27Xシリーズ
同じくレスキューミクロマン。このシリーズから「パルサーショット」がメッキ処理された「パルスガン」に変更されている。
  • M271レイク、M272レオン、M273レオナード、M274カールトン、M275リチャード
M28Xシリーズ
同じくレスキューミクロマン。M283とM284が単体発売されなかったことが原因で名前が同時期発売シリーズでも被るという痛恨のミスを犯したシリーズ。
  • M281クラーク、M282ライアン、M283クラーク、M284フォスター
レスキューサーボマン
レスキュー隊員のサポートロボット。単体では発売されていない。分析系ロボットのデイターと攻撃系ロボットのミサイラーとの2体がいる。
  • M252+ミサイラー、M262+デイター
ミクロマンブリザード
ミクロマンの商品としての変化を物語る最大のシリーズ。両手に巨大なモーターユニットを持たせ、背中に電池ボックス、ブーツを兼ねた台座の底はブラシとなっておりモーターの振動で不規則に前進するというもの。フィギュアとしての可動よりも搭載されたギミックに重点が置かれたシリーズ。フィギュアそのものは腕は固定(肩は前後に回転出来る程度)でモーターユニットを両手から外すことが不可能な上、腰部分で分割することができ下半身はミニロボットマンのように間接部が鳩目でのはめ殺しになっており、ブーツと土台パーツが一体成型と言う構造で、玩具的なフィギュア単体としてのギミックとしては後述のタイタンスペースナイトに非常に近い。バイブレーション駆動するモーターの力で変則的に歩行し胸と台座のファン部分が回転するギミックを有する。販売形式は全品発泡スチロール梱包でカプセルは同梱されていない[3]。ファンクラブ会報やミニブックの解説に拠るとガウス星へ移住したミクロマンの進化形[4]
単体での武装は両手に持った-270℃の超冷凍光線を放つ「ブリザードストーム」。これ自体は先端の小型プロペラがモーターで回転するだけだがユニットを付け変えて大型プロペラを射出することもできる。また、単体中ではシリーズ最大のサイズの商品でもある[5]。B1、B2は単品販売、B3、B4は専用マシンとのセット販売。
  • B1パレス、B2ジュノー、B3ベスタ+ミステリージェット アクエリアス[6]、B4セレス+ミステリーバイク スコーピオ
ミクロマンパンチ
ブリザード同様ギミック重視の新ミクロマン。名前のとおり内蔵のスプリングで腕が動いてパンチを放つ。そのため胴体部はナイトと同じ一体成型。胸と足に磁石が組み込まれ、付属のアーマーパーツを脱着可能。同梱の鉄板入りスタンドに立たせられる。M11XシリーズとM12Xシリーズのメンバーの一部が負傷しサイボーグ化された姿という設定を持つ[7]。それぞれが槍状の個人武器を所有。この時期の製品は既に刷新が決定していたのかパンチ・ブリザード共に「詰め込めるだけのギミックを詰め込んだもの」となっており玩具の出来としてだけ見れば完成度は高いが人気的にはいま一つで「第2期ミクロマン離れ」を起こしたシリーズでもある。結果的にはこのシリーズを最後にミクロマンはその世界観ごとリニューアルされ、ニューミクロマンとなる。
  • P01ジョー、P02ロッキー、P03シルバー、P04マグナム、P05アントニオ、P06ハルク

タイタン

磁石を用いた球体関節を持ち、可動と組替えをさらに高めた商品で、後にマグネモ8と呼ばれる8mm球で首、両肩、股関節が接続されている(Tナンバーはすべて磁石関節である)。元はミクロ星人でサイボーグという設定であった。販売形式はシリーズ通して発泡スチロール梱包(外箱入り)であった。地球外出身という設定により、名前はギリシャ神話星座から取られた。

T40Xシリーズ
最初に発売されたタイタン。ミクロマンと同じく背中5mmジョイントを持つ他、5mm穴付きのマグネットコネクタが付属。「アトムカノン」というミサイルランチャーを手にも背中にも装備できた[8]
  • T401シリウス、T402ペガサス、T403ヘラクレス
T41Xシリーズ
マグネコンドルというタイタンのサポートをする鳥型サイボーグ。羽根と脚に別パーツが付属し、ジェットモードになる。
  • T411レッドコンドル、T412ブルーコンドル
T42Xシリーズ
ドーベルマシンというタイタンのサポートをする犬型サイボーグ。パーツの組み替えでトライクモードに出来る。ボディ本体は濃いクリアー成型。
  • T421レッドドーベル、T422ブルードーベル
T43Xシリーズ
タイタン2と呼ばれるタイタン。足首が動かなくなった[9]分、オプションパーツにレーシングカーが付き、手足を外して変形させることが出来た。レーシングタイタン2とも呼ばれる。
  • T431レグルス、T432ダイモス
T44Xシリーズ
同じくタイタン2で、T43Xシリーズと色替えの製品。オプションパーツに乗ることのできるUFOが付属。UFOタイタン2と呼ばれる。後部翼端に装備された球体ジョイントで腕部や脚部を外した他のタイタンシリーズと合体可能[10]
  • T441イカルス、T441アキレス
T45Xシリーズ
タイタンコマンドと呼ばれるシリーズ。ジムカ[11]というダイキャストのミニカーが付属する。両脚を外してジムカに合体できる。このジムカはタカラの別ラインナップのミニカーで、別売りのモーター[12]と電池ボックスを組み込むこともできた(その場合はタイタンコマンドは合体できなくなる[13])。タイタンコマンドそのものはほとんどロボットのようになっている。
  • T451ジュピタス+コスモードF1-S(ジムカ)、T452ポセイダー+コスモードF1-SS(ジムカ)
T46Xシリーズ
同じくタイタンコマンド。デザインはコンボイと呼ばれるトレーラーに似ている。
  • T461タイロス+タイバードF2-S(ジムカ)、T462ハーキュリー+タイバードF3-SS(ジムカ)
T47Xシリーズ
同じくタイタンコマンド。デザインがよりロボットっぽくなり、関節の曲がり方が一部不自然でますます人間ばなれしている。
  • T471ファイアス+アポロードF3-S(ジムカ)、T472アポロス+アポロードF3-SS(ジムカ)
T48Xシリーズ
同じくタイタンコマンドだが、ジムカと合体するのは飛行機である。機首、両主翼、両尾翼の5か所が磁石関節で飛行機型のサイボーグという設定。
  • T481ネプチェス+マグマードF4-S(ジムカ)、T482アルファス+マグマードF4-SS(ジムカ)
T49Xシリーズ
同じくタイタンコマンド。最後のタイタンコマンドだったせいか何故か3体のラインナップだった。エンジン型の追加パーツが付属(背中に装着するロケットブースター、両手持ちのビーム砲になる)。
*T491ミラクス+パルサードF5-S(ジムカ)、T492カシアス+パルサードF5-SS(ジムカ)、T493エイミス+パルサードF5-SSS(ジムカ)
T53Xシリーズ
タイタンスペースナイトと呼ばれるタイタン。股関節がプラスチックジョイントで、腰がマグネットという唯一のタイタン。オプションパーツで宇宙戦闘機のような形態(翼部はソーラーパネルと言う設定)になれる。
  • T531アドニス、T532アンタレス
T541
スペースコンドルというマグネコンドルの色替え商品。付属パーツが金メッキになった。1体のみのリリース。
  • T551
スペースドーベルというドーベルマシンの色替え商品。同じく付属パーツが金メッキ。こちらも1体のみの発売だった。

フードマン

フードマンはミクロ星(ミクロアース)壊滅以前に恒星探査に出ていたが、母星の崩壊で宇宙の放浪を余儀なくされ、乏しい資源や食料節約のために自らを1/20に縮小したミクロ星人という設定であった。地球に来た今までのミクロマンと違い体組織に大きな変化はないので生命維持用のフードをかぶっているとされた。ミクロフードマンともいう。販売形式はポリスキーパーと同じカプセル内封入形式だった。本来はミクロマンとは別の商品として発売する予定だった。

H70Xシリーズ
上半身をすっぽり覆うフードをかぶったミクロマン。顔は銀一色ではなくきちんと塗り分けされている。フードを外せばミクロマンより小さい8cmサイズ。フードは前面がクリアイエロー。なお、宇宙兵器の権威という設定のハンスは、後年のアニメ・小さな巨人ミクロマンのミクロマン・アクロイヤーと本シリーズのフードマンの身長が共通するためか、本編において名前のみが登場していた。
  • H701ハンス、H702レーゲンス、H703ハインリッヒ
H71Xシリーズ
同じくフードマン。フードの前面がクリアブルーのタイプ。
  • H711シュワルツ、H722ルドルフ、H713エアハルト
H72Xシリーズ
同じくフードマン。フードの前面が無色クリアー。前2シリーズのフードは後ろ半分メッキパーツだったが、このシリーズは色付きクリアーで成形されている。また、このシリーズだけ、顔がメッキパーツに戻った。
  • H721ヘルマン、H722リハルト、H723カウデル

アクロイヤー

元はミクロ星人だったが、生命維持用カプセルが海底のヘドロやPCBにより汚染され、悪の心と超能力がパワーアップされ歪んだ復活をとげたミクロマンという、子供向けとしては非常に重い設定。ミクロマンが洗脳することによって正義の心を持たせることも可能。当時公害が社会問題とされていたため、このような設定が生まれたという。初期は「ミクロマンの仲間に出来る」と言う設定によってMナンバーだったため、300番台から始まっている。

MICRONAUTSシリーズでは味方側としてA30X・A31Xシリーズが登場している(ただし出荷順の関係で1と2が逆になっている)。

ブリザード期にはデスマルク以外のアクロイヤー軍団は駆逐されたと思われる(ストーリーには一切関わってこなくなる)。

A30Xシリーズ
最初に発売された両手が鉄球のようなアクロイヤー。ミクロマンと同じ5mmジョイントを背中に持つが、膝関節が薄いリングのはめ込み式で破損しやすかった。胴体のみダイキャスト製。飛行装備のアクロウイングやバズーカ砲[バズーカA]など武器も付属。販売形式は外箱封入のブリスター梱包による単品販売。封入のカタログブックレットで語られるストーリーに登場する、没になった「緑のアクロイヤー」は後年、平成の再発売時に「A304グリーンスター」として正式に発売された。
  • A301レッドスター、A302シルバースター、A303ブルースター
A31Xシリーズ
アクロイヤー2とも呼ばれる新アクロイヤー。背中に大きなローター状の飛行ユニット「フライングプレーン」を備え短剣型のアクロブレード(海外展開の「MICRONAUTS」版では大型の剣)を持つ。足にはダイキャストの車輪を内蔵している。A30Xシリーズの反省からか腰と膝の関節はリベット留めとなり分解出来ない。付属のスパイバードと呼ばれるパーツを足と差し替え、外した足をフライングプレーンに取り付けることで特有の飛行形態を取ることができる。販売形式はA30Xシリーズと同じ。
  • A311マッドピンク、A312マッドグリーン、A313マッドブルー
A32Xシリーズ
総統アクロイヤーと呼ばれる新アクロイヤー。総統の肩書きを持つが、なぜか3人いる。本シリーズより最初からAナンバーに設定された。金属パーツがなくなったが、アクロカーに変形する機能を持つ。また体内に小さな鉄球が仕込まれており、磁石を近づけると胸の穴から見ることができた(「マグネット弾」という武器である設定)。販売形式はA30Xシリーズと同じ。
  • A321デビルス、A322サタンダー、A323デーモン
アクロイヤー軍団
総統アクロイヤーの側近として改造されたという設定の手下メカ。それぞれ名前どおりの動物をモチーフにしており、組み立てキットとして発売された。金属製のローラーユニットにより転がし走行できる。ABSではなくプラモデルのようなスチロール樹脂を使っているため耐久性はかなり低い。A231とのまとめ販売品「アクロイヤー軍団セット[14]」もあった。
  • タコロイヤー、エイロイヤー、カニロイヤー
U60Xシリーズ
アクベーというアクロイヤーとアクロイヤー2がスクラップから生み出した手下メカという設定。マジンガーZにおけるボスボロット的な存在で、コミカルな脇役として後述のメカを加えてユニーカー軍団と呼ばれる。生まれた瞬間にアクロイヤーを見て「おかーちゃん」と呼び懐いている。アクロイヤー側では初めての磁石関節を持つ。背中にブンブンヘリ(ゴム動力)を標準装備。ユニーカー軍団はシリーズ通して全品発泡スチロール梱包(外箱入り)の販売形式だった。
  • U601タロー、U602ジロー、U603サブロー
ユニーカー軍団
同じくアクロイヤーによりスクラップから生み出されたロボット。それぞれ名前の機械の特徴をもつ。ボディには一箇所だけ磁石関節が仕込まれていた。U601とのまとめ販売品「ユニーカー軍団セット」もあった。
  • カメラー、ライトン、トケイダー
U61Xシリーズ
ユニーカー軍団の弟分として発売された勉強ユニーカー軍団のリーダー。名前はワルベー。捨てられた学生服が混じっているため学ラン姿である。作ったのはアクベーだが自分たちより出来が良かったため生まれてすぐに反逆しライバルとなった。アクベー同様磁石関節を持つ。子分達は各々が文具として機能するようになっており自分も鉛筆けずりを背中にしょっている。また磁力関節付きのドライバーがセットになっている。商品名は「応援団ワルベー」となっている。
  • U611ブンタ、U612カンタ、U613ケンタ
勉強ユニーカー軍団
ワルベーの手下メカ。ボディの磁石間接は頭と両腕の3箇所に増えている。テープンはテープカッターとドライバー、ドコジャーはメジャーとマグネットゲーム、アクベーBは消しゴム、鉛筆、筆立て、ゴセンチンは鉛筆削り、筆立て、コンパス、消しゴム、雲形定規を内蔵している。テープンとゴセンチンのみ女の子バージョンが発売されている。
  • テープン、ドコジャー、アクベーB、ゴセンチン
A35Xシリーズ
アーデンと呼ばれる異星人。アクロイヤーとよく似ているが、おうし座アルデバラン星系からやってきた侵略者。アクロイヤーに協力するが、本来は故郷の恒星が赤色巨星となるので移住先を探して地球にやってきたという設定。ビニール製のマントが付属した。販売形式はA30Xシリーズと同じ。平成に入ってから再発売され、カラーバリエーション(キャラクター)が一気に増えた。
  • A351ヘルダー、A352レイカー、A353バルガー
A37Xシリーズ
アクロイヤーアマゾン(別名アマゾン総統)。アーデンが総統アクロイヤーを改造・強化したという設定。総統アクロイヤーのボディを流用したリデコ品で頭部が透明樹脂で異様に大きく成型され、背中に派手なカラーリングの風車状の羽を背負う。これにより羽根に張られたシールの部位によって大きく表情が異なるギミックを有する。ソフトビニール製の手下怪人がそれぞれ付属する。販売形式はユニーカー軍団と同じ発泡スチロール梱包だった。
  • A371ブルーアマゾン総統+ムシケラー(手下怪人)A372レッドアマゾン総統+トカゲラス、A373グリーンアマゾン総統+ウロコマン
A38Xシリーズ
アクロイヤーのリニューアル版。番号も新規扱いになっている。主な変更点は、カラーバリエーションがメタリックカラーから原色になったこと、銀メッキから黄色になったことと、アーデンのようなマントが付属したこと。販売形式は先代を踏襲したA30Xシリーズと同じもの。
  • A381ファイアスター、A382アーススター、A383スカイスター
デスマルク
型番なし。ミクロマンというラインアップでは最終となるアクロイヤー。赤と青の二種類が発売されているがそれまでのように名前がついていない。付属の戦闘機と合体することが可能で、この形態でデスキングと合体することが出来た。当時のアニメの影響を強く受けており、後頭部から手首と足につながる動力パイプがある。星間帝王デスキングの手下という設定。販売形式はミクロマンパンチと同じく発泡スチロール梱包(上蓋付き)。

その他のミクロマン

アニメミクロマン

当時タカラが企画したアニメの主人公もミクロマンブランドで発売されている。設定では、ミクロマンを復活させるスペクトルMX光線にテレビの電波が混入してアニメヒーローの姿で復活したというもの。後年の復刻ブームの折には復刻こそされなかったものの同様の設定の新規キャラ「デビルマンミクロマン」が投入されている。なお、この名称は公称ではなく「アニメキャラを模したミクロマン」が省略されているだけのものである[15]。販売形式はシリーズ通してアクロイヤーA30Xシリーズタイプのブリスター梱包であった。

  • ミクロマンフライトバード鋼鉄ジーグ
鋼鉄ジーグの姿を模したミクロマン。テレビ電波の影響で復活の際にアニメキャラクターに似た姿になった、飽くまでミクロマンという設定。ダイカスト製で手首はミクロマン。「フライトバード」という、スーパーミクロマンのダッシュウイングの型を流用した、ワンタッチで翼が展開するオリジナルのパーツが付属している。
  • ミクロマンガ・キーン
マグネロボ ガ・キーンの姿を模したダイカスト製ミクロマン。設定も商品構成も上記の鋼鉄ジーグに准ずる。「ダッシュウイング」か、「フライトバード」のどちらかが同梱されていた。
  • ミクロマンコミックロボメカドン
鋼鉄ジーグに登場したメカドン型。後述のミニロボットマンの型を流用[16]したリデコ品。左手のトンカチを装備する部分の鳩目が弱く設定されており自重によるハンマーアクションが楽しめた。後述のミニロボットマン同様にドリル戦車やブルドーザーなどへ組み変えられるパーツも付属。
ミニロボットマン
ミクロマンがロボットマンの姿を模して作ったミクロマンサイズのロボット。ボディはダイカスト製で下半身は樹脂製というアクロイヤーに良く似た構成。下半身は関節が全てハメ殺しのピンで固定されており、分解できない。手首は通常のミクロマンのパーツが使われており、背中のキャタピラパーツを外すと5ミリジョイントがあって、ミクロマンと同じ様にビークルや基地遊びができた。また、ドリル戦車と合体した形態と良く似た姿になれるパーツが付属していた。成型色違いで赤青緑の三色存在するが、個別の名前はなかった。販売形式はアニメミクロマンと同様。

専用ビークル類

製品サイズや販売時期、内容によって梱包形式に差がある。基本的に大型商品は全て発泡スチロール梱包タイプであったが小型のものでも一部の例外がある[17]。ブリザード期のみ上蓋による封入形式であった。

初期のミクロマン用ビークル

最初のミクロマンとセット販売されたビークルである。

最初期の製品のジョイント部分はダボ付きのクリップ構造であったが第2期以降(前述 M10Xシリーズ参照)は後の組み換えに対応する形で現行の5mmジョイントへ変更された。クリップジョイント構造はヘリのブレードやタイヤ部分などの回転する部分のみへの採用へと移行していった。以降、搭乗メカ類のジョイントはこの5mmのものが主流になる。

ミクロマシンシリーズ

販売形式はブリスター封入(外箱入り)梱包だった。

スカイランブラー
クリアーミクロマンとセット。背中の羽根と足首をはずして取り付ける尾翼でミクロマン自体を飛行体に変えるもの。厳密に言えば乗り物ではない。色はオレンジ。灰色のゴム製のジャケット(時期によって彩色済みのものもある)が付属する。
ジャイロット
イエローミクロマンとセット。円盤状の底部を持つ2ブレードのジャイロコプター風の乗り物。成形色はクリアーとブルー。
ホットローダー
ブルーミクロマンとセット。F1マシーンのような四輪車にビームガンが付属。成形色はクリアーとレッド。
ビームトリプラー
オレンジミクロマンとセット。長いアームのついた三輪の乗り物。搭乗部はカプセル状で、開いた蓋が背もたれのようになる。ビームガンが付属。成形色はクリアーとグリーン。

コスモ・カーシリーズ

初期の透明ボディのミクロマンが乗ることのできる商品。ミクロマンは付属せず乗り物単体で発売されたため、ミクロマシンよりもやや大型かつ豪華な造りになっている。ミクロセスナ以前のマシンはオープンコクピットでありキャノピーが存在しない。

スペース・バギー
大型二連ミサイルランチャーを持つ三輪バギーである。転がし走行であった。
スカイローダー
小型ミサイルを左右に装備するヘリコプター状のビークル。台車部と搭乗部が分離可能。
バルクリフター
大型二連ミサイルランチャーを持つ四輪車。ミサイルランチャーとシートが可動アームで連結して自由に稼動した。
ミクロセスナ
コックピットにキャノピーを持つコスモ・カー。セスナと名前がついているので機首にプロペラはあるが、上部に2ブレードのローター、尾部にブームをもつヘリコプターである。ゼンマイで走行し、ローターが回転する。機首のプロペラはミサイルとして飛ばせる。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。
ミクロ円盤UFO
二人乗りのキャノピー付きコスモ・カー。名前のとおり円盤状だが飛行機のような形状をしている。赤と青の二色存在する。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。

メカ・コスモシリーズ

電動ギミックを仕込んだ新シリーズ。高額商品のためラインナップは少ない。なお、デザインは機動戦士ガンダムで有名な大河原邦男によるものである。

マリンコプター
透明の球状キャノピーを持ちミクロマン収容可能。キャノピーの分割線にゴムキャタピラをはめ水密性を高めるとともに車輪として機能させた。プロペラも動く潜水ヘリ。水中モーター付属。
エスカルゴ
球体ボディーの作業車。球状からパーツの組み換えでいくつかの形になることができる。車輪を兼ねる左右の装甲板は取り付け位置を変えてもモーターライズ可能。アーム付属。コクピット内にミクロマン2体搭乗可。

マシン・カーシリーズ

M11X、M12Xと同時発売のシリーズ。初期のフォーマットに合わせてミクロマンとセットでも売られた。本製品にはM10Xシリーズ対応のクリップパーツが付いている[18]。オープンコクピットが特徴。

オートバギー
三輪のゼンマイ走行バイク。後輪にカウルがつきバギー風になっている。M113ボビー付属。
ブルクレーン
ブルドーザーとクレーン車の合体したビークル。四輪でゼンマイ走行するが、前2輪がプラスチックタイヤ。M122マイケル付属。
スーパージェット
M124マックス付属。流線型のジェット機。三輪でゼンマイ走行する。
フォーミュラZ
ゼンマイ走行するF1カー。M111ボブソン付属。

その他、搭乗メカ

スパイヘリ
ミクロマンを乗せたまま飛ばすことのできるヘリ。スパイマジシャン専用の偵察・諜報活動用ヘリ。手持ちの巻上げ装置で駆動ベルトを引き飛ばすタイプ(いわゆる「ベイブレード」方式)。一体成型のローターを収納するため正方形の薄型の外箱であったため、他の乗り物の外箱と比べて異質な印象を受ける。既存商品の流用であったが、シールや外観はミクロマンに合わせてリメイクされていた。構造上重量物は乗せられないため「金属製のスーパーミクロマンは使用できません」との注意書きがある。
ミクロロボット1
脚部がキャタピラという小型ロボット。ロボットマンの半分程度の大きさしかない作業用ロボットである。ミクロマンが地上に基地を建設するために使ったとされ、作業用アームのような両腕は胸にも取り付け可能であった。胴体に内蔵されたモーターによりキャタピラ、股間の軸、肩の軸が回転する。それぞれの軸には大型のホイールやドリルなどオプションパーツが用意されていた。頭部が2種類存在し、平たい方は展開して座席になりミクロマンを乗せることができた。
ロボットマン
胴体にミクロマン1体を収納できるモーターライズのロボット。「ミクロマン」、「変身サイボーグ」、「アンドロイドA」の「タカラSFランド」3作品を連動させた「V(ヴィクトリー)計画」の中核となるメカで「変身サイボーグ1号」こと「片貝健一」の培養脳(クローンの事か?)を搭載している「ロボット」であり「マン(人間)」である。モーターは胴体部に内蔵され、わき腹のロケットノズル状の部分が電池ボックスになっていた。背中のキャタピラ、肩、腰、首が動力化されているが二重ジョイントになっているため通常形態ではキャタピラしか動かない。下半身や腕をはずし、二重ジョイントの内側に別パーツのドリルやドーザープレートを差し込むことで回転するしくみになっている。また下半身には回転を前後運動に換える機能がそなわっており、膝から下の足パーツをはずし前後に分割、ふくらはぎ側のパーツを差し替えることで内蔵のゴムローラーによるすり足歩行ができた。ミクロマンシリーズの中でも1・2を争う人気商品であり、後に強化パーツ付きのロボットマンも発売されている(ロボットマン2・ロボットマンゴッドファイターなど)。海外のMICRONAUTSブランドなどでも好評を博し、成型色違いや悪役タイプの新造形ヘッドなど数タイプのバリエーションが販売されている。ブリスター梱包(外箱入り)と言う販売形式だった(後継のリデコ品は全て発泡スチロール梱包フォーマット)。ボディは他にもミニ版同様に「コミックロボ メカドン」のモーターライズ版に流用されている[19]
ドリル戦車セット
ロボットマンのモーターライズをより楽しむためのマシーン。単体で遊べなくはないが、基本的にロボットマンと絡めて遊ぶ設計になっている。分解してロボットマンの強化パーツとなる。巨大なドリルと回転ノコギリの様な切削ブレード、巨大な三叉の地底レーダーをもつ。「ビクトリー計画」用のジョイントセットが封入されていた。
ブルドーザーセット
ロボットマンのモーターライズをより楽しむ為のマシーン。単体で遊べなくはないが、基本的にロボットマンと絡めて遊ぶ設計になっている。分解してロボットマンの強化パーツとなる。大型ドーザープレートが3基セットされた戦車。「ビクトリー計画」用のジョイントセットが封入されていた。
ロボットマシーンZ
企画当初ロボットマン2と呼ばれていた新ロボットマン(後に頭部をヘルメット風にデザインし直し、ブレストプレート等のパーツを付加したロボットマンのリデコ品が正式な「ロボットマン2」となる)。胸にあるコクピットに座ることができるようになっている。ロボットマンに比べてスリムだったが、巨大な目と角が悪役的な印象を与えたり、ヒジが可動しないデザインであったり、本体に内蔵されていたモーターライズが付属の戦車に分割され、本体もロボットマンより小さく見劣りし、強化パーツなどの連動商品もなくプレイバリューが低かったためか、ロボットマンの人気を受け継ぐことはできなかった。

基地

タワー基地M-115
スペクトルMX光線というミクロマン復活のための光線を放つための基地。後年、名前にミクロマンの識別番号である「M-115」とあるのは、M11Xタイプのミクロマンが犠牲となりコアパーツとして組み込まれている、という設定が付加された。初期設定で不採用となった頭部パーツが新造され、M-115ミクロマンが『ハイパーホビー』で誌上限定通販された。大型の飛行機状のベースの中央から手のようなアームを持つタワーがそびえる独特の形をしている。タワーは分割でき、組み合わせでさまざまなマシーン形態に変形可能だった。ベース部分の飛行機も別商品で販売された。このベース部分はブロー成形で非常に軽く作られていたためタワー部分を組み立てると安定が悪いという欠点もあった。
指令基地
タワー基地が高額商品だったためか、廉価版という印象が否めない基地。ミクロマン2〜4体を収納できる、横倒しにされた六角柱状の基地。普段はコンパクトだが壁面にあたるパネルが開いてミサイルランチャーやシートが現れる。ミクロマンそのものを射出する装置マッハスクランダーを持つ。スパイマジシャンが中心となって建造した、という設定。
ロードステーション基地
設置面積としては、ミクロマン最大の基地。名前のとおりプラ製のレールとタワーからなる基地で、タワーにはエレベーターが装備されていた。レールの上をモーターライズのミクロマンカーが走り、この車が動力となってエレベーターを動かしたりする。価格も最大級で発売年度の超高額商品であった。スパイマジシャンの訓練基地を兼ねているという設定。ここで訓練されたミクロマンはスパイマジシャンの証であるブレスレットとステッキを得ることができる。そのため市販のスパイマジシャンたちは彼らを率いる部隊長 もしくは司令と言う立場である。
移動基地
タワー基地の基部の航空機のようなデザインの飛行基地。ミクロマンの全武器中最大威力の地海底ミサイルを装備する最強基地。謎のエネルギーαH7の秘密を追い、世界各地の古代文明遺跡を調査するため開発された。商品そのものもモーターライズでロードステーション以上の高額商品。ギミックも豊富で、機体は数パーツに分解出来、自由に組み替えできる他、機体上面のシートに座らせたミクロマンを機首部に滑りこませ機首ごと発射可能。両翼にあたるパーツはミクロマンが乗れるバイク型マシーンに分離可能で、さらに子供が手に持って先端が吸盤状の弾を発射する銃としても使用できた。電池ボックスは本体から分離させると有線リモコンになるが、ミステリー走行式なのでリモコンは前進後進の切り替え機能のみ。その代りかはわからないが、リモコンにもミサイル発射機能がある。
サーベイヤー基地
タワー基地や移動基地と同じく、移動型の基地。ただし飛行型ではなく、地上走行で移動。中心部分操縦席がエレベーターで、登頂部操縦席間との間を上下移動出来る。透明アクリルプラスチック素材をデザインに多用。「サーベイヤーシリーズ」も参照のこと。

スパイマジシャンの時期のビークル

新シリーズ、スパイマジシャンでは乗り物が中心で大型商品が少なかった。リメイクも行なわれ始めている。

スパイ・カーシリーズ

スパイマジシャンとのセット商品のビークル。ビークルとしてだけではなく、個々にビークル以外の機能を持たせてあるのが特徴。

ドラグタイガー
三輪バイクのスパイ・カー。底部にアーチェリーを装備している。オレンジと黒の成形色。
シースパイダー
クリアーと青で構成された水上用スパイ・カー。飛行機のような形をしていて翼端には大型フロートを装備。中央のユニットはマグネットゲームが内蔵されていて、フロートの機能も持っている。翼端フロートの尾部がマグネットになっていて中央のユニット内の鉄球を動かして遊ぶ。水中モーター接続可能。
ジャイロパンサー
ずんぐりとした三輪バギータイプのヘリコプター。オレンジと黒の成形色で背部にゴム動力の竹トンボと機首に小型スコープを装備。
マリンコンドル
バキューム成形で軽く作られた水上ビークル。水中モーター接続可能。裏面にルーレットを装備。緑と黒の成型色。
ジェットミラー
成形色が白と紺の飛行機タイプのスパイ・カー。本体の左右のユニットをはずして連結するとペリスコープになる。
レーシングウルフ
F1タイプのスパイ・カー。白と紺の成形色で後輪のホイールにコマが内蔵され、ボディーにはワインダーが組み込まれている。
ベースボールマシーン・スパイボーイ
エスカルゴのリデコ品。追加パーツで野球少年を模したロボット風にアレンジされた上、さらにピッチングマシーンの機能が追加されている。成形色がえで二種類存在する。

ミクロキットシリーズ 

最初期に発売されていたミクロマシンシリーズのうち、スカイランブラー以外のリデコ品。ビームトリプラー以外の背もたれ部品の型換えと成型色の変更、オリジナルマシン形態時に使用するシールを添付してスパイマジシャン訓練用マシンとしたもの。ビームトリプラー以外は発売時期によっては改修前の部品に5mmジョイントを追加した再改修版もあるが出荷数が極めて少ない。

ジャイロット
成形色はライトグリーンと朱色。カブトラスに変形する。
ホットローダー
成形色はイエローとブラック。バードランに変形する。
ビームトリプラー
成形色はホワイトとスカイブルー。シーボーズに変形する。

ミクロマンコマンドの時期のビークル

コマンドカーシリーズ

レーシングバギー
プラスチックキット、無動力で発売されていたバギータイプのコマンドカー。1人乗りだが全長が伸びてサブコクピットが出るギミックがある。M154エバンスのセットされた商品もある。
タイレルマシン
タイレルP34そのままのコマンドマシン。6輪で走行し車輪がクランクアームによって連結され車高を自在に変化させることができた。M162サンダーとのセットもあり。
アースジェッター
飛行機状で翼の中にローターを内蔵したVTOLまたはSTOL機風マシーン。コマンドカーシリーズの3号である。M152エリックが付属する場合、少しレトロな耐圧ヘルメットが付属した。
ツインレーサー
4輪の大型カート風マシーンに3輪サイドカーが付くコマンドカー。分離可能。M161シェリフとのセットでは専用オープンタイプヘルメットが付属。

サーベイヤーシリーズ

ミクロマンコマンドが開発したという設定のマシン。各ブロックはユニット構造になっていて、それまでのミクロマンの仕様に合わせた5mmジョイントで連結されている。調査研究用マシーンという設定でモーターライズの後部4輪台車と動力無しの前部3輪台車二つを組み合わせてそこに各ユニットを載せるという仕組みになっている。台車の上面は完全に平らで等間隔に5mmの穴が空いているだけであった。漫画版では台車そのものは変わらないままユニットを組み換えていくつかの形態になるとされていた。

サーベイヤー1
ミクロマンコマンドが最初に作った陸上用サーベイヤー。左(右)側にオフセットされたコクピットと大型ミサイルランチャーが前部、後部にはエンジンユニットとコンパクトに変型したブルドーザーとクレーンユニットを装備。今までの商品のパーツを載せることも可能。
サーベイヤー2
アクロイヤーの妨害に備えたより戦闘的な高速タイプの飛行用サーベイヤー。台車がオレンジとなり、機首がフロントを越えて飛び出る鋭角的なデザインのため、漫画版ではサーベイヤージェットと呼ばれた。後部には治療カプセルと分析ロボットユニット、ミサイルランチャーが装備されている。
サーベイヤー3(サーベイヤー基地)
漫画版ではサーベイヤームサシと呼ばれた大型マシーン。1と2と同じ台車の中間に延長用のユニットを仕込み全長を伸ばし、機体中央から巨大な指令タワーをのばしたその姿はまさに移動タワー基地、といった風情である。海中、海上の探査を目的としているため開放コクピットはなく機体前部にロボットマン並みのマニピュレーターを装備している。後部にはクレーンアームがセットされ分離発進できる子機を2機吊り下げている。指令タワー上端にもコクピットがあり大型レーダーで敵をサーチする。全長より全高が高くタワーが後部に傾斜していたため安定は悪かった。

その他のメカ、基地等

コスモポルシェ
発売時期がスーパーカーブームであったため企画されたと思われる商品。フリクション走行の組み立てキットで発売され、メッキのエンジンパーツが付属。大型のリアウィングに8気筒のアメ車のような排気筒を持つポルシェ風マシーン(おそらく911)。色替えで赤・青・白が存在。自動車プラモデルのようなパッケージングで発売され、コマンドカーのラインナップでもなかった。カウル(ほぼ全て)を外して前輪を延ばすとミクロロッド(ドラグスター)にチェンジする。その際エンジンパーツをリアから外して座席の前方に置く。
コスモカウンタック
コスモポルシェと同時期の商品。LP400をモデル化したと思われるが、車体後部は変型のために大きく印象が異なる。後部パーツは立ち上がってロボットの上半身となりパーツの組み換えでいくつかの形態になる。色替えで赤・青・黄が存在。
ミクロロボット2(メカロイドV)
ミクロロボット1の成形色替えの再版商品。赤と青の2種類存在。戦闘用に再設計された設定のため付属のパーツの座席にならない顔が新規設計になっている。
タイタンコマンド基地
最初で最後のタイタン専用基地。大型の移動可能な基地だが、ジムカと合体するタイタンコマンドに合わせてジムカを3台収容できる。ほとんど車庫の中央本体の上にジムカ格納可能な指令部ユニットと前部クレーンアームの先にコクピットがある。この基地の最大の特徴は座席が存在しないこと。タイタンやタイタンコマンドは脚を外してマグネモ8の鉄球の上に固定される。そのため他のミクロマンが座るには指令基地などから椅子を付けくわえる必要があった。

ポリスキーパーおよびフードマンの時期のビークル

ポリスキーパーおよびフードマンがメインシリーズだった頃のアイテム。未知の元素αH7により崩壊したミクロアースの悲劇が地球にもいずれやってくるという設定が追加された。αH7により地球人もミクロマンのように小さくなってしまうとされ、そのためにポリスキーパーが必要とされた。そして小さくなったミクロ人間を救うためにビルド基地やビルドマシーンが作られた(これをビルド計画と呼ぶ)という設定になっていた。

ビルドマシーンシリーズ

ビルド計画に合わせて発売されたポリスキーパー用のメカ。この時期のTVCMにはそれまでのような特撮を使用したシーンが一切使われず、内容も二人の子供が黙々と製品を弄っているところに小倉智昭のナレーションが入るというもので、恒例だった製品コールも小倉と子供たちによるものと言うシリーズでも異例のものだった(キャッチコピーのコールも「たのしくあそぼう(小倉)ミクロマン(子供達)」であり同梱のミニブックにもそう言うショットが掲載されている)。この時期はJAROなどへの「過剰な演出」報告[20]が影響したこともあって同時期の玩具CMには同様の傾向が見られたものが多い。この影響で最初の「ミクロマン離れ」が起きている。

ビルドランサー
カプセル状の本体を関節のあるアームで台車と連結した高速マシーン。台車の方が小さいのが特徴。M231アーノルド付属。
ビルドクレーン
ビルド基地建設や救助活動用のクレーン。ビルド基地に連結できる。M232アーサー付属。
ビルドバズーカ
緊急事態に際してポリスキーパーを迅速に現地に派遣するために、彼らそのものを打ち出すためのバズーカ。ビルド基地に連結できる。M233アレックス付属。

キットマシーンシリーズ

ビルド計画に合わせて発売されたフードマン用のビークル。フードマンの一人・ハンスによって作られたという設定で、全てがゴム動力で動く。機体そのものは細いフレームにタイヤやプロペラを組み合わせた非常にシンプルなもので、それまでのミクロマンのビークルとは大きく異なっていた。これはビルド基地のパーツをもとにしているためで、基地の材料にそのまま乗るという設定のためであった。プレイバリューは高くフードマンを乗せても十分に走り回ることができた。試作デザインはフレームに装備するパーツが販売されたものよりもより複雑なものになっていた。JAROなどへの玩具CMへの姿勢に対する盛大なクレーム(製品が持つ「未来性」や「架空性」「創作性」を著しく殺ぐ など)からの反省によりこの時期にはCMも特撮を使用したものが復活する。ただし、製品的には酷似したデザインのものが多かったため人気は今一だった[21]

フードライナー
3輪の自動車風マシーン。メインボディは四角いプラパイプ。
フードジャイロ
細いプラ材で組み合わされたマシーン。ゴム動力のプロペラで走る。
フードカート
メインフレームが2本でゴムが露出したマシーン。
フードセスナ
ライナーと同じパイプフレームに横並びの2つの車輪とプロペラを装備。走ると本体は地面と平行になる。停車時は機首を上げて止まる。
フードレーサー
ほぼライナーと同じ構成(初期デザイン時は明確な差異が設けられていた)。先端部のデザインを変えてある。
フードジェッター
ジェッターといいつつ、台車にパイプフレームをとりつけプロペラ走行するマシーン。
フードロッター
鋭角的な先端部を持つスピード感あふれるマシーン。
フードファイター
セスナとは逆に後部にプロペラを持つ。走ると本体は地面と平行になる。停車時は後部を上げて止まる。
フードバギー
4輪だがパイプフレームの中程に前輪があり車輪と車輪の間は全長の半分程度しかないマシーン。軽快に見えるが小回りは効かない。
フードワインダー
ジェッターとほぼ同じ構成のマシーン(初期デザイン時ははっきりとした差異が見られた)。こちらは3輪。

その他のポリスキーパー・フードマン時期のビークル

人気が安定していたためかモーターライズの大型商品が目立つ。デザインにはあまり統一性がなくなりつつあった。ビルドマシーン期のものであるためTVCMは合同CMとなっている。そのため特撮の類は一切使用されていない。

クライムリーダー
モーターライズでキャタピラ走行するオープントップの装甲車風マシーン。底面に磁石が内蔵され、鉄の壁ならそのまま登っていける。ただ座席は1人分しかなく、牽引しているカーゴには固定するギミックはなかった。
スピードジャンパー
ホットロッド系の自動車風マシーン。色替えで赤と青の2種類存在し、プルバックゼンマイ走行する。先端にスイッチがあり何かにあたると運転席ごと飛び出すギミックが内蔵されている。
エアローダー
ロープウェイのゴンドラ風マシーン。実際に糸をはわせるとモーターで渡っていく。流線形のカプセル状コクピットは2人乗りであった。ゴンドラのアーム部分を180度回転させると地上走行もできるが、アームが中央にないうえ、付属の専用車輪は小さく安定は悪かった。
ミクロナサ
スペースシャトル・オービタを模した宇宙用メカ。フードマンのビークル。
ビルド基地
ポリスキーパーとフードマンにより開発・建設された大型基地。キットマシーンにも使用されている四角のプラパイプをつかって骨組みをつくり、壁面パーツや床パーツを組み合わせることで自由にレイアウトできるという画期的な基地。

レスキューコマンドの時期のビークル

ポリスキーパー時のCMの影響で起きた第1次ミクロマン離れによりミクロマン人気にかげりが出てきたころのラインナップ。大型商品が続いたためか、かなりラインナップは減っている。

レスキューマシンシリーズ

レスキューコマンド用のビークル。

レスキュー1号(ジェッター)
航空機タイプのレスキューマシン。鋭角的なデザインでスピード感あふれる機体となっている。後部にレスキュー2号を合体できる。
レスキュー2号(ボンゴ)
小型サーベイヤーといったおもむきの6輪装甲車。ウィンチや救助ベッドを備えたレスキュー用ビークル。レスキュー1号と合体できる。
レスキュー3号(バードジェット)
クサビ型機首の後方に伸びたフレームにエンジンが着いた形状の戦闘機。エンジン部分にミサイルを搭載。
レスキュー4号(バードベース)
バードシリーズの中核を担う移動基地的存在。3号と合体、5号をボディ後部に搭載。本体のパネルを左右に展開し臨時の指令基地に変形する。
レスキュー5号(バードヘリ)
無人飛行する小型の偵察ヘリコプター。玩具はゼンマイ動力で自走する。
ミクロマンジャイロ
円形の動力部(フライホイール内蔵)を中心に、パーツの組み換えでジャイロスクーター、レーシングジャイロ、ジャイロナイパーなど、いろいろと組み変えが可能な戦闘ビークル。成型色はホワイト+ブルーとオレンジ+ブラックの2種類がある。それぞれにM-273レオナード、M-283クラークが付属。

基地など

レスキュー秘密基地
岩山状の側面に大きな透明ドームがあり周囲にアンテナやミサイルが付属している。ベースマシンという付属の小型マシーンを内部に収納可能。基地内中央部のユニットはミクロマン4人を収納しモーターライズで回転。同ユニット上部には発光ギミックを有する。アマゾン総統を搭乗させるビークル「アマゾンカー」が付属。
新タワー基地(レスキュータワー基地)
タワー基地のリメイク商品。単なる色替えではなく、ベース部分がより丈夫なスチロール製になっていたり、コントロールユニットのデザインが変わったりとけっこう変更されている。レスキューコマンド用基地として再発売された。
ミクロマンパワーアップセット
スモーククリアーとソリッドグリーンのM101シリーズフィギュアにマントを装着、その他に強化ブレストやレーダーなど17ものパーツがセットになった品。フィギュアに名前は付けられていない。試作段階ではレディコマンド用の武器もあったが、販売品はファイターブレストを除く強化ブレスト系以外の装備は基本この当時までに発売された全てのミクロマンフィギュアに装備出来る[22]

ミクロマンブリザード・パンチの時期のビークル

ミステリージェット(スコーピオ)
B-3ベスタとのセット商品。手に持った電動ユニットをジェットに差すことでジェットがミステリー走行するもの。搭乗方法が上半身のみと究めて独特。
ミステリーバイク(アクエリアス)
B-4セレスとのセット商品。ホバーバイクのような機体にジェットと同じように電動ユニットを差すことでバイクがミステリー走行するもの。
パンチロボ
ミクロマンパンチが乗り込むロボット。デザインはダイアクロンのロボットベースに近い。名前の通りに基本接近戦用ロボット。左腕の拳を撃ち出すことが可能[23]。腕部は肘・肩が可動し上半身はポージングの幅が広い。装備されたクランクアームで頭部と機首を移動し足を横に展開することで飛行形態になれる。また飛行形態の機首のミサイルはロボ形態時にも前方へ展開することで発射が可能になっている。設定ではデスキングを撃破し決着を付けた最終機動兵器。P-05アントニオ付属。
パンチジェット
ミクロマンパンチが乗り込む万能メカ。後部エンジンを折り曲げてガウォークのような背の高い戦車形態になれる。P-06ハルク付属。

その他のミクロマンブリザード・パンチ時期のビークル

ローリングサンダー
非常に未来的なセンスで設計された宇宙機動車というべきマシーン。車輪は6つで全てが銀メッキの球である(中央の車輪状部分にだけ細いゴムバンドが付属)。先端のドーム状コクピットにミクロマンが乗り、後部には電動のタワーアームがミサイルランチャーを保持するという形。ただしコクピットには耐衝撃シートや固定ステップといったものがないため居住性は究めて悪い(パンチ以外のミクロは振動で飛び出す危険もある)。M25Xシリーズの名前の無いレスキュー隊員(復刻時に「スチュアート」と命名された)が付属。
ブラックタイガー
大型の6輪戦車タイプのマシーン。2連装の主砲を備えた砲台は上部の対空ランチャーの銃座ごと電動で回転し、戦車自身もミステリー走行する。あちこちにジョイントがあるためミクロマンを多く立たせることができた。M26Xシリーズの名前のないレスキュー隊員(復刻時に「フレッド」と命名された)が付属。

アクロイヤー側のメカ等

ジャイアントアクロイヤー
総統アクロイヤーと側近のエイロイヤーらが作ったとされる大型戦闘ロボット。大型砲「アクロカノン」(頭・バックパック・脚)・ジェット戦闘機「アクロジェット」(胴体)冷波ガンや腕や肩のマシンガン、足のミサイルが武器のマシンアクロイヤー「アームロイドSh(-シューター)」(腕)・熱波ガンや腕や肩のマシンガン、足のミサイルが武器のマシンアクロイヤー「アームロイドTa(-タックス)」(腕)が合体してジャイアントアクロイヤーになる。漫画版では初登場時はアクロイヤー1と2が改造して腕になっていたが、2回目の登場以降はShとTaが合体していた。メカアクロイヤーの腕を装着可能。ShとTaのキャノンパーツを使うとアクロイヤー1と2による腕合体も再現出来る。その際アクロイヤー2の腕側は肘が内側のみに曲がる形となる(アクロイヤー2は腰部分が一体成型のため)。通常の曲がり方をするようにするには両方のボディを前方に向けて合体させるようにする。意外と知られていないが肩のジョイント部はロボットマンの胴体部のものと同一のサイズフォーマットであり、ロボットマンシリーズの腕も換装可能である。
単品販売とセット箱での販売があった。
メカアクロイヤー
下半身が戦車タイプの大型戦闘ロボット。ジャイアントアクロイヤーの脚をつけるためにジョイントも付属している。胸に内蔵された2門のキャノンと手に持たせるライフルが武器。ジャイアントアクロイヤーは頭部が銀色ではないが、こちらは頭部が銀で商品フォーマットに沿っていた。電動走行可能。平成以降はガスマスク風の口部分のデザインに賛否両論集まり、一部では「アヒルちゃん」と言う別名も付けられたことがあるが発売当時は総じて評判は良好だった。こちらもあまり知られていないが肩のフォーマットがジャイアントアクロイヤーと共通なためジャイアントアクロイヤーのアームロイドやアクロイヤー1・2、アーデンロボやロボットマンの腕にも換装可能。
アーデンロボ
アーデンの専用ロボ。それまでにないシャープな外観だがアーデンとデザインが今一つ共有されていない(アーデンにはない口があった[24])。胴体や頭部にクリアーグリーンのパーツが使われており見た目美しい部分も。付属のパーツと手足を付け替えることでアーデンジェットになるが、ミクロマンフォーマットの5mmジョイント穴が極端に少なく余剰パーツで遊ぶことが難しい商品であった。付属パーツを組み合わせればアーデン戦闘マシンにもなる。アーデンジェット時は頭部と良手足は余剰。脇部分にも肩と同一のジョイントがある。こちらもあまり知られていないが胴体部装備のジョイント部分内径はロボットマンの腕部ジョイントとの外径部と同一のサイズフォーマットなのでメカアクロイヤーやロボットマンシリーズの腕部と換装可能。
デスキング
星間帝王を名乗る悪の宇宙メカ生命体。ハレー彗星群を自らの艦隊に改造してその内部でデスマルク軍団を建造し、地球を征服して地球人を機械奴隷にしようと目論む。付属のミニジェットが巨大ランチャーにもなる。組み替えで戦車形態・キングファイターに変型。クランク状のアームで翼パーツと磁力ユニットが胴体と連結しており、磁力ユニットに武器をジョイントさせる。当初の設定ではデスマルクの兵器のように描写されていたが、商品化に当たって現在の設定になった。冒険王の記事によると元はブリザードの仲間だったらしい。肩書きとポジション、一部デザインはトランスフォーマーシリーズのユニクロンに引き継がれた。ファンクラブ会報の漫画版での登場当初の姿は商品化されたデザインとは異なる。

未発売品

この他に成型品による試作品が発見されている後の「マグネパワーズ」の祖とも言える製品(マグネットミクロマン)がある。
ミクロマン・アームシステム
二対のキャタピラと主砲を備えた戦車が中心となったビークル。フロントにはバイク、上部には戦闘機が本体から伸びるアームで接続されており、フレキシブルに稼働する。樋口雄一によるデザイン画が発表されたが、商品化はされていない。
ミニロボQ
ミニロボットマンとミニメカドンのパンフレットに製品写真が紹介されていたミニロボットマン用のサポートロボ。胴体はミニロボットマンの流用品。アナウンスのみに終わり系列製品の発売には至らなかった。
スカイシャーク
スパイ・カーシリーズの外箱裏面に7番目の機体として長らくイラストのみ掲載されていたがとうとう発売されることはなかった。ターゲットゲームと玉入れゲームで遊べる仕様だったらしい。
巨大ロボG-1
レスキューシリーズ期に企画されたトランシーバー 及びラジコンシステム内臓の次期ロボットマン候補品。プロポに声を送るとロボットに装備されたトランシーバーから音声が出る仕組みだった。もちろん外せば単独でトランシーバーとしても使用可能だったらしい。1979年の総合カタログや玩具業界紙に告知が打たれていたが検討用モデルの公開のみに終わっている。

用語

αH7(アルファ・エイチ・セブン)
ミクロマンが発生した原因と言われる謎の元素体。生体物質を1/20の大きさに縮小してしまう効果を持つ。
ミクロアース
ミクロマンの生まれ故郷。高度に発達した科学文明を持つがαH7の影響である日、謎の爆発を遂げ宇宙より消滅した。フードマン達は宇宙船「ノア」で航行中だったため難を逃れたもののいずれは自身を縮小しなければならない事態に陥ることになる。
片貝博士
ミクロマンの協力者であり「変身サイボーグ」や「アンドロイドA」の開発者でもある。コミック版と一部設定が異なり「ビクトリー計画」による地球人とミクロマンの協力体制を敷くべく構想を練っていたがそのことでやがてアクロイヤーから狙われることになる。なお、末子のあきらがミクロマンと共闘していたことはある事件で目撃するまで全く知らなかった。
片貝あきら
森藤よしひろ版コミック版で主人公となる少年。片貝博士の末子。兄二人がサイボーグとなっていることは全く知らされていなかった。ミクロマンとの出会いにより直接的なアクロイヤー軍団との戦いに巻き込まれていく。レスキュー期のミニパンフレットなどにも顔を出している。こちらは後述の「コミカライズ」の項も参照。後年のTVアニメ「小さな巨人ミクロマン」では意外な形で登場することとなる。

コミカライズ

TV媒体を持たなかったためにテレビマガジン誌上において響わたる原作・森藤よしひろ作画による漫画が、1976年1月号増刊人気ヒーロージャンボ号から1985年4月号まで連載された。この作品はシリーズのバックグラウンドや世界観をよりわかりやすく説明し、新商品の紹介ともなった[25]。また、単なる販売促進漫画に終わらず、ミクロマンの世界をもとに科学まんがとしての側面を持つサイドストーリー「とびだせ!ミクロマン」などが加えられた。

登場人物はミクロマンと知り合い、共に戦う正義感の強い少年・片貝あきらとスーパーミクロマンのジャック、スパイマジシャン、タイタンたち。アクロイヤーと対決する際にはあきらも、ミクロマンたちからミクロブレストの発する縮小化光線を照射されて小さくなり、ロボットマンに乗って出撃する。なお、あきらの両親は息子の友人にミクロマンたちがいることを知らず、あきら自身もミクロマンたちから存在の公表を口止めされている。父親は博士号を持つ研究者で、なぜアクロイヤーが存在するのか、それと戦っている小さな集団は何者なのかについて研究を続けている。第2巻最終話でようやく、ミクロマンの縮小化に関与しミクロアースを崩壊に導いたαH7の存在を確認した。

なお、ジャックは第1回では通常のミクロマンだったが、アクロイヤーとの戦いで戦死、しかしスーパーミクロマンとして甦った[26][27]。実際の商品とは名前が食い違っているのはそのためである。

冒険王(1983年5月号からTVアニメマガジンに誌名変更)では、新宅よしみつ(1976年2月号 - 1981年3月号)、池原しげと(1981年4月号 - 1983年3月号)、古城武司(1983年4月号 - 1984年6月号)による漫画が連載された。

他に、ミクロマンコマンドM17Xシリーズをセットした大型ブックレット「マガジン ゼロゼロ」が製作され、この中で在りし日のミクロアースが紹介されていた。

書誌情報

森藤よしひろ『ミクロマン完全版』(ミリオン出版
  1. 2003年7月11日刊行 ISBN 4-8130-1082-2
  2. 2003年9月11日刊行 ISBN 4-8130-1088-1
  3. 2003年11月12日刊行 ISBN 4-8130-1089-X

コマーシャルソング

ミクロマンのコマーシャルソングにも使用された「小さな巨人ミクロマン」は水木一郎が歌っていた。1976年日本コロムビアよりシングルレコード(型番:SCS-313)として発売。

2曲とも、作詞は丘灯至夫、作曲・編曲は菊池俊輔、歌は水木一郎による。

  • A面:「小さな巨人ミクロマン」
  • B面:「その名はミクロマン」

なお、2曲とも、1991年発売の『水木一郎大全集 Vol.2』(型番:COCC-7168/9)でCD化された。

初期のコマーシャルでのサウンドロゴである「ミ・ク・ロ・マン〜♪」のフレーズは、アニソン歌手の串田アキラが歌っている。

フードマンのみ男声スキャットが使用されていた。ミクロマンと違ってラストが上がるのが特徴。

「レスキュー隊員」シリーズのCMでは、成田賢が歌っている。

こぼれ話

  • スーパーミクロマンは形としてはM10Xシリーズの強化版であり、森藤よしひろの漫画版でも戦いで死んだM102ジャックを改造したことになっている。しかし実際にはM20XシリーズやM21Xシリーズは別の名前で発売されている。
  • 森藤版では、M131ディックは第5話で死亡している。
  • 同じく森藤版に登場する主人公の少年、片貝あきらの姓は変身サイボーグとなった兄弟、片貝健一、健吾と同じである。父親は片貝博士であり、あきらは末子ということになる(初期の研究室の場面に二人の写真を入れた写真立てがある)。
  • M16XシリーズのイニシャルはSだが、M162サンダーはThunder(雷)の誤記か、Sander(研磨機)の意味か、意見が分かれている。
  • M17Xシリーズのカプセルには開発者の小川氏にちなんで「小川」と縦に読める溝が刻印されている。後のインタビュー記事で「コマンド1号」と紹介されているが正しくは3号である。
  • ブーム最初期の折にカネボウから「ミクロマンガム」が発売された。点数券を集めることでオリジナルカラーのミクロマンやタイタンがもらえ、第2期はミクロマンコマンドやジムカがプレゼントされた。このようなオリジナルの玩具をモチーフにしたキャラクター菓子自体の発売は当時は非常に珍しく当時のミクロマン人気の大きさを窺わせる。なお、パッケージアートの片面は製品写真、もう片面はコミック版の森藤よしひろによるものであった。
  • コミック連載期に開催されたテレビマガジン主催のツアーには、天才バカボンなど放映中のキャラクターたちの着ぐるみに混じって、18/1サイズのM162サンダーも同行していた。
  • 吉本新喜劇吉田ヒロ池乃めだかに向かって「ミクロマン」とからかうギャグがあるが本シリーズとは関係ないようである。
  • フジテレビで放送されたコント番組『とぶくすり』でナインティナイン岡村隆史がミクロマンのパロディーキャラクターを演じたことがある。その時の容姿はM114ブラッキーを模していた。

脚注

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関連項目

テンプレート:マグネロボシリーズ
  1. この仕様は他のシリーズと共通のもの。この時期のスーパーミクロマンなどの一部製品ではホールド用のクリップパーツ部分を切り取った痕跡が残っているものもある。
  2. なお、遮光器土偶は女性体形とも言われているがそこまで考慮はされていない模様である。
  3. この時期の製品は共通して上蓋のみの仕様になっている。
  4. 後の「トランスフォーマー」のヘッドマスターに同様の設定が受け継がれている。
  5. フィギュア部分だけでも12cm、全高で16cmにもおよぶ。
  6. ブリザードの搭乗には上半身のみを使用し、背中の電池ボックスを装填して搭乗させるというもの。このため実際は上半身が宙吊りの状態で乗っていることになる。なお、パッケージのように乗せるにはバックパックを装填部の穴に最後まで押し込まず、中途半端に装填する必要がある。
  7. 負傷改造されたメンバーは4名だがラインナップ上はさらに志願した2名を加えた6人による編成となっている。ブリザード同様発泡スチロール梱包による販売形式でカプセルは付属しない。
  8. ミクロマンガムのノベルティ「ハーキュリー」には付属しない。
  9. もっとも第1シーズンの3体も足首はスパイマジシャンのようには動かせず、良くて回転させることができるくらいであった。ただし固定がきつかったため高い確率で破損の危険が伴う。
  10. 非公式だが頭部を外した他のタイタンを首部分でそれぞれ1体づつ合体させる方法もある。ただしそのままだと外見が極端にシュールになる。
  11. T45XからT48Xまでの従来のラインナップとは別に、銀メッキのボディーにモーター、ステアリングパーツ、単3乾電池使用のバッテリーケースをセットにした、「ジムカFMB」なるシリーズも登場した。
  12. 高速、低速の二種類がオプションとして発売。モーターパーツ自体にも専用の充電式電池を使用できる。専用の充電器もオプションで発売された。
  13. フィギュア本体の両脚部分のマグネットジョイントによる「搭乗」は出来なくなるが、背面の5mmジョイントによる合体は可能。
  14. 販売形態はブリスター同梱(外箱付き)形式。
  15. 「ダイナミックミクロマン」という呼び名もあるが「ガ・キーン」は東映動画オリジナルキャラなので該当しないため。
  16. 大型の電動玩具もロボットマンのリデコ品である。
  17. 小型のものはほとんどは緩衝材なしの外箱のみに封入されるタイプだった。ロボットマンなど大型のものにもブリスターによる内梱包製品が存在する。
  18. 当然ながらスーパーミクロマンM20Xシリーズにも対応している。
  19. 「ロボットマン ガ・キーン」と言う商品もあるが内臓システム以外はボディの流用もなく完全な新造品である。
  20. この時期、JAROなどに「動かないはずのおもちゃが空を飛んだりミサイルを撃つなどの過剰な演出のTVCMのせいで子供たちが本当に空を飛んだりひとりでにミサイルを撃ったりするものだと思っている。」などと言う行き過ぎた報告が相次いだことで演出の自粛を求められた。
  21. フードマンと共に各児童誌での先行情報によってデザインやカラーリングが刷り込まれてしまったことと製品化の折にそれらのデザインを簡略化し過ぎたため結果的にシルエットまでが似てしまったことも一因である。
  22. ファイターブレストのみ前後分割式のためブレスト非装備タイプのフィギュアにも装備可能。
  23. 本来はフィギュア同様のパンチギミックを仕込む予定だったため右腕のみギミックがない。
  24. 元々ミクロマンを信用させるためにわざと設けたものらしい。森藤版では初登場時にアクロイヤーを撃退してみせてそれによって一度は信用を勝ち得ている(ただし後で本性を見せた)。
  25. 森藤のキャラクターはその後商品同梱のマイクロブックにも登場するようになり、アマゾン総統登場時やブリザード期の速報パンフレットなどにもイラストが使われている。
  26. 本来、縮小後に死亡した場合は地球人であれば身長が人間大に戻るらしいが彼らは長い間同じ形態を維持して来たことで死に至っても身長は戻らないらしい。
  27. デザインはM21Xシリーズのものであり、体色も元のキャラを踏襲してM211ケンのものになっている。