マツヤデンキ
マツヤデンキは、日本の家電量販店。「マツヤデンキ」および「CaDen」の店舗ブランドでチェーン展開をしている。
かつてはサトームセン(東京)・星電社(兵庫)と共にぷれっそホールディングスの傘下にあった。2012年12月に同社が清算され、2007年5月から同社の親会社だった東京証券取引所一部上場のヤマダ電機の完全子会社となっている。
概要
店舗数は、2008年(平成20年)3月現在で合計145店。青森県、秋田県、栃木県、群馬県、神奈川県、山梨県、北陸全県、三重県、鳥取県、島根県、広島県、佐賀県、長崎県、宮崎県、沖縄県には店舗がない。なお、かつては三重県は伊勢市等、広島県は熊野町、石川県は津幡町、富山県は小矢部市に店舗が存在した事がある。
創業は1951年(昭和26年)。ただし、後述の民事再生手続により、再生を支援する新生銀行グループが用意した東京都港区の新会社が2003年(平成15年)12月5日に事業を引き継いでいる。そのため、法人としては現在のマツヤデンキは3代目にあたる。
その後、2006年(平成18年)4月に本社を、創業の地にほど近い大阪市中央区日本橋1丁目に移転。本社の代表電話番号に050番号のIP電話を使っている。さらに、2009年(平成21年)10月には現在地に本社を移転した。
一時期、「マツヤデンキ」ブランドから新ブランド「CaDen(キャデン)」への切替を進めていたが、2006年(平成18年)以降に開店した店舗には再びマツヤデンキの名を使っている。また、業績悪化に伴い控えていたテレビCMも再開している。業績悪化以前のテレビCMで使われていたキャッチフレーズ「いいもの大切にマツヤデンキ」もそのまま使われている。
当社の会長である檜山健一郎(東芝OB)は、2005年(平成17年)3月に同業のサトームセンの社長兼会長に就任し、サトームセンへの経営支援に乗り出したうえで、2006年(平成18年)10月に同社および星電社と共に株式移転して設立した持株会社ぷれっそホールディングスの代表に就任している。
ヤマダ電機の傘下に入ったぷれっそグループ内でヤマダ電機の店舗ブランドである「テックランド」や「LABI」への転換が進む中、マツヤデンキも2008年(平成20年)7月から2009年(平成21年)9月までの間にCaDen15店舗とマツヤデンキ5店舗をテックランドに転換している。ただし、マツヤデンキでの新規出店も行っており、ヤマダ電機ブランドとの共存状態が当面続くとみられる。
ポイントカードとして「ぷれっそポイントカード」がある。テックランドに転換した店舗では「ヤマダポイントカード」も利用できる[1]。
沿革
- 1951年(昭和26年)10月 - 創業者・平井謙三が大阪市浪速区日本橋筋で、「平井電気商会」の屋号にて、電球及び電気器具を取扱う卸売業・小売業の個人営業を開始。
- 1966年(昭和41年)4月 - 松屋電器商事株式会社を設立。
- 1970年(昭和45年) - 株式会社マツヤデンキ(初代マツヤデンキ)に社名変更。
- 1980年(昭和55年)12月 - 大阪証券取引所第2部に上場。
- 1988年(昭和63年)9月 - 大阪証券取引所第1部に指定替えとなる。
- 1991年(平成3年) - 中川無線電機(事業としては現:ナカヌキヤ、法人としては現・ユートピアキャピタル)と資本提携。光洋無線電機を買収。
- 1992年(平成4年) - 光洋無線電機が北海道マツヤデンキに社名変更。
- 1996年(平成8年) - 中川無線電機と資本提携解消。
- 2002年(平成14年)7月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブと提携し、星電社の再建支援に乗り出す。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)11月 - 産業再生機構に対し債務を一括弁済し、同機構の支援が終了。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)7月18日 - CaDen留萌店、小樽店、稚内店をヤマダ電機テックランドに転換。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)12月10日 - マツヤデンキ豊川店、プリオIIの3階に移転オープン。ヤマダ電機の店舗ロゴを併せ持つ。
- 2011年(平成23年)7月16日 - マツヤデンキ長吉ダイエー店オープン(大阪市平野区)。
- 2012年(平成24年)3月24日 - ツノイ電気から、マツヤデンキ草加店、八潮店オープン。
関連項目
- 山口智充(DonDokoDon)- 芸能界に入る前はマツヤデンキの社員だった。