フェリーさんふらわあ

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テンプレート:Infobox 株式会社フェリーさんふらわあ(英名:Ferry Sunflower Limited.)は、大分県大分市に本社を置く海運会社。本部事務所は兵庫県神戸市にある。

大阪商船別府温泉の観光開発を目的として開設しのちに関西汽船フェリー化した阪神・別府航路や、ダイヤモンドフェリーが日本で2番目の長距離フェリー航路として開設した神戸・大分航路などを引き継ぎ、商船三井フェリー登録商標さんふらわあ[1]の船名を使用して長距離フェリーを運航している。

沿革

  • 2009年平成21年)10月23日商船三井の100%子会社として設立。共同持株会社としてダイヤモンドフェリーと関西汽船の株式を移転し子会社化。
  • 2009年(平成21年)11月1日 – 両社の営業業務を引き継ぎ営業開始する。
  • 2011年(平成23年)10月1日 – 子会社のダイヤモンドフェリーと関西汽船を合併する。
  • 2012年(平成24年)5月28日 – 旧大阪商船によって開設された阪神・別府航路が開設100周年を迎える。

航路・船舶

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「さんふらわあ あいぼり」(関西汽船時代) - 別府国際観光港
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「さんふらわあ こばると」(関西汽船時代) - 神戸港ポートターミナル
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「さんふらわあ ごーるど」(ダイヤモンドフェリー時代) - 大阪南港
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「さんふらわあ きりしま」 - 大阪南港
大阪 - 別府航路(大阪港 - 別府港、旧 関西汽船
  • さんふらわあ あいぼり
1997年3月竣工、同年12月6日就航。9,245総トン、全長153.0m、幅25.0m、出力27,000馬力、航海速力22.4ノット(最大24.8ノット)。
旅客定員710名(平水1,050名)。車両搭載数:トラック100台・乗用車100台。三菱重工業下関造船所建造。
かつて運航されていた小豆島季節便にも就航していた。
  • さんふらわあ こばると
1997年6月竣工、1998年4月8日就航。9,245総トン、全長153.0m、幅25.0m、出力27,000馬力、航海速力22.4ノット(最大24.2ノット)。
旅客定員710名(平水1,050名)。車両搭載数:トラック100台・乗用車100台。三菱重工業下関造船所建造。
かつて運航されていた小豆島季節便にも就航していた。
神戸 - 大分航路(神戸港 - 大分港、旧 ダイヤモンドフェリー
  • さんふらわあ ごーるど
2007年11月21日就航。11,380総トン。全長165.5m、幅27.0m、出力24,480馬力、航海速力23.2ノット。
旅客定員780名。車両積載数:トラック147台・乗用車75台。三菱重工業下関造船所建造。
  • さんふらわあ ぱーる
2008年1月16日就航。11,380総トン。全長165.5m、幅27.0m、出力24,480馬力、航海速力23.2ノット。
旅客定員780名。車両積載数:トラック147台・乗用車75台。三菱重工業下関造船所建造。
大阪 - 鹿児島航路(大阪港 - 志布志港、旧 ダイヤモンドフェリー)
  • さんふらわあ さつま(2代目)
1993年3月15日竣工、同月24日就航、1997年改造。12,415総トン、全長186m、幅25.5m、出力34,200馬力、航海速力23.3ノット(最大25.7ノット)。
旅客定員782名。車両積載数:トラック175台・乗用車140台。三菱重工業下関造船所建造。
船籍港は以前は東京だったが、現在は大阪に変更されている。2008年1月のドック入りの際、ファンネルマークが「Dマーク」に変更されたが、現在はさんふらわあオレンジ(船体側面のサンマークにおけるフレア部分の色)に塗装され、Dマークは姿を消した。
  • さんふらわあ きりしま
1993年8月26日就航、1997年改造。12,418総トン、全長186m、幅25.5m、出力34,200馬力、航海速力23.5ノット(最大25.5ノット)。
旅客定員782名。車両積載数:トラック175台・乗用車140台。三菱重工業下関造船所建造。
船籍港は以前は東京だったが、後に大阪に変更されている。

2011年10月1日時点では、航路および保有船舶とも統合時点のまま変化は無かった。しかし、同年11月に季節運航の大阪 - 小豆島航路は休止が決定した。これはジャンボフェリーの小豆島寄港が影響したものとされる[2]

2013年1月23日、小倉 - 松山航路の運航を同年3月31日をもって中止すると発表した[3]。同年4月1日、石崎汽船の100%子会社として設立された松山・小倉フェリーが同航路を継承した[4]

利用促進策

2011年2月に、客離れを防止するため船中泊で関西と九州を往復する「弾丸フェリー」という往復チケットを神戸 - 大分、大阪 - 別府・志布志の各航路で売り出した。滞在時間が限られるといった制約はあるものの、最も安い場合は往復1万円という運賃が人気を呼んで利用者全体の2~3割を占めている[5]

また、阪神・別府航路の開設100周年を記念したキャンペーンとして「よみがえる昼の瀬戸内航路」の実施や、100年記念のスタンプラリーの開催、レストランの記念メニューの提供、オリジナルグッズの販売などを行なっている[6][7]

2012年9月には、昭和の町がある大分県豊後高田市の協力でさんふらわあぱーるの船内に「昭和レトロなお部屋」を再現。乗船者は無料で見ることができた。この企画は好評だったため、2013年1-3月、5月-7月にも実施されている[8][9]

2013年6月1日からは、1年間の予定で、神戸 - 大分、大阪 - 別府・志布志の各航路で「くまモン」、神戸 - 大分、大阪 - 別府の各航路で「ハローキティ」のキャラクタールームを設置。カーテン、シーツ、クッションなどがキャラクターを描いたものになっている[10]

注釈

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関連項目

外部リンク

  • 登録商標 日本第3001824号。
  • 大阪-小豆島を休航 フェリーさんふらわあ - 産経MSN 2011年11月9日
  • 小倉・松山航路中止のお知らせ - フェリーさんふらわあ プレス・リリース(2013年1月23日). 2013年1月24日閲覧。
  • テンプレート:PDF(四国運輸局プレスリリース、2013年4月5日閲覧)
  • 0泊3日九州強行軍の旅いかが 弾丸フェリーが人気神戸新聞2013年2月18日
  • 阪神・別府航路開設100年記念サイト
  • プレスリリース 2011年5月23日
  • さんふらわあぱーるの船内に昭和レトロ部屋 大分合同新聞、2013年1月16日
  • 大人気企画!前回テレビなど多数メディアでとりあげられた「昭和レトロ部屋」が、さんふらわあぱーるの船内に再び登場 フェリーさんふらわあ、2013年5月21日
  • 船旅くまモンずくめ さんふらわあ予約好調 大分合同新聞、2013年6月7日