ビオフェルミン製薬
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ビオフェルミン製薬株式会社(ビオフェルミンせいやく-、英文:Biofermin Seiyaku Co., Ltd.)は、兵庫県神戸市長田区三番町に本社を置く、乳酸菌製剤を主力製品とする製薬会社である。
目次
会社概要
- 創業は1917年(大正6年)2月12日。
- 1949年に現在の社名に変更されたが、創業当初から一貫して、乳酸菌整腸薬「ビオフェルミン」を中心として企業経営を成り立たせている。
- 長く「ビオフェルミン」の販売を武田薬品工業に委託しており、武田グループの販売、製造会社の一社だったが。2008年3月より大正製薬傘下となっている[1]。国内販売は2014年より、輸出は2016年より、それぞれ大正製薬に移管予定である[2]。
主要事業所
- 本社・事業所
- 支店・営業所
- 東日本支店
- 西日本支店
- 〒653-0011 - 兵庫県神戸市長田区三番町五丁目5番地
- 東日本支店 札幌営業所
- 西日本支店 名古屋営業所
- 西日本支店 福岡営業所
沿革
- 1917年2月12日 - 神戸市中央区北長狭通五丁目に資本金10万円で「株式会社神戸衛生実験所」として会社設立、乳酸菌の薬「ビオフェルミン」を発売。販売を株式会社武田長兵衛商店(現:武田薬品工業)に委託。
- 1919年5月 - 神戸市長田区二番町二丁目1番地に社屋を移転。
- 1941年 - 東京出張所を開設。
- 1949年3月22日 - 社名を「株式会社神戸衛生実験所」から「ビオフェルミン製薬株式会社」に社名変更。
- 1949年6月 - 神戸証券取引所(大阪証券取引所へ譲渡消滅)に株式を上場。
- 1961年10月 - 大阪証券取引所第2部に上場。
- 1964年4月 - 医療用向け、ビフィズス菌製剤「ビオスミン」を発売。
- 1966年4月 - 従来の「ビオフェルミン」をリニューアルする形で一般用向け整腸薬「新ビオフェルミン」を発売。
- 1967年10月31日 - 神戸証券取引所が長年に渡り解散した。
- 1970年 - 一般用向け整腸薬「新ビオフェルミン末」を発売。
- 1974年5月 - 医療用向け「ビオフェルミンR」を発売。
- 1981年11月 - 3種アミノ酸の配合による挑尿障害改善剤「プロハルンカプセル」を発売。
- 1983年6月 - 一般用向け、生薬・乳酸菌配合のおなかにやさしく安定性の高い下痢止め薬「ビオフェルミン止瀉薬」を発売。
- 1984年 - 一般用向け整腸薬「新ビオフェルミン末<分包>」を発売、東京出張所を東京営業所に昇格。
- 1987年5月 - 従来の「新ビオフェルミン」をリニューアルする形でビフィズス菌配合一般用向け整腸薬「新ビオフェルミンS細粒・錠」を発売。
- 1992年7月 - 一般用向け、3種消化酵素と4種健胃生薬とアカメガシワエキスと乳酸菌配合の胃腸薬「ビオフェルミン健胃消化薬錠」を発売。
- 1995年1月17日 - 阪神・淡路大震災が発生により被災し、旧本社・工場が倒壊等の大被害になった。
- 1996年3月 - 新本社が神戸市長田区三番町五丁目5番地に落成、神戸工場(神戸市西区井吹台東町七丁目3番4)新設。
- 1997年7月 - 一般用向け便秘薬「ビオピコ錠」を発売。
- 1999年 - 東京営業所から東京支店に昇格、ホームページ開設。
- 2002年2月12日 - 創業85周年、CIを導入し、新しいシンボルマークを制定する。
- 2003年5月 - 錠剤タイプの一般用向け、シャクヤクエキスとビフィズス菌配合下痢止め薬「ビオフェルミン下痢止め」を発売。
- 2003年9月1日 - 大阪証券取引所第1部銘柄に指定変更、医療用向け「ビオフェルミン錠剤」を発売。T-ZONEキャピタル(現在はSFCGに合併)が筆頭株主となる。
- 2005年1月 - 「新ビオフェルミンS細粒・錠」が医薬品から医薬部外品として移行。
- 2006年2月 - 一般用向け、ビタミンCとビフィズス菌配合整腸薬「ビオフェルミンVC」発売。
- 2007年2月12日 - 創業90周年。
- 2007年11月 - 神戸工場に研究管理棟を完成。
- 2008年3月 - 11歳から服用できる乳酸菌配合の便秘薬「ビオフェルミン便秘薬」発売、大正製薬が株式公開買い付け(TOB)による子会社化を発表。会社側及び筆頭株主(TZCS)もこれに賛同。3月にTOBが成立、大正製薬は56.93%の株式を取得し子会社化。
- 2012年2月12日 - 創業95周年。
- 2013年7月16日 - 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第1部に指定替え。
- 2013年7月31日 - 武田薬品工業との間で締結していた当社製品の販売及び輸出に関する売買契約と輸出契約を合意解除し、新たに大正製薬との間で当社製品の販売及び輸出に関する独占的販売権許諾契約を締結。これにより、国内の取引(OTC医薬品・指定医薬部外品、医療用医薬品とも)は2014年1月より、輸出取引については2016年1月よりそれぞれ大正製薬に独占的販売権が付与される予定。なお、国内の取引に関しては大正製薬や大正富山医薬品から武田薬品工業に販売権が付与される予定である。
- 2013年8月5日 - 武田薬品工業が保有する当社株式の一部を大正製薬へ譲渡し、大正製薬が保有する株式が63.98%となる。
- 2014年3月28日 - 大正製薬グループの組織再編に伴い、親会社が大正製薬から同社の親会社である大正製薬ホールディングスに変更。
主要製品
- 医療用医薬品
- ビオフェルミン配合散
- ビオフェルミン錠剤
- ビオフェルミンR散
- ビオフェルミンR錠
- ビオスミン配合散
- 一般用医薬品
- 新ビオフェルミンS錠【指定医薬部外品】
- 新ビオフェルミンS細粒【指定医薬部外品】
- ビオフェルミン止瀉薬【第2類医薬品】
- ビオフェルミン下痢止め【第2類医薬品】
- ビオフェルミン健胃消化薬錠【第3類医薬品】
- ビオフェルミンVC【第3類医薬品】
- ビオフェルミン便秘薬【第2類医薬品】
- 動物用医薬品
- 動物用ビオフェルミン
- 過去に存在した製品
- ビオフェルミン(創業時からの薬品、元々は一般用向け薬で創業当時から1966年まで販売)
- 新ビオフェルミン
- 新ビオフェルミン末
- 新ビオフェルミン末 <分包>
- ボンヴォックス(のど薬)
- ビオピコ錠(便秘薬)
関連項目
- 日本の企業一覧 (医薬品)
- 武田薬品工業
- あすか製薬(旧:帝国臓器製薬+旧:グレラン製薬が合併)
- 天藤製薬
- 武田薬品不動産
- 千寿製薬
- 水澤化学工業
- 日本製薬(旧:日本製薬+旧:大五栄養化学が合併)
- ワイス(かつて存在した医薬品メーカー)
- 和光純薬工業
- 武田ヘルスケア(旧:福知山武田)
- エルアイ武田
- 武田分析研究所
- 武田バイオ開発センター(かつて存在した医薬品メーカー)
- 大正製薬
- 大正製薬ホールディングス
- 東京証券取引所
提供スポンサー
現在
- 情報ライブ ミヤネ屋(読売テレビ制作・日本テレビ系) - 木曜日のネットスポンサー。
過去
- つるやオープンゴルフトーナメント(毎日放送製作・TBS系) - 1994年4月、第1回のみ。
- みのもんたの朝ズバッ!(TBS系) - 提供番組だったが、司会者・みのもんたの失言によってスポンサーから降板。
- 中居正広の金曜日のスマたちへ(TBS系)
- ノックは無用!(関西テレビ) - 関西ローカルのみ。
- スーパーモーニング(テレビ朝日系)
- 世界まる見え!テレビ特捜部(日本テレビ系)
- 満開!ピープルテレビ(ABC制作・テレビ朝日系)
- 新婚さんいらっしゃい!(ABC制作・テレビ朝日系) - 2005年10月2日から2010年3月28日まで(30秒だが、企業名クレジット読み扱い。)
- たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学(ABC制作・テレビ朝日系)
武田薬品グループとしての一社提供テレビ番組
- ラブラブショー(フジテレビ系)
- アイ・アイゲーム
- TVプレイバック
- ゴールデン洋画劇場
- さんまのからくりTV(TBS系)
- さんまのSUPERからくりTV
- テレビドクター
- サンデー・ドクター(現在放送中、読売テレビ) - 関西ローカルのみ。
CM関連項目
- 「新ビオフェルミン」
- 「新ビオフェルミンS」
- 「ビオフェルミン下痢止め」
- 「ビオフェルミン便秘薬」
- 太田淑子(声優・ナレーション)過去のCMナレーター
- 「ビオフェルミン健胃消化薬錠」
その他
ラジオではスポンサー番組はないが、MBSラジオ・FM大阪・Kiss-FM KOBE・ラジオ関西・文化放送・ニッポン放送でよく流れている。
阪神甲子園球場のグラウンド整備の車にビオフェルミンの広告が出されている。
注
- ↑ テンプレート:Sister
- ↑ ビオフェルミン、大正製薬に製品の販売・輸出契約を武田薬から移管 ロイター・ジャパン、2013年7月31日閲覧。