大田広域市
大田広域市(テジョンこういきし)は、大韓民国の都市。韓国で5番目の大都市である。5区と79行政洞よりなる。市のスローガンは「It's Daejeon」。
西には名山・聖山として知られた鶏龍山がそびえる。古来より儒城(ユソン)温泉が知られていたが大きな町はなく、公州所属の農村地帯に過ぎなかった。ゆえにこの地域を「大きな田畑」を意味する固有語でハンバッ(한밭、Hanbat)と曖昧に指し示していた。日本統治下の自治体統廃合の際に「大田」と漢字が当てられ、さらに鉄道京釜線・湖南線などが開通して交通の要衝となり急速に発展、大きな都市となった。
大田国際博覧会が1993年に開催されたほか、市内の儒城区にハイテク団地「大徳研究団地」を有するなど科学技術都市として知られる。1973年に研究学園団地として指定された大徳研究団地は、韓国科学技術院(KAIST)や韓国電子通信研究院(ETRI)など政府・民間の研究所100以上が集中しており、原子力や宇宙開発、生命工学などの研究を行っている。また特許庁や統計庁など首都機能の一部が大田に分散されており、韓国鉄道公社の本社も置かれている。
目次
行政
- 歴代市長については大田広域市長を参照。
- 出典:“大田広域市議会ホームページ”、議員広場(의원광장)の現議員(현의원)を参照(2014年7月1日閲覧)。
読みは大韓民国の地方行政区画参照
歴史
大田広域市
- 1935年10月1日 - 大田郡大田邑が大田府に昇格。
- 1940年11月1日 - 大徳郡外南面・柳川面の各一部を編入。
- 1949年 - 大田府が大田市に改称。
- 1963年1月1日 - 大徳郡柳川面および懐徳面・山内面の各一部を編入。
- 1977年 - 東区・中区を設置。(2区)
- 1983年2月15日 (2区)
- 大徳郡儒城邑および九則面・炭洞面・杞城面・鎮岑面の各一部が中区に編入。
- 大徳郡懐徳面が東区に編入。
- 1987年 - 大徳郡鎮岑面の一部が東区に編入。(2区)
- 1988年1月1日 - 中区の一部が西区として分立。(3区)
- 1989年1月1日 - 忠清南道大田市が大田直轄市に昇格。(5区)
- 1993年 - 大田国際博覧会を開催。
- 1995年 - 大田直轄市が大田広域市に改称。(5区)
- 2004年 - KTX(韓国高速鉄道)開業。
大徳郡(大田郡)
- 古代 - 百済の雨述郡
- 統一新羅時代 - 比豊郡
- 高麗時代 - 公州牧の懐徳県
- 李氏朝鮮時代 - 忠清道懐徳郡・鎮岑郡
- 1914年4月1日 - 郡面併合により、懐徳郡・鎮岑郡および公州郡の一部(県内面)が合併し、大田郡が発足。大田郡に以下の面が成立(12面)。
- 鎮岑面・杞城面・柳川面・儒城面・内南面・炭洞面・九則面・外南面・大田面・山内面・北面・東面
- 1917年10月1日 - 内南面が懐徳面に改称(12面)。
- 1931年4月1日 - 大田面が大田邑に昇格(1邑11面)。
- 1932年 - 忠清南道道庁、公州より移転。
- 1935年10月1日(11面)
- 大田邑が大田府に昇格、郡より離脱。
- 大田郡の残り地域は大徳郡に改称。
- 1940年11月1日(10面)
- 外南面・柳川面のそれぞれ一部が大田府に編入。
- 外南面の残部が山内面に編入。
- 1963年1月1日 - 柳川面および懐徳面・山内面の各一部が大田市に編入(9面)。
- 1973年7月1日(2邑7面)
- 北面が新灘津邑に昇格。
- 儒城面が儒城邑に昇格。
- 1983年2月15日 (1邑6面)
- 1987年 - 鎮岑面の一部が大田市東区に編入(1邑6面)。
- 1989年1月1日
軍事
韓国軍第2野戦軍所属の第9軍団司令部が所在する。また儒城区の紫雲台には教育司令部や陸海空各軍の大学があるほか、周囲に国防科学研究所、軍需司令部が集中する。鶏竜台(陸海空三軍統合本部)のある鶏龍市は儒城区に隣接する。
交通
空港
市内に空港はないが、清州国際空港が忠清北道清原郡にあり、韓国の時刻表では「清州/大田」と表記されている。
鉄道
ソウル方面からのKTXは、大田駅の手前にある大田操車場より市内は在来線を走行する。ここで京釜高速線・釜山駅・馬山駅方面と湖南線・木浦駅・光州駅・麗水エキスポ駅方面の線路が分岐し、京釜線は大田駅、湖南線は西大田駅に停車する(ソウル~釜山間ノンストップの1往復のみは通過)。ソウル駅からの所要時間は最速で52分、釜山駅から1時間29分。 在来線はソウル駅方面~東大邱駅・釜山駅方面のセマウル号・ムグンファ号、龍山駅から湖南線・全羅線方面へのセマウル号・ムグンファ号が、大田駅または西大田駅に停車する。 忠北線・清州駅方面の列車の多くも大田駅を始発駅としている。 大田線は旅客列車の運行がほとんどなく、現在は朝に1往復が光州駅との間に運転されているのみである。
- 大田広域市都市鉄道公社(地下鉄)
バス
- 大田複合ターミナル
高速道路
- 京釜高速道路(1号線)
- 飛龍ジャンクション - 大田インターチェンジ - 懐徳ジャンクション - 新灘津サービスエリア(ソウル方向のみ) - 新灘津インターチェンジ
- 統営-大田・中部高速道路(35号線)
- 南大田インターチェンジ - 山内ジャンクション
- 唐津-盈徳高速道路 (30号線)
- 湖南高速道路支線(251号線)
- 西大田ジャンクション - 儒城インターチェンジ - 北大田インターチェンジ - 懐徳ジャンクション
- 大田南部循環高速道路(300号線)(当該記事参考)
- 川辺都市高速化道路(当該記事参考)
気候
ケッペンの気候区分では温帯夏雨気候に属する。内陸である為、寒暖の差が激しい大陸性気候となる。夏は暑く、冬は緯度の割りに寒さが厳しい。最高気温極値は37.7℃(1994年7月24日)、最低気温極値は-19.0℃(1969年2月6日)、過去最深積雪は49.0cm(2004年3月5日)である。
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大学
国立
- 韓国科学技術院 (KAIST)
- 忠南(チュンナム)大学校
- ハンバッ大学校
私立
- 韓国情報通信大学校(第三セクター形式)
- 大田(テジョン)大学校
- 又松(ウソン)大学校
- 培材(ペジェ)大学校
- 牧園(モグォン)大学校
- 韓南(ハンナム)大学校
観光地
- エキスポ科学公園-リニアモーターカーが運行されている。[1]
- 2008年4月21日から国立中央科学館~エキスポ間2駅995mを30分毎に一日8往復する。
- 科学館駅発車時刻:10:30、11:00、11:30、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30
- エキスポ駅発車時刻:10:45、11:15、11:45、13:45、14:15、14:45、15:15、15:45
- 元々大田国際博覧会で使用された軌道を一部使用、延伸してできた。将来建設が予定されている他の路線の運行データを集める試験線的な意味もある。
スポーツ
種目 | チーム名 | 創立年度 | ホーム競技場 |
プロ野球 | ハンファ・イーグルス | 1985年 | 大田ハンバッ運動場野球場 |
Kリーグ | 大田シチズン | 1997年 | 大田ワールドカップ競技場 |
WKリーグ | 大田スポーツTOTO | 2011年 | 大田ハンバッ運動場補助競技場 |
Vリーグ男子 | 大田三星火災ブルーファングス | 1995年 | 忠武体育館 |
Vリーグ女子 | 大田KGC人参公社 | 1988年 | 忠武体育館 |
メディア
姉妹都市
- テンプレート:Flagicon 大田市、日本 1987年
- テンプレート:Flagicon シアトル、アメリカ合衆国 1989年
- テンプレート:Flagicon ブダペスト、ハンガリー 1994年
- テンプレート:Flagicon 南京市、中国 1994年
- テンプレート:Flagicon カルガリー、カナダ 1996年
- テンプレート:Flagicon グアダラハラ、メキシコ 1997年
- テンプレート:Flagicon ウプサラ、スウェーデン 1999年
- テンプレート:Flagicon ノヴォシビルスク、ロシア 2001年
- テンプレート:Flagicon ブリスベン、オーストラリア 2002年
- テンプレート:Flagicon ビンズオン省、ベトナム 2005年
- テンプレート:Flagicon 無錫市、中国 2006年
- テンプレート:Flagicon 札幌市、日本 2010年10月22日
脚注
関連項目
外部リンク
- 公式
- 大田広域市公式サイト(朝鮮語)
- 大田広域市公式サイト(日本語)
- 大田広域市観光サイト(日本語)
- その他