アトラス (ゲーム会社)
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 株式会社アトラス(テンプレート:Lang-en-short)は、コンソールゲーム等の企画・開発を主な事業内容とするセガサミーグループの企業。セガの100%子会社。
英語表記は「ATLUS」で、ギリシア神話における巨人の「ATLAS」と異なる。また、8画は末広がりで縁起が良いという理由でカタカナ表記の「アトラス」と英語表記の「ATLUS」と両方とも8画になるようにしたとされる[1]。
1986年(昭和61年)4月7日に法人設立。2006年(平成18年)のインデックスグループ(以下・初代)入りを経て2010年(平成22年)10月にインデックス(初代)本体へ吸収合併され、同社のブランドとして存続していたが、インデックス(初代)の民事再生手続とそれに伴う新旧分離により2013年(平成25年)11月にインデックス(2代)へブランドを譲渡。2014年(平成26年)4月1日付で実施された会社分割に伴い、インデックス(2代)は「株式会社アトラス」に商号変更した。
目次
概要
代表作には、『真・女神転生』シリーズ(『ペルソナ』シリーズ含む)、『世界樹の迷宮』シリーズ、『グローランサー』シリーズ、『峠』シリーズ、『BUSIN』シリーズ、『九龍妖魔學園紀(パブリッシャー)』などがある。
公式サイトのあちこちに登場する雪だるまのようなキャラクターは『真・女神転生』に登場した雪の精「ジャックフロスト」。プリント倶楽部にも登場していたことから一時期は女子高生の間では「プリクラ君」と呼ばれていた。同社のマスコットキャラ的な存在と言える。
現在はコンシューマゲームやソーシャルゲームのみを手掛けているが、かつてはプリント倶楽部などの業務用ゲームや、アミューズメント施設も手掛けていた(後述)。
歴史
アトラスは、現在のセガサミーグループ傘下に至るまで、資本が目まぐるしく変遷した。
旧:株式会社アトラス時代
当初はコンピュータゲームの開発のみを行い、発売は他社で行っていたが、1989年『パズルボーイ』より発売も自社で行うパブリッシャーとなる。1997年(平成9年)にジャスダックに上場し、2000年(平成12年)には角川書店(現KADOKAWA)と資本・業務提携したが、2003年(平成15年)には当時コナミ傘下だったタカラ(現タカラトミー)と資本および業務提携した事に伴い、角川書店との提携を解消し、アトラスはタカラの連結子会社となった。
タカラの連結子会社となったアトラスは、同時にタカラからゲーム事業を譲受する。しかしタカラは、2005年(平成17年)に資本提携先をインデックスに変更し、2006年(平成18年)3月にはトミーと合併したため社名をタカラトミーへ変更した。タカラトミーは同年10月に当時親会社であったインデックス・ホールディングスによるアトラス株の株式公開買い付けを受け入れ、アトラスはインデックス・ホールディングスの連結子会社となった。
インデックスの完全子会社となったアトラスは、2009年(平成21年)3月には業務用ビデオゲーム事業から撤退し、同年12月にはアミューズメント施設運営事業をNEWSへ分社化した。2010年(平成22年)5月ににインデックス・ホールディングスによるアトラス株の株式交換を実施した。
初代:株式会社インデックス時代
テンプレート:See also 法人としてのアトラスは、同年10月に兄弟会社であったインデックスと共にインデックス・ホールディングスに吸収合併されると同時に解散し消滅した。アトラスはインデックスのブランドとして存続する事になった。2012年(平成24年)2月にセガとゲームソフトの流通に関する契約を締結した。
初代:インデックスは2013年(平成25年)6月27日に民事再生手続を申請し、同年7月5日に民事再生手続開始決定を受けたものの、セガへアトラスブランドを譲渡して5か月後の2014年(平成26年)4月30日に民事再生手続廃止決定を受け、同年7月31日に破産手続開始決定を受けた。
2代:株式会社インデックス時代
テンプレート:See also 2013年(平成25年)9月18日にインデックスの民事再生スポンサーの選定先が発表され、アトラスのゲームソフト流通に関する契約を締結しているセガが支援スポンサーになると同時に、インデックスはセガとアトラスブランドを始めとする全事業を、セガが同年9月5日に設立した100%子会社であるセガドリームに同年11月1日付で事業譲渡を行う契約を締結した[2][3][4]。
アトラスブランドは予定通り2013年(平成25年)11月1日付で同日にセガドリームから商号変更されたインデックス(2代)へ譲渡された[5][6]。譲渡と同時に、同時に初代:インデックスから譲受したインデックス(2代)の公式サイトからは同年10月31日以前のアトラスに関するプレスリリースは削除されたが[7]、アトラス公式サイト(アトラスネット)における同年10月31日以前のアトラスに関する情報は残されている。セガサミーグループはこれまで行ってきたアトラスブランドのゲームソフト流通やセガ・ロジスティクスサービスが手掛けているアーケードマシンのメンテナンスの他にも、インデックス(初代)が保有していた権利を譲受したことで、アトラスブランドは完全にセガサミーグループが手掛けることになった。
2013年(平成25年)12月1日付で、アトラスブランドの業務用アミューズメントマシンの開発・販売は後述の通りセガ本体へ吸収されたが、コンシューマゲームやソーシャルゲームなどのアトラスブランドの開発・販売はこれまで通り継続される。
新:株式会社アトラス時代
2014年(平成26年)4月1日付で、インデックス(2代)は会社分割を行い、「株式会社インデックス」(2代)をアトラスブランドを手がける「株式会社アトラス」(旧:株式会社インデックス コンシューマソフトウェア局)に商号変更し、コンテンツ&ソリュージョン事業を手がける「株式会社インデックス」(3代)を設立して分割した。これにより、アトラスの商号が3年半ぶりに復活することになった[8][9]。また、同時にインデックス(2代)の米国子会社である Index Digital Media,Inc. も Atlus U.S.A., Inc. に商号変更された。
過去に手掛けていた事業
アーケードマシン事業・アミューズメント施設運営事業
かつては業務用ビデオゲームや業務用アーケードマシンもリリースしており、自社開発の『豪血寺一族』シリーズ、ケイブの開発した『怒首領蜂』などがある。セガと共同開発したプリントシール機『プリント倶楽部』は「プリクラ」の愛称で親しまれ大ヒットした。業務用の繋がりからか、2006年(平成18年)11月11日よりβテストが開始されたWindows用のMMORPG『女神転生IMAGINE』はケイブが開発・運営している。しかし、業務用ビデオゲームについては、アミューズメント事業の不振からインデックス(初代)傘下時代の2009年(平成21年)3月に撤退し[10]、残った業務用アーケードマシン事業も2013年(平成25年)12月1日にインデックス(2代)の親会社であるセガへ吸収された[11]。今後の業務用アーケードマシン事業全体はセガ本体で手掛けていく。
また首都圏を中心に、アミューズメント施設の「ムー大陸」、「ゲームパニック」を展開していた。直営のアミューズメント施設事業についても、2009年(平成21年)12月1日に分社して設立した株式会社NEWSに譲渡。分社化当時はアトラスは同社の株式の14%を保有、残り86%は中小企業レジャー機構が保有していた。
パチスロ事業
2006年(平成18年)にはパチスロ・パロットへの進出を発表し[12]、関連会社の株式会社アトムが開発したパチスロ・パロット機の販売を行うとしていたが、実際にはパロットの『CRPカリブの海賊』を市場に投入したのみで巨額の赤字を出す結果に終わり、2007年(平成19年)9月に撤退した[13]。パチスロでは和田アキ子をモチーフとしたパチスロ機の開発を完了しており、保通協の型式試験を通過している。一般発売時の機種名募集も行われた[14]が、お蔵入りとなった。
Atlus U.S.A.
北米の現地法人である「Atlus U.S.A., Inc.」(2014年3月31日までは「Index Digital Media,Inc.」)は、『Shin Megami Tensei :Nocturne』などのアトラスのゲームだけでなく、他社のゲームのローカライズも行っている。日本一ソフトウェアの『Disgaea』、バンプレストの『Super Robot Taisen』、ガイアの『Monster Kingdom』などが該当する。
沿革
- 1986年(昭和61年)4月 - コンピュータゲームの開発会社として設立。
- 1987年(昭和62年)9月 - ファミコン用ソフト『デジタル・デビル物語 女神転生』を開発し、ナムコより発売される。
- 1989年(平成元年)12月 - アトラス初の自社ブランドとしてゲームボーイソフト『パズルボーイ』を発売。
- 1992年(平成4年)10月 - シリーズ初のスーパーファミコンソフト『真・女神転生』を発売。
- 1995年(平成7年)
- 7月 - 業務用として『プリント倶楽部』を販売。
- 12月 - シリーズ初のセガサターンソフト『真・女神転生デビルサマナー』を発売。
- 1996年(平成8年)9月 - シリーズ初のPlayStationソフト『女神異聞録ペルソナ』を発売。
- 1997年(平成9年)10月7日 - ジャスダック上場(証券コード:7866)
- 2000年(平成12年)8月 - 角川書店と資本・業務提携。
- 2003年(平成15年)
- 2月 シリーズ初のPlayStation 2用ソフト『真・女神転生III-NOCTURNE』を発売。
- 角川との提携を解消し、タカラ(現タカラトミー)と資本および業務提携、タカラの連結子会社となる。
- 2004年(平成16年)9月 - 株式会社ビービーエムエフと資本提携し、ビービーエムエフ社の約10%株主となる。
- 2005年(平成17年)2月 - 株式会社アトラスモバイルを設立。
- 2006年(平成18年)10月30日 - 当時タカラトミーの親会社であったインデックス・ホールディングス社による株式公開買い付けを受け入れる方針を発表。これにより、タカラトミーの連結子会社からインデックス・ホールディングス社の連結子会社となる。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2月12日 - 取締役会においてインデックス・ホールディングスによる株式交換によって同年5月10日の株式交換効力発生日から、同社の完全子会社になることが発表された。
- 3月26日 - 連結子会社だったシーアンドシーメディアの株式をオランダのPerfect World Europe B.V.へ譲渡するための株式譲渡契約を締結したことが発表された[15]。これにより、保有していたシーアンドシーメディアの株式はすべて譲渡され、同年4月1日付で同社との連結子会社関係が解消される[16]。
- 4月30日 - 上場廃止。
- 10月1日 - 兄弟会社であったインデックスと共にインデックス・ホールディングスに吸収合併され解散[17]。同時にインデックス・ホールディングスはインデックスに商号変更し、同社のブランドとなる。
- 2012年(平成24年)2月17日 - セガとゲームソフトの流通に関する契約を締結[18]。
- 2013年(平成25年)
- 6月27日 - インデックスが民事再生手続開始を申し立て(事実上の倒産)。
- 9月5日 - セガがインデックスの支援スポンサー選考に先んじて、インデックスの事業を譲受する受け皿会社としてセガ100%の子会社のセガドリームを設立。
- 9月18日 - インデックスの支援スポンサーがセガに決定したと同時に、セガドリームに2013年11月1日付で事業譲渡を行う契約を締結[2][3][4]。
- 11月1日 - インデックスの新旧分離を実施し、セガドリームの商号を株式会社インデックス(2代)へ変更。同時にブランドをインデックス(初代)からインデックス(2代)へ譲渡[5][6]。譲渡後はセガの1ブランドとして継続される[19][20]。
- 12月1日 - 業務用アミューズメントマシンの開発・販売を2代目:インデックスからセガへ移管[11]。2代目:インデックスは業務用アミューズメントマシン事業からは撤退。
- 2014年(平成26年)
関係人物
脚注
外部リンク
テンプレート:ナムコット- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 スポンサーの選定及び事業譲渡契約締結のお知らせインデックス(旧法人) 2013年9月18日(2013年12月5日閲覧)
- ↑ 3.0 3.1 株式会社インデックスの事業譲受けに関する契約締結について セガサミーホールディングス 9月18日、2013年9月29日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 セガサミー、インデックス買収を正式発表・・・「アトラス」ほか事業の大半を取得 INSIDE 2013年9月18日(同日閲覧)。
- ↑ 5.0 5.1 セガドリームがインデックスに社名を変更ファミ通.com 2013年11月1日(同日閲覧)
- ↑ 6.0 6.1 当社子会社の事業譲受に関するお知らせセガプレスリリース 2013年11月1日
- ↑ セガドリームのHP上の同社のお知らせインデックス(旧:セガドリーム) 2013年11月1日
- ↑ 8.0 8.1 インデックス、アトラスとインデックスに新設分割。アトラスの商号が復活!GAME WATCH(2014年2月18日閲覧)
- ↑ 連結子会社の分割(新設) 及び商号変更 に関するお知らせセガプレスリリース 2013年2月18日
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 11.0 11.1 11.2 株式会社インデックスのアミューズメント事業のグループ内移管についてセガプレスリリース 2013年12月2日
- ↑ テンプレート:Cite web
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- ↑ セガとインデックス、「アトラス」ブランドのゲームソフトの流通に関する契約を締結セガ・インデックス 2012年2月17日
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