DMG森精機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox

ファイル:Headquarter of MORI SEIKI CO., LTD..JPG
「森精機」時代の本社ビル(2012年8月)

DMG森精機株式会社(ディーエムジーもりせいき、テンプレート:Lang-en-short)は、日本工作機械製造会社。NC旋盤・MCで最大手格。2013年9月までの旧社名は株式会社森精機製作所

概要

主にCNC旋盤マシニングセンタの、ともに中型機を手掛けている。工作機械製造会社としての歴史は古くないが、機械工作の主流が数値制御(NC)へと移って以降急伸した。現在は奈良県大和郡山市三重県伊賀市千葉県船橋市の3箇所に生産拠点(事業所)を構えている。同じ愛知県に本社を置くヤマザキマザックオークマジェイテクト(旧豊田工機)などとともに日系工作機械メーカー大手の一角を占める。

歴史

1948年昭和23年)に奈良県大和郡山市で創業した。当初は繊維機械を製造していたものの、1958年(昭和33年)に一転して工作機械製造の分野へと進出し、1968年(昭和43年)には数値制御式(NC)旋盤の製造を始めた。

1990年代初頭には工作機械業界での発言力を強める狙いもあって同業の大阪機工(OKK)の株式を買い占め、経営権を握ろうとしたことがあるが、激しい抵抗に遭ったため断念した。

しかしながら2001年平成13年)5月には、独創的なCNC立形研削盤で知られていた太陽工機が傘下入りし、2002年(平成14年)には経営の行き詰まった日立精機の事業を吸収するなど、積極的に事業の拡大を図っているほか、2000年(平成12年)にはツガミの自動旋盤のヨーロッパにおける販売を受託する提携を行なっている。

2004年(平成16年)10月には、経営企画、営業などの本社機能を大和郡山から名古屋へと移転した。本社機能移転の理由としては、1)交通至便な名古屋駅前という立地は、全国各地からのアクセスが容易であり、千葉事業所からのアクセスも良いこと、2)主力の伊賀事業所から近く、ビジネス上も断然有利である上、伊賀事業所が名古屋と奈良事業所のほぼ中間に位置し、連携がスムーズに行えること、3)かねてから取引先が経済的に非常に好調な東海地方に多く、その東海地方には自動車セラミック電子航空機部品メーカーなどの納入先や鋳物などのサプライヤーが多数存在しているため、さらなる成長の可能性、将来性が大きく期待できることなどが挙げられる。

2005年(平成17年)2月には、伊賀事業所付近に三重交通高速バスバス停留所御代インター森精機前バスストップ)が新設され、名古屋駅(名鉄バスセンター)から72分と、伊賀事業所への公共交通でのアクセスが非常に良くなったほか、愛知県常滑市中部国際空港が開港し、同空港から本社まで車で約35分、伊賀事業所まで車で約75分と便利になった。

2005年(平成17年)4月には、CNC旋盤における「ビルトインモータ・タレット」の開発において、2004年度日本機械学会賞(技術)を受賞した。2009年(平成21年)3月、ヨーロッパ最大手の工作機械メーカー、ギルデマイスターグループ(DMGブランド)と資本提携。2010年(平成22年)3月末には、ソニーの子会社であるソニーマニュファクチュアリングシステムズから計測機器事業を買収し、株式会社マグネスケールを設立した[1]

また、最近では、団塊の世代定年退職、いわゆる2007年問題に対応するため、2004年度(平成16年度)から新卒者の採用を拡大したほか、学生に対する知名度を上げる狙いもあって、2005年(平成17年)10月7日からはテレビCMを放映している。

2013年(平成25年)3月、ギルデマイスターグループとの提携強化の一環として社名を「DMG森精機株式会社」に変更することを発表し、同年10月1日付けで変更した。なおギルデマイスター社(GILDEMEISTER AKTIENGESELLSCHAFT)も社名を「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT」に変更している[2]

主要製品

事業所

関連会社

提供番組

小林克也DJもしくはVJを担当する番組が多い。

CM

  • 「ある冒険家の場合」篇ほか

脚注・出典

テンプレート:Reflistテンプレート:脚注ヘルプ

外部リンク

テンプレート:Sister

  • (株)森精機製作所のソニーマニュファクチュアリングシステムズ(株)の計測機器事業譲受に関する子会社化完了のお知らせ(2010年3月31日、株式会社森精機製作所・IRトピックス)
  • 社名変更のお知らせ - プレスリリース(2013年9月30日)