音羽ゆりかご会
音羽ゆりかご会(おとわゆりかごかい、1933年 - )は、日本の児童合唱団。
略歴
東京都文京区音羽の護国寺にて、童謡作家の海沼實が創設。レコード収録に際しては日本蓄音器(後の日本コロムビア)で日蓄兒童合唱團(日蓄児童合唱団)の別称を用いたり、戦時下では音羽少国民合唱団の呼称で活躍した時期もある。
終戦直後には日本放送協会の嘱託として東京放送児童合唱団の別称でも活動し、3年半にわたって放送されたラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌「とんがり帽子」などを担当。戦後の童謡ブームにおいて中心的な役割を果たし、川田三姉妹(正子、孝子、美智子)らの童謡歌手を輩出した。
戦後期の子ども向けレコードやアニメーション番組のテーマソング(アニメソング)、文部省唱歌の収録においてはコロムビアゆりかご会[1]や0108などの別称を用いるなど、日本で最も多くの呼称を持つ児童合唱団としても知られている。
ウィーン少年合唱団の来日以来、国内の合唱団の多くが頭声発声に切り替え、常任指揮者を持つようになる等の影響を受けた中、現在でも指揮者を用いない演奏方法で、民族音楽の伝承を実践しており、1990年にはニューヨークのカーネギー・ホールで日本の児童合唱団としては初めての単独公演を実施。
1991年12月31日、第42回NHK紅白歌合戦でKANと愛は勝つで共演。
現在の会長は、創設者の孫にあたる三代目海沼実で、新作童謡CD化などの傍ら、国際的な児童音楽祭にアジア地区を代表して参加するなど、日本の童謡を世界に広めるべく取り組んでいる。
歌(「コロムビアゆりかご会」名義を含む)
- アニメの主題歌
- 宇宙人ピピ 中村メイコ/コロムビアゆりかご会
- 宇宙怪人ゴースト(アメリカ作品の日本語版主題歌) 井上裕子/音羽ゆりかご会
- おらぁグズラだど「グズラ音頭」 大平透/堀絢子/コロムビアゆりかご会
- アニマル1 鶴間えり/コロムビアゆりかご会
- 紅三四郎 堀江美都子/コロムビアゆりかご会
- ゲゲゲの鬼太郎(2作目)エンディングテーマ「カランコロンの歌」 加藤みどり/コロムビアゆりかご会
- キックの鬼 山田淑子/コロムビアゆりかご会
- 樫の木モック 小野木久美子/コロムビアゆりかご会
- ガッチャマンの歌 子門真人/コロムビアゆりかご会
- ロックリバーへ 大杉久美子/セントメリー・チルドレン・コーラス/コロムビアゆりかご会
- ハゼドン音頭 和泉常寛/コロムビアゆりかご会
- アストロガンガー 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- バビル2世 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- グレートマジンガー 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- 破裏拳ポリマー ささきいさお/コロムビアゆりかご会
- がんばれ!ウリクペン救助隊 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- 勇者ライディーン 子門真人/コロムビアゆりかご会
- ラ・セーヌの星 アレーヌ/コロムビアゆりかご会
- トライアタック!メカンダーロボ 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- くじらのホセフィーナ 大杉久美子/コロムビアゆりかご会
- パーマン(劇場アニメ) 三輪勝恵/コロムビアゆりかご会
他
- 特撮ヒーローものの主題歌
- 超人バロム・1 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- 人造人間キカイダー ヒデ夕樹 /コロムビアゆりかご会
- 白獅子仮面(オリジナル原盤は、日本コロムビアとワーナーパイオニアの2社から発売)
- 鉄人タイガーセブン コロムビアゆりかご会/ブルー・エンジェルス
- 仮面ライダーX挿入歌「ぼくのライダーマン」(仮面ライダーV3でも使用されたがLPレコード収録の関係で本作の挿入歌扱いになっている)
- スーパーロボット レッドバロン挿入歌「兄さんのロボット」および「たたかいの歌」
他
- 歌謡曲
- 涙の谷間に太陽を 島倉千代子/コロムビアゆりかご会
- 童謡
- かたつむり 益田恵/コロムビアゆりかご会
- 雨ふり 益田恵/コロムビアゆりかご会
- いとまきのうた 斉藤誠/コロムビアゆりかご会
- いっぽんでもニンジン 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- ごんべさんの赤ちゃん 水木一郎/コロムビアゆりかご会
- みずあそび 日高聖二/コロムビアゆりかご会
- すずめがサンバ かしわ哲/しゅうさえこ/林アキラ/コロムビアゆりかご会
- 夕日 矢萩知佳/コロムビアゆりかご会
他
音羽ゆりかごから墓場まで会
テンプレート:節スタブ スーパーロボット魂関連のCDに、ライブ音源として「ミズキング & 音羽ゆりかごから墓場まで会」が歌手クレジットされている曲がある(「トライダーG7のテーマ」「哀戦士」)。ミズキングは水木一郎だが、音羽ゆりかごから墓場まで会と音羽ゆりかご会の関係は不明。
脚注
- ↑ 同一音源であっても、日本コロムビアから発売される場合は「コロムビアゆりかご会」、他社から発売される場合は「音羽ゆりかご会」表記になる(『スーパーロボット レッドバロン』の挿入歌、『宇宙怪人ゴースト』の主題歌など)。