加藤みどり
テンプレート:ActorActress 加藤 みどり(かとう みどり、1939年11月15日 - )は、日本の女優、声優、ナレーターである。
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来歴・人物
東京府(現:東京都)生まれ。東京都立豊多摩高等学校を経て、松竹音楽舞踊学校を卒業後、松竹歌劇団13期生として入団する。同期に倍賞千恵子、榊ひろみらがいる。退団後、劇団河、東京俳優生活協同組合、シグマ・セブン(1993年[1] - 2002年)などに所属。2014年現在は個人事務所を持ち、フリーで活動している。
代表作に『サザエさん』のフグ田サザエ役、『魔法使いサリー』の花村よし子役などがある。2000年代以降ではテレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』のナレーションを担当している。名文句ともなった「なんということでしょう」は、視聴者に非常に強いインパクトを与え、番組タイトルの「ビフォーアフター」が2003年の新語・流行語大賞のトップテンに選ばれた際には番組代表として授賞式に出席した。
『サザエさん』の原作者である長谷川町子と会ったのは、長谷川町子美術館の開館記念のイベントの時のみで、ほんの短時間だけとのことである。
元々は女優としてデビューしており、テレビドラマや舞台にたびたび出演していた。当時は、劇団に所属する俳優や女優が仕事の少ない時期に、洋画やアニメの吹き替えをして生計の足しにすることが多くあった。加藤はあまり重く考えず『サザエさん』のオーディションを受けたが、その声とサザエのキャラクターが見事にマッチングし、他の声優では考えられないと制作側は歓喜したという。そして、制作側から「絶対にあなた(加藤)の代表作になる。『サザエさん』だけで十分やっていけるほどの待遇を考えるから、他の吹き替えも女優業も出来るだけセーブして欲しい」と説得されたという。それ以降、加藤は『サザエさん』を仕事の主軸にし、他の仕事を極力減らした。時々テレビ番組に出演することはあるが、その多くは『サザエさん』関係で出演するものである。
2009年11月15日に放送された実写版『サザエさん』では、波平の勤務先の女性社員役としてゲスト出演している。偶然にも放送日が加藤の70歳の誕生日であったため、エンドクレジットの「加藤みどり」の名前の横にバースデーケーキの絵が描かれるという粋な演出がされた。同作出演に際し、加藤は「45年ぶりのドラマ出演」と発言している(実際は1970年代・1980年代に出演作品がある)。その後の続編にもゲスト出演し、登場人物と絡んでいる。
競馬ファンとして知られており、ラジオNIKKEIの『中央競馬実況中継』には前々身の日本短波放送時代から度々ゲスト出演している。また、1970年代には『ザ・ロンゲストショー』(東京12チャンネル)枠内で放送されていた「土曜競馬中継」にも出演したことがあり、現在でも中央競馬のローカル開催の際の地元テレビ局競馬中継にゲストとして出演することがある。
2012年10月、「秋の園遊会」に招待され、天皇・皇后と会話する機会があった。招待客の方から皇族に話しかけることは止められているが、声を出さなければ誰なのか分からないのでないかと考え、「サザエでございます」と自身から話し始めたところ、天皇は「一家で『サザエさん』を見ている」と答えた[2]。
また、2013年9月にアニメ『サザエさん』がギネス世界記録に登録された時、「私は毎週木曜日のアフレコに備えて体調を整えています。私はサザエさんのおかげで今でも健康です」と語った[3]。
さらに、『サザエさん』での共演者の一人だった永井一郎の告別式において、サザエの口調で弔辞を読み上げた。
主な出演作品
テレビドラマ
- どっちがどっち(1972年、NHK総合「少年ドラマシリーズ」) - 高木ツネ子(主人公の母) 役
- がんばれ!!ロボコン(1974年 - 1976年、NET) - 大山初江 役
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第67話「兇悪のプライバシー」(1976年、NET) - 花子 役
- 平岩弓枝ドラマシリーズ「春の翳」(1981年、フジテレビ)
- 少年ドラマシリーズ だから青春 泣き虫甲子園(1983年、NHK総合)
- わたしの可愛いひと(1986年、フジテレビ)
- 連続テレビ小説 つばさ(2009年、NHK総合) - 鈴本の妻 役(声の出演)
- サザエさん(フジテレビ)
- サザエさん(2009年) - 波平の勤務先の女性社員 役
- サザエさん2(2010年) - 湯水夫人 役
- サザエさん3(2011年) - たばこ屋のおばさん 役
- サザエさん4(2013年) - 足をくじいた老婦人 役
- 長谷川町子物語〜サザエさんが生まれた日〜(2013年、フジテレビ) - 友情出演
映画
- ロボコンの大冒険(1976年) - 大山初江 役(顔出しで出演)
テレビアニメ
※太字は主人公、メインキャラクター
1964年
- 少年忍者 風のフジ丸(ミドリ、美香)
1966年
- おそ松くん(松野おそ松)
- とびだせ!バッチリ(ベン公)
- 魔法使いサリー(花村よし子、ウルトラ婆さん)
- レインボー戦隊ロビン(ネリーマ)
1967年
- かみなり坊やピッカリ・ビー(ポン太郎)
- ピュンピュン丸(チビ丸)
- 夕やけ番長(赤城忠治)
1968年
- ファイトだ!!ピュー太(ビルの管理人 ほか)
- 怪物くん(モノクロ版)(ゴーゴン)
- ゲゲゲの鬼太郎(第1作) (座敷わらし)※ ノンクレジット
- ドカチン(パク)
1969年
吹き替え
- アルフ(テレビドラマ) - ワイン 役
- ラバーン・アンド・シャーリー(テレビドラマ) - ラバーン 役
- 名探偵ポワロ(テレビドラマ)
- 「戦勝舞踏会事件」 - ココ 役
- 「愛国殺人」 - メイベル 役
- メグレ警部(テレビドラマ) - メグレ夫人 役
- 腰抜け二挺拳銃(映画) - ジェーン・ラッセル 役
- わんぱくデニス(映画) - アリス 役
- 0011ナポレオン・ソロ第61話 - キーラ 役
- 奥さまは魔女
人形劇
- こどもにんぎょう劇場(NHK教育)
- 「えんまさまとワンちゃん」 - ワンちゃん 役
- 「王様の耳はロバの耳」 - ナレーション、大臣 役
- 「神さまになりそこねたサンダル」 - サンダルの妻 役
ラジオ
- 聞けば効くほど やしきたかじん(ABCラジオ)
- サザエさんのオールナイトニッポンGOLD(ニッポン放送) - フグ田サザエ名義
バラエティ番組ほか
- 中央競馬実況中継・第1放送(日経ラジオ社) - 月1回土曜日に出演
- ライオンのいただきます(フジテレビ) - コメンテーターとしてレギュラー出演
- クイズダービー(TBS) - 山田康雄と黄色チームギャンブラー側で出場者として出演したこともある。
ほか多数
ナレーション
- エプロントーク(CGCグループ加盟スーパーマーケット店内放送)
- 大改造!!劇的ビフォーアフター(ABCテレビ)
- ダスキンスペシャル 仰天!エドロジー〜MOTTAINAIは江戸の華〜(読売テレビ)
歌曲・CD
著書
- 競馬狂本(波書房、1977年)