隼駅
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隼駅(はやぶさえき)は、鳥取県八頭郡八頭町見槻中にある、若桜鉄道若桜線の駅。
駅構造
若桜方面に向かって右側に単式1面1線のホームを持つ地上駅(停留所)。便所は改札外に男女共用の水洗式便所がある。駅本屋およびプラットホームは1929年(昭和4年)の建築であり、2008年(平成20年)には国の登録有形文化財に登録された。
無人駅ではあるものの、駅前の商店に乗車券の販売が委託されているため、簡易委託駅の扱いを受ける。なお詳細は後述するが、駅事務室部分は売店に転用されている。
駅周辺
歴史
- 1930年(昭和5年)
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 2008年(平成20年)7月23日 - 登録有形文化財に登録。
- 2012年8月5日 - 韓国の韓国鉄道公社の池灘駅と姉妹提携を締結。[1]
イベント
隼駅まつり
2009年より、毎年8月8日ごろに開催されている。主催は地元有志をはじめとする「隼駅を守る会」。バイクのライダーおよび鉄道ファンが全国から集まり、地元の特産品販売や伝統芸能のステージが行われる。またバイクメーカーのスズキが毎回協賛しており、グッズ販売などのイベントを行っている。
きっかけとなったのは、バイク専門誌『月刊ミスターバイク』の2008年8月6日発売号。「8月8日はハヤブサの日」と銘打ち、スズキの大型バイク「スズキ・GSX1300Rハヤブサ」オーナーに「隼駅に集まろう」と呼びかけた。発売から2日後にもかかわらず当日は7台のバイクが集まり、以来、ハヤブサ乗りの聖地として隼駅にはライダーが集まるようになった。
近所の住民は荒れていた駅前を整備して、集まる旅人をもてなした。またスズキ本社の許可を正式に受け、駅にハヤブサのポスターを掲示。「地域おこしにつなげては」との町からの助言も得て、2009年3月に「隼駅を守る会」が設立された。[2]
その他
- 2010年4月、駅舎内に売店「把委駆(バイク)」がオープンし、隼駅グッズをはじめとする鉄道グッズ、スズキ公認のハヤブサグッズ、「聖地巡礼之証」を販売している。専用記念スタンプもある。
- 売店は原則として土日のみの開店。冬季休業あり。一部のグッズは若桜駅でも購入できる。
- 2011年7月7日にはJR四国高知運転所所属だったオロ12 6が搬入され上記の機関車と連結。第3回隼駅まつりの前日となる8月6日にお披露目会が行われた。同車は夜行列車「ムーンライト松山」「ムーンライト高知」に使用されていたことから「ムーンライトはやぶさ」と命名された。[9]車内は同様にライダーハウスとして使用されているが、現役時より座席を取り外した上でカーペット敷きにし5区画のセパレーションを取り付ける改造を受けていたため、特に手を加えられることなく活用されている。
- 当初はJR九州の寝台特急「はやぶさ」の車両を誘致する計画であったが、JR四国の車両に変更された。