門静駅
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1978年の門静駅、周囲約1km範囲。右が根室方面。単式ホーム1面2線であるが、左端上方向にある砕石場から90°曲がって本線脇を並行に走り、駅舎前を通るように敷かれた専用線が、丁度駅舎前で2本の留置線に分岐していたため、ホームへは長めの構内踏切を渡らなければならなかった状況が見て取れる。また、この駅表側の留置線からは、さらに2本の側線が分岐していたのが確認できる。これら専用線は道路整備と共に既に使用を停止していて色が薄いが、1983年発行の資料(北海道690駅 小学館)ではレールは残されていた様である。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
門静駅(もんしずえき)は、北海道厚岸郡厚岸町門静にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅である。電報略号はモン。
駅構造
単式ホーム1面1線をもつ地上駅である。昭和22年(1947年)に出来た先代の駅舎は糸魚沢駅のものと同じく珍しい形態の屋根を持つ木造建築であったが、平成15年(2003年)6月、新しい待合所に改築された。無人駅である。かつて、この駅から近くの採石場までの引込線が敷設されており、鉄道の道床バラスト用の砕石が砕石撒布用ホッパ車によって積み出されていた。運び出された砕石は、釧路鉄道管理局内の全線で使用された。引込線撤去後は、厚岸駅に積み込み設備を設け、そこから積み込んでいる。
駅名の由来
駅名は、アイヌ語の「モイ・シュツ(湾のかたわら)」に由来する。
駅周辺
門静の集落がある。
歴史
- 1917年(大正6年)12月1日 - 国有鉄道の信号場として開業[1]。
- 1922年(大正11年)10月23日 - 駅に変更。一般駅[1]。
- 1971年(昭和46年)10月2日 - 貨物取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 簡易委託廃止、完全無人化。